

あなたが「自賠責に入ってるから大丈夫」と思っているとしたら、相手の物を壊した瞬間に全額自己負担になります。
「自賠責があればいい」と考えているライダーは少なくありません。しかしその認識は、大きなリスクにつながります。
自賠責保険は、あくまでも「他人へのケガ・死亡」に対する補償だけです。補償上限も傷害で最高120万円、死亡で最高3,000万円と決まっています。対物損害・自分自身のケガは一切カバーされません。
一方、任意のバイク保険に含まれる対人賠償保険は、自賠責の補償を超えた分を無制限でカバーできます。実際の賠償事例では、死亡した41歳の眼科開業医への賠償額が5億2,853万円に上ったケースもあります。 つまり自賠責だけでは到底まかなえません。 life.oricon.co(https://life.oricon.co.jp/rank_bike/special/about/compensation/)
対人賠償保険で補償されない点も押さえておく必要があります。補償対象は「他人」に限られるため、同乗している家族や配偶者のケガには適用されません。 家族へのケガは、後述する人身傷害保険や搭乗者傷害保険で別途備える必要があります。 hoken.kakaku(https://hoken.kakaku.com/bike/select/hosyou/)
| 保険の種類 | 補償対象 | 対物損害 | 自分のケガ | 上限 |
|---|---|---|---|---|
| 自賠責保険 | 他人のケガ・死亡のみ | ❌ | ❌ | 傷害120万円/死亡3,000万円 |
| 対人賠償保険(任意) | 他人のケガ・死亡 | ❌ | ❌ | 多くは無制限 |
対物損害の補償は自賠責保険に含まれていません。これが原則です。
バイクで転倒して電柱や店舗に突っ込んだ場合、相手のバイクを傷つけた場合など、物を壊したときの費用はすべて任意保険の対物賠償保険でカバーします。 店舗に突っ込んで休業損害が発生した場合、その補償も対物賠償保険の対象に含まれます。 hoken.kakaku(https://hoken.kakaku.com/bike/select/hosyou/)
さらに注意したいのが対物超過修理費用補償です。相手の車やバイクが旧車・希少車だった場合、「時価額」と「修理費用」に大きな差が生じることがあります。例えば修理費用が50万円でも時価額が20万円と判断されれば、通常の対物賠償では20万円しか支払われません。 hoken.kakaku(https://hoken.kakaku.com/bike/select/hosyou/)
差額の30万円は自己負担になります。この補償を特約として追加しておけば、その超過分もカバーできます。つまり対物超過修理費用補償は必須に近い特約です。
自分やタンデムの同乗者のケガをカバーする補償は3種類あります。似ているようで、補償範囲と支払い方式が異なります。
- 🔵 人身傷害保険:実際にかかった費用を「実損払い」でカバー。過失割合に関係なく支払われ、歩行中の事故や契約外のバイクに乗っていた場合も、家族なら補償対象になる life.oricon.co(https://life.oricon.co.jp/rank_bike/special/about/compensation/)
- 🟡 搭乗者傷害保険:ケガの部位・程度に応じて「定額」支払い。契約バイクに乗っていた場合のみ対象 hoken.kakaku(https://hoken.kakaku.com/bike/select/hosyou/)
- 🔴 自損事故保険:単独事故や過失100%の場合に適用。人身傷害保険に加入済みなら実質不要(補償が重複する) hoken.kakaku(https://hoken.kakaku.com/bike/select/hosyou/)
人身傷害保険に加入していれば、搭乗者傷害保険と同時加入した場合は両方から保険金が受け取れます。 ただし自損事故保険は人身傷害の補償内容に含まれるため、重複加入は費用の無駄になります。 life.oricon.co(https://life.oricon.co.jp/rank_bike/special/about/compensation/)
人身傷害保険が最もカバー範囲が広い、と覚えておけばOKです。
バイクの車両保険には、自動車と決定的に異なる点が1つあります。盗難は補償されないことがほとんどです。 hoken.kakaku(https://hoken.kakaku.com/bike/select/hosyou/)
これは意外です。自動車保険では盗難も車両保険の対象ですが、バイクは盗難率が極めて高いため、多くの保険会社が補償から除外しています。国内のバイク盗難件数は年間約1万4,600件。バイクの盗難率は自動車(0.01%)の約35倍の0.35%という数字があります。 hoken.kakaku(https://hoken.kakaku.com/bike/select/hosyou/)
痛いですね。バイクの盗難補償が必要な場合は、バイク販売店で加入できる専用の盗難保険を別途検討する必要があります。
また車両保険には「一般タイプ」と「限定タイプ」があり、補償範囲が異なります。免責金額(例:3万円)が設定されている場合、修理費用が20万円でも支払われるのは17万円です。 加入前に必ず確認してください。 hoken.kakaku(https://hoken.kakaku.com/bike/select/hosyou/)
補償の組み合わせは、ライダーのスタイルによって最適解が変わります。いくつかのポイントを押さえておきましょう。
📌 まず優先すべき補償
- 対人賠償:無制限に設定する(高額賠償リスクに備えるため)
- 対物賠償:無制限に設定する(自賠責には対物がないため)
- 人身傷害:過失割合に関係なく実費補償されるため特に有効 life.oricon.co(https://life.oricon.co.jp/rank_bike/special/about/compensation/)
📌 スタイル別の補償の考え方
| ライダーのタイプ | 推奨する補償 |
|---|---|
| 通勤・日常使いが多い | 人身傷害保険+弁護士費用特約 |
| ツーリングが多い | 対物超過修理費用補償+充実したロードサービス |
| 高価なバイクを所有 | 車両保険(一般タイプ)を検討 |
| 原付・125cc以下 | ファミリーバイク特約(自動車保険に付帯可能) life.oricon.co(https://life.oricon.co.jp/rank_bike/special/about/compensation/) |
弁護士費用等補償特約も見逃せません。自分に非がない事故(もらい事故)では、法律上の制限により保険会社が示談代行を行えません。 相手方の保険会社や弁護士と個人で交渉することになるため、弁護士費用特約があると大きな助けになります。これは使えそうです。 life.oricon.co(https://life.oricon.co.jp/rank_bike/special/about/compensation/)
バイク保険の普及率は、対人賠償で約45.9%、人身傷害では16.4%にとどまっています。 自動車保険(対人83.3%)と比べると、まだ半数以上のバイクが十分な補償を持っていないのが現状です。補償内容の理解が、いざというときの備えにつながります。 life.oricon.co(https://life.oricon.co.jp/rank_bike/special/about/compensation/)
参考:バイク保険(任意保険)の補償内容を詳しく解説しているオリコンの情報です。補償種別ごとに具体的な事例付きで解説されています。
各補償内容・特約を補償例・対象外例つきで確認できる、価格.comのバイク保険解説ページです。
| 補償の種類 | 内容 | 基本料金に含まれるか |
| ----- | --------------- | ------------ |
| 対人賠償 | 相手の人身被害 | ✅ 含まれる |
| 対物賠償 | 相手の物への損害(免責5万円) | ✅ 含まれる(免責あり) |
| 自賠責保険 | 相手への最低限の人身補償 | ✅ 含まれる |
| 車両補償 | レンタカー自体の修理費 | ❌ オプション |
| NOC補償 | 修理中の営業損失 | ❌ オプション |