チェーンブラシはダイソーの110円で買えてバイクに使える

チェーンブラシはダイソーの110円で買えてバイクに使える

チェーンブラシをダイソーで選ぶ前に知っておきたいこと

ダイソーの三面チェーンブラシで掃除するだけで、チェーン交換が1万円以上節約できます。


この記事でわかること
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ダイソー三面チェーンブラシの仕様

110円で買えるU字型ブラシの構造・サイズ・対応チェーン(520/428/420など)を詳しく解説します。

⚠️
シールチェーンへの注意点

現代の市販バイクの大半はシールチェーン採用。強くこすりすぎると内部グリスを封じるOリングを傷める可能性があります。

💰
正しいメンテで節約できる金額

定期的な清掃・注油でチェーン寿命を最大2万km以上に延ばせます。交換費用6,000〜30,000円を先送りするコツも紹介。


チェーンブラシ「三面チェーンブラシ」ダイソーの商品スペックと特徴


ダイソーで現在販売されている「三面チェーンブラシ」は、税込110円という驚きの価格でバイク・自転車の両方に対応すると公式パッケージに明記されています。商品サイズは全長約23.3cm、幅5.9cm、厚み3cmで、U字型の本体内側に3方向のブラシが配置された設計です。チェーンをU字溝に差し込んで引くだけで、チェーンの上面・側面・下面を同時に磨けるという仕組みになっています。


本体素材はポリプロピレン(PP)製で、剛性と軽量性を両立しています。ブラシ毛もポリプロピレン製のナイロン系樹脂なので、シールチェーンのOリングに対して金属製ブラシほどの攻撃性はありません。これが重要なポイントです。


みんカラの実使用レポートによれば、「3方向の隙間が約10mm程度」あり、520・428・420×2の4本のバイクを1本でまかなえたとの記録もあります。つまり、原付から中排気量クラスの一般的なチェーンサイズには対応できる可能性が高いということですね。


ただし、Threads上のライダーのレビューでは「思っていたより大分大きく、間隔がチェーンの倍近くある」という声もあります。チェーンとブラシのフィット感は車種によって異なるため、購入前に自分のバイクのチェーンサイズを確認しておくのが基本です。


なお、ダイソー公式サイトでは在庫状況によって店頭にない場合もあると注記されています。見かけたら即確保しておくと安心です。


ダイソーネットストア公式「三面チェーンブラシ」商品ページ(サイズ・素材・使用上の注意を確認できます)


チェーンブラシを使う前に確認すべきシールチェーンとノンシールチェーンの違い

「シールチェーン」と「ノンシールチェーン」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。どちらにするかで、ダイソーのブラシの使い方が変わってきます。


ノンシールチェーンは構造がシンプルで、内部のグリスがむき出し状態です。500kmごとの清掃・注油が必須で、寿命も約5,000kmが目安とされています。チェーンブラシで多少強くこすっても内部構造への影響は少ないため、ブラシによる洗浄が効果的な場面が多くあります。


一方、現代の市販バイクの大半に採用されているシールチェーンは、リンク内部のグリスをゴム製のOリング(またはXリング)で密封した構造です。このシール構造があるからこそ、メンテナンス頻度が少なくて済み、寿命も15,000〜30,000kmと格段に長いのです。


問題はここにあります。シールチェーンに対してワイヤーブラシや粗いブラシを強く当てると、OリングやXリングを傷めてしまい、内部グリスが漏れ出す原因になります。シールが切れると、その部分だけ急激に摩耗が進み、本来の寿命より遙かに早くチェーンを交換することになります。


ダイソーの三面チェーンブラシはナイロン系樹脂製のブラシなので、「チェーンやOリングにダメージを与えない樹脂のブラシ」に相当します。シールチェーンにも使えるということですね。ただし、力任せにゴシゴシ擦るのは避けましょう。軽い力で何度か往復させる使い方が、シールチェーンには適しています。


種類 寿命目安 清掃頻度 ブラシ使用
ノンシールチェーン 約5,000km 500kmごと 比較的強くOK
シールチェーン 15,000〜30,000km 1,000kmごと 樹脂ブラシで軽く


EKチェーン(江沼チェーン)公式メンテナンスページ(シールチェーンの注意事項・寿命目安が記載されています)


ダイソーのチェーンブラシを使ったバイクチェーン清掃の正しい手順

実際の清掃手順は決して難しくありません。準備するものはダイソーの三面チェーンブラシ、チェーンクリーナー(シールチェーン対応のもの)、ウエス(ぼろ布)、チェーンルブ(注油剤)の4点です。これだけ揃えれば十分です。


まず、バイクをセンタースタンドメンテナンススタンドで立て、後輪を浮かせます。スタンドがない場合は、サイドスタンド状態でもチェーンを少しずつ回しながら作業できます。床に新聞紙や段ボールを敷いておくと汚れが広がりにくいです。


次に、シールチェーン対応のチェーンクリーナーをチェーン全体に吹き付けます。灯油やパーツクリーナーはOリングを傷めるリスクがあるため、シールチェーンには専用品を使うのが原則です。これが条件です。


クリーナーを30秒ほど浸透させたら、ダイソーの三面チェーンブラシをチェーンのU字溝に差し込み、軽い力でゆっくり往復させます。後輪を手で少しずつ回しながら、チェーン全周を均等にブラッシングしていきましょう。特に、スプロケットとの噛み合い部分(インナープレート周辺)に汚れが溜まりやすいので、丁寧に動かすと効果的です。


ブラッシング後はウエスで汚れをふき取ります。クリーナーが残っていると次のステップの注油がうまく馴染まないため、ウエスでしっかり拭き上げることが大切です。最後にチェーンルブをローラー部分(インナープレートとアウタープレートの間)に薄く吹き付けたら完了です。


注油後は15〜20分置いてから余分なルブをウエスで軽く拭き取ると、オイルの飛び散りを減らせます。


  • 🔧 STEP1:後輪を浮かせ、床に段ボールを敷く
  • 🧴 STEP2:シールチェーン対応クリーナーを全体に吹き付ける
  • 🪥 STEP3:ダイソーの三面チェーンブラシで軽く往復ブラッシング
  • 🧻 STEP4:ウエスでクリーナーと汚れを拭き取る
  • 💧 STEP5:チェーンルブをローラー部分に薄く吹き付ける
  • ⏱️ STEP6:15〜20分置いてから余分なルブを拭き取る


D.I.D(大同工業)公式メンテナンスページ(500kmごとのメンテナンス推奨・洗浄・注油の方法が解説されています)


チェーンブラシでメンテを続けると費用はどれだけ節約できるか

「チェーンメンテをサボると実際いくら損するのか」という点を、具体的な数字で見てみましょう。かなりリアルな金額が見えてきます。


バイクのチェーン清掃・注油をショップに依頼すると、清掃+注油で約2,300〜3,700円、チェーン調整まで含めると約3,000〜5,000円の工賃が発生します。これを毎月依頼すると年間で36,000〜60,000円になりますが、自分でできれば工賃はゼロです。チェーンクリーナーとルブを合わせても市販品なら1セット1,500〜2,000円程度で済みます。


さらに重要なのが、チェーン交換費用です。定期的にメンテナンスを行っているシールチェーンの寿命は15,000〜30,000kmですが、メンテナンスを怠ると数千kmで寿命を迎えるケースもあります。チェーン本体の費用は車種・グレードによって6,000〜25,000円、工賃を加えると最大30,000円に達することもあります。


チェーンをずっと使い続けて伸びたまま放置すると、今度はスプロケットも同時に摩耗します。スプロケット前後セットの交換費用は追加で5,000〜15,000円程度かかるため、総合的なリスクは非常に大きいということですね。


110円のブラシで自分でメンテナンスを続けることは、単なるコスパの話ではなく安全にも直結するのです。走行中にチェーンが切れると後輪ロックによる転倒リスクがあり、切れたチェーンが後続車に飛散する危険性もあります。定期的な清掃はバイクを長持ちさせるだけでなく、ライダー自身を守る行動でもあります。


シーン メンテを怠った場合の損失
チェーン清掃を業者依頼 年間3万〜6万円の工賃
チェーン早期交換(部品+工賃) 最大3万円
スプロケット同時交換 さらに+1.5万円
自分でメンテ(年間消耗品 年間約2,000〜3,000円


ダイソーのチェーンブラシでは対応しにくいケースと専用品との使い分け

ダイソーの三面チェーンブラシは非常にコスパが高い一方で、すべてのバイクに完璧にフィットするわけではありません。ここは正直に伝えておくべき点です。


最も注目すべき点は、ブラシの開口部サイズです。ダイソー品のU字内部の隙間は約10mmと報告されており、これは520・428・420サイズのチェーンには概ね対応します。しかし、大型バイク向けの525や530サイズなど、太めのチェーンに対してはブラシがチェーンにうまく沿わず、汚れ除去効率が落ちる場合があります。Threads上のライダーのレビューにあるように「間隔がチェーンの倍近くありそう」という状況では、十分な密着感が得られないことも考えられます。


このような場合には、デイトナやAZなど専用チェーンブラシが選択肢になります。例えばデイトナの三面ブラシ(415〜428対応の小タイプや520〜530対応の大タイプ)は各チェーンサイズに最適化されており、ブラシの剛性も高い設計です。価格は1,000〜1,500円程度と、ダイソー品より10倍以上の価格ですが、大型バイクや洗浄の精度を重視するなら検討する価値があります。


ダイソーブラシとの使い分けの基準はシンプルです。まず自分のバイクのチェーンサイズを確認しましょう。520以下であればダイソーで十分試す価値があります。525・530クラスの大型バイクや、チェーンへのフィット感を重視したい場合は専用品を選ぶのが安心です。


  • 🟢 ダイソーで十分なケース:チェーンサイズ420/428/520クラス、ノンシールチェーン、軽・中排気量バイク
  • 🔴 専用品を検討すべきケース:チェーンサイズ525/530クラス(大型バイク)、シールチェーンで精密に磨きたい、洗浄回数が多くブラシの耐久性が重要


なお、専用品と組み合わせて使えるブラシとして、ダイソーには「ギアクリーニングブラシ(2個入・110円)」も販売されています。こちらはスプロケットのギア周りやディレーラー部分の細部清掃に向いており、三面チェーンブラシと併用するとチェーン周り全体を網羅的にケアできます。これは使えそうです。


Honda GO バイクレンタルの「チェーン清掃&注油はオーナーのたしなみ」記事(シールチェーンの注意点・真鍮ブラシNGの解説あり)




AZ(エーゼット) 三面ブラシ ブラシ幅2㎜ [自転車チェーンの洗浄に最適] KD059