

実はロールクロージャー式バッグは、ジッパー式より開閉に時間がかかります。
ロールクロージャーシステムは、バッグの開口部を数回巻き込んでバックルやベルクロで固定する開閉方式です。自転車用バッグやバイクパッキング用品で広く採用されており、従来のジッパー式とは異なる構造を持っています。
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開口部を巻くことで縫い目が外側に出ず、水の侵入経路を物理的に遮断できる仕組みです。オルトリーブ社のような専門メーカーでは、ロールクロージャーとシリコンラバーの3点留めを組み合わせることで、IP64という高い防水・防塵性能を実現しています。IP64は粉塵の侵入を完全に防ぎ、あらゆる方向からの水の飛沫に耐えられる規格です。
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この仕組みはシンプルながら効果的です。荷物の量に応じて巻く回数を調整できるため、容量の柔軟性も備えています。
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最も大きな違いは防水性能にあります。ジッパー式は開閉が容易で荷物の出し入れ頻度が多い場面に適していますが、長時間の雨では浸水する可能性があります。一方、ロールクロージャー式は巻き込み構造により高い防水性を維持できるため、ツーリング中の突然の雨にも対応できます。
参考)https://www.cyclowired.jp/news/node/346008
開口部の広さにも違いが見られます。ロールクロージャー式は大開口設計が特徴で、荷物の収納がジッパー式より容易です。チューブや工具、着替えなどをパッキングする際、中身が見やすく整理しやすいというメリットがあります。
参考)荷物に合わせてサイズをアジャストできるロール式サドルバッグ
ただし開閉のスピードではジッパー式に軍配が上がります。信号待ちなどでサッと荷物を取り出したい場面では、ロールトップを解いて再び巻く手間がかかる点は理解しておく必要があります。
オルトリーブ社のロールクロージャー式バッグは、サドルバッグが約8,000円から15,000円、リアバッグのペアセットが約24,000円から31,000円の価格帯です。防水性能と耐久性を考えると、長期的なコストパフォーマンスは高いと言えます。
参考)https://www.yodobashi.com/maker/0000003978/
バックローラーシティ40Lペアは約31,200円で、大容量ツーリングに適しています。一方、4.1Lのコンパクトなサドルバッグは約8,650円からと、用途に応じた選択が可能です。
高価に感じるかもしれませんが、IP64の防水性能と10年以上使える耐久性を持つ製品も多く、買い替えコストを抑えられます。
つまり初期投資としては妥当です。
バイクパッキングスタイルのツーリングでは、サドルバッグ、フレームバッグ、ハンドルバーバッグすべてにロールクロージャーシステムが採用されています。特にサドルレールへの固定が容易で、ストラップ一本での装着も可能な製品があります。
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フレームバッグのロールクロージャータイプは、バッグを車体に取り付けたまま内容物の出し入れができる設計になっています。これは走行中の休憩ポイントで工具や補給食にアクセスする際に便利な機能です。開閉部分がフレーム固定用ストラップと独立しているため、バッグを外す手間が省けます。
雨天時のツーリングでは、スマートフォンやモバイルバッテリーなど濡らしたくない電子機器の保護に特に有効です。ジッパー式では心配な浸水リスクを、ロールクロージャーなら最小限に抑えられます。
正しい使い方は、開口部を上から下向きに3回以上巻き込み、バックルやベルクロでしっかり固定することです。巻き回数が少ないと防水性が低下するため、最低でも3回は巻くことが推奨されます。雨が予想される場合は4~5回巻くとより安心です。
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使用前には開口部の汚れやゴミを必ず取り除いてください。どういうことでしょうか?小さな砂粒や葉っぱが挟まるだけで、そこから水が侵入する経路ができてしまうからです。特にオフロードを走った後は、開口部を軽く拭いてから巻く習慣をつけましょう。
参考)https://yum-yumkayaks.jp/ortlieb-%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%88/
カムロック式のフックを採用したモデルでは、確実に固定されているか視覚と手触りで確認する必要があります。走行中の振動でロックが緩むと、荷物が濡れるだけでなく落下のリスクもあります。固定が不安な場合は、バックル部分を追加のベルトで補強するのも一つの方法です。
オルトリーブのロールクロージャーバッグの詳しい締め方と使い方の解説はこちら
長距離ツーリングや宿泊を伴うキャンプツーリングでは、ロールクロージャーシステムが最適です。着替えやシュラフなど濡らしたくない荷物を確実に保護でき、天候の変化に対応できます。特に梅雨時期や山岳地帯での走行では、この防水性能が大きな安心材料になります。
参考)https://online.ysroad.co.jp/shop/g/g4013051043519/
オフロードツーリングでも有効です。泥や砂埃からバッグ内部を守るIP64の防塵性能は、ジッパー式では実現困難な水準です。林道を走った後でも、バッグ内の電子機器や書類が汚れる心配がありません。
一方、街乗りや短距離通勤で頻繁に荷物を出し入れする場合は、ジッパー式の方が便利かもしれません。コンビニ休憩のたびにロールを解くのは煩わしいですね。用途に応じてバッグを使い分けるのが賢い選択です。
オルトリーブのバイクパッキングシリーズ全体の特徴と製品ラインナップはこちら
使用後は開口部の内外を乾いた布で拭き、完全に乾燥させることが基本です。特にロール部分に水分が残っていると、次回使用時にカビや悪臭の原因になります。ツーリングから帰ったら、バッグを裏返して風通しの良い場所で一晩乾かしましょう。
バックルやベルクロ部分の劣化チェックも重要です。ベルクロは使用を重ねると粘着力が低下するため、ゴミや糸くずを定期的に取り除く必要があります。バックルのプラスチック部分にひび割れが見られたら、メーカーに交換パーツを問い合わせることをおすすめします。
参考)https://www.cyclowired.jp/news/node/360123
年に1~2回は、中性洗剤を薄めた水で全体を軽く洗うと良いでしょう。塩分を含んだ雨水や海岸沿いを走った後の塩害は、素材の劣化を早めます。洗浄後は直射日光を避けて陰干しするのが原則です。
保管時は開口部を開けたまま収納してください。密閉状態で長期保管すると、内部に湿気がこもり素材が傷みます。簡単なことですが、バッグの寿命を大きく左右します。
自転車やバイクのツーリング市場では、バイクパッキングスタイルの普及とともにロールクロージャーシステムの需要が拡大しています。従来のキャリアとパニアバッグから、車体に直接装着する軽量なバッグへの移行が進んでおり、その中心的な開閉方式として採用が増えています。
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技術面では、BOAダイヤルシステムのような新しいクロージャー機構も登場しています。これは従来の巻き込み式に回転ダイヤルによる締め付け調整を組み合わせたもので、片手での操作や微調整が可能になります。SILCAがサドルバッグに初めて採用したこのシステムは、今後他のメーカーにも広がる可能性があります。
素材の進化も見逃せません。より軽量で耐久性の高い防水生地の開発により、同じ防水性能を保ちながら重量を削減する製品が増えています。20キロのロールケージの重量増とは対照的に、バッグ技術は軽量化の方向に進んでいます。
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また、取り付けシステムの改良も進行中です。オルトリーブの新型QRシステムのように、素早い着脱と確実な固定を両立させる機構が開発されており、ユーザビリティは確実に向上しています。
これは使えそうです。

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