Moto1000GP(ブラジル)とは|レース特徴や参加メーカーを解説

Moto1000GP(ブラジル)とは|レース特徴や参加メーカーを解説

Moto1000GP(ブラジル)とは

あなたが知らないだけで、市販バイクとMoto1000GPマシンの性能差はわずか40馬力程度しかありません。


この記事の3つのポイント
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ブラジル最高峰のモーターサイクル選手権

2011年から2015年、そして2023年に復活したブラジルのメインカテゴリー。Honda、Yamaha、Kawasaki、Suzuki、BMW、Ducatiが参戦する本格的なレース

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GP1000を頂点とする3つのカテゴリー

スーパーバイクをベースにしたGP1000、ミドルクラスのGP600、エントリーモデルのGP300という段階的な構成でライダーを育成

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南米最大のバイク市場での開催

世界有数のバイク生産・消費国ブラジルで展開されるレースシリーズ。2026年からはMotoGPもブラジルで5年間開催が決定

Moto1000GPブラジルの歴史と復活

Moto1000GPは2011年にブラジルで創設されたモーターサイクルレース選手権です。元MotoGPライダーのアレクサンドレ・バロスが創設以来リーダーシップを取り、ブラジルのモータースポーツ文化を支えてきました。


参考)Moto 1000 GP - Wikipedia


2011年から2015年までブラジルのメインカテゴリーとして開催されましたが、その後7年間の中断を経て2023年に復活しました。復活の背景には、南米最大のバイク市場であるブラジルの盛り上がりと、世界的なモーターサイクルレースへの関心の高まりがあります。


参考)MotoGP 2026年から5年間ブラジルでのレースを開催 …


チャンピオンの歴史を見ると、Kawasakiが5回(2011、2018、2020、2021、2022年)と最多優勝を記録しています。次いでBMWが3回(2012、2013、2016年)、Yamahaが2回(2014、2024年)、Suzukiが2回(2015、2017年)、Ducatiが1回(2019年)という実績です。


参考)Campeonato Brasile単o de Moto 1…


Kawasakiの強さが目立ちますね。


復活後の2023年シーズンからは、カテゴリー名称も変更されました。従来のスーパーバイクはGP1000に、SSP600はGP600に、SSP300はGP300という名称になり、よりわかりやすい体系になっています。


Moto1000GP参戦メーカーとマシン

Moto1000GPには日本の4大メーカーとヨーロッパの主要メーカーが参戦しています。具体的には、Honda、Yamaha、Kawasaki、Suzuki、BMW、Ducatiという6つのメーカーがしのぎを削っています。


最高峰クラスのGP1000では、各メーカーのスーパーバイクがベースとなっています。例えば、Kawasakiは市販のNinja ZX-10Rをレース仕様に改造したマシンで参戦し、2020年と2021年にはルイス・ベルトリとウィリアム・バロスがチャンピオンを獲得しました。


Ducatiはパニガーレシリーズのハイパフォーマンスモデルである1299R Panigaleで2019年のタイトルを獲得しています。市販車でも200馬力を超える性能を持つこれらのマシンは、レース仕様にチューニングされることで240馬力前後の出力を発揮します。


参考)motoマシンて240馬力くらいだそうですが。・・・・・・・…


240馬力が基本です。


アメリカ人ライダーのダニー・エスリックは、2014年にJC Racing KawasakiのZX-10Rでインテルラゴスでのレースに勝利しました。22台エントリーの15周レースで、ポールポジションから0.105秒差という僅差での勝利でした。


参考)窶汽anny Eslick Wins Moto 1000 G…


Moto1000GPレースのカテゴリー構成

Moto1000GPは3つのカテゴリーで構成されています。最高峰のGP1000(旧スーパーバイク)は排気量1000ccクラスで、プロライダーが世界レベルの技術を競うカテゴリーです。


GP600(旧SSP600)は600ccのミドルクラスで、GP1000へのステップアップを目指すライダーたちの主戦場です。そして、GP300(旧SSP300)は300ccのエントリークラスとして、若手ライダーの育成に重要な役割を果たしています。


この3段階のカテゴリー構成により、ライダーは段階的にスキルを磨きながらトップクラスを目指せます。ヨーロッパのロードレース世界選手権(MotoGP、Moto2、Moto3)と似た構造ですね。


段階的な育成が可能です。


各カテゴリーにはそれぞれ年齢制限も設けられており、Moto3クラスは28歳まで(新規参戦は25歳まで)という規定があります。これにより、若手が活躍できる環境が整えられています。


レースは公式YouTubeチャンネル(@MOTO1000GPoficial)と有料チャンネルBandSportsで配信されており、世界中のファンが視聴できる体制が整っています。


Moto1000GPとMotoGPの技術的な違い

Moto1000GPとMotoGPでは、使用されるマシンの性質が大きく異なります。MotoGPは排気量1000ccの4ストロークエンジンを搭載した完全なプロトタイプマシンで、最高速度は350km/hを優に超えます。一方、Moto1000GPは市販スーパーバイクをベースにしたレース仕様車です。


参考)https://www.michelin.co.jp/motorbike/why-michelin/motorsport/motogp/about


MotoGPマシンは約240馬力以上の出力を持ちますが、実は市販のスーパーバイクもGSX-R1000で200馬力、他メーカーでは220馬力を発揮するモデルもあります。レース仕様に改造されたMoto1000GPマシンとの性能差は、思ったほど大きくありません。


馬力だけなら市販車も健闘しています。


技術規則の面では、MotoGPは2027年から排気量が1000ccから850ccに縮小される予定です。最大ボアも81mmから75mmに変更され、エンジン使用数も削減されます。これにより、コスト削減と安全性向上が図られます。


MotoGPマシンは可変バルブタイミング機構などの最先端技術を搭載していますが、基本的なライディング技術や戦略はMoto1000GPと共通する部分も多くあります。どちらのレースでも、ライダーは膝だけでなく肘まで路面に擦りつけるような極限のコーナリングを行います。


参考)超人的なマシンコントロール!驚異のスピード!MOTO GPは…


Moto1000GPが開催されるブラジルのモータースポーツ環境

ブラジルは南米最大のバイク市場であり、世界でも主要な生産・消費国の一つです。この巨大市場を背景に、Moto1000GPは高いレベルのモーターサイクルレースを展開しています。


参考)ブラジルで2004年以来22年ぶりに開催


2026年からは、MotoGPもブラジルで5年間開催されることが決定しました。ゴイアニア・インターナショナル・レーストラック・アイルトン・セナが舞台となり、2004年のリオGP以来22年ぶりのMotoGP開催となります。


22年ぶりの開催が決定しました。


ブラジルにはアレックス・バロスという伝説的なMotoGPライダーがいました。2007年に引退した彼以来、約20年ぶりにブラジル人ライダーがプレミアクラスに復帰する予定です。2025年にはディオゴ・モレイラがMoto2でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、ブラジル史上初の中量級チャンピオンに輝きました。


ブラジル・モータースポーツのCEOアラン・アドラーは、「主要なスポーツリーグやイベントの運営経験を豊富に持っています。MotoGPはゴイアニアで大成功を収めると確信しています」と語っています。


このような環境の中で、Moto1000GPは国内ライダーの育成とモータースポーツ文化の発展に貢献しています。インテルラゴスなどの有名サーキットで開催されるレースは、多くのファンを魅了し続けています。


Moto1000GP公式サイトでは、最新のカレンダー、スケジュール、チケット情報などが確認できます。レースの詳細情報やライダー情報を知りたい方に有用です。
参考)Home - MOTO1000GP