全日本ロードレース選手権(JRR) 観戦ガイドとクラス別特徴完全解説

全日本ロードレース選手権(JRR) 観戦ガイドとクラス別特徴完全解説

全日本ロードレース選手権(JRR)とは

この記事のポイント
🏁
JRRは国内最高峰のロードレース

1967年にスタートした日本最高峰のバイクレース選手権で、JSB1000を頂点に4つのクラスで構成されています

🏍️
最高速度300km/hの迫力

レース専用にモディファイされたマシンが全国のサーキットで熱戦を繰り広げ、観戦チケットは大人5,700円から購入可能です

👥
ピットウォークで選手と交流

パドックパスを購入すればピットレーンに入場でき、マシンやライダーを間近で見られる特別な体験ができます

ブリーフィングに遅刻すると罰金を払う必要があります。


全日本ロードレース選手権(JRR)は、1967年にスタートした国内最高峰の二輪ロードレースです。正式名称は「ALL JAPAN ROAD RACE CHAMPIONSHIP」で、通称は「MFJ SUPER BIKE」として知られています。全国のサーキットを舞台に、年間7戦が開催される国内トップレベルのモーターサイクル競技です。


参考)2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ | MFJ…


最高峰クラスは時代とともにF750、GP500、スーパーバイクと変遷を続け、2003年にJSB1000となりました。現在はJSB1000を頂点に、ST1000、ST600、J-GP3の4クラスで構成されています。2025年シーズンはJSB1000クラスに20台、ST1000クラスに20台、ST600クラスに26台、J-GP3クラスに19台がフル参戦しており、合計85台がエントリーしています。


参考)2025年全日本ロードの年間エントリーリスト公開。JSB10…


レースは主にモビリティリゾートもてぎ、スポーツランドSUGO、筑波サーキット、岡山国際サーキット、鈴鹿サーキットなどの有名サーキットで開催されます。各サーキットでは観戦チケットが販売され、大人向けの2日通し券は5,700円から購入可能です。U23(高校生~23歳)は4,300円、中学生は3,400円と年齢に応じた料金設定がされています。


参考)2025年全日本ロードレース第4戦スーパーバイクレース in…


実はYouTubeでも観戦できます。


MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)が運営する「MFJ Live CHANNEL」では、全日本ロードレースの模様が無料でライブ配信されています。会場に行けない人でも、自宅からレースの迫力を楽しめる環境が整っているわけです。レース運営の裏側では、審査委員長として元MotoGPライダーの中野真矢さんが名を連ねており、プロフェッショナルな体制でレースが管理されています。


参考)「通告書?」「始末書?」「罰金?」全日本ロードレースの裏側を…


ライダーやチーム関係者には厳格なルールが適用されます。ブリーフィング遅刻には罰金が課せられ、違反行為には通告書や始末書の提出が求められます。こうした規律の下で、国内最高峰のレースが公正に運営されているということですね。


全日本ロードレース選手権(JRR)のクラス構成と特徴

JSB1000は全日本ロードレースの最高峰クラスとして君臨しています。各メーカーのスーパースポーツ(4気筒:600~1000cc、3気筒:750~1000cc、2気筒:850~1200cc)をベースに、レギュレーションに準じたモディファイを加えたレース専用マシンを使用します。最高速度は時速300キロに達し、エキサイティングな戦いが展開されるクラスです。


参考)全日本ロードレース選手権


2025年シーズンではJSB1000クラスに20台がフル参戦しており、前年比では3台減少しています。これは国内トップライダーたちが集まる狭き門であることを示しています。レース中のマシンセッティングやタイヤ選択も勝敗を分ける重要な要素で、上位3台が異なるタイヤを選択してセクタータイムに差が出ることもあります。


参考)https://ameblo.jp/cycle-ama/entry-12872944313.html


ST1000は2020年に新設された育成的なクラスです。JSB1000とベースマシンは同様ですが、改造範囲が狭く、2023年から2025年はダンロップのワンメイクレースとなっています。ライダーの技量で争う側面が強いのが特徴です。2025年は5大会・6レースが開催され、20台がフル参戦しています。


ST600とJ-GP3は若手育成の場となっています。ST600クラスには2025年シーズンで26台がエントリーしており、前年比で3台増加しました。J-GP3クラスは19台のフル参戦で、こちらも前年比2台増となっています。これらのクラスから将来のトップライダーが育っていくわけです。


タイヤ選択は戦略の要です。


JSB1000ではタイヤメーカーの選択が自由なため、各チームが異なる戦略を立てます。一方、ST1000はワンメイクタイヤのため、純粋にライダーのスキルとマシンセッティングが勝敗を左右します。この違いがクラスごとの観戦の楽しみ方にもつながっています。


レース展開では、チームが情報収集しながらライダーにアドバイスやデータを提供します。スプリントレースでありながら、実はチーム戦の要素が強いのです。ピットでのデータ分析や無線でのコミュニケーションが、レース結果に直結する場面も少なくありません。


全日本ロードレース選手権(JRR)の観戦チケット種類

自由席観戦券は最もスタンダードなチケットです。2日通し券でグランドスタンド席(A席・B席)、G席、Z席、V字コーナー席、その他自由観戦エリアから観戦できます。大人(24歳以上)は5,700円、U23(高校生~23歳)は4,300円、中学生は3,400円、3歳~小学生は2,400円という料金設定です。


S席エリア観戦券はグランドスタンド上段の見晴らしの良い指定席です。2日間有効で、日曜のピットウォークにも参加できる特典が付いています。より快適な環境でレースを楽しみたい人に向いています。


チーム応援観戦券も販売されています。例えばDUNLOP応援席観戦券は大人が1名4,200円、3歳~小学生が1名900円で、特定のチームを集中的に応援したいファンに人気です。応募期間が限定されているため、早めの申し込みが必要です。


16-23歳は無料で入場できます。


もてぎ大会では「16-23 ZERO円パス」という制度があり、2002年4月2日~2010年4月1日生まれの方は入場が無料になります。2日間有効の自由席観戦券とパークパスポート1日分が用意されるお得なプランです。若い世代にレースの魅力を体験してもらうための施策ですね。


車やバイクで来場する場合は、別途駐車券が必要になる点に注意してください。筑波サーキットでは土日を通じてパドックフリーとなるため、パドックパスの販売がなく、入場券を購入すればパドックまで入場可能です。サーキットによってシステムが異なるので、事前確認が大切です。


参考)Q&A


全日本ロードレース選手権(JRR)のパドックパスとピットウォーク

パドックパスはレースをより深く楽しむための特別なチケットです。パドックエリアに入場でき、チームのピットやマシンを間近で見られます。もてぎ大会ではパドックパス(ピットウォーク付き)が高校生以上4,500円、中学生まで無料で販売されています。


参考)https://www.suzukacircuit.jp/1000km/guide/paddock-pass/


ピットウォークはパドックパスの大きな魅力の一つです。レース直前のピットレーンに入ることができ、通常では入れないエリアでマシンをじっくり観察したり、憧れのライダーと交流できる絶好のチャンスです。鈴鹿サーキットでは当日パドックパスが500円(3歳以上共通)で販売されることもあります。


参考)https://www.suzukacircuit.jp/1000km/ticket/pit-walk/


パドック券購入でピットウォークに参加できるシステムが一般的です。SUGOや鈴鹿などの大会では、開催時間が事前に公表され、指定された集合場所に時刻までに集合する必要があります。レース進行状況や天候により入場時間が変更になる場合もあるため、当日のアナウンスに注意が必要です。


参考)チケット案内|観る|スポーツランドSUGO


ライダーと直接話せる機会です。


ピットウォークでは、チームのファンサービスに参加できます。サインをもらったり、写真を撮ったり、マシンの細部を観察したりと、テレビやスタンドからは味わえない臨場感が得られます。全日本ロードレース鈴鹿大会では、JRRブースで先着順にオリジナルポスターが配布されることもあります。


参考)全日本ロードレース第7戦 鈴鹿大会のJRRスペシャルイベント…


パドックでは、TeamKAGAYAMAなど有名チームのピット内に入れていただける機会もあります。レース前後のチームの雰囲気やメカニックの作業を見学することで、レースの裏側を知ることができます。これはバイクファンにとって貴重な体験ですね。


参考)全日本ロードレース選手権観戦! - 専門学校 北九州自動車大…


全日本ロードレース選手権(JRR)の開催サーキット情報

モビリティリゾートもてぎは全日本ロードレースの主要会場です。2025年シーズンでは4月のもてぎ2&4レースと8月のスーパーバイクレース in もてぎの2大会が開催されます。アウトドアセットを持ち込んでBBQを楽しんだり、レジャーシートで寛いだりできる自由度の高さが魅力です。


2025年からは「2輪SORAサイト観戦券」が新登場しました。2輪で直接サイト内への入場が可能となり、愛車とともにレース観戦が楽しめる画期的なシステムです。バイク乗りにとって、自分のマシンと一緒にレースを楽しめるのは特別な体験になります。


スポーツランドSUGOでは5月に「スーパーバイクレース in SUGO」が開催されます。JSB1000、ST1000、ST600、J-GP3、JP250の全クラスが公認される大規模な大会です。SUGOではパドック券購入でピットウォークにも参加できるシステムが採用されています。


筑波サーキットは6月に大会が開催されます。J-GP3とJP250クラスが公認される大会で、コンパクトながらテクニカルなコースレイアウトが特徴です。筑波では土日を通じてパドックフリーとなり、入場券を購入すればパドックまで入場可能という独自のシステムです。


鈴鹿サーキットは最終戦の舞台です。


10月には「第57回MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿」が開催され、チャンピオンが決定します。鈴鹿は日本を代表するサーキットで、F1も開催される国際的なコースです。最終戦には多くのファンが詰めかけ、シーズンのクライマックスにふさわしい盛り上がりを見せます。


参考)全日本ロードレース


岡山国際サーキットでは10月上旬に「スーパーバイクレース in 岡山」が行われます。中国地方で唯一の全日本ロードレース開催地として、地元のバイクファンに愛されています。各サーキットには独自の特徴があり、コースレイアウトの違いが戦略やマシンセッティングに影響を与えるわけです。


全日本ロードレース選手権(JRR)のレース運営の裏側

審査委員長には元MotoGPライダーの中野真矢さんが就任しています。世界最高峰のレースで戦った経験を持つ中野さんが、国内レースの公正な運営を支えているわけです。競技監督や審査委員など、多くのオフィシャルがレースの安全性と公平性を確保しています。


ブリーフィング遅刻には罰金が課せられます。ライダーやチーム関係者は、レース前のブリーフィングに必ず出席しなければならず、遅刻した場合は罰金を支払う必要があります。こうした厳格なルールが、プロフェッショナルなレース運営を支えています。


違反行為には通告書や始末書が必要です。レース中の危険な行為やルール違反があった場合、審査委員会から通告書が発行され、場合によっては始末書の提出が求められます。これらの管理システムは、観戦している時にはあまり意識しませんが、レースの裏側で重要な役割を果たしています。


予選トラブルがレース結果を左右します。


予選で発生したマシントラブルが完全に修復できず、レース中も不安を抱えながら走行するケースがあります。データ確認で判明した潜在的な問題が、最悪の場合リタイアにつながる可能性もあるのです。メカニックの技術力とチームの判断力が試される場面ですね。


チームは多方面から情報収集を行っています。他チームのセッティング情報、タイヤ選択、天候の変化など、あらゆるデータを分析してライダーにアドバイスします。スプリントレースとはいえ、実はチーム戦の要素が非常に強いのが全日本ロードレースの特徴です。観客席からは見えない戦略的な駆け引きが、レース結果に大きく影響しています。