バイク離れ原因|維持費・三ない運動・若者の貧困

バイク離れ原因|維持費・三ない運動・若者の貧困

バイク離れ原因

あなたの親世代が受けた三ない運動が今のバイク離れを作った。


この記事のポイント
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維持費と初期費用の高騰

250cc新車で80万円、免許取得20万円など初期投資だけで100万円必要。駐車場代も月額数千円~数万円と重い負担に

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三ない運動による世代断絶

1980年代から始まった「免許を取らせない・買わせない・運転させない」運動が、バイク文化の継承を阻害し現在まで影響

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販売台数の激減

ピーク時1982年の328万台から2024年は32万台へ。約10分の1まで落ち込み、若者の購入意欲も低下

バイク離れの維持費と初期投資問題


現代のバイクは、若者が気軽に手を出せる価格帯ではなくなっています。250ccの新車で80万円、免許取得に20万円、保険で5万円、バイク用品で10万円と、乗り出しまでに100万円が必要です。


参考)バイク離れは続くよどこまでも!【若者が増えない原因と対策 4…


つまり車1台分の予算です。


さらに維持費として駐車場代が月額3,000~5,000円(屋外型)、屋内型なら5,000~10,000円、バイク専用ガレージでは月額10,000円以上かかります。任意保険や税金、ガソリン代、メンテナンス費用も加わり、継続的な出費が重くのしかかります。


参考)バイク2台持ちの維持費と駐車場費用:コスト比較と節約術 - …


都市部では駐車場の確保自体が困難で、バイクを停められる場所が限られているという物理的な問題もあります。これが原因で、通勤や通学でバイクを使っていた人々が電動自転車ロードバイクに移行しています。


参考)バイク乗りの平均年齢が50歳を突破 -深刻な若者のバイク離れ…


バイク離れを加速させた三ない運動の影響

1982年の全国高等学校PTA連合会で全国推進が決まった三ない運動は、高校生に対して「免許を取らせない」「買わせない」「運転させない」という三つの方針を掲げました。1980年前後のバイクブームによる事故や暴走族増加が背景にあり、バイクが社会から否定される存在となったのです。


参考)三ない運動 - Wikipedia


この運動は世代の連鎖を断ちました。


参考)『若者のバイクや車離れはなぜでしょうか。僕は大学生、...』…


親世代がバイクに触れる機会を奪われたため、子どもにバイクの魅力を伝えられず、バイク文化の継承が途絶えました。ある県では三ない運動の結果、1995年と2015年の比較で高校生のバイク事故件数が276件から35件に、死者数が10人から0人に減少しましたが、その代償として若者とバイクの接点が失われたのです。


神奈川県のように三ない運動を見直し、「かながわ新運動」として交通安全教育に転換した地域もあります。高校生を「車社会の一員」と位置づけ、免許取得や運転規制を撤廃し、実技講習会への参加を促進しています。


バイク離れと若者の経済的困窮

若者と話すとバイクに乗りたい人は大勢いますが、初期費用の大きさから躊躇して車に走る傾向があります。収入が少ない若者にとって、バイクの購入や維持費は大きな壁となり、他の趣味や消費にお金を使いたいという気持ちが強くなります。


参考)若者がバイクに乗らない理由とは?道の駅に集まる高齢者たちの背…


食費を削ってまで維持する時代は終わりました。


参考)https://buyke.jp/column/bikebanare/


実際にバイクを手放した理由として「生活苦(経済的にきつくなった)」が上位に挙げられています。ある元ライダーは仕事がうまくいかず収入が激減し、駐車場代や任意保険、400ccの車検費用を維持できなくなり、「文字通りご飯が食べれなくなる」状態で涙を飲んで売却しました。


参考)[Quora] バイクから降りた理由は? - ねこの足跡R


洋服や仲間との交流、スマホやネットワークゲームなど、低価格で楽しめる他の趣味の情報がインターネットで簡単に入手できることも、バイクへの関心を薄れさせています。


バイク離れと販売台数の推移

バイクの販売台数はピーク時の1982年に約328万5000台を記録しましたが、2024年には32万台まで減少し、約10分の1になりました。1980年代はホンダヤマハの「H・Y戦争」と呼ばれる過激な販売台数競争があり、50ccは薄利多売で台数を稼ぐことが至上命題とされ、赤字販売も行われていました。


参考)全盛期の1割? バイクのリアルな販売台数を調べてびっくり


つまり当時は売りすぎていたのです。


参考)販売台数はピークの1/10!これからのバイク業界はどうなる?…


2024年の販売台数を排気量別に見ると、50ccクラスは廃止予定による駆け込み需要で前年比18%増の11万台となりましたが、125ccクラスは24%減の11万3,000台、250ccクラスは35%減の4万4,000台、それ以上のクラスも21%減の5万4,000台と軒並み減少しています。


250ccクラスではホンダ・レブル250が9,000台でトップ、PCX160が6,000台で続きますが、ホンダGB350は2022年の1万2,000台から2024年は4,500台まで減少しました。一方、カワサキのエリミネーターは初年度4,000台から2024年に6,000台へ伸び、ZX-4Rも3,500台を記録し、カワサキ勢の勢いが目立ちます。


バイク離れとライダーの高齢化現象

バイク乗りの平均年齢は50歳を突破し、道の駅やサービスエリアに集まるライダーの多くが中高年という状況です。興味深いことに、性別で見ると女性ライダーは比較的人口が横ばいで、バイク離れを起こしているのは主に男性です。


若者の姿が見えないのが現実ですね。


ライダーがバイクを降りる理由は排気量によって異なります。原付一種(~50cc)では「故障したから」「軽自動車の購入」「利用用途がなくなった」が上位で、軽二輪(126~250cc)では「駐車場の問題」「体力に自信がなくなった」「バイク仲間が少なくなった」が挙げられます。小型二輪(~400cc)では「仕事が忙しくなった」「私生活が忙しくなった」「別の趣味が見つかった」、401cc以上では「子どもが出来た」「駐車場の問題」が主な理由です。


加齢による体力・判断力の低下や事故経験、家族優先の選択、バイク仲間が減ったことなども、バイクから離れる大きな要因となっています。


参考)【なぜやめる?】皆がバイクを降りる理由7選


バイク乗りの平均年齢と若者のバイク離れに関する詳細なデータと分析
バイクの三ない運動の歴史と各都道府県の対応状況



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