

フロントブレーキはレバーを75%引かないと効き始めません。
アプリリアRS 457は、2024年11月に日本で発売されたライトウェイトスポーツバイクです。メーカー希望小売価格は858,000円(税込)で、イタリアンブランドとしては非常にコストパフォーマンスに優れた設定となっています。エンジンは新設計の水冷DOHC4バルブ並列2気筒457ccで、9,400rpmで最高出力35kW(47.6馬力)、6,700rpmで最大トルク43.5Nm(4.43kg-m)を発生します。この出力はEU加盟国のA2ライセンスで運転できる最大出力の上限値ですが、日本国内では排気量400cc超のため大型自動二輪免許が必要です。
参考)https://news.kakaku.com/prdnews/cd=kuruma/ctcd=7610/id=145256/
車両重量は175kg(燃料90%搭載時)、乾燥重量は159kgと徹底的な軽量化が図られています。このパワーウェイトレシオの高さがRS 457の最大の特徴です。アルミ製ダブルスパーフレームを採用し、レース由来の技術が投入されています。シート高は820mmで、日本人ライダーにも比較的扱いやすい設定となっています。
参考)https://scs-tokyo.co.jp/aprilia/rs457.html
燃料タンク容量は13リットルで、トランスミッションは6速リターン式。オプションでアプリリアクイックシフト(アップ&ダウン)の設定もあります。生産国はインドで、これがコストパフォーマンスの高さにも貢献しています。
参考)アプリリア新型モデル「RS 457」が85万8000円で発売…
RS 457の並列2気筒エンジンは、270度クランクを採用しており、独特の鼓動感と排気音が特徴です。エンジンは3,000rpmという低回転域で最大トルクの82%を発揮するため、街乗りから高回転域まで幅広く使えます。レビューでは「排気量以上のパワー感が味わえる」と評価されています。
参考)2024 Aprilia RS 457 First Ride…
変速機構には、アプリリアのV4エンジンと同じくローラーケージ方式を採用し、ギアフォークシャフトには特許取得済みの統合潤滑システムが組み込まれています。これにより換挡時の抵抗と衝撃が軽減されています。1速でスロットルを急開すると、フロントが軽く浮く程度のトルクがあります。
参考)2024 Aprilia RS 457 Review - C…
電子制御システムとして、ライド・バイ・ワイヤによる3つのライディングモード(Sport/Eco/Rain)を搭載しています。Sportモードは最も積極的なスロットルレスポンスで、Ecoモードは穏やかな出力特性、Rainモードは6,000rpm以下で出力が抑制され、最も介入度の高いトラクションコントロール設定となります。トラクションコントロール(ATC)は3段階調整可能で、完全にオフにすることもできます。ABSは2チャンネル式で、フロントのみ作動させるモード1と、前後両輪で作動するモード2が選択でき、リアABSは停車中のみ解除可能です。
参考)https://www.piaggio.co.jp/2024PR/PGJPR24-043.pdf
RS 457のブレーキシステムは、フロントに320mm径ディスクとByBre製ラジアルマウント4ピストンキャリパー、リアに220mm径ディスクとByBre製1ピストンキャリパーを装備しています。アプリリアはフロントにデュアルディスクも試したものの、最終的にシングルディスク構成を選択しました。これはフロントホイールのジャイロスコピック効果を約15%削減するためで、コーナリング時の応答性を高める狙いがあります。
ただし、複数のレビューでフロントブレーキに関する指摘があります。レバーの遊びが大きく、効き始めるまでのストロークが長いという特性があります。Cycle Newsのレビューでは「レバーが効き始める前の引きしろが不思議なほど長く、最初の数周でパニックブレーキングをしてしまった」と報告されています。一度この特性に慣れれば、ブレーキの効き自体はスムーズで段階的にコントロールできますが、初心者やまだブレーキング技術を習得中のライダーには難しい可能性があります。
参考)Reddit - The heart of the inte…
海外のオーナーレビューでは、ブレーキパッドをアップグレードしたり、マスターシリンダーを交換することで改善できると報告されています。市街地での通常ブレーキングでは問題ありませんが、緊急ブレーキ時にABSが介入すると停止距離が伸びる傾向があるため注意が必要です。リアABSをオフにするか、シンタード(メタル系)ブレーキパッドに交換することで対策できます。
車体の軽さとアルミフレームの剛性バランスにより、ハンドリングは非常に軽快です。ただし、タンク形状の影響で旋回時にグローブをした手が若干挟まれる感覚があるという指摘もあります。怪我をするほどではありませんが、タイトなターンを切る際に気になる場合があります。初心者にとっては、この取り回しの癖とブレーキの特性が合わさって、インドの交通環境のような複雑な状況では扱いが難しい可能性があります。
ホイールサイズはフロント3.0"×17"にタイヤ110/70 ZR 17、リア4.5"×17"にタイヤ150/60 ZR 17を装着しています。全長1,982.5mm、全幅760mmとコンパクトな寸法で、ホイールベースの情報は公式スペックに記載されています。タイトなサーキットでの走行テストでは、エンジンの特性とギア比のマッチングが完璧ではなく、2速では回転数が高すぎ、3速ではコーナー出口で反応が鈍くなるという報告もあります。最終減速比の微調整で改善できる可能性があります。
RS 457は、A2ライセンス対応バイクとして可能な限り軽量でパワーウェイトレシオに優れ、最新テクノロジーを装備した本格スポーツバイクです。イタリアンデザインとMotoGPマシンRS-GPを彷彿とさせるグラフィックも魅力的です。価格が85万8000円という点も、イタリアンブランドとしては非常に競争力があります。すでにライディング経験があり、スポーツバイクの特性を理解しているライダーにとっては、このクラスで最高の選択肢の一つとなるでしょう。
一方、完全な初心者には推奨されません。ブレーキング技術をまだ習得していないライダーや、緊急停止の練習が十分でない場合、フロントブレーキの長いレバーストロークは危険な状況を生む可能性があります。また、タンク形状による旋回時の違和感も、経験の浅いライダーには気になる要素です。
未舗装路や荒れた道を頻繁に走行する人は、アドベンチャーバイクを選ぶべきです。重いバックパックを背負って通勤する人も、前傾姿勢のスポーツバイクでは快適性に問題が出る可能性があります。身長や年齢、フィットネスレベルによって快適性は変わりますが、シート高820mmは比較的扱いやすい設定です。トラクションコントロールは、最も介入度の低い設定でも純粋なパフォーマンスを求めるライダーには制限的に感じられるため、完全にオフにして走行するライダーも多くいます。
ピアッジオグループジャパンの公式プレスリリース(PDFファイル)では、RS 457の電子制御システムの詳細な説明が掲載されています
アプリリア公式サイトでは、RS 457の全バージョン、スペック、カスタマイズオプションを確認できます

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