

あなたの参加費1万円台は全額コース代に消えません。
全日本ハードエンデューロ選手権は、オフロードバイクによる走破力・体力・技術を競う日本最高峰のハードエンデューロレースです。このレースの最大の特徴は、周回できるかどうかという高難易度のコースに設定されている点にあります。
2026年現在、この選手権は株式会社CROSS MISSIONが主催しており、全国各地で年間複数戦が開催されています。レースは壁のように立ちはだかる急斜面、沢の中の巨石、倒木だらけの森など、想像を絶する難関セクションで構成されます。
参考)エンデューロ - Off1.jp(オフワン・ドット・ジェイピ…
競技時間は通常4時間とされ、進捗によっては最大5時間まで延長される場合があります。最終戦では完走者が全部で6名という厳しい結果も記録されており、このレースの過酷さを物語っています。
参考)「韓国チャンピオンを抑えて藤原慎也が完勝」全日本ハードエンデ…
参加するには特定のライセンスが必要です。
エンデューロ競技に参加するためには、MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)のエンデューロライセンスが必要となります。初めてライセンスを取得する場合、エンデューロ国内B級からスタートし、MFJ公認の講習会を受講する必要があります。
講習会には対面形式とWEB形式の2種類があり、対面講習会の場合は受講日から1年以内にライセンス申請が必要です。WEB講習会を選択した場合は、受講後のテストに合格し、申請日から1ヶ月以内に手続きを完了させる必要があります。
ただし、すでに他のMFJ競技ライセンスを保有している場合は、初めてエンデューロライセンスを追加する際に国内B級・国内A級・国際B級・国際A級のいずれかを選択できます。
年齢制限はありません。
全日本ハードエンデューロ選手権では、主に「インターナショナルクラス」と「エントリークラス」の2つのクラスに分かれています。インターナショナルクラスの参加費は18,000円、エントリークラスは16,000円です。
別の大会では各日17,000円という設定もあり、大会や開催日程によって参加費が若干異なります。CROSS MISSIONが主催する大会では、エントリー費は13,000円という設定もあります。
これらの参加費には駐車場料金が含まれている場合が多く、レース参加者は会場での駐車場利用が可能です。支払い方法は銀行振込のみの対応となっており、参加受理書の発送はありません。エントリーリストに名前が更新されれば、エントリー確定となります。
ゼッケンの割り振りはエントリー順で決定されるため、早めのエントリーが推奨されます。
2026年の第1戦は神奈川県厚木市の華厳工場特設会場で開催されます。2025年には、第1戦が3月9日に同じく神奈川県厚木市で、第4戦が7月19日〜21日に山形県新庄市で開催されました。
参考)https://ren-x-mission.com/posts/2026-cross-mission-kegon-hard-enduro/
山形県新庄市での開催は初開催で、行政の協力を得て一周20kmにもなる広大なエリアを利用したレースとなりました。このように、全日本ハードエンデューロ選手権は地方自治体との連携により、通常では使用できない広大な自然環境をコースとして活用しています。
参考)全日本ハードエンデューロ選手権 第5戦 ダルマニアクス参戦記…
開催は通常2〜3日間にわたり、予選と決勝が行われます。会場では観客も楽しめるよう、難関セクションが観覧しやすい位置に配置されることもあります。たとえば「真パーキングヒル」というセクションはパドックの目の前に設置され、多くの観客が選手の挑戦を間近で見守れるように設計されています。
参考)バイクイベント【【2025年7月】全日本ハードエンデューロ選…
前日が台風並みの暴風雨という悪天候に見舞われることもあり、自然環境に大きく左右されるレースです。
参考)https://www.hi-mag.jp/articles/6929/
完走率は極めて低いのが現実です。
2024年の最終戦では、トップ20名に限定された精鋭ライダーのみが参加を許されたにもかかわらず、完走者はわずか6名でした。これは参加者の3割にも満たない数字で、ハードエンデューロの過酷さを物語っています。
コースには「K猫の細道&脇道」「倒木祭りMAX」「真パーキングヒル」など、特徴的な名前が付けられた難関セクションが複数設定されます。予選トップタイムを記録した韓国のハードエンデューロチャンピオンは1分20秒31という圧倒的なスピードを見せましたが、決勝では日本人ライダーの藤原慎也選手が2時間5分34秒でゴールし、レース時間の半分ほどしか使わずに完走を達成しました。
コースは前年のものを踏襲しつつも、沢の石が減らされたり、コーステープの貼り方に優しさが加えられたりと、完走させたいという意図が見られます。それでも難易度は極めて高く、トライアルスキルを駆使しなければクリアできないセクションが多数存在します。
全日本ハードエンデューロ選手権で上位を目指すには、日頃からの練習が不可欠です。トップランカーの高橋博選手によれば、ハードエンデューロの基本は「スタンディング・スティル」というテクニックにあります。
このテクニックのポイントは5つあります。前後ブレーキをしっかりかけること、ハンドルはフルロックにすること、足裏の荷重に集中すること、2〜3m先を見ること、そして膝は伸ばすことです。これらを意識しながら、フラットな路面で練習を重ねることが基本です。
アクセルは急激に開けず、アイドリングかそれより少し開けるくらいのパーシャル域を使い、一定のスピードで走れるトレーニングを行います。半クラッチを使わずに走れるようになると、さらにレベルが上がります。
慣れてきたら石や段差を取り入れて、狙ったラインを意識して走る練習に移行します。実際のレースでも、助走の短いヒルクライムの進入などでトップライダーはこのテクニックを活用しています。
練習では適当に走るのではなく、本人のテクニックと体力に合った強度で段階的に成長していくことが重要です。無理をして転倒すれば怪我につながり、長期的な成長が阻害されます。バイクの状態チェックも時間単位で行う必要があり、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
iRC TIRE Presents ロッシ高橋が教えるハードエンデューロテクニック
全日本ハードエンデューロ選手権トップランカーによる具体的なテクニック解説が掲載されています。スタンディング・スティルの詳しい練習方法を知りたい方に最適です。