

oリングチェーンとノンシールチェーンの最大の違いは、チェーンのリンクとリンクをつなぐ部分に小さなゴム製のOリング(断面が「O」の形)が挟み込まれている点です。このOリングが内部のグリスを密封し、外部からの水や砂の侵入を防ぎます。
関連)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/repair/75/
ノンシールチェーンは走行100kmごとに給油が推奨されるのに対し、oリングチェーンは初めからグリスが封入済みです。 つまり、外から油を塗っても内側のグリスはすでに存在しているということです。
関連)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/maintenance/374/
重要なのは「外からかけるオイルは内部の補充ではなく、Oリング自体の保護と表面の錆止めが目的」という点です。これを知らないとメンテナンスの方向性を間違えます。Oリングの保護が基本です。
| 項目 | oリングチェーン(シールチェーン) | ノンシールチェーン |
|---|---|---|
| 内部グリス | 封入済み(密封) | なし |
| 寿命の目安 | 20,000〜30,000km | 5,000km前後 |
| 給油頻度 | 約500kmごと | 約100kmごと |
| 価格 | ノンシールの約2倍 | 安価 |
| 重量 | やや重い | 軽量 |
「こまめに洗えば洗うほどいい」と思っているライダーは多いですが、それは実はoリングチェーンにとって逆効果になる場合があります。
関連)https://note.com/shira_memo/n/n79f749e5d864
SR400で実際に3万km走行した事例では、過度な洗浄・注油をしなくても十分長持ちすることが確認されています。 注油しすぎると、余分なオイルに砂やゴミが付着してしまい、むしろ摩耗を促進させる原因になります。これは痛いですね。
関連)https://note.com/shira_memo/n/n79f749e5d864
正しいメンテの手順はシンプルです。
関連)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/maintenance/374/
関連)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/maintenance/374/
注油に使う製品選びも重要です。Oリングの素材(通常はニトリルゴム)を傷めない「Oリング対応」と明記されたチェーンルブを選びましょう。「チェーンルブ Oリング対応」で検索すると、ワコーズやモチュール、RKジャパンなどの対応製品が見つかります。
Oリングが1個切れた、あるいは飛んでいるのを発見した場合、「その箇所だけ問題」と思いがちです。しかしそれは大きな誤解です。
関連)https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10295738765
Oリングが切れた箇所は、内部グリスが漏れ出すと同時に外部から水分が侵入します。 その結果、ピンとブッシュの間が急速に摩耗・焼き付き状態になります。実際にOリングが切れたピンをチェックしたところ、摩耗箇所に焼けた痕跡が確認された事例もあります。
関連)https://www.instagram.com/p/DFxh88jvnQo/
前兆を早めにキャッチするためのチェックポイントは以下のとおりです。
Oリングが数カ所以上切れていれば、チェーン交換のタイミングが来たと考えるのが正解です。 「Oリングだけ交換すればいい」という発想は通用しません。チェーンごとの交換が原則です。
関連)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/repair/75/
「oリングチェーンは1万kmで交換」と思い込んでいるライダーは少なくありません。しかし交換時期は走行距離では判断できない部品です。
関連)https://imanishimt1948.amebaownd.com/posts/6132468/
適切なメンテナンスを続ければ、4万km近くチェーンが長持ちした記録も存在します。 一方で、雨天走行後のケアを怠ると5,000kmでも摩耗が進行します。結論は「距離ではなく状態で判断」です。
関連)https://imanishimt1948.amebaownd.com/posts/6132468/
具体的な交換サインはこちらです。
関連)https://imanishimt1948.amebaownd.com/posts/6132468/
チェーン交換のタイミングでは、スプロケット(前後)も同時に交換するのがセオリーです。 新品チェーンに摩耗したスプロケットを組み合わせると、歯の形が合わず新しいチェーンが急速に傷みます。一度の出費で済ませる意識が大切です。
関連)https://mc.rk-japan.co.jp/chain/merit/
チェーンの伸びを数値で管理したい場合は、RKジャパンやD.I.D(大同工業)などのチェーンメーカーが公開している「測定リンク数と許容範囲」の規格表を参照するのが最も正確な方法です。
参考:チェーン交換・診断基準についての詳細はRKジャパン公式に掲載されています。
RKジャパン:チェーンを代えるメリット・シールチェーンとノンシールチェーンの比較
oリングチェーンについては、ベテランライダーでも誤解していることがあります。知っているだけで出費を抑えたりトラブルを防いだりできる情報をまとめます。
① Xリングチェーンはoリングの上位版
「oリング」と「Xリング(XWリング)」はどちらもシールチェーンの一種ですが、断面形状が異なります。Xリングは4点接触のため密封性が高く、摩擦抵抗が少ない設計です。 価格は若干高いですが、よりパワーロスが少ないため大排気量バイクには特に有利です。見た目ではほぼ区別がつきません。意外ですね。
関連)https://www.reddit.com/r/motorcycles/comments/1595w3r/how_can_you_tell_if_a_chain_has_x_or_orings/
② チェーンルブの「塗りすぎ」は汚れを呼ぶ
注油すれば長持ちすると信じているライダーは多いですが、余分なオイルは走行中に飛び散り、砂・ほこりを呼び込みます。 適量を内側プレート面に塗布するのが正しく、たっぷりかけるほど良いわけではありません。
関連)https://note.com/shira_memo/n/n79f749e5d864
③ シールチェーンの洗浄に高圧洗浄機はNG
洗車時に高圧洗浄機でチェーンに直接水を当てるライダーは要注意です。高い水圧はOリングを変形・損傷させ、内部グリスを押し流す可能性があります。洗浄は低水圧・手作業が基本です。
関連)https://2rinkan.jp/ridersacademy/archives/168/
④ oリングチェーンの「伸び」は実際にはリンクの摩耗
「チェーンが伸びる」という表現はよく使われますが、実際にはリンクピンとブッシュが摩耗してガタが生じることで全長が長くなる現象です。oリングチェーンはこの摩耗を遅らせる設計ですが、完全に防ぐわけではありません。 定期的な伸びのチェックは必要です。
関連)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/repair/75/
⑤ 125cc以下のバイクにoリングチェーンが標準採用されにくい理由
125ccクラス以下ではノンシールチェーンが標準装備されているケースが多いです。 理由はパワーが小さく、oリングの抵抗が燃費・パワーに影響する割合が相対的に大きいためです。ただし、通勤メインで手間を減らしたい場合はoリングチェーンへの換装がメリットになる場面もあります。
関連)http://puchorog.blog104.fc2.com/blog-entry-362.html
参考:oリングチェーンの構造・開発経緯についての詳細はRKジャパンの技術ページに掲載されています。
RKジャパン:シールチェーン開発の歴史とOリング・Xリングの違い
参考:チェーンメンテナンスの誤解を解説している記事です。
![]()
【10%OFFクーポン配布中】バイク チェーン ドライブチェーン Oリングチェーン 530-120L ゴールドチェーン 【FZX750 YZF-R7 FZ1000S FAZER FZ1000Sフェザー 刀 GSXR750 GT750 他】[バイク用チェーン バイクチェーン シールチェーン] A59GOBE