かかと内側のツボをバイク乗りが押すと腰痛が消える理由

かかと内側のツボをバイク乗りが押すと腰痛が消える理由

かかと内側のツボをバイク乗りが押すだけで腰の痛みが変わる理由

ツーリング帰りに腰やお尻を押さえているのに、かかとは触ったことがないライダーは実は腰痛改善の近道を見落としています。


この記事でわかること
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かかと内側のツボの場所と名前

照海・太渓・坐骨神経の反射区など、バイク乗りに特に関係するツボの位置を図解イメージで解説します。

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バイク乗りの腰痛・冷えにどう効くのか

長距離ツーリング・信号待ちの衝撃・冷え風など、ライダー特有の負担がかかとのツボとどう繋がるのかを説明します。

ツーリング後すぐできるセルフケア手順

ゴルフボール1個で完結する押し方と、やってはいけない4つのNGタイミングを具体的に紹介します。


かかと内側のツボの場所と種類|バイク乗りが知っておくべき3つのポイント


かかとの「内側」と一口に言っても、実はツボが3か所に分かれています。押す場所をざっくり「かかとのあたり」で終わらせると効果が半減するので、まずそれぞれの位置を頭に入れておきましょう。


最初に紹介するのは照海(しょうかい)です。内くるぶしの骨の一番高い点から、親指1本分だけ真下に下がったくぼみがそこです。骨を指でたどると「スッとへこむ点」に指が止まる感覚があります。腎経(じんけい)という経絡上にあるツボで、WHO(世界保健機関)が361穴の一つとして国際的に認定しています。慢性化した腰痛・冷え・むくみに対応するとされていて、長距離ライダーに特に関係が深いです。


次に太渓(たいけい)です。内くるぶしとアキレス腱のちょうど中間のくぼみ、つまりかかとの「上内側」にあります。腎経の中でも最も重要な「原穴(げんけつ)」と呼ばれ、体の根本エネルギーを養うツボとされています。疲労感・足腰の衰え・冷えなど、ロングツーリングで感じる「翌日に残るだるさ」に対応する箇所です。


そして坐骨神経の反射区です。かかとの端よりやや内側の部分がこれにあたります。ツボ(点)ではなく反射区(面)としての概念ですが、ここを押して痛みや「ゴリゴリ」した感覚があると、坐骨神経痛・腰まわりの不調のサインだとされています。バイクの振動で腰に負担が蓄積しやすいライダーには見逃せない場所です。


| ツボ名 | 場所 | 主な効果 |
|---|---|---|
| 照海(しょうかい) | 内くるぶしから親指1本分真下 | 慢性腰痛・冷え・むくみ改善 |
| 太渓(たいけい) | 内くるぶしとアキレス腱の間 | 疲労回復・冷え・足腰の衰え |
| 坐骨神経の反射区 | かかとの端よりやや内側 | 坐骨神経痛・腰まわりの不調 |


3か所がポイントです。場所がわかれば、あとは押すだけです。


参考:足首・腰痛に関連するツボの位置と効果を詳しく解説しているアリナミン公式コラム
足ツボのツボ押し(指圧)にはどんな効果が?体の不調や冷えを緩和するツボも紹介 - アリナミン


かかと内側のツボがバイク乗りの腰痛・坐骨神経痛に効く仕組み

「なぜ足を触ると腰に効くのか?」と感じる方は多いはずです。意外ですね。仕組みを理解しておくと、押すモチベーションが上がります。


東洋医学では、体内には「経絡(けいらく)」と呼ばれるエネルギーの通路が走っています。経絡は臓器や神経系とつながっており、特定のツボを刺激すると離れた部位にも影響が出ると考えられています。照海・太渓が属する「腎経」は、足の内側を通りながら腰・腎臓・骨盤まわりにつながる経路です。この経路上のツボを押すことで、腰まわりの血流と神経の働きを整える効果が期待できます。


ライダー視点で整理すると、バイクに乗るとき腰への負担は3つのルートで蓄積します。①走行中の継続的な振動、②信号待ちで地面に足をつく際の衝撃、③走行風による冷えです。特に冬場は、走行風で足元が長時間冷やされることで血流が著しく低下します。


坐骨神経痛の観点では、鎌倉市の整骨・鍼灸院(さんぽ整骨院)の院長が「バイクの振動は腰やお尻に相当な負担をかけている」と指摘しています。痛みがない状態でも振動はかかっていて、痛めてから初めてその大きさに気づく、というのが多くのライダーの実態です。


参考:バイク通勤と坐骨神経痛の関係について柔道整復師・鍼灸師が解説しているページ
バイクの信号待ちで足を着くたびお尻にツーンとする痛みが走る方は坐骨神経痛? - さんぽ整骨院


かかと内側の坐骨神経の反射区にゴリゴリ感がある場合、老廃物(尿酸・乳酸など)が沈殿しているサインとされています。体の最底辺である足裏には重力の影響で老廃物がたまりやすく、その沈殿物がしこり状になることで痛みを引き起こすとされています。長時間バイクに乗ることで下半身の血流が滞りやすいライダーは、これが起こりやすいと言えます。


つまり基本は血流です。かかと内側のツボを刺激することで腰まわりへの血流を回復させ、老廃物を流し、神経の圧迫を和らげる。このルートが、「足を押すと腰に効く」理由です。


かかと内側のツボをバイク乗りが正しく押す方法|ゴルフボール1個でOK

「これは使えそうです。」実際の押し方をここで紹介します。特別な道具は不要です。


ゴルフボールを使う方法(最もおすすめ)


かかとの皮膚は他の部分に比べて厚く、指の腹で押すだけでは力が届きにくいです。ゴルフボール1個を床に置いて踏み込む方法が最も効率的とされています。やり方はシンプルで、椅子に座った状態でゴルフボールをかかとの下に置き、体重をかけながら前後にゆっくり転がします。これで照海・太渓・坐骨神経の反射区をまとめて刺激できます。


指で押す場合のコツ


照海と太渓は指の腹でも押せます。息をゆっくり吐きながら3〜5秒かけて圧を加え、ゆっくり離します。これを5〜10セット行います。力の目安は「イタ気持ちいい」程度が条件です。「痛いほど効く」という感覚は不要で、強すぎるとかえって筋肉や皮膚にダメージが出て逆効果になります。


こぶしを使う方法


握りこぶしを作り、小指側の骨の出っ張りでかかとをトントンと叩くのも有効です。椅子に座り、マッサージしたい足を反対側の太ももに乗せた状態だとやりやすくなります。ツーリング後にヘルメットを脱いだままイスに座って行えるので、導入ハードルが低い方法です。


1日の推奨頻度と時間帯


推奨は1日1回、痛気持ちよく感じる範囲で10セット程度です。やりすぎは「もみ返し」の原因になります。タイミングはツーリング後の入浴後か就寝前が理想的で、体が温まっていると血流が良くなり効果が高まります。ツボを押した後は白湯か常温の水をコップ1杯飲むことで老廃物の排出が促されます。


右腰が痛ければ右足、左腰が痛ければ左足を重点的に刺激するのが原則です。


かかと内側のツボを押してはいけない4つのNGタイミング

ツボ押しはセルフケアとして手軽ですが、やってはいけないタイミングが存在します。これが原則です。特にツーリング後に「帰宅してビールを飲みながらマッサージ」は一番やってはいけないパターンです。


① 飲酒後は禁止


アルコールを摂取した後にツボを押すと、マッサージによる血流促進でさらにアルコールが全身にまわります。自動車の運転と同じで「8時間は空けた方がいい」のが目安です。ツーリング帰りに仲間と飲んだ後は、その夜のマッサージは翌朝に持ち越しましょう。


② 食後1時間以内は禁止


食後すぐは消化に血液が使われています。マッサージで全身の血流を変えてしまうと、消化不良を起こすリスクがあります。食事を終えてから最低1時間、お腹の状態に応じて判断してください。


③ 炎症・けがのある部位は禁止


かかとや足に傷・炎症がある場合は、その上からツボを押してはいけません。足底筋膜炎など、もともとかかとに痛みがある人も同様です。痛みが強い場合は整形外科や整骨院を受診してください。


④ 妊娠中は禁止


かかとには生殖器に対応する反射区があります。妊娠中の刺激は専門家(鍼灸師・産婦人科医)に相談してからにしてください。


厳しいところですね。ただし、これらの条件をクリアしていれば、日常的に続けることでツーリング後の腰の回復が明らかに早まる可能性があります。


かかと内側のツボのゴリゴリ感はバイク乗りの不調バロメーター|独自視点

「ゴリゴリ感」という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。足つぼを押した時に感じる硬い感触のことで、老廃物(尿酸・乳酸など)が蓄積してしこり状になったものとされています。


バイク乗りにとって、このゴリゴリ感は一種の「体の状態チェッカー」として使えます。かかとの端よりやや内側(坐骨神経の反射区)を週1回、指の腹で軽く触れてみてください。ゴリゴリ感が少ない週は、腰も比較的軽いはずです。逆に、ゴリゴリ感が強い週は、長距離ツーリングや姿勢の悪いシートに乗り続けた後と重なることが多いです。


一般的なゴリゴリ感のチェックはリフレクソロジーサロンで行われることが多いですが、自分で定期的にチェックする習慣を持つライダーはほとんどいません。ところが、これを習慣にするだけで「腰が重くなる前にわかる」という早期発見の効果があります。


感触の変化でわかることを整理すると次のようになります。



  • 🟢 柔らかくなめらか:血流良好、腰まわりへの負担が少ない状態

  • 🟡 少しゴリゴリする:疲労が蓄積し始めているサイン。ツボ押しを集中的に行うタイミング

  • 🔴 かなり硬い・押すと強い痛み:慢性的な老廃物の蓄積。腰痛・坐骨神経痛が出やすい状態。整骨院受診を検討する目安


「ゴリゴリ感が強いまま乗り続ける」ことは、腰痛が悪化するリスクと表裏一体です。バイクのタイヤ空気圧を定期チェックするように、かかとの状態も週1回チェックする——そんな意識を持つライダーが増えると、ツーリング中の腰痛持ちは減るかもしれません。


なお、痛みが強く歩くだけでつらい状態、またはかかとのゴリゴリ感が数週間続いて改善しない場合は、足底筋膜炎や坐骨神経痛の本格的な治療が必要なケースもあります。セルフケアで対応できる範囲を超えたと感じたら、整形外科か鍼灸師に相談するのが基本です。


参考:かかとの反射区と坐骨神経痛の関係を監修付きで解説しているページ
かかとの足つぼが痛い理由は?"ゴリゴリ"する位置と不調の関係を解説 - karakoto


かかと内側のツボ押しと合わせてバイク乗りが取り入れたい補完ケア

ツボ押し単体でできることには限界があります。ツボを「入口」として使いながら、他のセルフケアと組み合わせることで効果が段違いに上がります。


入浴後のストレッチ(臀部・股関節)


バイク乗りの坐骨神経痛の背景には、股関節の硬さが関わっていることが多いです。椅子に座り片方の足首を反対側の膝の上に乗せ、そのまま上体をゆっくり前に倒すだけで臀部のストレッチになります。床に座って片側を立て膝、もう片方を後ろに伸ばすポーズは股関節のストレッチです。ツボ押しと同じ入浴後に組み合わせるのが最も効率的です。


防寒グッズによる足首・ふくらはぎの保温


走行風による冷えは、照海・太渓のあるかかと〜足首まわりを直撃します。冷えると血管が収縮して血流が下がり、ツボを押しても反応が鈍くなります。ネオプレン素材のアンクルウォーマーや、バイク用グローブと同様の防風素材を使ったレッグウォーマーを取り入れることで、そもそも血流を落とさない環境を作ることができます。これは「ツボが効きやすい状態を保つ」ための投資です。


ゴルフボール1個の車載


押し方の章でも触れましたが、ゴルフボールはサドルバッグに入れても荷物にならないサイズです。ツーリングの休憩時(パーキングや道の駅など)に靴を脱いでゴルフボールを踏む習慣を持つだけで、腰の回復スピードが変わります。ケアの開始が早いほど、翌日の疲労感が残りにくくなります。


ビタミンB群の補給


神経系の不調(坐骨神経痛・しびれ)が気になる場合、ビタミンB1・B6・B12は神経の修復と機能維持に欠かせない栄養素です。食事だけで補いにくい場合は、神経ビタミンを配合したサプリメントや市販薬(ビタミンB群配合の疲労回復薬)を活用する方法もあります。ただし、サプリは「飲めば治る」ものではなく、ツボ押し・ストレッチ・保温と組み合わせての補助として位置づけるのが合理的です。


これだけ覚えておけばOKです——ツボ押し(照海・太渓・坐骨神経の反射区)→ ストレッチ → 白湯 → 保温グッズで翌日を迎える。この流れがツーリング後の腰ケアの基本です。




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