LEDヘッドライトのバイク交換で明るく安全な夜道を走る

LEDヘッドライトのバイク交換で明るく安全な夜道を走る

LEDヘッドライトのバイク交換で知るべき全知識

「車検対応」と書いてあるLEDを付けても、光軸がズレると車検で落とされて再検査費用が別途かかります。


💡 この記事でわかること
🔦
LEDヘッドライト交換のメリット

ハロゲンに比べて約3〜5倍の明るさと寿命20,000時間超。夜間の視認性が劇的に改善します。

⚠️
交換前に知るべき注意点

交流(AC)・直流(DC)の確認、収納スペース、光軸調整など、見落としがちなポイントを解説します。

🔧
自分でできる交換手順

H4バルブ対応の多くのバイクなら、工具不要のポン付けで10分以内に完了できます。


LEDヘッドライトへのバイク交換で得られる3つのメリット


バイクのヘッドライトをLED化すると、まず実感するのは「明るさ」の違いです。純正のハロゲンバルブはおよそ900〜1,200ルーメン程度の光量に対して、市販の高品質なLEDバルブでは3,000〜4,000ルーメン超のものも珍しくありません。暗い山道やトンネル出口付近での視認距離が大幅に伸び、ハロゲン時代には気づかなかった路面の凹凸や落下物にも早めに気づけるようになります。


夜間の安全性向上は、バイクライダーにとって直接命に関わる問題です。これは大きなメリットです。


次に大きいのが「寿命」です。ハロゲンバルブの寿命はおよそ500〜1,000時間程度と言われています。1日1時間の夜間走行を想定すると、約2〜3年で交換が必要になる計算です。一方、LEDヘッドライトの寿命は一般に20,000時間以上とされており、同じペースで使い続けると約55年相当になります。実際には熱や振動による劣化がありますが、それでも「頻繁な球切れ」という悩みからはほぼ解放されます。


3つ目が「消費電力の低さ」です。ハロゲンバルブは一般的に35W〜60W消費しますが、LEDでは同等以上の明るさを20W以下で実現できる製品が多くあります。バッテリーや発電系統への負担が減るため、電気系統のトラブルリスク軽減にもつながります。










比較項目 ハロゲン LED
明るさの目安 900〜1,200lm 3,000〜4,000lm超
寿命 500〜1,000時間 20,000時間以上
消費電力 35〜60W 15〜20W程度
発熱 高い(前方熱) 比較的低い(後方熱)
価格帯(バルブ単体) 500〜2,000円 3,000〜15,000円程度


LEDヘッドライト交換前にバイクの電源方式を確認する方法

実はLEDバルブの最大の落とし穴が「電源方式の違い」です。バイクのヘッドライト回路には「交流(AC)」と「直流(DC)」の2種類があり、多くの一般的なLEDバルブは直流専用で設計されています。


交流か直流かを見分ける簡単な方法があります。キーをONにしてエンジンをかけずにヘッドライトが点灯する場合は「直流」です。エンジンを始動しないと点灯しない場合は「交流」の可能性が高くなります。直流なら問題ありません。


特に注意が必要なのは、カブ系や一部のスクーター、古い年式のオフロードモデルに多い「交流仕様」です。これらに直流専用のLEDを取り付けると、チラつきや点灯しない・すぐ壊れるといったトラブルが起きます。SPHERELIGHTやSYGN HOUSEなどのメーカーからは「交流対応」と明示されたLEDバルブも販売されており、交流車両には必ずこちらを選ぶことが条件です。


もう一つ見落としがちなのが「物理的な収納スペース」の問題です。LEDバルブはハロゲンに比べて冷却フィンやドライバー回路が大型になるため、ヘッドライトケース内に収まらないケースがあります。各メーカーが車種別の「適合表」を公開していますので、購入前にSPHERELIGHTやfcl.の公式サイトで自分の車種が対応しているか必ず確認してから購入に進むのが鉄則です。


バイクの車種ごとの適合情報は以下のリンクで確認できます(スフィアライト公式の適合表)。


スフィアライト公式 バイク用LEDバルブ適合表 — 車種ごとの適合確認に活用できます


LEDヘッドライトのバイク交換手順をH4バルブで解説

バイク用ヘッドライトで最もポピュラーなのがH4規格のバルブです。CB400SF、SR400、CB750など多くのネイキッドモデルがH4を採用しています。交換手順は以下の通りで、所要時間は慣れれば10〜15分程度です。



  1. 🔌 エンジンとキーをOFFにしてヘッドライトが冷えるまで少し待つ(LEDでも内部は熱を持つ)

  2. 🔩 ヘッドライトのリムを固定しているネジを外す(左右2〜3本が一般的)

  3. 🔌 コネクター(カプラー)を引き抜く(ロックがある場合は爪を押しながら)

  4. 🛡️ 防水カバー(ゴムキャップ)を外す(ひねりながら引き抜くタイプが多い)

  5. 📎 バルブを固定している金属の留め金を外す(折り返しているだけなので慎重に)

  6. 💡 古いハロゲンバルブを抜き取る(ガラス面を素手で触れないよう注意)

  7. 🔦 LEDバルブを差し込む(向きの刻印「TOP」がある場合は上を向ける)

  8. 逆の手順で組み立て、点灯テストを行う


「TOP」の向きを間違えると配光が乱れ、暗く感じる原因になります。これは要注意です。


H4バルブの場合、取り付け時に「バルブの向き(ロール方向)」を正しく設定しないと、ロービームのカットラインが正しく出ません。カットラインとは、対向車への眩惑を防ぐための「明暗の境界線」のことで、これがズレていると対向車に光が当たる迷惑行為につながります。点灯後、平らな壁に向けてロービームを照射し、明暗の境界線がきれいに出ているかを確認してから走行に移ることが基本です。


取り付けに必要な工具はプラスドライバー1本だけという車種がほとんどです。ただし、フルカウル車(Ninja系、CBR系など)はカウルを一部取り外す必要があり、作業難易度が上がります。カウルの着脱経験がない場合は、最初はバイクショップに依頼するのも選択肢の一つです。


LEDヘッドライト交換後のバイク車検と光軸調整の注意点

「車検対応」と記載されたLEDバルブを取り付けたからといって、自動的に車検に通るわけではありません。これが多くのライダーが経験する落とし穴です。


車検でヘッドライトを検査する基準は主に3点あります。「光量(1灯あたり6,400カンデラ以上が基本基準)」「発光色(白色であること)」、そして「光軸(照射方向)」です。このうち光軸は、バルブを交換した後にわずかにズレが生じるだけで車検不合格となります。


光軸調整の費用は整備工場やテスター屋(予備車検場)では1,000〜3,000円程度です。これは決して高くありません。しかし交換後に光軸確認をしないまま車検に持ち込んで不合格になると、再検査料や再調整費が重なり、かえって余計な出費になります。


LEDバルブの発光点の位置がハロゲンと微妙に異なることが光軸ズレの原因として挙げられます。高品質な日本製バルブ(スフィアライトのライジングアルファシリーズなど)は発光点をハロゲンに近い設計にしており、光軸のズレが起きにくい作りになっています。


なお、2020年以降の車検ではロービームでの光軸検査が基本になっています。以前はハイビームで測定していたため、交換後の対策も「ロービームの光軸」が正しく出ることを優先すべきです。


バイク車検でのヘッドライト検査基準については、国交省の保安基準に基づいた詳細が以下で確認できます。


グーバイク|車検に通るバイクのヘッドライトの基準 — 光量・光軸・色の各検査項目について解説


バイクのLEDヘッドライト選びで失敗しない車種別バルブ規格と価格帯

LEDバルブを選ぶ際に最初に確認すべきなのが「バルブ規格(口金の形状)」です。間違った規格を購入してしまうと物理的に取り付けできません。規格選びが基本です。


主なバルブ規格とよく使われる車種の例は以下の通りです。



  • 🏍️ H4(Hi/Lo切替):CB400SF、SR400、ゼファー、Z650など多くのネイキッド・スクーター

  • 🏍️ HS1(Hi/Lo切替):原付スクーター(PCX、アドレスなど)※H4と爪幅が2mm異なるだけで互換性のある製品も存在

  • 🏍️ H7(Lo専用):Ninja400/650、CBR600RR、YZF-R25などのスポーツ系

  • 🏍️ H11(Lo専用):MT-07、GSX-S1000など


価格帯は大きく3つに分かれます。3,000〜6,000円台のコスパ重視モデル(海外製ブランドが多め)、8,000〜15,000円台の国内ブランドモデル(スフィアライト、PIAA、fcl.など)、そして20,000円超のプレミアム仕様です。


海外製の安価な製品は初期コストが低い反面、防水性能や振動耐性が低く、走行中に切れるリスクがあります。バイクはヘッドライトが常時点灯している車両がほとんどで、消灯状態での走行は無灯火として違反扱い(違反点数1点・反則金7,000円)になります。コスパ重視でも最低限IP65以上の防水規格があるものを選ぶことが目安です。


初めてLED化を試みるライダーには、PIAAやスフィアライトなど「適合表」が充実している国産ブランドからスタートするのをおすすめします。取付後のサポート体制が整っており、万が一のトラブル時も対処しやすい環境にあります。


バイク用LEDバルブのメーカー別特徴やNAPSおすすめ製品については以下も参考になります。




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