

安物のドラレコ1台で、あなたのETCが料金所を素通りして未払い扱いになることがあります。
ドラレコが発生させる電磁ノイズは、GPS衛星が使う周波数帯(1575.42MHz)と重なることがあります。 GPS衛星からの電波は地上に届くときには非常に微弱で、わずかなノイズでも受信障害が出やすい性質を持っています。 実際、研究機関の測定では干渉波の侵入量が−105dBmに達するとGPSが完全に使用不能になることが確認されています。kotohira-motors+1
バイクの場合、ハンドル周辺やメーター裏という狭いスペースにドラレコ・GPSアンテナ・ETCアンテナが集中します。これが問題です。
車であればドラレコとGPSアンテナを50cm〜1m離すことも容易ですが、バイクでは物理的に10cm以内に密集するケースが珍しくありません。 機器間の距離が縮まるほど干渉リスクは急激に上がります。
参考)ドラレコの電波干渉|自分でできる3つの対策方法を解説!
また、安価なドラレコほど電磁波の放出量が多いというデータもあります。 1万円を切るような格安品ほど、ノイズ対策が省略されている傾向があります。つまり、コスト重視の選択が後のトラブルを招きやすいということです。
参考)ますかブログ ドライブレコーダーのGPSに対する電波干渉
ドラレコがGPSに干渉すると、真っ先に現れる症状がGPS測位の遅延や位置ズレです。 ただし、バイク乗りにとってより深刻なのはETCへの影響です。
ETCはETC路側機と5.8GHz帯で通信しますが、GPS受信が不安定な状態では車載器の内部クロックが狂い、認証タイミングがずれることがあります。 結果として料金所でバーが開かなかったり、通信エラーが記録されたりするトラブルが発生します。痛いですね。
参考)『ETCのアンテナは他の機器とお互い干渉するのでしょうか?』…
実際、ドラレコ取り付け後にETC誤作動が起きたという報告はネット上に多数あり、原因がドラレコの電磁波だったケースが確認されています。 誤作動が続くとETCカードの利用履歴にエラーが蓄積し、最悪の場合は一時的に利用停止となるリスクもあります。
ETCの誤作動は交通事故に直結する危険もあります。 高速道路の料金所でバーが開かなければ、後続車との追突リスクが一気に高まります。これはお金の問題だけでは済みません。
干渉が起きているかどうかは、GPS受信衛星数を確認するだけで判断できます。 ドラレコをONにした状態とOFFにした状態で、レーダー探知機やスマートフォンのGPS情報画面を開いて衛星数を比べてください。
ドラレコONで受信衛星数が3〜4個以下になるなら、干渉が疑われます。 正常な状態では屋外で8〜12個程度の衛星を受信できます。たとえるなら、12本のアンテナが急に3本に減るようなイメージです。
確認方法はシンプルです。
測定はドラレコの電源を入れてから30秒以上待ってから行うのが基本です。 起動直後はGPSの初期取得中のためノイズが大きく出ることがあります。起動直後の数値だけで判断しないようにしましょう。
参考)ドライブレコーダーにGPSは必須?必要性とメリットとは
干渉が確認できたら、以下の3つの方法で対処できます。 費用と手間の少ない順に試していくのがおすすめです。
参考)ドラレコが電波干渉を起こす原因と対処法について解説車両管理シ…
① アルミテープで電磁波を遮断する(費用:200〜500円)
ドラレコ本体と配線コードにアルミテープを巻くことで、外部への電磁波放出を抑えられます。 ホームセンターで入手できる黒色アルミテープが見栄えもよくバイクにも向いています。コストは1巻き数百円で済みます。これは試す価値があります。
テープを巻く際はコネクター部分を避け、本体の外装面全体をなるべく覆うように巻くのがポイントです。 銅テープはアルミよりも電磁波遮断効果が高いとされており、本格的に対策したいならホームセンターの園芸コーナーで手に入ります。
参考)https://blog.goo.ne.jp/nagan_k/e/38c35ccabea05c363278b433a69e4d34
② ノイズフィルターを電源ケーブルに装着する(費用:1,000〜3,000円)
電源ラインを伝わるノイズを根本から断つには、フェライトコア製のノイズフィルターが有効です。 ドラレコの電源ケーブルに数カ所取り付けると効果が高まります。コムテック・セルスターなど国内メーカーのドラレコ対応品を選ぶと安心です。
③ 機器間の設置距離を1m以上確保する(費用:0円〜)
物理的に機器を離すのが最も確実な方法です。 可能であればドラレコのアンテナ部とGPS受信機の距離を1m以上離してください。バイクでは難しいケースもありますが、配線ルートを工夫するだけで20〜30cmの差を生み出せることもあります。
対策の組み合わせが最も効果的です。 ①と②を同時に行うとほとんどのケースで干渉症状が解消されます。
そもそも干渉しにくいドラレコを選べば、後からの対策コストを丸ごとゼロにできます。意外ですね。
ノイズ対策済みのドラレコには「VCCI(Voluntary Control Council for Information Technology Equipment)認証」や「電波法適合」の記載があります。 これはデジタル機器の不要輻射を自主規制する業界基準で、認証品はノイズ放出量が一定値以下に抑えられています。パッケージや仕様書で確認できます。
具体的に選ぶ際のチェックポイントをまとめると以下の通りです。
| チェックポイント | 推奨 | 注意が必要 |
|---|---|---|
| VCCI・電波法認証 | 記載あり | 記載なし(海外格安品に多い) |
| 価格帯 | 1万5,000円以上 | 5,000円未満 |
| メーカー | コムテック・ユピテル・セルスター | 無名の中国ブランド |
| ノイズフィルター内蔵 | あり | なし・記載不明 |
バイク専用モデルを選ぶことも重要です。 バイク専用ドラレコは防水性能だけでなく、振動対策やノイズ遮断設計がされているものが多く、GPSへの干渉リスクが車用流用品より低い傾向があります。
参考)バイク用ドライブレコーダーは導入すべき?クルマ用とどう違う?…
コムテックやユピテルのバイク用モデルは国内の電磁両立性(EMC)基準に準拠した設計になっており、GPS・ETCとの共存実績が多いため信頼性が高いといえます。 最終的な選択では「バイク専用」「VCCI認証」「国内メーカー」の3点が条件です。
参考)【徹底比較】バイク用ドライブレコーダーのおすすめ人気ランキン…

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