

チャンピオンを争うほど強いチームのオイルが、あなたの市販バイクにも使える。
LIQUI MOLY Dynavolt Intact GPは、ドイツ南部バイエルン州のメミンゲンを拠点とするMoto2・Moto3の世界選手権参戦チームです。チームの母体となるのはドイツのバッテリーメーカー「intAct Batterien(インタクト・バッテリエン)」で、同社が2013年にMoto2クラスへの参戦を開始しました。
チーム名に並ぶ3つのスポンサーにはそれぞれ明確な役割があります。
- LIQUI MOLY(リキモリ):1957年創業のドイツNo.1潤滑油メーカー。エンジンオイルや添加剤を120か国以上に輸出し、2015年からMotoGPのオフィシャルスポンサーに。
- Dynavolt(ダイナボルト):バイク向け高性能バッテリーブランド。リチウムイオン型をはじめ信頼性の高い製品ラインで知られる。
- Intact GP(インタクトGP):チームのオーナー企業であるintAct Batterien自身のブランド名で、チームの根幹を担う。
三社が並んでチームを支えているということですね。
チームの特徴として「ドイツ人ライダーやドイツ語圏ライダーを優先して起用する」という方針が長年知られており、過去にはサンドロ・コルテセやダニー・ウェッブなどが籍を置きました。ただし近年はライダーの国籍にとらわれずに実力本位で採用し、スペイン人のマニュエル・ゴンザレスやオーストラリア人のセナ・アギウスといった多国籍のライダーを揃えるなど、現代的なチーム運営にシフトしています。
バイクはフレームメーカー「Kalex(カレックス)」製のシャーシを使用。Kalexはドイツのメーカーであり、チームとの親和性も高く、Moto2クラスで圧倒的なシェアを誇る定番シャーシです。
2025年シーズンは、LIQUI MOLY Dynavolt Intact GPにとって「チーム史上最も成功した1年」と公式が明言するほどの充実したシーズンとなりました。
エースライダーのマニュエル・ゴンザレス(スペイン・23歳)は、開幕戦タイGPから勝利を飾り、最終的に4勝・7回のポールポジション・9回の表彰台という圧倒的な数字を積み上げました。ゴンザレスは全22戦で合計257ポイントを獲得し、チャンピオンのジオゴ・モレイラ(286ポイント)に29ポイント差まで迫る副王者(ランキング2位)に輝きました。
残念ながら29ポイント差は痛いですね。それでもチーム史上最高位の成績です。
セナ・アギウス(オーストラリア・20歳)もMoto2参戦2年目にしながら2勝・2回の3位表彰台を獲得し、ランキング10位でシーズンを終えました。若いながら着実な成長を見せており、2026年シーズンへの期待感は非常に高まっています。
チームランキングでも2位(406ポイント)を獲得しており、1位のFantic Racing(459ポイント)に53ポイント差の準優勝という結果です。東京ドームのホームベースと外野フェンスほどの差といえば伝わりやすいかもしれませんが、1戦1〜2ポイントの争いが延々と続くモータースポーツでの53点差は、実に紙一重です。
| ライダー | 優勝 | 表彰台 | ポール | 最終順位 |
|---|---|---|---|---|
| マニュエル・ゴンザレス | 4勝 | 9回 | 7回 | ランキング2位(257P) |
| セナ・アギウス | 2勝 | 4回 | — | ランキング10位(149P) |
この結果を踏まえ、ゴンザレスとアギウスの両名は2026年も同チームに残留しています。チャンピオン獲得への本気度が伝わりますね。
参考として、チームの公式発表はこちら。
Intact GP公式|2025年バレンシアGP後の公式声明・チームランキング詳細
2026年シーズンは、2月27日〜3月1日に行われたタイGP(チャン・インターナショナル・サーキット)が開幕戦でした。最新情報です。
まずセナ・アギウスが予選でキャリア初となるポールポジションを獲得。2番手のイザン・グエバラ、3番手ダニエル・オルガドを0.1秒以内に抑える接戦を制したもので、20歳のオーストラリア人ライダーの急成長ぶりを証明しました。初ポールは大きな自信になります。
決勝レースはアクシデントが相次いで2度のレッドフラッグ中断という異例の展開となりましたが、チームメイトのマニュエル・ゴンザレスが底力を見せました。最終リスタート後にイザン・グエバラとの一騎打ちを制し、2026年開幕戦を優勝で飾っています。
2026シーズンのスケジュールを確認すると、全22戦・19か国というタフな転戦が続く予定です。次戦はブラジルGP(3月22日)で、そのまま南北アメリカ大陸を転戦するという強行軍となっています。
- 🏁 第1戦 タイGP:ゴンザレス優勝・アギウス初PP獲得
- 🏁 第2戦 ブラジルGP:3月22日予定
- 🏁 第3戦 アメリカズGP:3月29日予定
アギウスの成長とゴンザレスの安定した勝負強さが重なれば、2026年こそのチームチャンピオンも現実的です。2025年に惜しくも逃した頂点を狙う布陣として、バイクファンからも注目されています。
参考として、2026年タイGP予選結果はこちら。
MotoGP公式|アギウスがタイで初ポールポジション(2026年)
LIQUI MOLYがMoto2・Moto3チームのスポンサーであることは知っていても、「それって自分のバイクに関係あるの?」と思うライダーは少なくありません。実はこれ、非常に深く関係しています。
LIQUI MOLYは長年、Moto2およびMoto3クラスの独占公式オイルサプライヤーを務めてきました。全チームが共通で使用してきたのが「Motorbike 4T Synth 5W-40 Street Race(モーターバイク 4Tシンセ 5W-40 ストリートレース)」という銘柄です。つまり市販品です。
これが重要なポイントです。「Moto2専用の特注品」ではなく、バイク用品店やネットで普通に購入できる市販製品なのです。価格は1リットルあたり1,500〜2,000円程度(販売店により異なる)で、サーキット走行はもちろん公道ツーリングにも対応します。完全合成油(フルシンセティック)で、湿式クラッチ・乾式クラッチどちらにも対応しています。
JASO MA2規格に対応した製品で、日本の一般的なスポーツバイクやSSバイクで使用する場合も特段の問題はありません。ただし、自分のバイクに適合するかどうかはLIQUI MOLY公式サイトの無料オイルガイドで確認するのが安心です。
ひとつ注意点があります。2026年シーズンからMoto2・Moto3クラスのオフィシャルオイルサプライヤーはレプソル(Repsol)に交代しています。LIQUI MOLYは2025年末にその役割を終え、2026年以降はMoto2・Moto3の「公式サプライヤー」の立場ではなくなりました。ただしチームスポンサーとしてLIQUI MOLY Dynavolt Intact GPチームとの契約は少なくとも2027年まで継続予定で、引き続きレースの世界に深く関わっています。
つまり「Moto2の公式オイル」というキャッチコピーは正確には2025年まで有効だったということですね。とはいえ製品のクオリティ自体は変わっておらず、長年の実績に裏付けられた高性能オイルであることに変わりはありません。
参考情報。
Paddock GP(日本語)|Moto2・Moto3で使われてきたLIQUI MOLYオイルの詳細解説
LIQUI MOLY Dynavolt Intact GPというチームは、バイクファンにとってただの観戦対象ではありません。チームに関わるスポンサーブランドは、いずれも市販製品として手に入るものばかりで、「応援するチームと同じ製品を愛車に使う」という体験ができるのが他のスポーツチームとの大きな違いです。
具体的には以下のような製品が関連しています。
| ブランド | 製品カテゴリ | 一般ライダー向けの活用例 |
|---|---|---|
| LIQUI MOLY | エンジンオイル・添加剤 | Motorbike 4T Synth 5W-40 Street Raceなど |
| Dynavolt | バイク用バッテリー | リチウムイオンバッテリー(軽量・高出力) |
| intAct | バッテリー全般 | AGM・ゲルバッテリーなど国内でも流通 |
特にDynavoltのリチウムイオンバッテリーは、国内のバイク用品店でも取り扱いが広がっています。従来の鉛バッテリーと比較して重量が約3分の1以下になる製品も多く、スポーツ走行を重視するライダーにとっては車体の軽量化という直接的なメリットがあります。
チームの活躍を応援しながら、愛車のコンディションを同じブランドで整えてみるという楽しみ方は、実用的であると同時にモチベーションにもなります。MotoGPシーズンが始まった今こそ、自分のバイクのオイル交換やバッテリーチェックのタイミングと照らし合わせてみてはいかがでしょうか。
LIQUI MOLY製品の詳細ラインナップと適合確認。
谷尾商会(LIQUI MOLY正規代理店)|Motorbike 4T Synth 5W-40 Street Raceの詳細と適合情報