AMAアリーナクロス 日本人が知らない室内バイク競技の魅力

AMAアリーナクロス 日本人が知らない室内バイク競技の魅力

AMAアリーナクロス 完全ガイド

アリーナクロスは自転車競技じゃなくバイクのレースです

この記事のポイント
🏟️
室内スタジアムで開催

小規模アリーナに作られた人工コースで250ccと450ccクラスが競う北米選手権レース

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スーパークロスとの違い

コース幅が狭く全長も短い、よりテクニカルで接戦が多い競技性が特徴

🎫
2026年シーズン開催中

1月から2月にかけて全米各地で開催、最終戦はデイトナビーチで2月27日に実施

AMAアリーナクロスとは何か

AMAアリーナクロスは、アメリカモーターサイクル協会(AMA)が認定する室内バイクレース選手権です。スタジアムや小規模アリーナに大量の土砂を搬入して作られた人工コースで競われる競技で、1周約1分程度の短いコースが特徴となっています。


参考)https://arenacrossusa.com/arenacross-101/


競技は250ccと450ccの2つのエンジン排気量クラスで構成されており、どちらも大排気量でハイパワーの450ccクラスが上位カテゴリーです。2023年に新オーナーシップの下で復活し、オープンプロクラスやアマチュアレース、ファン参加型の要素を導入して再スタートしました。


北米各地の小規模な会場を転戦する形式で、大規模スタジアムで開催されるAMAスーパークロスよりも観客との距離が近いのが魅力です。VIP体験やライダーとのミート&グリート、ファンゾーンなど、観客参加型のイベントも充実しています。


参考)AMA Arenacross Championship


室内開催のため天候に左右されず、照明や音響演出も相まって独特の熱気に包まれた観戦体験が楽しめます。つまり観客にとって快適な環境が保証されているということですね。


AMAアリーナクロスとスーパークロスの違い

多くの人がアリーナクロスとスーパークロスを混同しがちですが、両者には明確な違いがあります。スーパークロスは大都市の大規模スタジアムで開催され、1月から5月にかけて全米主要都市を転戦する選手権です。


コース設計において最も顕著な違いが現れます。スーパークロスのコースは比較的長く幅も広いですが、アリーナクロスのコースは短くタイトで幅も狭く設計されています。これにより接戦やクラッシュが多発し、よりエモーショナルな展開になるのが特徴です。


参考)https://www.redbull.com/jp-ja/supercross-vs-motocross


バイクのセッティングも異なります。スーパークロスでは柔らかめのサスペンションで大きなジャンプに対応しますが、アリーナクロスでは硬めのサスペンションでタイトなコーナリング性能を重視します。ライダーのフィジカルへの負担は大きいものの、コーナー出口で強烈なトラクションが得られるわけです。


観客動員数も大きく異なり、スーパークロスの開幕戦では45,050人の満席を記録するほどの規模です。一方でアリーナクロスは数千人規模の会場で開催されるため、より親密な観戦体験が可能になります。


参考)https://www.treventscomplex.com/events/detail/ama-arenacross-26


レース時間についても違いがあります。スーパークロスの方がレース時間は長いですが、アリーナクロスはレース時間が短い分、緊張度が極めて高くテクニカルな内容となっています。結論はアリーナクロスの方が凝縮された迫力があるということです。


2026年AMAアリーナクロス開催スケジュール

2025-26シーズンのAMA FIM北米アリーナクロス選手権は、2025年末から2026年初頭にかけて全米各地で開催されています。1月3日にはコロラド州ラブランドのブルーアリーナでラウンド3が午後3時から開催され、午後1時30分に開場予定です。


参考)2025-26 AMA FIM North American…


当初1月24日に予定されていたテネシー州メンフィスのラウンド6は、冬の嵐による危険な状況を考慮してキャンセルとなりました。主催者は参加者全員の安全を最優先事項として、会場への移動や イベント開催そのものの安全性を懸念した判断です。


残りのスケジュールは以下の通りです。2月6日にアリゾナ州プレスコットバレーでラウンド7、2月13-14日にネバダ州リノでダブルヘッダーのラウンド8と9が開催されます。


最終戦に向けた流れも決まっています。2月20日にオクラホマ州ガスリーでラウンド10、そして2月27日にフロリダ州デイトナビーチでシーズン最終戦のラウンド11が行われます。リノでのダブルヘッダー開催は、シリーズに復帰する形で追加されたものです。


なお12月6日に予定されていたアイダホ州ボイジーのラウンド2は、ワールドスーパークロスなど他シリーズとの日程重複を避けるため12月20日に延期されました。これは有力ライダーの参戦を確保するための配慮ですね。


アリーナクロスの観戦チケットと料金体系

アリーナクロスの観戦チケットは、会場の規模や座席位置によって価格帯が異なります。コロラド州ラブランドのブルーアリーナでは、現在チケットが販売中で座席表も公開されています。


VIP体験パッケージも用意されており、通常の観戦とは一線を画すプレミアムな体験ができます。これにはライダーとのミート&グリート、専用ファンゾーンへのアクセス、飲食や限定グッズの特典が含まれることが一般的です。


他のスタジアムイベントと比較すると、一般的なアリーナスポーツでは座席位置により2,000円から5,000円程度の幅があります。コート全体を見渡せる2階中央席や、1階の迫力ある座席など、観戦スタイルに応じて選択できる料金設定が基本です。


参考)一般チケット席種・価格


チケットの事前登録や招待券があれば入場料が無料になるケースもあるため、公式サイトでの情報確認が重要となります。早期購入割引や団体割引が適用される場合もあるので、計画的な購入がお得です。


参考)https://ssl.japan-drone.com/outline/iaam.html


日本でアリーナクロスを観戦する方法

残念ながら日本国内でAMAアリーナクロス選手権の公式戦は開催されていません。この選手権は北米を中心に展開されており、日本で観戦するには映像配信サービスを利用するか、渡米して現地観戦するしかないのが現状です。


オンライン配信に関しては、公式ウェブサイトarenacrossusa.comで最新ニュース、レース結果、シリーズポイントなどの情報が提供されています。動画配信については専門チャンネルやストリーミングサービスで視聴できる可能性があるため、公式サイトでの確認が必要です。


現地観戦を計画する場合、シーズンは1月から2月に集中しているため、この時期にアメリカ旅行を組み合わせるのが効率的でしょう。フロリダ州デイトナビーチの最終戦は、デイトナビーチという観光地で開催されるため、観光と観戦を両立できます。


日本では代わりにAMAスーパークロスの情報の方が入手しやすく、日本語での解説記事も充実しています。スーパークロスの視聴で北米モトクロス文化に触れてから、より密度の濃いアリーナクロスへと関心を広げていくのも一つの方法ですね。


AMAアリーナクロス公式サイト
公式サイトでは2026年シーズンの最新スケジュール、チケット情報、ライダー紹介などが英語で提供されており、海外観戦を計画する際の情報源として活用できます。


バイク競技初心者が知っておくべき基礎知識

アリーナクロスで使用されるバイクは、市販車とは大きく異なる競技専用マシンです。250ccクラスと450ccクラスの2つに分かれており、450ccクラスがより大排気量でハイパワーのため上位カテゴリーとなっています。


排気量による性能差は顕著で、例えばオートレースでは600ccのAR600が最高出力60馬力、500ccのAR500が50馬力と明確な差があります。アリーナクロスの450ccマシンも同様に、250ccマシンより高い出力とトルクを発揮します。


参考)X


コースの特徴を理解することも観戦の楽しみを増やします。テーブルトップジャンプ、ウープスセクション、"ドラゴンズ・バック(竜の背)"と呼ばれるバンピーなジャンプなど、スーパークロス特有のフィーチャーがアリーナクロスにも含まれています。これらは通常のモトクロスでは見られないショーアップ要素です。


ライダーのフィットネスレベルも重要な要素となります。レース時間は短いものの緊張度が極めて高く、テクニカルな操作が連続するため、トップライダーは相当な体力と集中力を維持しています。1周約1分のコースを何周も最高速度で走り抜ける持久力が求められるわけです。


ルールについては、予選からメインイベントまで複数のヒートが行われ、各ヒートの成績によってポイントが加算されます。シーズンを通じて獲得した総合ポイントでチャンピオンが決定される仕組みです。これは長期戦の戦略性を楽しめるということですね。