チェーンテンショナー自転車の役割と選び方・調整法

チェーンテンショナー自転車の役割と選び方・調整法

チェーンテンショナー自転車の基礎

バイク乗りでもいきなり自転車の整備は意外な落とし穴が多い

この記事の3ポイント
🔧
チェーンテンショナーの役割

チェーンの張りを適切に保ち、外れやスリップを防ぐ重要パーツ

⚠️
張りすぎの危険性

過度な張りはベアリング損傷やチェーン破断のリスクを招く

📋
正しい選び方と調整

ギア段数や用途に合わせた選定と全周チェックが成功の鍵

チェーンテンショナーとは何か


チェーンテンショナーは、自転車やバイクのチェーンに適切な張りを与えて、ゆるみやスリップによる動力伝達のロスを防ぐ緊張装置です。バイクではカムチェーンの張りを調整するカムチェーンテンショナーが一般的ですが、自転車では主にシングルスピード化やチェーンのたるみ調整に使われます。


参考)リアディレイラーをテンショナーとして使う(フロントトリプル・…


使用中に伸びたチェーンから生じる揺動・振動・衝撃を静粛にし、ゆるんだチェーンがスプロケットやプーリと過大な接触を繰り返すことで双方の寿命が縮むのを防ぎます。


つまり動力伝達の効率を保つということですね。



参考)https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/technical_data/td06/x0135.html


電動自転車ではチェーンたるみが発生しやすく、パナソニックやヤマハなどのブランドでもテンショナー調整が必要になります。自転車の場合、ディレイラーハンガーに取り付けるタイプと、フレームのステーに直接固定するタイプがあり、用途によって使い分けが必要です。


参考)電動自転車のチェーンのたるみがあり外れそう!自分で簡単に調整…


自転車用チェーンテンショナーの種類

自転車用チェーンテンショナーには、大きく分けて3つのタイプがあります。


ディレイラーをテンショナーとして使う方法もあります。


シングルスピード化する際は、元のフレームが変速機付きだとチェーン調整が難しく、テンショナーが必須になることが多いです。フレームのエンド形状やチェーンライン(前後のギアの位置関係)を確認し、取り付け可能なタイプを選ぶのが基本です。


参考)シングルスピード化でチェーンテンションが!


シングルスピード化の詳しい事例はこちら(CBN Blog)

バイクと自転車のテンショナーの違い

バイクのカムチェーンテンショナーは、エンジン内部のカムチェーンの張りを自動調整するゴムやバネでできた機構で、エンジンの心臓部であるバルブタイミングとクランク回転を合わせる役割を担います。一方、自転車のチェーンテンショナーは後輪の駆動チェーンの張りを保つ外付けパーツです。


参考)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/maintenance/523/


バイクの場合、カムチェーンテンショナーを張りすぎると、メタルの焼き付きやエンジンブローといった重大なトラブルに発展する可能性があります。自転車でも張りすぎは問題ですが、影響はスプロケットやハブベアリングの摩耗、サスペンションの動作不良といった範囲にとどまります。


参考)【バイク】ドライブチェーンを張りすぎるとどうなる?5つの問題…


デメリットの深刻さが違いますね。


バイクのテンショナーは多くの場合エンジン外部にあり交換や調整がしやすい反面、整備マニュアルに手動調整の記載がないことが多く、素人判断での調整は推奨されません。自転車のテンショナーは工具さえあれば整備初心者でも調整可能ですが、チェーンの伸びが均一でない点を理解していないと失敗します。


参考)バイクのチェーン調整の失敗談から学ぶ、気を付けるポイント!


チェーンテンショナー自転車の適合確認

チェーンテンショナーを選ぶ際は、リアギアの段数に合わせた選定が必須です。シマノ製チェーンは6/7/8速用、9速用、10速用、11速用、12速用と明確に区分されており、異なる段数用を取り付けると変速不良やチェーンが歯にかみ合わない問題が発生します。


参考)|相模原、藤沢のロードバイク、クロスバイク自転車|ちばサイク…


ギア段数が上がるほどスプロケットの幅が狭くなり、チェーンプレートも薄く、チェーン自体の幅も狭くなります。段数が変わればチェーンもテンショナーも選び直しが原則です。


フレームのディレイラーハンガーの有無も重要な確認ポイントです。ハンガーがあればハンガー取り付けタイプを選べますが、ハンガーが破損している場合やもともとない場合は、ステー直付けタイプを検討する必要があります。


チェーンラインが真っすぐになるか、テンショナーのローラーがチェーンに適切に接触するかも事前に確認しましょう。フレームの形状によっては、プレートの曲げ加工やスペーサーの追加が必要になることもあります。


購入前に愛車の仕様を正確に把握しておくと失敗を防げます。


チェーンテンショナー自転車の独自視点

シングルスピード化でチェーンテンショナーを使うと、実は軽量化のメリットが大幅に相殺されるケースがあります。ディレイラーとシフター一式を外すと約500g~1kg軽くなりますが、オートバイ用テンショナーを流用すると500g追加されるため、ネットの軽量化は500g程度にとどまります。


500gだけですね。


また、チェーンテンショナーは取り付け位置によって性能が大きく変わります。ある実験では、テンショナーをチェーンの外側に配置することで理想的な張り具合を実現できたものの、内側配置では一瞬でチェーンがジャム(噛み込み)を起こしました。


フレームが元々変速機付きでシングルスピード化する場合、チェーンの長さ調整が「半コマ単位」でしかできないため、テンショナーなしでは「ゆるゆる」か「パツパツ」の二択になりがちです。テンショナーは単なる補助パーツではなく、フレーム構造の制約を補う必須アイテムになります。


電動自転車では、ギア比を変更するたびにチェーンのたるみ量も変わるため、坂道用の低ギアと平地用の高ギアで適切なテンションが異なります。使用状況に応じた都度調整が必要ということですね。


バイクのカムチェーンテンショナー張りすぎのリスク詳細(グーバイクマガジン)

チェーンテンショナー自転車の調整と注意点

チェーンテンショナー自転車の正しい調整手順

チェーンテンショナーの調整は、まず調整前に全周の張り具合を確認することから始めます。チェーンの伸びは均一ではなく、負荷がかかる部分とそうでない部分で伸び方が異なるため、一箇所だけ見て判断すると失敗します。


バイクを少しずつ移動させながら、チェーンの全周を確認して「最も張りが強い部分」を見つけます。その最も張りが強い部分を基準に調整することで、張りすぎによる破断リスクを回避できます。


調整手順は以下の通りです。


  1. リアアクスルナット(または固定ボルト)を緩める
  2. チェーンアジャスターを回して張りを調整する
  3. 適切な張りになったらリアアクスルナットを締める
  4. ナットを締めた直後に再度張り具合を確認する(締め付けで位置がズレる可能性があるため)
  5. サイドスタンド状態だけでなく、荷重をかけた状態でも張りを確認する

最も張っている部分で調整したかが成否を分けます。


電動自転車の場合、テンショナーのスプリングを外してから固定ボルトを緩め、新しいテンショナーに交換後、前後に稼働することを確認してからスプリングを掛けます。


チェーンテンショナー調整の失敗例

チェーン調整の失敗で最も多いのが「取扱説明書通りに調整したのに、張りすぎな部分が出てきた」というケースです。


この失敗には4つの勘違いがあります。



  • チェーンの張り具合は全周で一様ではない
  • 張り具合確認は調整後ではなく調整前に行うべき
  • リアアクスルナットを締めた直後にも張り確認が必要
  • サイドスタンド状態だけでなく荷重をかけた時も確認が必要

チェーンのたわみが大きい部分を基準にすると、張りの強い部分がパンパンになり、走行中のチェーン破断リスクが高まります。逆に張りの強い部分で調整すれば、たわみが大きい部分があってもチェーン外れの危険は比較的低くなります。


痛いリスクですね。


オートバイ用テンショナーを自転車に流用した例では、試走後一瞬でチェーンがジャムを起こし、クランクを回すと「クゥル不神話」のような異音が発生しました。テンション異常でチェーン外れ防止には成功したものの、本末転倒な結果になっています。


シングルスピード化で半コマリンクを使った調整では、チェーンが「かちかち」になりテンションが異常になるケースもあります。


チェーン張りすぎのデメリット

チェーンを張りすぎると、サスペンションがストロークする際にチェーンがさらに張られ、スプロケット、ドライブチェーン、ハブベアリングといった部品に必要以上の負担がかかります。


参考)チェーンって、ドコが伸びるんですか?【ライドメンテナンス00…


具体的には以下の問題が発生します。


  • ドライブチェーンの早期伸び:過度な張力で金属疲労が進行
  • スプロケットの摩耗加速:異常な接触圧で歯が削れる
  • ハブベアリングの損傷:常時引っ張られることで回転部が壊れる
  • サスペンションストロークの妨げ:ストロークせず動かなくなり危険

サスペンションが動かないのは危険です。


バイクのカムチェーンテンショナーでは、張りすぎによってメタルの焼き付きやエンジンブローという致命的なトラブルに発展する可能性があります。自転車では命に関わるレベルではありませんが、部品交換で数千円~数万円の出費につながります。


張りが適切でないとチェーンの伸びが早くなり、寿命が短くなってしまうのも見逃せない点です。加減速のショックが大きくなったり、ガシャガシャという異音がしたり、最悪の場合は走行中にスプロケットからチェーンが外れることもあります。


チェーンテンショナー取り付けのコツ

ディレイラーハンガータイプのテンショナー取り付けでは、まずリアディレイラーとシフターを取り外し、ディレイラーがあった場所にテンショナーを固定します。この時、チェーンラインが真っすぐになっているか必ず確認してください。


ステー直付けタイプの場合、フレームの形状によってはプレートの曲げ加工が必要です。ペンチで曲げて細身フレームに合わせ、テンショナーのローラーがチェーンに適切に接触する位置を探ります。


テンショナーの位置は前すぎても後ろすぎてもダメです。


電動自転車のテンショナー交換では、スプリングを先に外してから固定ボルトを緩めます。チェーンがギアとスプリングの間を通っているため、スプリング部またはギア部のどちらかを外さないとテンショナーが抜けません。


取り付け後は、以下を必ず確認します。


「ガチャン」という音とともにチェーンが外れるなら、チェーンラインのズレかテンショナーの張りが弱い可能性があります。


チェーンテンショナー選びで損しない方法

チェーンテンショナーは価格帯が2,000円~3,000円程度と手頃ですが、適合しないものを買うと使えず無駄になります。購入前に自分の自転車のギア段数、ディレイラーハンガーの有無、フレームの形状を正確に把握することが損しないコツです。


参考)自転車 チェーンテンショナーのおすすめ人気商品一覧 通販 -…


シングルスピード化を目指す場合、テンショナーだけでなくチェーンの長さ調整も重要です。元々変速機付きフレームでは「半コマ単位」でしか調整できないため、新しいチェーンを適切な長さで用意する必要があります。


チェーンを1グレード上のものに変えると、メンテナンスが楽になり、上り坂などのハードなシチュエーションでも滑らかな変速ができます。テンショナー交換のタイミングでチェーンもアップグレードすれば、一石二鳥ですね。


バイクのカムチェーンテンショナーは自分で調整できますが、整備マニュアルに記載がないことが多く、知識や経験の少ない人が調整すると車両に不調が生じる可能性があります。自信がない場合はプロに依頼するのが確実で、結果的に安上がりになります。


バイクのチェーン調整失敗談と注意点(はじめてバイク)
自転車用テンショナーも、取り付けやチェーンライン調整に不安があるなら、自転車店に相談するのが賢明です。工賃を含めても5,000円程度で済むことが多く、失敗による部品の無駄買いや破損リスクを避けられます。




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