ETCバイク取り付けの費用と正しい手順を徹底解説

ETCバイク取り付けの費用と正しい手順を徹底解説

ETCのバイク取り付けで知っておくべき費用と手順

セットアップなしで取り付けると、30万円以下の罰金が科される場合があります。


この記事でわかること
💰
取り付けの総費用

本体代+工賃+セットアップで総額3万円~4万円台が相場。助成金を使えば最大1万円オフになる。

⚙️
一体型 vs 分離型

一体型は手軽で安価、分離型はスッキリした見た目と設置の自由度が高い。バイクの形状で選ぶのが正解。

📋
セットアップは必須

取り付けだけでは使えない。必ず「二輪ETC登録店章」のある店舗でセットアップを受ける必要がある。


ETCのバイク取り付けにかかる費用の相場と内訳


バイクにETCを取り付けるとき、多くのライダーが「いったいいくらかかるの?」と最初に感じる疑問がこれです。結論から言えば、本体代・工賃・セットアップ料を合わせた総費用は、3万円台前半〜4万円台後半が現実的な相場です。


費用は大きく3つに分かれます。
























費用の種類 相場(税込) 備考
📦 ETC車載器本体 15,000円〜28,000円程度 ETC2.0は高め
🔧 取り付け工賃 9,240円〜25,000円前後 車種・バイクのタイプで変動
📝 セットアップ費用 2,750円〜4,000円程度 登録店での作業が必須


工賃は「バイクの形状」で大きく変わります。ネイキッドバイクなら9,000円台から作業してもらえる店舗が多いですが、スクーター(配線の取り回しが複雑な場合)になると15,000円以上かかることも珍しくありません。


取り付け工賃に幅があるのはなぜかというと、バイクの構造によって配線の難易度が全く異なるためです。フルカウルのスポーツ系は外装の脱着が多く、その分だけ工数が増えます。


つまり「自分のバイクがいくらかかるか」は、必ず取り付け店で見積もりをとることが基本です。


助成金キャンペーンを活用すれば最大1万円オフになる点も覚えておきましょう。NEXCO東日本・西日本・中日本などが年に一度程度、「ETC車載器購入助成キャンペーン」を実施しており、新規取り付けのバイク(二輪車)も対象です。2025年は本体・セットアップ・工賃の合計から最大10,000円が助成されました。このキャンペーンは台数限定のため、実施時期を逃さないようにチェックするのが得策です。


費用を節約する方法として、機器を自分でネット購入し、セットアップのみを登録店に持ち込む方法もあります。ただし、持ち込みセットアップを受け付けていない店舗もあるため、事前に確認が必要です。


参考:NEXCO東日本によるETC車載器購入助成キャンペーン2025の公式情報はこちら
NEXCO東日本管内 車載器購入助成キャンペーン2025について|NEXCO東日本


ETCバイク取り付けの一体型と分離型の違いと選び方

バイク用ETC車載器には、大きく分けて「アンテナ一体型」「アンテナ分離型」の2種類があります。どちらにするかでコストも見た目も変わるので、自分のバイクの使い方に合わせて選ぶのが正解です。


アンテナ一体型は、ETCカードの差し込み口・アンテナ・インジケーターがひとつのユニットにまとまっています。取り付けが比較的シンプルなため、工賃が安く済む傾向があります。ハンドル周りやメーター付近に設置するケースが多く、ETCカードの抜き差しもしやすい点がメリットです。一方、外観上どうしても目立ちやすく、車体のスッキリ感を求めるライダーには向かない場合があります。


アンテナ分離型は、車載器本体とアンテナを分けて設置するタイプです。本体をシート下などに収納し、アンテナだけをハンドル付近に取り付けるので、外から見てETCが設置されていることがわかりにくくなります。これは使えそうです。ただし、配線の取り回しが複雑になるぶん、工賃は一体型より高くなる場合があります。


































🔵 アンテナ一体型 🟠 アンテナ分離型
本体の大きさ やや大きい コンパクト
取り付け工賃 低め やや高め
見た目のスッキリ感
カード抜き差しのしやすさ ◎(外に露出) △(シート下が多い)
設置の自由度


現在の主流はアンテナ分離型です。スクーターやアドベンチャー系のようにシート下のスペースが広いバイクには特に向いています。


「ETCカードをよく抜き差しする(ツーリングのたびに持ち歩く)」というライダーには一体型が便利です。反対に「常時挿しっぱなしにしておきたい」「見た目をすっきりさせたい」なら分離型が使いやすいでしょう。


また、ETC2.0対応の車載器については分離型が多い傾向にあります。ETC2.0に対応すると、一部の道路で割引サービスや渋滞情報の受信が可能になるため、将来的なメリットも考慮して選ぶ価値があります。


ETCバイク取り付け後のセットアップが義務な理由と手続き方法

「ETCを取り付けたら、あとはカードを入れるだけで使える」と思っていませんか。実は、セットアップ(車両情報の書き込み)を行わずにETCを使用することは、道路整備特別措置法違反にあたり、最大30万円以下の罰金が科せられます


セットアップとは、ETC車載器に「このバイクのナンバーと車種区分」を専用端末で書き込む作業です。この情報がなければ、料金所のシステムが正確な料金を判定できず、不正通行と同様に扱われる可能性があります。


セットアップが必要な理由をまとめると以下の通りです。



  • 📡 料金所システムと車両情報を正しく紐づけるため

  • 🔒 ETCの不正利用を防ぐセキュリティ上の理由

  • ⚖️ 正確な料金(車種別)を徴収するため(バイクは普通車と料金が異なる)


セットアップ作業は個人では行えません。「二輪ETC登録店章」または「二輪ETC2.0登録店章」が表示されているバイクショップや用品店でのみ実施可能です。


手続きの流れは次の通りです。



  1. 📄 車検証・運転免許証・セットアップ申込書を準備する

  2. 🏪 二輪ETC登録店章のある店舗に持ち込む

  3. 💻 専用端末でバイクの情報(ナンバー・車種区分)を車載器に書き込んでもらう

  4. ✅ 書き込み後、動作確認を行い完了


セットアップ費用の相場は2,750円〜4,000円程度です。取り付けをバイクショップに依頼する場合は、工賃と同時にまとめてやってもらうのが最もスムーズです。


注意点として、バイクを乗り換えた場合や、ナンバープレートが変わった場合には再セットアップが必要です。前のバイクのETC車載器をそのまま使い回して、セットアップを更新しないまま走行すると、車両情報の不一致が発生します。これも不正通行と扱われるリスクがありますので、乗り換えのタイミングで必ず確認しましょう。


参考:ETCの不正通行に関する罰則と取り組みについては以下をご確認ください
不正通行総合対策|NEXCO中日本


ETCバイク取り付けを依頼するお店の選び方と注意点

「どこに頼めばいいのかわからない」という声は多いです。バイクのETCは、車と違ってオートバックスなどの一般カー用品店では基本的に取り付けを断られます。二輪専門の対応が必要なため、依頼できる場所が限られています。


取り付けを依頼できる主な場所は次の通りです。



  • 🏍️ バイク専門店・バイクディーラー(メーカー正規販売店

  • 🛠️ 2りんかん・ナップスなどのバイク用品量販店

  • 🔩 二輪車に対応しているバイク整備工場


依頼先を選ぶときのポイントとして最も重要なのは、「二輪ETC登録店章」があるかどうかを確認することです。これがなければセットアップを行えないため、取り付けだけやってもらっても意味がありません。


店舗によって工賃の差が大きいのも注意点です。同じネイキッドバイクでも、9,000円台で作業してくれる店舗もあれば、20,000円以上かかる店舗もあります。複数店舗で見積もりをとることをおすすめします。


また、取り付けと同時にセットアップもまとめてお願いするのが基本です。「取り付けだけやって、セットアップは別の日に別の店で」という段取りにしてしまうと、手間が二倍になります。セットアップには車検証が必要なため、取り付け当日に必ず車検証を持参するようにしましょう。


2りんかんやナップスのような大型チェーン店は、経験豊富なスタッフが在籍しており、ETC取り付けの実績が豊富です。取り付け価格がホームページに掲載されていることが多く、事前に費用感をつかみやすい点も助かります。料金目安が確認しやすいということですね。


参考:バイク用品量販店「2りんかん」のETC取り付けサービスはこちら
バイク用ETC2.0取り付けサービス|2りんかん


ETCバイク取り付けで「あとで後悔しない」ための意外な確認事項

費用と手順を把握した上で、多くのライダーが見落としがちな確認事項があります。知っておかないと後から余計な出費が発生することもあるため、取り付け前に押さえておきましょう。


① ETCカードはバイク用ETCでも「クレジットカード付帯ETC」がそのまま使える


「バイク専用のETCカードが必要なのかな?」と思われがちですが、そんなことはありません。車用のETCカード(クレジットカードに紐づいたETCカード)をバイクのETC車載器にそのまま使えます。ETC車載器とETCカードは別物です。カードは既にお持ちの方はそのままで問題ありません。


② ETC2.0 vs ETC1.0、バイクでの実質的なメリットの差は小さい


ETC2.0はGPS機能や渋滞情報の受信が可能で、一部の道路でのみ追加割引が受けられる場合もあります。ただし、バイクへのETC2.0対応は車に比べてサービス面で出遅れており、「ETC2.0専用の割引」がバイクで受けられる場面は現時点ではまだ限られています。厳しいところですね。本体価格もETC2.0の方が高いため、「とにかくETCを使いたい」という目的なら、まずETC1.0(通常のETC)でも十分です。将来的に割引対応が広がることを見越してETC2.0を選ぶのは悪い選択ではありませんが、費用を抑えたいならETC1.0で十分と覚えておけばOKです。


③ 取り付け後に雨水・振動でトラブルが起きないかチェックする


バイク用ETC車載器は防水・防塵・耐振動設計が施されていますが、取り付けが甘いと走行中の振動でコネクタが緩んだり、浸水の原因になるケースがあります。特に分離型は配線の接続部分が複数あるため、取り付け後しばらくは「ETCカード挿入時のインジケーターランプの点灯」を毎回確認する習慣をつけましょう。


④ ETC車載器には「2030年問題」がある


旧セキュリティ規格対応のETC車載器は、2030年頃をめどに使用できなくなる可能性が指摘されています。中古の車載器を購入する際は「新セキュリティ規格対応機種かどうか」を必ず確認しましょう。型番での判断が難しい場合は、購入店やメーカーへ問い合わせるのが確実です。2030年問題対応機種かどうかは購入前に確認が条件です。


中古バイクに前のオーナーのETCが付いている場合は再セットアップ必須


中古バイクを購入したとき、前オーナーのETC車載器がそのまま付いていることがあります。この状態で何も手続きをせずにETCゲートを通過すると、セットアップ情報が「前のオーナーの車両情報」のままになっているため、不正通行と同様の扱いになる危険があります。中古バイクを買ったらETCの再セットアップは即確認が原則です。


参考:ETC車載器のセットアップ概要とよくある質問についての公式情報
ETC車載器についてのよくある質問|go-etc.jp(ETC総合情報ポータル)




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