


デイトナ(Daytona) バイク用 リアキャリア バーグマン200(14-20)専用 マルチウイングキャリア 92804
バーグマン200は2014年から2021年まで販売されたスズキのミドルクラススクーターで、デュアルヘッドライトを採用していますが、純正状態では片目点灯方式となっています。ローはビーム時は左側のライトのみ、ハイビーム時は右側のライトのみが点灯する設計で、スクーターとしては珍しい仕様です。この片目点灯方式は省電力化を目的としたもので、バルブ規格はロー・ハイ共にH7シングル球が採用されています。
参考)バーグマン200、ヘッドライト両目二点灯化!のお話。 - 日…
片目点灯のデメリットとして、二眼なのに片方しか灯っていないため「バルブが切れたのでは?」と誤解されやすく、見た目のバランスも悪いという点が挙げられます。また、照射範囲が片側に偏るため、夜間走行時の視認性にも影響があります。実際にバーグマン200オーナーの間では「両目点灯化」が人気のカスタムとなっており、多くのライダーがこの仕様変更を実施しています。youtube
参考)バーグマン200 2025#1 ヘッドライト球変更|市井一人
スクーターで片目点灯を採用している車種は少なく、スズキのスカイウェイブ250(AN250SK7)などがこの方式を採用していました。バーグマン200では電装系の負荷軽減を優先した設計ですが、LED化と両目点灯化を同時に行うことで、省電力性を維持しながら明るさと安全性を両立できます。
参考)バーグマン200(L4) LEDヘッドライト・ウインカー・テ…
バーグマン200を両目点灯化するためのキットは、主に3つのタイプが市場に流通しています。最も人気が高いのはクロライトBikes製のDLX3-H7-BG2で、価格は15,808円(税込)です。このキットはバーグマン200専用に設計されており、スイッチの増設が不要で車両配線や部品の加工をせずにポン付けできる点が最大の魅力です。左右2灯セットで8000ルーメンクラスの明るさを実現し、必要な部品がすべて含まれています。
参考)【ハイ側1灯のみ】バーグマン200対応 両目点灯 特殊設計 …
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2つ目の選択肢はプロテック(PROTEC)製のLB7シリーズで、ロービーム側にLB7-S(15,800円税抜)、ハイビーム側にLB7W-H(18,800円税抜)を使用します。プロテック製は老舗メーカーの信頼性が高く、実際にバイクショップでも多く採用されていますが、2つのキットを別々に購入する必要があり、合計で約38,000円程度とコストが高めです。
参考)https://ameblo.jp/protecarai/entry-12137019948.html
3つ目は汎用のH7 Hi/Lo切替式LEDバルブを使用する方法で、8000円程度から購入可能です。ただし汎用品の場合、バーグマン200のヘッドライトユニットに適合しない製品もあるため、配光調整機能付きのモデルを選ぶことが重要です。取り付けスペースが限られているため、バルブの形状やサイズを事前に確認する必要があります。
参考)https://bbs.kakaku.com/bbs/76103010823/SortID=20389926/
キット選びのポイントとしては、明るさ(ルーメン値)、色温度(ケルビン)、保証内容、そして取り付けの簡易性を総合的に判断することが重要です。クロライト製は専用設計で取り付けが最も簡単、プロテック製は信頼性重視、汎用品はコストを抑えたい方向けと考えると良いでしょう。
参考)ヘッドライトのLED化 ~バーグマン200~ - お酒とキャ…
バーグマン200の両目点灯化において、LEDバルブの明るさは重要な選択基準です。市販されている主要な製品の明るさを比較すると、クロライト製DLX3-H7-BG2は8000ルーメンクラス、プロテック製LB7シリーズは各バルブで2100ルーメン(左右合計4200ルーメン以上)となっています。
参考)https://www.monotaro.com/bp/SUZUKI/c-7/md-1343/
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実際の使用レポートでは、純正ハロゲンバルブからLEDへの交換により、照射範囲の明るさが明確にアップしたとの報告が多数あります。特に注目すべきは配光性能で、LEDバルブによっては光軸がズレてしまうケースもありますが、バーグマン200専用に設計されたクロライト製では光軸の変化がほとんど出ないことが確認されています。
色温度については6000K(ケルビン)から6500Kの白色系が主流で、純正ハロゲンの黄色い光から近代的な白色光に変わることで視認性が向上します。ポジションランプも同時にLED化する場合は、ヘッドライトと同じ色温度に揃えることで統一感のある見た目になります。ただし、ポジションランプに異なる色温度を使用したり、左右で色を変える「オッドアイ」仕様にするカスタムも可能です。
消費電力面では、LED化により大幅な省電力化が実現できます。純正ハロゲンバルブと比較して、LEDは同等以上の明るさを持ちながら電力消費は約半分以下となり、バッテリーへの負担が軽減されます。これは特にバーグマン200のような電装系が限られているスクーターにとって大きなメリットです。
バーグマン200の両目点灯化作業は、フロントカウルを外してヘッドライトユニットにアクセスすることから始まります。必要な工具はプラスドライバーと内張り剥がし(またはマイナスドライバー)、そして外したネジを入れるトレーがあると便利です。作業時間は慣れた方で30分程度、初めての方でも1時間あれば十分に完了できます。
参考)https://ameblo.jp/yasudashouten/entry-12526554415.html
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フロントカウルの脱着手順は以下の通りです。まずヘッドライト上部の眉毛部分を固定している左右のプラスネジ2本を外し、眉毛パーツを手前に引き出して取り外します。次に前輪の前にしゃがみ、カウル下部の4箇所にあるプラスチックファスナー(留め具)を外します。ファスナーは中心の筒を押し込むとロックが解除され、引き抜くことができます。
運転席側に戻り、足元のゴム板を外し、その下にある6本のプラスネジを外します。フロントフェンダーの上にタオルを置いて養生してから、カウル内側から手をかけて左右の爪に注意しながら水平に手前へ引くように外します。カウルは重量があるため、しっかりと両手で支えることが重要です。カウルを外したら、右側にあるヘッドライトユニットと本体をつなぐ6Pカプラーを、ロックを押して解除してから外します。
ヘッドライトバルブの交換は、左側の白色配線がロービーム、右側の黄色配線がハイビームとなっています。純正バルブを外し、新しいLEDバルブを取り付ける際は、バルブのガラス部分に素手で触れないよう注意が必要です。クロライト製などの専用キットの場合、配線分岐用のハーネスが付属しているため、それを使用して両側のバルブに電源を供給します。取り付け後は点灯確認を行い、ロービーム・ハイビーム共に両側が点灯することを確認してからカウルを元に戻します。youtube+1
参考)ヘッドライトLED化/常時2灯化(スズキ バーグマン200)…
バーグマン200を両目点灯化する際、気になるのが車検への適合性です。結論から言えば、適切に施工された両目点灯化は車検基準を満たすため問題ありません。バイクのヘッドライトに関する車検基準では、光量が6,400カンデラ以上(平成10年9月1日以降の車両は15,000カンデラ以上)、発光色が白色または淡黄色であることが求められます。
参考)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/cost/88/
両目点灯化したバーグマン200の場合、左右合計の光量が大幅に増加するため、光量基準を満たすことは容易です。むしろ純正の片目点灯状態よりも明るくなり、安全性が向上します。ただし、LEDバルブの色温度が高すぎる(青白すぎる)製品は車検に通らない可能性があるため、6000K前後の白色系を選ぶことが推奨されます。youtube
興味深い点として、車検では「片側点灯」でも基準を満たしていれば合格となります。つまり、2灯式ヘッドライトであっても片側だけが点灯する仕様は違法ではなく、左右どちら側が点灯していても問題ありません。バーグマン200の純正状態(片目点灯)も当然ながら車検に適合しています。
両目点灯化のメリットとしては、照射範囲が広がることで路面状況の把握が容易になり、対向車や歩行者からの被視認性も向上します。デメリットは電気消費量の増加ですが、LED化することで純正ハロゲンの片目点灯よりも省電力で両目点灯が実現できるため、この問題も解決されます。光軸調整についても、専用キット使用時は調整不要な場合が多いですが、汎用品を使用する場合は光軸調整を行うことが推奨されます。
参考)https://bbs.kakaku.com/bbs/76103010823/SortID=23845245/
バーグマン200でヘッドライトの両目点灯化を行う際、同時にウインカーもLED化するライダーが多くいます。ウインカーをLED化する場合、重要な注意点があります。それは純正リレーのままではハイフラッシャー(高速点滅)が発生してしまうため、LED対応のウインカーリレーへの交換が必須となることです。
バーグマン200を含むスズキ車には特有の7ピンタイプのウインカーリレーが採用されており、汎用の2ピンタイプなどは取り付けが困難です。この問題を解決するのが、クロライト製のKLW-WK07SZKなどのスズキ車専用7ピンLED対応リレーで、これを使用すれば純正リレーと交換するだけでLEDウインカーに対応できます。
ハイフラ対策として、各ウインカーランプにキャンセラー抵抗を増設する方法もありますが、この方法は絶対に推奨できません。理由は2つあり、1つ目はLED化のメリットである消費電力削減効果が完全に失われること、2つ目は抵抗本体がウインカー点滅時に非常に高温になり、火災などの安全上のリスクがあることです。
バーグマン200のフルLED化を行う場合、ヘッドライト・ウインカー・テールランプ・ポジションランプ・トランクランプなど、すべての灯火類をLED化することで大幅な省電力化が実現できます。特にトランクランプ(メットインランプ)にはBA9Sという古い規格のバルブが使用されており、これをLED化することで収納内の視認性が数倍向上します。ただし、BA9S型のLEDバルブはサイズが限られているため、バーグマン200の特殊なソケット形状とレンズ奥行きに適合する製品を選ぶ必要があります。
ヘッドライトとポジションランプを同時にLED化する際は、色温度を揃えることで統一感が生まれます。例えばヘッドライトを6500K、ポジションランプを6000Kにした場合、わずかな色の違いは実際にはほとんど目立ちません。9年以上の長期使用を経てLEDバルブが寿命を迎えるケースもありますが、適切な製品を選べば数万キロの走行に耐える耐久性があります。youtube
参考リンク:両目点灯化の実際の作業動画
両目点灯!ポン付けLEDヘッドライト交換【バーグマン200】
参考リンク:フロントカウルの詳しい脱着手順
バーグマン200、フロントカウルの外し方 | こちら三輪館#2
参考リンク:車検基準に関する詳細情報
バイクのヘッドライトを2灯化…車検に通る?