剛性バイクのタイヤ空気圧で変わる乗り心地と安全性

剛性バイクのタイヤ空気圧で変わる乗り心地と安全性

剛性バイクのタイヤと空気圧の関係

高価なホイールより空気圧調整の方が剛性に影響します。


この記事の3つのポイント
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空気圧が剛性を支配する

タイヤの剛性は、フレームやホイールの剛性よりも空気圧の影響が圧倒的に大きく、調整次第でバイク全体のフィーリングが変わります

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ラジアルとバイアスの剛性差

ラジアルタイヤはトレッド剛性が高く高速走行向き、バイアスタイヤは全体的な剛性バランスで悪路に強い特性を持ちます

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空気圧不足はバーストの原因

空気圧が適正値の半分だと時速210kmでバーストし、低圧走行を続けると法定速度内でも破裂する危険があります

バイクタイヤの剛性を決める本当の要素


多くのライダーが高剛性ホイールやフレームに注目しますが、タイヤの剛性は空気圧によって圧倒的に支配されています。自転車の研究データですが、同じ原理がバイクにも当てはまります。


参考)フレームやホイールの剛性はタイヤに支配されている残酷なデータ…


剛性150N/mmのフレームに8barの空気圧を入れた場合の総合剛性は36.3N/mmですが、剛性250N/mmのフレームでも6barの空気圧では31.9N/mmにしかなりません。つまり、フレーム剛性が100N/mm低くても、空気圧を2bar上げれば全体の剛性は上回るということですね。


タイヤは路面と接する唯一のパーツであり、バイクシステム全体で最も柔らかいバネとして機能します。どれほど硬いホイールやフレームを使っても、タイヤの空気圧が低ければ全体の剛性は大幅に低下してしまうのです。


空気圧を変えることでタイヤの変形量が変わり、それがライダーの感じる剛性感に直結します。空気を抜くとタイヤは外からの力で簡単にへこみやすくなり、逆にパンパンに入れると反発力が増してへこみにくくなります。


参考)【バイクのタイヤと空気圧の基礎知識】 適正空気圧はどうやって…


剛性が高いバイクタイヤのメリット

高剛性タイヤの最大のメリットは、コーナリング時の安定性と倒し込みやすさです。空気圧が高いとタイヤの変形が抑えられ、コーナリングフォースが高まって旋回性が向上します。


トレッド面のよれが少なくなるため、転がり抵抗が減少し、燃費性能と耐摩耗性の両方が向上します。転がり抵抗が少ないということは、同じパワーでより速く走れるということです。


ラジアルタイヤはトレッド剛性が特に高く、スリップが少ないという特性も持ちます。グリップ力の高さはライダーの安全に直結する重要な要素なので、大きなメリットといえます。


高剛性タイヤは高速走行時の安定性にも優れており、サイドウォールの適度なたわみがクッション性を発揮して乗り心地も良好です。高速道路を頻繁に使うライダーなら、ラジアルタイヤのような高剛性タイヤを選ぶと快適性が大幅に向上します。


ブリヂストン公式サイト:タイヤの役割詳細

剛性が低いバイクタイヤのデメリットと危険性

空気圧が低すぎると、サイドウォールがつぶれてトレッド面も変形し、路面を捉えられなくなります。ラジアルタイヤは構造的に柔らかいため、特に空気圧不足の影響を受けやすいのです。


参考)【メンテナンス入門ガイド】“タイヤ” 安全走行の要は空気圧と…


高速走行中に空気圧不足のタイヤを使い続けると、バーストの危険性が急激に高まります。実験データでは、適正空気圧の半分で時速210kmに達するとバーストが発生し、適正空気圧のタイヤは同じ速度でも問題ありませんでした。


参考)空気圧不足でも起きるタイヤのバースト(JAFユーザーテスト)…


空気圧不足のタイヤは走行中に大きくたわみ、内部に熱が蓄積します。この熱がタイヤの構造を弱め、ベルトとゴムが剥離したり、コードと呼ばれる繊維が損傷したりするのです。


参考)タイヤのバーストとは? バーストしてしまう原因や兆候


長期間空気圧不足で走行すると、法定速度内でもバーストする可能性があります。月に1回は空気圧をチェックし、指定値を維持することが安全走行の絶対条件です。


ラジアルとバイアスの剛性特性の違い

ラジアルタイヤはトレッド部分の剛性が非常に高く、コーナリング時のよれが少ないのが特徴です。ベルト層で締め付けているため遠心力方向の剛性が高く、高速耐久性と安全性に優れています。


一方、バイアスタイヤは斜めに張り合わされたカーカスにより、全体的に剛性が高く部分的な強度差が開きにくい構造です。そのため悪路での利用に適しており、オフロードバイクやツーリングバイクによく採用されます。


ラジアルタイヤは設計の自由度が高く、剛性バランスを調整できるため、高性能なタイヤを作りやすいという利点があります。サイドウォールは柔軟で、トレッドは硬いという理想的な剛性配分が可能です。


バイアスタイヤはカーカスを増やして剛性を上げる必要があるため、ラジアルに比べて重量が増える傾向にあります。軽量化を重視するスポーツ走行では、ラジアルタイヤの方が有利になります。


剛性調整でバイクタイヤのグリップを最適化する方法

タイヤの剛性とグリップ力は密接に関係しており、適切なバランスが重要です。剛性が高いタイヤは変形が抑えられて安定した旋回が可能ですが、剛性が低すぎると大きく変形してコントロールが難しくなります。


接地感を高めるには、空気圧を若干下げてタイヤの変形量を増やす方法があります。サーキットではこの特性を利用して、タイヤが路面を掴む力を増やすことができます。


ただし、空気圧を下げすぎると前述のバーストリスクや不安定性につながるため、メーカー指定値の範囲内で調整することが原則です。通常は指定値の±10%程度が安全な調整幅と言えます。


タイヤのケーシング剛性も旋回性能に影響を与えるため、走行スタイルに合ったタイヤ選びが大切です。スポーツ走行ならハイグリップのレーシングタイヤ、ツーリングなら耐久性重視のツーリングタイヤというように、用途に応じた選択をしましょう。


ミシュラン公式:グリップと空気圧の関係解説

剛性と乗り心地のバランスを取る空気圧設定

空気圧が高いと剛性が上がり倒し込みやすくなりますが、路面からの衝撃吸収性は低下します。逆に空気圧を下げると接地面積が増えて乗り心地は良くなりますが、タイヤの変形が大きくなりすぎる可能性があります。


理想的な設定は、走行条件によって変わります。高速道路を長距離走る場合は指定値より若干高めに設定し、剛性を確保して安定性と燃費を向上させるのが効果的です。


市街地走行や峠道では、指定値かやや低めに設定することで路面追従性が高まり、快適性とグリップ力のバランスが良くなります。ただし低めでも指定値の90%以上は維持してください。


タイヤの温度も剛性に影響するため、走行前の冷間時と走行後の温間時では空気圧が変化します。メーカーの指定値は通常冷間時の値なので、その点を理解して調整しましょう。


剛性が高いバイクタイヤの選び方と注意点

純正タイヤと同等か、それ以上の性能のタイヤを選ぶことが基本です。純正タイヤはバイクのパワーや車重に見合った性能が選択されており、性能を下回るとスリップの危険性が高まります。


参考)バイク用タイヤの選び方 選ぶ基準はグリップ重視? 耐久性重視…


グリップ性能を求めるなら、ハイグリップタイヤのようなレース志向のタイヤを選択します。これらは高剛性でコーナリング性能に優れていますが、耐久性は低めで価格も高くなります。


バランス重視なら、ツーリングタイヤやスポーツツーリングタイヤが適しています。剛性とクッション性のバランスが良く、長距離走行でも疲れにくい特性を持ちます。


最新のタイヤは剛性が年々向上しており、ネイキッドバイクには硬すぎると感じる場合もあります。試乗やレビューを参考に、自分のバイクと走行スタイルに合った剛性レベルのタイヤを選びましょう。


参考)続・タイヤは進歩した コラムvol6|ジェイズ JAPAN …


グーバイク:ラジアルとバイアスの詳しい比較




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