FIMサンド・レース・ワールドカップとは世界最高峰砂浜レース開催地参加方法完全ガイド

FIMサンド・レース・ワールドカップとは世界最高峰砂浜レース開催地参加方法完全ガイド

FIMサンド・レース・ワールドカップとは

あなたが知らないだけで国際ライセンスは13歳から取得できます。


この記事のポイント
🏆
2023年開始の新世界選手権

FIMが公認する砂浜レースの世界最高峰シリーズで、2025年からワールドカップから世界選手権に昇格しました

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世界各地の砂浜が舞台

フランス、アルゼンチン、ポルトガル、イタリアなど世界6ラウンドで年間チャンピオンを競います

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マスエントリー方式の迫力

数百台が一斉にスタートする圧巻のレースフォーマットが最大の特徴です

FIMサンド・レース・ワールドカップの歴史と概要

FIMサンド・レース・ワールドカップは、2023年にFIM(国際モーターサイクリズム連盟)が新たに創設した砂浜レースの世界選手権シリーズです。ビーチレーシングという競技分野に初めて世界選手権の地位が与えられました。2023年と2024年はワールドカップとして開催され、2025年シーズンからは正式なFIM世界選手権に昇格しています。


参考)2025 FIM Sand Races World Cham…


初年度の2023年は3ラウンドで構成され、36名のライダーが参戦しました。2024年には6ラウンドに拡大され、48名のライダーが競い合うまでに成長しています。このシリーズはFIMクロスカントリー委員会(CTT)の管轄下で運営されており、フランス、アルゼンチン、ポルトガルの各モーターサイクル連盟が協力して大会を開催しています。


参考)FIM Sand Races World Champions…


レースフォーマットの最大の特徴は、マススタート・マスパーティシペーション方式です。つまり数百台のバイクが一斉にスタートラインに並び、砂浜を駆け抜ける迫力満点の光景が展開されます。エンデューロパル・デュ・トゥケやエンデューロ・デル・ベラーノといった伝統的な砂浜レースイベントが、このシリーズの一部として組み込まれています。


FIMサンド・レース・ワールドカップの開催地と日程

2025年シーズンは6ラウンド制で、年間を通じて世界各地の砂浜が舞台となります。シリーズは毎年2月のエンデューロパル・デュ・トゥケで開幕し、翌年2月の同大会で幕を閉じる特殊な年間スケジュールです。


開催地はヨーロッパと南米に集中しています。フランスのル・トゥケは最も有名な開催地で、エンデューロパル・デュ・トゥケは50年の歴史を持つ伝説的なレースです。この大会は毎年1月末から2月初旬にかけて3日間開催され、モトクロス、ジュニア、エスポワール、ビンテージ、クアッドの5つのカテゴリーで構成されています。


参考)Enduropale — Wikipédia


その他の開催地として、アルゼンチンのエンデューロ・デル・インビエルノ(8月下旬)、イタリアのビビオーネ・サンドストーム(10月下旬)、フランスのロンド・デ・サーブル・オセゴール・カプルトン(11月下旬)、ポルトガルのモンテ・ゴルド・サンド・エクスペリエンス(11月下旬)があります。2024年シーズンには当初イギリスのウェストン・ビーチ・レースも予定されていましたが、後にフランスのロンド・デ・サーブル・デ・ルーン・プラージュに変更されました。


FIMサンド・レース・ワールドカップの現チャンピオン

イギリス人ライダーのトッド・ケレット選手が、砂浜レース界の絶対王者として君臨しています。1997年4月2日生まれの彼は、ビーチレーシング専門のプロフェッショナルライダーとして活躍しており、2023年と2024年のFIMサンド・レース・ワールドカップで連続優勝を果たしました。


参考)Todd Kellett - Wikipedia


特に2024年シーズンの戦績は圧倒的でした。ケレット選手は全6ラウンドすべてで優勝し、完全制覇でタイトルを獲得しています。2025年2月の第1戦エンデューロパル・デュ・トゥケでも優勝し、この伝説的な大会で3連覇を達成しました。決勝レースでは14周を走破し、2位に2分半以上の大差をつけて勝利しています。


参考)Sand Races World Championship:…


ケレット選手はウェストン・ビーチ・レースでも7回の優勝を誇り、フランス砂浜選手権(CFS)でも複数回のタイトルを獲得しています。彼はドラッグ・オン・ヤマハチームに所属しており、砂浜という特殊な環境でのバイクコントロール技術では世界トップレベルです。


FIMサンド・レース・ワールドカップの参加資格と条件

FIMサンド・レース・ワールドカップへの参加には、FIMライセンスの取得が必要です。MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)の規則によれば、FIMサンドレースワールドカップのジュニアクラス(125cc 2ストロークまで)は13歳から参加可能で、メインクラスは17歳以上となっています。つまり13歳からでも国際大会に挑戦できるんですね。


FIMライセンスの取得には、まずMFJのライセンスを保有していることが前提となります。FIMライセンスの申請には、MFJライセンスの写し、パスポートの写し、顔写真などの書類が必要です。申請料は年間ライセンスと単発ライセンスで異なり、海外レース参加者向けの傷害保険も別途用意されています。


参考)FIMライセンス申請方法 | MFJ Online Maga…


実際のレース参加には、各大会主催者が定めるエントリー手続きを完了する必要があります。エンデューロパル・デュ・トゥケなどの大規模イベントでは、マススタート形式のため数百名規模の参加者が集まります。レースは予選を通過した選手のみが決勝に進める形式で、確実なライディングスキルと砂浜特有のテクニックが求められます。


FIMサンド・レース・ワールドカップに必要なバイクとライセンス

砂浜レースに使用されるバイクは、通常のオフロードバイクをベースに砂地走行用の改造を施したものです。トッド・ケレット選手はヤマハを使用しており、多くの参加者も日本製オフロードバイクを使っています。タイヤは砂地専用のものに交換し、サスペンションのセッティングも砂浜の柔らかい路面に合わせて調整する必要があります。


参考)FIM Sand Races World Cup


日本からの参加を目指す場合、まずMFJの国内ライセンスを取得することが第一歩です。その上でFIMライセンスを申請し、海外レースへの参加資格を得ます。ライセンス取得費用は、MFJフレッシュマンライセンスで約1万円程度、年会費や保険料を含めると初年度で数万円程度が必要です。


参考)http://micasa-trading.co.jp/ja/archives/3749


エントリー費用は大会によって異なりますが、国内の砂浜レースイベントでは1枠2万5千円程度(保険料と練習走行費含む)という事例があります。国際大会の場合はさらに渡航費、宿泊費、バイクの輸送費などが加わるため、相応の予算準備が必要になります。それでも砂浜を全力で駆け抜ける体験は、他では味わえない魅力があります。


参考)2025エントリ—について


FIMサンド・レース・ワールドカップと日本の砂浜レース文化

日本国内でも砂浜を使ったレースイベントが少しずつ広がっています。自転車のビーチクロスレース「BEACH CROSS 99」が九十九里浜で開催されるなど、新しい砂浜スポーツ文化の兆しが見えています。バイクの砂浜レースも「SUNBEACH SANDFLAT'S RACES」のようなイベントが開催されており、ビンテージバイクやホットロッドクラスで参加者を募っています。


参考)BEACH CROSS Crit 99


ヨーロッパ北部では砂浜レースが高い人気を誇り、特にフランスのエンデューロパル・デュ・トゥケには毎年数千人の参加者と数万人の観客が集まります。日本は国土の多くを海に囲まれ、豊かな砂浜を持つ地理的条件があるため、砂浜レース文化が発展する可能性は十分にあります。


参考)https://www.letouquet.com/2024/11/26/enduropale/


国際大会への参加は、ライダーにとって大きな挑戦です。しかし13歳から国際ライセンスが取得できる環境は整っており、若い世代が世界の舞台に挑戦する道は開かれています。FIMサンド・レース・ワールドカップは、バイク愛好者にとって新しい目標となる競技シリーズとして、今後さらに注目を集めていくでしょう。