モトグッツィ v7スペシャル|縦置きエンジン搭載クラシカルバイク

モトグッツィ v7スペシャル|縦置きエンジン搭載クラシカルバイク

モトグッツィ v7スペシャルの魅力

この記事のポイント
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伝統の縦置きエンジン

853ccの空冷V型2気筒エンジンが生み出す独特の鼓動感とメンテナンス性の高さが特徴

クラシカルなデザイン

ワイヤースポークホイールとクロームパーツが織りなす伝統的な美しさと現代技術の融合

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最新の電子制御

2025年モデルはライドバイワイヤ、ABS、トラクションコントロールを標準装備

モトグッツィ v7スペシャルの基本スペックと価格

モトグッツィ v7スペシャルは、2025年モデルでメーカー希望小売価格1,518,000円(税込)で提供されています。この価格帯でありながら、853.4ccの空冷90度V型2気筒OHVエンジンを搭載し、最高出力67.3HP(49.5kW)を6900rpmで、最大トルク79Nmを4400rpmで発生します。中低回転域でのダイナミックなパフォーマンスが特徴で、街乗りからツーリングまで幅広く対応できる性能を持っています。
参考)Moto Guzzi V7 Special 850:価格、カ…

車両重量は223kg、シート高は780mmと、大型バイクとしては比較的扱いやすいサイズ感となっており、あらゆる体格のライダーに快適性をもたらす設計です。燃料タンク容量は21Lで、ハイオクガソリンを使用します。2025年モデルはエメラルドブラックと1969ホワイトの2色展開で、2025年2月26日から受注開始、8月より順次出荷が予定されています。
参考)モトグッツィ(MOTO GUZZI) V7スペシャル

エンジン始動方式はセルフスターター式、変速機は6段リターン式フットシフト、動力伝達はメンテナンス性に優れたシャフトドライブを採用しています。フレームはクラシックなダブルクレードルフレームを継承し、前後とも油圧式ディスクブレーキを装備しています。​
モトグッツィ公式サイトでV7スペシャルの詳細なスペックと美しい画像をご覧いただけます

モトグッツィ v7スペシャルの縦置きエンジンの特徴

モトグッツィの最大の特徴は、クランクシャフトが車体の進行方向と同じ向きに配置された「縦置き」のVツインエンジンです。この独特なレイアウトは、モトグッツィが100年以上の歴史の中で守り続けてきた伝統的な設計で、シリンダーが車体の左右に突き出す形状となっています。
参考)https://www.goobike.com/maker-moto_guzzi/car-moto_guzzi_v7_special/index.html

縦置きエンジンの最大のメリットは、メンテナンス性の高さです。シリンダーヘッドへのアクセスが容易で、バルブクリアランスの調整などの定期メンテナンスが行いやすい構造となっています。また、シャフトドライブとの組み合わせにより、チェーンメンテナンスが不要で長期的なランニングコストを抑えられる点も魅力です。
参考)モトグッチ

エンジン始動時や低回転域から空吹かしした際には、ジャイロ効果による横揺れを感じることができますが、これは縦置きエンジン特有の個性であり、公道走行において弱点になることはありません。むしろ、この独特の鼓動感とフィーリングこそが、モトグッツィを愛するライダーたちの心を捉えて離さない理由となっています。
参考)【モトグッツィ V7 ストーン 試乗記】イタリアが育てたオー…

2025年モデルでは、このエンジンにライドバイワイヤシステムが採用され、ロード/レインのライディングモードを精緻にコントロールすることが可能になりました。重めに設定されたクランクマスとインジェクションセッティングの妙により、スロットルの微妙な開閉操作でもギクシャク感が皆無な乗り味を実現しています。
参考)伝統を守り続ける孤高の存在「モト・グッツィV7シリーズ」最新…

モトグッツィ v7スペシャルの乗り心地とライディングモード

v7スペシャルの乗り心地は、クラシカルな外観からは想像できないほど洗練されています。シートは長時間のライディングでも疲れにくい形状とクッション性を持ち、タックロール調にデザインされたブラックのシートがこのモデルへのこだわりを感じさせます。ハンドルの位置も自然な姿勢を保てるよう設計されており、低いシート高と適切に配置されたアルミニウム製フットペグのおかげで、あらゆる体格のライダーに快適性をもたらしています。
参考)https://www.piaggio.co.jp/2025PR/PGJPR25-010.pdf

前後サスペンションは40mm径のテレスコピックフォーク(正立フォーク)とスイングアーム式のツインショックを採用し、ソフトな設定により路面を受け入れる軽くしなやかな乗り味を実現しています。前後ブレーキを使い分けてサスペンションの動きをコントロールすることで、旋回力やバンク中の安定性がぐっと増し、現代的なスポーツモデルとはまるで質が違う旋回性を楽しめます。​
2025年モデルでは、ロード/レインの2つのライディングモードを搭載しています。ライドバイワイヤによるエンジンモード切り替え機能により、常識的な公道走行なら「ROAD」モードで何の不足もなく、雨天時や滑りやすい路面では「レイン」モードが安心感を提供します。また、ABSとMGCTトラクションコントロール、クルーズコントロールを標準装備し、初心者ライダーでも安心して乗ることができる電子制御が充実しています。
参考)『モトグッツィ V7スペシャル』クラシックスポーツの伝…

燃費性能については、街乗り主体で18~20km/L、ツーリングなど流れの良い道では24~26km/Lほどの実燃費が報告されており、21Lのタンク容量と合わせて300~400km程度の航続距離を確保できます。
参考)V7 ストーンの燃費 (給油情報 86件) - みんカラ

バイクブロスのV7試乗記で、実際の乗り心地やワインディングでの挙動が詳しくレポートされています

モトグッツィ v7スペシャルのワイヤースポークホイールとクラシカルな外観

v7スペシャルの最大の視覚的特徴は、リムとハブをブラックとしたワイヤースポークホイールです。このスポークホイールは伝統美を呼び起こし、クラシカルなバイクの雰囲気を最大限に演出しています。フロントは100/90-18、リアは150/70-17のバイアスタイヤを装着し、ワイヤースポークの構造により柔軟な乗り心地を実現しています。
参考)モトグッツィ新型V7シリーズが発売、新タイプ「スポルト」も登…

エレガントなクロームのディティールもv7スペシャルの個性を主張する重要な要素です。クロームメッキのグラブレールを標準装備し、エキゾーストパイプやリアサスペンションのスプリングもメッキ仕上げとなっており、クラシカルなデザインにまとめられています。切削加工されたシリンダーヘッドの冷却フィンも美しい造形のエンジンを際立たせる要素となっています。
参考)新型 V7 STONE / V7 SPECIAL/V7 SP…

2025年モデルでは、ヘッドライトが従来のハロゲン灯からLED式に変更され、メーターもアナログ2眼からMoto Guzziイーグルの輪郭を描くように縁取られた円形デジタルメーター(LCD)に変更されました。これにより、クラシックな外観を保ちながらも現代的な一面も覗かせる絶妙なバランスを実現しています。
参考)V7 Range 2025

ボディカラーは光沢のある仕上げで、エメラルドブラックと1969ホワイトの2色が用意されており、どちらもエレガントで時代を超越した美しさを持っています。v7スペシャルは、V7シリーズの中でもオリジナルV7の精神に最も近いモデルとして、トラディショナルな構成にこだわり抜いたモデルとなっています。​

モトグッツィ v7スペシャルのカスタムとメンテナンス性

モトグッツィ v7シリーズは、カスタムパーツの豊富さでも知られています。縦置きの空冷Vツインエンジンとシャフトドライブという特徴的な構造は、カスタムの自由度も高く、エンジンガード、マフラー、シート、ハンドル、ミラー、フェンダーなど、様々なパーツが市場に流通しています。
参考)MOTO GUZZI V7 SPECIAL カスタム|最新情…

エンジンガードについては、ツヤ消しのマットブラックとクロームメッキのシルバーが用意されており、転倒時の保護だけでなく見た目のアクセントとしても効果的です。シートカスタムも人気で、純正のコンフォートシートハイ(42,350円)や、サードパーティ製のローシートなど、身長や好みに応じて選択できます。
参考)バイク修理・メンテナンス作業実績一覧|バイクの整備・メンテナ…

メンテナンス性の高さは、縦置きエンジンの大きなメリットです。シリンダーヘッドとシリンダーのあわせ部分のガスケット交換や、タペット調整などの作業がしやすい構造となっています。初回点検は慣らし終了の1500km程度で行い、オイルとフィルターを交換し、タペットの調整を行うのが一般的です。
参考)イタリアンバイク診療記録・その2(MotoGuzzi V7の…

シャフトドライブのメンテナンスについては、ファイナルギヤからのオイル漏れが発生することがありますが、オイルシール交換により対処可能です。チェーンメンテナンスが不要なため、長期的なランニングコストは抑えられる傾向にあります。ただし、定期的なオイル交換と点検は欠かせず、3000~5000km毎のオイル交換が推奨されています。
参考)https://ameblo.jp/koppe-pan111/entry-12865236456.html

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モトグッツィ v7スペシャルとV7シリーズの比較|独自の個性

モトグッツィのV7シリーズには、v7スペシャルの他に「V7ストーン」と「V7スポルト」があり、それぞれ異なる個性を持っています。v7ストーンは、モノクロ液晶のデジタルシングルメーターとスポーティなアルミニウム製のキャストホイールを装備したベースラインモデルで、車両重量218kgとv7スペシャルより5kg軽量です。エキゾーストパイプやリアサスペンションのスプリング、エンジンのフィンがマットブラック仕上げとなっており、力強くミニマルなスタイルが特徴です。
参考)モトグッツィ(MOTO GUZZI) V7ストーン

V7スポルトは、2025年モデルで新たに追加された最もスポーティなバージョンで、プリロード調整可能な41mm径の倒立フォークを採用し、従来の40mm径正立フォークから大幅にアップグレードされています。軽量アルミキャストホイールはV7ストーンのものよりも1.8kg軽量化され、車両重量は220kgとなっています。フロントブレーキは320mm径ステンレス製フローティングダブルディスクに、Brembo製4ピストンラジアルマウントキャリパーを装備し、強力な制動力を発揮します。
参考)https://scs-tokyo.co.jp/motoguzzi/v7_sports.html

v7スペシャルの独自性は、まさにそのクラシカルな装備にあります。ワイヤースポークホイール、クロームメッキのパーツ、グラブバーの標準装備など、オリジナルV7の精神を最も色濃く受け継いでいるのがv7スペシャルです。価格はV7ストーンよりやや高めですが、エレガントで時代を超越したデザインを求めるライダーにとっては、この差額は十分に価値があるものと言えるでしょう。
参考)https://news.kakaku.com/prdnews/cd=kuruma/ctcd=7610/id=104369/

電子制御面では、V7スポルトのみ「Sport」ライディングモード(電子制御の介入を最小限に抑えたモード)と6軸IMUによるコーナリングABSを搭載していますが、V7スペシャルとV7ストーンは基本的なABS、トラクションコントロール、クルーズコントロールを装備しています。日常的な公道走行においては、v7スペシャルの装備で十分な安全性と快適性が確保されています。
参考)2025 新型V7 SPORT見てきました!

モデル 価格(税込) 車両重量 ホイール フロントフォーク 特徴
V7 ストーン 約118.8万円 218kg キャスト 40mm正立 ミニマル
V7 スペシャル 151.8万円 223kg スポーク 40mm正立 クラシカル
V7 スポルト 159.5万円 220kg 軽量キャスト 41mm倒立 スポーティ

モトグッツィ v7スペシャルは、クラシカルな外観と最新の電子制御技術を融合させた、伝統と革新が共存するバイクです。縦置きエンジンという100年以上受け継がれてきた独自の設計、ワイヤースポークホイールとクロームパーツによる美しいデザイン、そして快適な乗り心地と安全装備の充実により、初心者から経験豊富なライダーまで幅広く楽しめるモデルとなっています。V7シリーズの中でも最もトラディショナルな個性を持つv7スペシャルは、時代を超えて愛され続けるイタリアンクラシックの魅力を存分に味わえる一台です。youtube​​