

樹脂パーツは5年で劣化します。
ジレラ サトゥルノ 350は1988年から1991年にかけて生産されたイタリア製カフェレーサーです。水冷4ストローク単気筒DOHC 4バルブエンジンを搭載し、排気量は348.8ccとなっています。最高出力は33hp/7500rpm、最大トルクは3.3kgf-m/6250rpmを発生します。
参考)【2026年最新】ジレラ(Gilera) サトゥルノ 350…
車両重量は乾燥重量で145kg(約320ポンド)と軽量に仕上がっており、アルミ製ホイールとトレリスフレーム構造により取り回しの良さが際立ちます。全長2030mm、全幅700mm、全高1170mm、ホイールベース1410mmというコンパクトなディメンションです。燃料タンク容量は19L(IOMモデル)から21Lとなっています。
特にアイル・オブ・マン(IOM)仕様は、マン島TTレースをイメージした限定モデルとして人気を集めました。フロントブレーキには300mm径のディスクに4ピストンブレンボキャリパーを装備し、高い制動力を誇ります。
参考)https://www.bikesales.com.au/bikes/details/1988-gilera-saturno-350/SSE-AD-19941616/
ジレラ サトゥルノのエンジンは、コグドベルト駆動のDOHC 4バルブ機構を採用した単気筒です。ボア×ストロークは80.0×69.4mmとショートストローク設計で、圧縮比は9.5:1に設定されています。エンジン単体の重量はラジエーターを含めて46kgと軽量です。
キャブレターはデロルトPHM36PSを装備していますが、オーバーフローパイプがない構造のため、フロートバルブが固着するとタンク内のガソリンが全てエンジンに流れ込む危険性があります。この構造上の問題により、ガソリンがエンジンオイルと混ざってオイルがシャバシャバになるトラブルが報告されています。対策としてガソリンコックを操作しやすい位置に増設する改造が一般的です。
デロルトキャブの癖により高回転域でモタつきが出るため、社外品のFCRキャブレターに交換するオーナーも多いようです。つまり調整次第でさらなるポテンシャルが引き出せるエンジンです。
サトゥルノ 350の維持で最大の課題は樹脂パーツの経年劣化です。ウインカーボディ、チェーンスライダー、燃料残量センサーなどのプラスチック部品が5年程度で割れたり固化したりします。チェーンスライダーはKTM製の代替パーツが適合することが確認されており、部分的なカットで装着可能です。
サービスマニュアルやパーツリストは国内では入手困難で、Yahoo!オークションなどで英語版やイタリア語版を探す必要があります。一部のショップでは福田モーター商会(東京都渋谷区)などがパーツとサービスマニュアルを扱っていた記録があります。
部品が見つからないリスクが高いです。
バイク整備工賃の相場(参考)
大阪のバイクショップによる各種整備の工賃表です。イタリア車の整備は国産車より高額になることが多いため、費用の目安を把握しておくと安心です。
定期メンテナンスではオイル交換(容量2.2L)、キャブレター清掃、プラグ交換(CHAMPION A5YC推奨)などが必要です。気長に整備してくれる信頼できるショップを確保しておくことが必須条件となります。
実際の試乗レポートによると、サトゥルノ 350は時速140km程度までヨレやブレが一切なく、マン島レースを想定した安定した高速走行性能を持っています。トレリスフレームと足回りのセッティングが優れており、SRやグースよりも安定感があると評価されています。
軽量な車体(145kg)により、コーナリングはヒョイヒョイと軽快に曲がれるイメージがあります。前傾ポジションは40km程度の走行なら苦にならず、タンクはニーグリップしやすく、マフラーも内股で乗れる設計です。すり抜けも問題なくこなせる実用性があります。
ただし高回転域ではデロルトキャブの特性上モタつきが出るため、FCRキャブへの換装で改善する余地が残されています。それでも基本性能は高く、走る楽しさと所有欲を両立させた稀有なバイクといえます。
ジレラ サトゥルノの名前は、かつてジレラが1940年代に生産していた500cc単気筒レーサー「サトゥルノ」に由来します。1987年のミラノショーで発表された新型サトゥルノは、GPマシンを送り出したアレクサンドロ・コロンボ技師が日本のシングルマニアのために設計したモデルです。
開発には日本の伊藤忠商事が関与し、日本市場を強く意識した仕様となりました。エンジンはスズキのNZ250(GSX-R系の単気筒化エンジン)の技術とアルベーカーのDR350を組み合わせたものがベースになっています。一方でジレラ独自のダコタエンジン(492cc)を使用したバリエーションも存在します。
1988年にはライダーズクラブ誌のマン島TTで好評を得て、1989年には限定モデルとして350ccと500ccが各100台限定で販売されました(価格129万円)。その後IOMモデルなど複数のバリエーションが展開されましたが、1992年頃には生産終了となりました。
現在は希少なコレクターズアイテムです。

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