

説明書を一度も読まずにペアリングすると、接続が途切れて走行中に無音になります。
SB6Xを箱から出したら、まず充電を100%にしてから電源を入れるのが原則です。説明書には「初回起動前にフル充電」と明記されており、これを省くとファームウェアの初期化が不完全になるケースが報告されています。充電はUSB Type-Cケーブルで行い、インジケーターが赤点灯から消灯に変わったら完了のサインです。
Bluetooth初期ペアリングは、電源ボタンを約5秒長押ししてペアリングモードに入るところから始まります。インジケーターが青と赤の交互点滅に変わったら接続待機状態です。スマートフォン側のBluetooth設定画面に「B+COM SB6X」と表示されるので、タップして接続します。
つまりペアリングモードへの移行確認が最初の関門です。
ペアリングが完了すると、インジケーターが青2回点滅のパターンに切り替わります。この状態を確認してから次の設定に進むと、トラブルを避けやすくなります。説明書ではこの点滅パターンの一覧表がP.8に掲載されており、走行前に一度目を通しておくと安心です。
| インジケーター状態 | 意味 |
|---|---|
| 青・赤 交互点滅 | ペアリングモード待機中 |
| 青 2回点滅(繰り返し) | 接続済み・通常動作 |
| 赤点灯(充電中) | 充電中 |
| 消灯(充電完了) | 満充電 |
SB6Xはデバイスを最大3台まで同時にメモリへ登録できます。ただし同時に音声を出力できるのは原則2系統(例:スマホ音楽+インターカム)です。登録台数を超えた場合は、古い登録が自動で上書きされるので注意が必要です。
音楽を聴きながらナビ音声を同時に聞くには、A2DPとHFPという2種類のBluetoothプロファイルを使い分ける必要があります。難しい言葉ですが、要するに「音楽用の通り道」と「通話用の通り道」を別々に確保するイメージです。これが意外なつまずきポイントになります。
SB6Xはこの2プロファイルを1台のスマートフォンと同時確立できます。設定手順は以下の通りです。
ナビ音声が割り込んだときに音楽が自動で下がる「オートダッキング機能」はSB6Xに搭載されています。これは便利ですね。ただしこの機能はナビアプリ側の設定にも依存するため、アプリのオーディオフォーカス設定も確認しておくと安定します。
音量調整は本体右側のジョグダイヤル(+/−ボタン)で行います。走行中の操作性を考えると、グローブをしたままでも操作できるよう、出発前に音量を8割程度に設定しておくのが現実的な使い方です。
SB6Xのインターカム機能は、同じb+comシリーズ同士であれば最大4台でグループ通話が可能です。他メーカー製のインカムとも接続できますが、その場合は2台間の1対1通話のみに制限されます。グループツーリングで全員b+comを揃えている理由がここにあります。
インターカムのペアリング手順は通常のBluetooth接続とは別工程です。2台を並べて、それぞれインターカムペアリングモード(JOGダイヤル長押し約4秒)に入れます。インジケーターが同期して点滅し始めたら接続完了です。
インターカムペアリングが別工程というのは見落とされがちです。
3台目・4台目を追加する場合は、すでにペアリング済みのどちらか一方に新しい端末をペアリングします。チェーン式で繋いでいくイメージです。全台が直接ペアリングし合う必要はないので、この仕組みを知っておくと設定がスムーズになります。
走行中に通話を開始する場合は、JOGダイヤルを1回押すだけで自動的に最後にペアリングした相手へ発信します。これが基本です。発信相手を切り替えたい場合はJOGダイヤルを2回押しで次の登録相手へと切り替わります。
通話が途切れやすい場合、原因の多くは「2台間の距離が600m以上になった」か「建物・大型車が間に入った」ことです。SB6Xの公称インターカム通話距離は最大800mですが、これは見通しの良い直線での数値です。市街地や山道では300〜400m程度を目安にした方が現実的です。
実はSB6Xの説明書(紙版)にはファームウェアアップデートの手順がほとんど書かれていません。これが意外な落とし穴になります。購入時のファームウェアが最新でないケースが多く、古いバージョンのままだとインターカムの安定性や音質が初期状態より大幅に劣ることがあります。
ファームウェアの更新はSYGNHOUSE(サインハウス)の公式サイトからWindows/Mac用のアップデートツールをダウンロードして行います。手順は以下の通りです。
アップデート中は絶対に電源を切らないことが条件です。途中で中断すると本体が起動不能になる可能性があり、その場合はメーカーへの修理対応となります。費用は状況によりますが、保証期間外であれば1〜2万円程度の修理費が発生することもあります。
最新ファームウェアへの更新で改善された項目はサインハウスの公式リリースノートで確認できます。音質改善や接続安定性向上が含まれることが多く、定期的に確認する習慣をつけると良いでしょう。
参考:サインハウス公式 SB6Xファームウェア・アップデート情報(更新履歴・手順掲載)
※サインハウス公式サイト(b+com製品ページ)でSB6X専用アップデートツールと更新履歴を確認できます
設定がうまくいかないときや接続が不安定なとき、まず試すべきはペアリング情報の全削除(フルリセット)です。説明書のP.14に記載されていますが、手順が分かりにくいと口コミで指摘されているポイントです。
フルリセットの手順は次の通りです。
リセット後は全てのペアリング情報が消えます。スマートフォンとインターカム相手、両方を最初からペアリングし直す必要があります。これが条件です。
よくある不具合と対処法をまとめると以下の通りです。
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 電源が入らない | バッテリー切れ | 充電後に再起動 |
| 音が聞こえない | 音量が0 / 接続先ミス | 音量確認・再ペアリング |
| インターカムが繋がらない | ペアリングモード不一致 | 両機同時にペアリングモードへ |
| 音楽が途切れる | 距離超過・障害物 | 車間距離を縮める |
| ナビ音声が出ない | アプリの音声出力先設定 | アプリ側の出力先をSB6Xに変更 |
走行前に30秒だけ確認するだけで、トラブルの8割は防げます。特にインターカム使用時は「両機がペアリングモードに入っているか」の確認が最も重要です。これだけ覚えておけばOKです。
バッテリーの持ちが以前より短くなったと感じたら、使用時間の目安(連続通話約13時間)と比較してみてください。著しく短くなっている場合はバッテリー劣化が考えられ、サインハウスのサポートへ相談すると交換対応の案内を受けられることがあります。

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