フランスエリートモトクロス選手権とは・歴代チャンピオン・観戦の魅力

フランスエリートモトクロス選手権とは・歴代チャンピオン・観戦の魅力

フランスエリートモトクロス選手権

あなたが見ている動画の世界チャンピオン、実はフランスの国内選手権出身者が多いんです。


フランスエリートモトクロス選手権の基礎知識
🏆
フランス国内最高峰のモトクロスレース

Elite MXとも呼ばれ、MX1(450ccクラス)とMX2(250ccクラス)の2クラスで世界レベルの戦いが繰り広げられる

🌍
世界選手権への登竜門

ジャン=ミシェル・バイルやセバスチャン・プルセルなど、世界チャンピオンを多数輩出してきた実績を持つ

⛰️
過酷なコース設定が特徴

急勾配のアップダウン、砂利混じりの滑りやすい路面、タイトコーナーの連続という技術的に要求度の高いレイアウト

フランスエリートモトクロス選手権の歴史と位置づけ

フランスエリートモトクロス選手権(Elite Motocross Championship)は、フランス国内で開催される最高峰のモトクロス大会です。1986年から公式にチャンピオン記録が残されており、40年近い歴史を持つ伝統的な選手権として知られています。現在は「24MX Tour」というスポンサー名でも呼ばれており、フランス国内の最高峰サーキットを転戦しながら年間を通じて開催されています。


参考)French Elite Motocross Champio…


この選手権の最大の特徴は、世界選手権(MXGP)への登竜門としての役割を果たしている点です。過去にはジャン=ミシェル・バイルが1987年と1988年に125ccクラスのチャンピオンとなり、その後モトクロス世界選手権で125ccと250ccのダブルタイトルを獲得しました。


つまり国内選手権が基礎なんですね。



参考)ジャン=ミシェル・バイル - Wikipedia


現在はElite MX1(450ccクラス)とElite MX2(250ccクラス)の2つの主要カテゴリーに加え、ジュニア(125cc)やエスポワール(85cc)といった若手育成クラスも設けられており、幅広い年齢層のライダーが参加しています。2024年のMX1チャンピオンはマキシム・デスプレ(ヤマハ)、MX2チャンピオンはマティス・ヴァラン(カワサキ)でした。


欧州でのモトクロス人気は非常に高く、2014年のMXGP公式Facebookでの「いいね!」数国別トップ3にはイタリア、ブラジルに続いてフランスが入るほどです。フランス国内でのモトクロスへの情熱は、この選手権の高い競技レベルに直結していると言えるでしょう。


フランスエリートモトクロス選手権のコースの特徴と難易度

フランスのモトクロスコースは、その過酷さで知られています。代表的なコースの一つであるエルネーサーキットは、谷間の地形を利用した急勾配のアップダウンとタイトコーナーが連続するレイアウトが特徴です。このコースでは「スタートグリッドが重要」とされるほど、序盤のポジション取りが勝敗を分けます。


参考)レースビデオ&リザルト|2023 モトクロス・オブ・ネイショ…


路面は砂利が多く滑りやすい粘土質で構成されており、レースが進むにつれて深い轍(わだち)が形成されます。この轍により多くのライダーが転倒するため、ライン取りと車体コントロールの技術が極めて重要になります。雨天時にはさらに難易度が上がり、土曜日の荒天から一転して日曜日に最高のコンディションになることもあるため、天候への対応力も求められます。


参考)モトクロス世界選手権


また、ラカペル・マリバル会場のように、硬質路面のすり鉢状地形を活かしたタイトで連続コーナーが特徴のコースも存在します。このコースはMXGPシリーズでも使用されるレベルで、シーズン開幕前のインターナショナルレースで多くのGPトップライダーが経験を積んでいます。


厳しい環境ですね。



参考)レースビデオ&リザルト|2021 FIMモトクロス世界選手権…


コース改修も積極的に行われており、2020年に向けて大規模な改修が実施されたエルネーでは、タイトなコースながらダイナミックなビッグジャンプや複数のラインが交錯するレイアウトが採用され、より激しいバトルが繰り広げられるようになりました。こうした技術的に要求度の高いコース設定が、世界レベルのライダーを育てる土壌となっています。


フランスエリートモトクロス選手権出身の有名ライダー

フランスエリートモトクロス選手権は、数多くの世界チャンピオンを輩出してきた実績があります。最も有名なのはジャン=ミシェル・バイルで、1987年と1988年にフランス国内選手権125ccクラスのチャンピオンとなった後、モトクロス世界選手権で1988年に125ccクラス、1989年に250ccクラスのチャンピオンに輝きました。さらに彼は1991年にAMAモトクロスで250ccと500ccのダブルタイトルを獲得し、モトクロスからロードレースへの転向も成功させた異色の経歴を持っています。


セバスチャン・プルセルも注目すべきライダーです。2006年から2008年にかけて国内選手権125ccクラスで3連覇を達成し、その後2012年、2013年、2014年には最高峰のOpen Eliteクラス(現在のMX1に相当)でチャンピオンに輝きました。世界選手権でも活躍し、フランスモトクロス界のレジェンドの一人とされています。


近年では、マキシム・デスプレが2015年にMX2クラス、2019年と2021年、2024年にMX1クラスのチャンピオンを獲得しており、複数回のタイトル獲得者として注目されています。ピエール・グピヨンは2021年から2023年まで3年連続でMX2クラスのチャンピオンに輝き、将来のMX1での活躍が期待されています。


凄い実績ですね。



また、イヴ・デマリアは1993年から1996年にかけて4連覇を達成し、さらに1999年と2000年にも優勝するなど、フランスモトクロス史上最も成功したライダーの一人として記録されています。こうした優秀なライダーたちの活躍が、フランスエリートモトクロス選手権の高い競技レベルを証明しています。


フランスエリートモトクロス選手権の観戦の魅力

フランスのモトクロスレース観戦は、圧倒的な観客動員数で知られています。2022年にエルネーで開催されたMXGP(モトクロス世界選手権)フランスラウンドでは、3万9000人もの観客が詰めかけ、会場は熱狂と歓声に包まれました。これは2017年以来5年ぶりのエルネー開催だったこともあり、地元フランス人ライダーへの応援が凄まじいものとなりました。


観戦の醍醐味は、地元ライダーと海外ライダーの激しいバトルを間近で見られる点です。レース2では、3万9000人のファンの目が二人のフランス人ライダーと一人のベルギー人ライダーによる三つ巴の争いに釘付けになる場面もありました。ホールショット(スタート直後のトップ)を奪ったトム・ヴィアル選手が、同じく人気のフランス人ライダー、ティボー・ベニスタン選手にパスされる展開は、観客の感情を大きく揺さぶります。


地元の声援が凄いんです。



コース設定も観戦の楽しさを増す要素です。エルネーのような急勾配のアップダウンと複数のラインが交錯するレイアウトでは、追い抜きのチャンスが多く、常に順位変動が起こります。最終ラップに周回遅れのライダーが現れてトップ争いのペースが乱れるといった予測不可能な展開も、モトクロス観戦の魅力の一つです。


また、フランスエリートモトクロス選手権は国内選手権でありながら、世界選手権への登竜門として機能しているため、将来の世界チャンピオン候補を早い段階から観戦できるチャンスがあります。バイク好きなら、現地観戦を検討する価値が十分にあるレースです。


フランスエリートモトクロス選手権の公式サイトでは、最新のレース日程やリザルト情報が確認できます。

フランスモトクロス選手権で使われるバイクとメーカー

フランスエリートモトクロス選手権では、世界的に有名なバイクメーカーが競い合っています。2024年の歴代チャンピオンリストを見ると、ヤマハ、カワサキ、ホンダ、KTM、ハスクバーナ、スズキ、ガスガスといった多様なメーカーのマシンが優勝を飾っていることがわかります。


特にヤマハは、2024年のMX1クラスでマキシム・デスプレ選手が使用して優勝するなど、近年安定した成績を収めています。KTMは若手育成クラスで強さを発揮しており、2024年のジュニア(125cc)クラスとエスポワール(85cc)クラスの両方でチャンピオンマシンとなりました。


これがKTMの強みですね。



ホンダもフランス選手権で長い歴史を持ち、2003年にはミカエル・ピションがホンダで優勝、2020年にはジェレミー・ファン・ホレベークがホンダMX1クラスのチャンピオンとなっています。日本メーカーの中では、ヤマハ、ホンダ、カワサキがファクトリー体制でモトクロス世界選手権に参戦しており、その技術が国内選手権レベルにも波及しています。


参戦しているバイクの種類は非常に多岐にわたります。フランス選手権のパドックには、メジャーメーカーだけでなくヨーロッパの小規模メーカーのマシンも見られ、多様性が楽しめるのもフランスモトクロスの魅力です。


参考)http://blog.livedoor.jp/shinyosano/archives/917637.html


モトクロス世界選手権(MXGP)では、各マニュファクチャラーの最上位選手のポイントがマニュファクチャラー選手権のポイントとなる仕組みがあり、メーカー間の競争も激しくなっています。フランス国内選手権も同様のシステムを採用しており、ライダーだけでなくバイクメーカーの技術力も注目ポイントとなります。