

自走参戦すると帰りに事故でペナルティを受けます。
全日本クロスカントリー選手権(JNCC)は、Japan National Cross-Countryの略で、モーターサイクルを用いたアマチュアライダーによる日本最大級のクロスカントリーレースシリーズです。1984年に設立された「ハリケーンエンデューロ」のポリシーを継承し、2006年に正式にスタートしました。
参考)JNCC
この大会の最大の特徴は、原則的に人工セクションを使わず、自然のありのままをセクションにするという点です。老若男女が自然の中で調和し、世界中で注目を集めるモータースポーツとして成長を続けています。
近年ではアジア最大のオフロードバイク選手権として認知され、平均エントリー数が400台を超える規模になりました。初心者から世界ランカーまで参戦できる懐の深さが魅力です。
1984年以来、ほぼ毎年世界から有名なトップライダーを招聘しており、日本人ライダーは彼らの背中を追って速くなってきました。オーストラリアやアメリカのGNCCを代表するトップライダーが来日し、毎回その速さに驚かされます。
参考)YOUは何しにJNCCへ? オーストラリアからAAGPに来る…
年間9戦が全国各地で開催され、各大会で異なる地形や土質を楽しめるのも魅力の一つです。
これがJNCCの基本です。
JNCCは3時間のCOMP-GPと90分のFUN-GPの2つのレースに大きく分かれています。最高クラスのレベルは非常に高いものの、初中級者向けの懐の深さも兼ね備えているのがJNCCの特徴です。
参考)大人気レース、JNCCに出よう!初めてのあなたへ送る参戦ガイ…
COMP-GPは最上位のAAクラスから、A、B、Rの順にクラス分けされています。COMPが初めてのライダーはRクラスからスタートし、JNCCの昇格基準を満たせばライセンスが発行されて上のクラスに挑戦できる仕組みです。各地の草レースに出場してきた程度の腕があれば十分に楽しめます。
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一方、FUN-GPはCOMPとは異なり自己申告制です。FC(中級)かFD(初級、女性ならWBかWD)を自分で選べます。FDは本当の初心者向けとされており、20年オフロードバイクに乗っているライダーでも万年FDという人もいるほど気軽に楽しめるクラスです。
他にもキッズ&トライ(70分)、無料のFCX(チャイルドクロス)などがあり、子どもから大人まで幅広く参戦できる環境が整っています。
つまり初心者はFDからスタートが基本です。
参考)JNCC
JNCCのエントリー料金は、COMP-GPクラスが17,600円(税込)です。一方、FUN-GPクラスは11,000円で、中学生・高校生・大学生向けの学割が適用されると9,000円になります。
参考)http://www.hwk.co.jp/mart_C/mart.html
エントリーは2週間前までにすれば通常料金ですが、それ以降は6日前まで+2,000円のレイトエントリー扱いとなります。人気ラウンドは早期締め切りの可能性も高く、過去にはあっと言う間に埋まってエントリー枠争奪戦になったこともあるため、早めの行動が吉です。
シーズン初エントリーの場合(シーズンは4月1日より)、出場料とスポーツ安全保険料の2種の支払いが必要です。年間保険料は高校生以上が1,850円、中学生以下が850円と設定されています。
KIDSクラスは7,500円、TRYクラスは9,000円(高校生は学割で8,000円)と、小クラス向けのエントリー料金も用意されています。
早めにエントリーすれば費用も抑えられます。
参考)http://www.hwk.co.jp/mart_otameshi_jf/mart.html
基本的には適切な装備とバイクがあれば、JNCCに参加が可能です。トレールバイクで現地まで行って自走参戦もできなくはないものの、できるだけトランポ(積載車)でバイクを運んで参戦することが強く推奨されます。
自走参戦が推奨されない理由は明確です。ケガをしてしまったり、バイクが故障すると自走で帰れなくなってしまうため、周りにも迷惑がかかります。公道走行時は道路交通法を遵守した車両である必要があり、レース後の帰路でも保安部品の取り外しを施した状態で走行すると道路交通法に抵触します。
復元を完璧に行い、厳格に遵守しなければなりません。
つまりトランポ利用が基本です。
車両規定については、フレーム改造、排気量アップ、キャブ交換、サイレンサー交換、サスペンション交換が施された車両は、テーピングクラスでの出場が不可とされています。クラスごとに2ストレーサー100ccまで、125ccまで、2スト公道走行車などの細かい排気量規定も存在します。
装備としてはヘルメット、グローブ、プロテクター類が必須で、レースに適した安全装備を整えることが求められます。
これが参戦の条件です。
JNCCに参戦するほとんどのライダーは、土曜朝に移動しています。土曜は下見や最新バイクの試乗会などのコンテンツがあるため、できれば早めの時間に会場入りしておきたいところです。
ほとんどの大会で土曜の9:30からゲートオープンで入場できるようになります。前日土曜には最新XCマシン試乗会やコース下見開放が行われ、翌日曜がレース本番というスケジュールです。
参考)JNCC
コース下見は重要な要素で、AA師匠直伝のノウハウも存在するほど奥が深い部分です。前の列に入るためには、エントリーを早めに行って前の方のゼッケンをとること、そしてスタート列の整列待ちに早く並ぶことが大切です。
参考)https://www.kunsuke-blog.com/sitami/
会場は全国各地の特色ある場所で開催されます。田沢湖スキー場(秋田県)はスキーラウンド最長の10km前後のCOMPコースを予定し、我が国を代表する本格クロスカントリーコースとして名を轟かせています。
プラザ阪下(大阪府)の土質はサンド、ガレ、湿地と多彩で、高低差が魅力のBACKマウンテンをベースにしながら、LOGピラミッド&GIANTタイヤ・コンビネーションなどの人工セクションも創造されます。小松海岸(徳島県)では海岸という特殊な環境でのレースが楽しめます。
参考)https://ameblo.jp/kannobu/entry-12887788507.html
鈴蘭高原スキー場跡地(岐阜県高山市)では、旧スキー場の地形を活かしたワイルドなコースが設定されます。
各会場ごとに異なる魅力があります。
参考)飛騨高山春のイベント-ワイルドボア鈴蘭 - 飛騨朝日の旅
JNCCでは安全対策を最優先にしており、独自の厳格なルールが設けられています。大会会場に救急車が来ると深刻な空気が漂うため、発足時は重傷と見極められる事故以外には救急車を要請していませんでした。
しかし現在では「重傷か軽症かを見極められなかったら躊躇せずに救急車を呼ぶ」という確固たる方針に変更されています。人の命をはかりにかけるわけにはいかないという判断です。
行政の規則により救急車出動とパトカー出動はセットになっており、救急車が来れば必ず事情聴取にパトカーが来場します。
驚く必要はありません。
田沢湖スキー場の大会では、コースアウトするとヘリコプターでなければ救助できない箇所が3箇所あります。このパートは「両サイドに4mのセーフティマージンを設けた上でコース幅は1.5mとし、1台限定走行、転倒車がいても追い抜き禁止、時速15kmの徐行指定」という厳格な条件が課されます。
3箇所のトータル長はおよそ150mです。
エントリーのキャンセル返金や次戦以降への振替えは基本的にできませんが、救済措置として2015年よりエントリー締切り日まで延長して代走出場を認めています。代走者がスポーツ安全保険未加入の場合は別途加入が必要です。
これらのルールを守ることで、安全にレースを楽しめます。
JNCC公式サイト
JNCC公式サイトでは、大会スケジュール、エントリー方法、クラス別の詳細ルール、コース情報など、参戦に必要なすべての情報が網羅されています。
初めての参戦前に必ず確認しましょう。
JNCC Q&A
エントリー、車両規定、救急対応、代走制度など、参戦者からよくある質問とその回答が詳しく掲載されています。
疑問点がある場合はこちらで解決できます。