クアッドクロス・オブ・ネイションズとは国別対抗戦ATV競技の熱戦

クアッドクロス・オブ・ネイションズとは国別対抗戦ATV競技の熱戦

クアッドクロス・オブ・ネイションズとは

日本代表は二輪モトクロスで国際大会に出場しても、四輪ATVでは出場していません。


この記事のポイント
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FIM公認の四輪バギー国別対抗戦

クアッドクロス・オブ・ネイションズはATVによる世界的なオフロード競技です

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モトクロス・オブ・ネイションズとは別競技

二輪のモトクロスとは車両やレース形式が異なります

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世界各国が参戦する注目の大会

ヨーロッパを中心に世界のトップライダーが国の威信をかけて競います

クアッドクロス・オブ・ネイションズの基本概要

クアッドクロス・オブ・ネイションズは、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)が公認する四輪バギー(ATV)による国別対抗戦です。バイクに乗っている方なら、モトクロス・オブ・ネイションズという二輪の国別対抗戦をご存じかもしれません。しかし、クアッドクロス版は四輪のATVで争われる別の競技です。


ATVとは、All Terrain Vehicle(全地形対応車両)の略称で、四輪バギーとも呼ばれる乗り物です。バイクのようにまたがって乗る形状ですが、車輪が4つあるため、二輪バイクとは異なる操縦技術が求められます。


つまり四輪で競うということですね。



参考)MTあり! スズキの「斬新4輪モデル」がスゴい! 高性能「4…


この大会は、各国から選抜された代表チームが国の威信をかけて戦います。ヨーロッパを中心に開催され、世界中のトップライダーが集結する注目の競技イベントです。モトクロスファンの間でも、二輪とは異なる迫力あるレース展開が魅力とされています。


参考)FIM QuadCross of Nations


クアッドクロスとモトクロスの違い

最も大きな違いは、使用する車両です。モトクロス・オブ・ネイションズでは二輪のモトクロッサーを使用しますが、クアッドクロス・オブ・ネイションズでは四輪のATVを使います。二輪バイクとATV、どちらもオフロード走行を得意としますが、操縦方法やバランスの取り方が根本的に異なります。


モトクロス・オブ・ネイションズは、MXGP(450cc)、MX2(250cc)、OPEN(排気量自由)の3クラスで構成され、各国3名のライダーが出場します。一方、クアッドクロスの詳細なクラス分けは公式サイトで確認する必要がありますが、四輪という特性上、車両の性能や操縦技術の評価基準も異なります。


それぞれの特性があるわけです。



参考)2025年モトクロス・オブ・ネイションズ 日本代表チーム発表…


また、モトクロスは日本でも比較的メジャーで、全日本モトクロス選手権も開催されています。しかしATVレースは日本での認知度が低く、競技人口も限られています。そのため、日本代表の派遣状況にも大きな差が生まれています。


参考)モンスターエナジー FIM モトクロス・オブ・ネイションズ …


クアッドクロス・オブ・ネイションズのレース形式

レース形式の詳細はFIMの公式サイトで公開されていますが、基本的には国別対抗戦として複数のレースを実施し、総合成績で順位を決定します。モトクロス・オブ・ネイションズを参考にすると、予選と決勝のシステムがあり、各チームの上位者の成績を合計して順位を決める方式が採用されています。


モトクロス版では、予選を通過した上位チームが決勝に進み、3つのレース(MXGP/MX2、MX2/OPEN、MXGP/OPENの混走)を実施します。各レースは30分+2周で行われ、各ライダーが2レースずつ出場します。クアッドクロス版も類似した形式を採用している可能性が高いですが、四輪車両の特性に合わせた調整がなされているでしょう。


大会は毎年開催地が変わり、世界各地で実施されます。これは参加国の公平性を保ち、各地域のファンに観戦機会を提供するためです。開催地の選定には、コースの規模や安全性、観客動員の見込みなどが考慮されます。


日本におけるATV競技の現状

日本では、二輪のモトクロスは全日本選手権が開催され、世界選手権への参戦も行われています。2025年のモトクロス・オブ・ネイションズにも、下田丈選手、中島漱也選手、大倉由揮選手の3名が日本代表として参戦予定です。過去には2000年に総合6位、2007年に総合7位という成績を残しています。


しかし、四輪バギー(ATV)の競技環境は全く異なります。日本国内では、ATVは主にレジャーや林業、農業用途で使用されており、競技としての認知度は非常に低いのが現状です。そのため、クアッドクロス・オブ・ネイションズへの日本代表派遣の記録は確認できませんでした。


競技人口が少ないんですね。



参考)【楽天市場】atv 四輪バギー フルサイズの通販


国内でATVを購入するには、専門店や輸入代理店を利用する必要があります。カワサキも四輪バギーを販売していますが、主にアメリカ市場向けの製品で、日本国内での競技使用を想定したものではありません。日本でATV競技を始めたい場合、車両の入手や練習場所の確保が大きな課題となります。


参考)https://wpb.shueisha.co.jp/news/car/2023/09/06/120557/


カワサキのATV紹介記事(週刊プレイボーイ)- 北米を席巻するカワサキATVの詳細が掲載されています

バイクライダーがクアッドクロスを知っておくべき理由

二輪バイクのライダーにとって、四輪ATVは全く異なる乗り物に見えるかもしれません。しかし、オフロード走行の基本原理や、地形を読む能力、車両コントロールの技術など、共通する要素も多数あります。二輪で培った技術が活かせる場面は意外に多いです。


また、国際的なモータースポーツの動向を知ることは、バイク文化全体の理解を深めることにつながります。クアッドクロス・オブ・ネイションズのようなFIM公認の国際大会を知ることで、二輪以外のオフロード競技の世界が広がります。モトクロスとは違った迫力や戦略が楽しめるでしょう。


さらに、日本でのATV競技の発展可能性を考えると、二輪モトクロスの経験者がクアッドクロスに挑戦する流れが生まれるかもしれません。現在は競技人口が少ないですが、将来的に日本代表がクアッドクロス・オブ・ネイションズに参戦する日が来る可能性もゼロではありません。新しいジャンルへの挑戦として注目する価値があります。


参考)【楽天市場】四輪バギー 販売 店の通販


FIM公式クアッドクロス・オブ・ネイションズページ - 最新の大会情報や参加国の詳細が確認できます

クアッドクロス観戦の魅力

四輪バギーによるレースは、二輪バイクとは異なる迫力があります。ATVは車体が大きく、四輪による安定性がある一方で、コーナリングでは独特のドリフト走行やボディアクションが見られます。二輪のようにバイクを傾けるのではなく、体重移動と操舵で車両をコントロールする技術が求められるんです。


ジャンプセクションでも違いが顕著です。二輪モトクロスでは、空中でバイクとライダーが一体となって姿勢制御を行いますが、ATVでは四輪すべての接地タイミングや着地姿勢が重要になります。着地の失敗は大きなタイムロスや転倒につながるため、高度な技術が必要です。


国別対抗戦という形式も、観戦の魅力を高めています。個人の実力だけでなく、チーム戦略や国の威信がかかった戦いは、通常のレースとは異なる緊張感を生み出します。モトクロス・オブ・ネイションズでは、予選から決勝まで各国のチームワークと個人技が試されます。クアッドクロス版でも同様の熱戦が繰り広げられるでしょう。


MFJ公式モトクロス・オブ・ネイションズページ - 日本代表の活動やレース結果が詳しく掲載されています

世界のクアッドクロス強豪国

ヨーロッパ諸国は、クアッドクロス競技においても強豪として知られています。二輪モトクロスでは、ベルギー、オランダ、フランス、イタリアなどが伝統的に強く、これらの国々は四輪ATV競技でも高い競技レベルを持っています。ヨーロッパでは、オフロードモータースポーツ全体の文化が根付いているためです。


アメリカも、ATV競技において無視できない存在です。広大な土地と豊富なオフロードコース、そしてATV市場の大きさから、競技人口も多く、高いレベルの選手を輩出しています。カワサキやスズキなどの日本メーカーも、北米市場向けにATV製品を展開しています。


モトクロス・オブ・ネイションズの歴史を見ると、ベルギーが2003年と2004年に優勝し、アメリカは2005年から2008年まで4連覇を達成しています。クアッドクロス・オブ・ネイションズでも、これらの国々が上位を占めている可能性が高いでしょう。


それが実力の証です。



日本でATV競技を始めるには

日本でATV競技を始めたい場合、まず車両の入手が必要です。国内では楽天市場などのオンラインショップで四輪バギーが販売されていますが、本格的な競技用車両は限られています。カワサキが北米市場向けに販売しているような高性能ATVを入手するには、輸入代理店を利用する必要があります。


練習場所の確保も課題です。二輪モトクロスの場合、全国各地にモトクロスコースが存在しますが、ATV専用のコースは非常に少ないのが現状です。一部のオフロードパークでATVの走行が許可されている場合もあるため、事前に確認が必要です。


施設によって規則が異なります。



また、日本の道路交通法では、ATVは一般公道を走行できない場合が多いため、運搬手段も考慮する必要があります。トレーラーや専用の運搬車両を用意し、コースまで車両を運ぶ必要があります。これらの初期投資や維持コストを考えると、日本でのATV競技のハードルは高いと言えるでしょう。


コストがかかるんですね。


クアッドクロスの今後の展望

世界的には、ATV競技は確立されたモータースポーツのカテゴリーとして認知されています。FIMが公認する国際大会として、クアッドクロス・オブ・ネイションズは毎年開催され、各国の代表チームが熱戦を繰り広げています。ヨーロッパやアメリカでは、観客動員も安定しており、スポンサーも多数参加しています。


一方、日本国内では、二輪モトクロスと比べてATV競技の認知度は依然として低いままです。しかし、オフロードモータースポーツ全体の振興という観点から、今後ATV競技にも注目が集まる可能性はあります。日本のバイクメーカーもATV市場に参入しているため、国内での競技環境整備が進むことも期待できます。


モトクロス・オブ・ネイションズで日本代表が活躍すれば、その影響でクアッドクロスにも関心が向く可能性があります。二輪と四輪、どちらもオフロード走行の魅力を伝えるコンテンツとして、相互に影響を与え合う関係が築ければ、日本のオフロードモータースポーツ全体の発展につながるでしょう。


未来に期待したいところです。