

カブ125は、Hondaの「スーパーカブ C125」を指して使われることが多い呼び方です。1958年に登場した初代スーパーカブC100の意匠を思わせる丸みのあるレッグシールド、プレスフレーム、前後17インチホイール、ゆったりしたシートなどを受け継ぎながら、現代の交通環境に合わせて排気量を123ccへ拡大した原付二種モデルです。
見た目はクラシックですが、中身は単なる昔ながらの実用車ではありません。現行モデルは空冷4ストロークOHC単気筒エンジン、電子制御燃料噴射装置、前輪ディスクブレーキ、1チャンネルABS、LED灯火器、スマートキーシステムなどを備えています。日常の足としての気軽さと、趣味性の高い所有感を同時に求めるライダーに向いた構成です。Honda公式情報では、2026年モデルはカラー変更を受けて3月6日に発売され、原付二種コミューターとして展開されています。
global(https://global.honda/jp/news/2026/2260130-c125.html)
原付二種に分類されるため、必要となる免許は小型限定普通二輪免許以上です。普通自動車免許だけでは運転できず、原動機付自転車免許でも運転できません。一方で、法定速度30km/hの制限や二段階右折の対象外であり、二人乗りも条件を満たせば可能です。維持費を抑えながら、原付一種よりも交通の流れに乗りやすいことが、カブ125の大きな価値です。
また、カブ125は「速さだけを求めるバイク」ではありません。低中速域で穏やかに走り、街の景色や寄り道を楽しむための性格が強いモデルです。通勤や買い物を少し楽しくしたい人、セカンドバイクとして気軽に乗れる一台が欲しい人、カスタムを通して自分だけのカブを作りたい人にとって、長く付き合いやすい選択肢になるでしょう。
Honda スーパーカブ C125 公式サイト
カブ125のエンジンは、123ccの空冷4ストロークOHC単気筒です。最高出力は9.8PS/7,500rpm、最大トルクは1.0kgf・m/6,250rpmとされ、信号からの発進、住宅街での低速走行、流れのある一般道を中心に扱いやすい特性です。大排気量車のような急加速を狙うモデルではありませんが、原付二種として日常用途に必要な加速力と巡航性能をバランスよく備えています。
japan.webike(https://japan.webike.net/HONDA/Super+Cub+C125/14059/m-spec/)
トランスミッションは4速のリターン式で、停車時にはロータリー式の操作も可能です。一般的なマニュアルバイクとは異なり、左手でクラッチレバーを握る必要がない自動遠心クラッチを採用しています。発進時はシフトペダルを操作し、アクセルを開ければ進むため、クラッチ操作に不慣れなライダーでも慣れやすい仕組みです。ただし、完全なスクーター式CVTではないため、速度や道路状況に応じた変速操作は必要になります。
燃料消費率は、国土交通省届出値の定地燃費で60km/h走行時に70.0km/L、WMTCモード値では67.8km/Lです。実際の燃費は体重、荷物、坂道、渋滞、発進加速の回数、風向き、タイヤ空気圧などで変化しますが、日常移動における燃料代を抑えやすいことはカブ125の明確な強みです。
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| 項目 | 基準・内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 排気量 | 123cc | 原付二種に分類される |
| エンジン形式 | 空冷4ストロークOHC単気筒 | 日常域で扱いやすい出力特性 |
| 変速機 | 4速リターン式・自動遠心クラッチ | クラッチレバー操作は不要 |
| シート高 | 780mm | 足つきは体格や靴で確認したい |
| 車両重量 | 110kg | 取り回しや駐輪で比較的扱いやすい |
| 燃料消費率 | WMTCモード値67.8km/L | 1名乗車時のカタログ値 |
| 燃料タンク容量 | 3.7L | 給油頻度は走り方で変わる |
車体サイズは全長1,915mm、全幅720mm、全高1,000mmで、最小回転半径は2.0mです。狭い路地や駐輪場での方向転換に対応しやすく、都市部の生活道路でも扱いやすいサイズ感といえます。ただし、レッグシールドやフロントまわりの幅を意識せずにすり抜けを行うと危険です。カブ125は小柄に見えても、二輪車として安全な車間距離と進路取りを守ることが前提になります。
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カブ125の利点は、使い道を一つに限定しなくてよい点です。平日は通勤や駅までの移動、近所の買い物、休日は海沿いや山間部への日帰りツーリングというように、生活と趣味の間を自然につなげられます。スクーターに近い手軽さがありながら、ギアを選んで走る操作感が残るため、移動が単なる作業になりにくいことも魅力です。
通勤では、渋滞時にクラッチ操作が不要なことが負担の軽減につながります。発進と停止が繰り返される市街地では、左手の操作がないだけでも疲れ方が変わります。また、車両重量が110kgで、取り回しに極端な力を求めにくいため、自宅の駐輪場や職場のバイク置き場で扱いやすいと感じる人も多いでしょう。とはいえ、坂道での押し引きや、満載したリアボックス付き車両の引き回しは別です。駐輪環境を想定して実車にまたがることが大切です。
買い物用途では、レッグシールドが雨風を一定程度受け止め、荷物の汚れや衣服への飛び石を抑えやすい点が役立ちます。ただし、レッグシールドがあるからといって雨天で濡れないわけではありません。雨具、グローブ、防水シューズ、荷物用レインカバーを用意し、濡れた路面では急なアクセル操作や強い前輪ブレーキを避ける必要があります。
ツーリングでは、高速道路や自動車専用道路を走行できない点を理解しておく必要があります。カブ125は一般道路をゆっくり巡る旅に強いバイクです。国道だけを急いで走るよりも、旧道、道の駅、港町、山間の集落、ローカルな飲食店をつなぐルートを作ると魅力を引き出しやすくなります。時間に余裕を持ち、休憩地点と給油地点を事前に確認しておくと、疲労や焦りを抑えたツーリングにつながります。
カブ125を検討する際は、デザインや燃費だけでなく、自分の走行環境との相性を具体的に確認しましょう。たとえば片道20km以上の通勤で、交通の速いバイパスを頻繁に使う場合、カブ125でも走行は可能ですが、余裕を持った加速や高速巡航を重視する人には250ccクラス以上が合うことがあります。反対に、片道数kmから十数kmの市街地移動、一般道中心の移動、休日ののんびりした散策が多いなら、カブ125の軽快さと経済性が活きやすくなります。
新車のメーカー希望小売価格は451,000円です。ただし、購入時には車両本体価格のほか、消費税、登録に関する費用、自賠責保険料、販売店の整備費用、オプション用品、任意保険料などが加わります。リアボックス、キャリア、スマートフォンホルダー、USB電源、グリップヒーター、盗難対策用品まで一度にそろえると、支払総額は想定より増えやすいため、必要性の高いものから優先順位を付けるとよいでしょう。
honda.co(https://www.honda.co.jp/C125/assets/files/c125_catalog.pdf)
維持費では、軽自動車税、保険、燃料、エンジンオイル、チェーン、スプロケット、タイヤ、ブレーキパッドまたはブレーキシュー、定期点検費用を見込みます。カブ125は燃費の良さからガソリン代を抑えやすい一方、消耗品の交換を後回しにすれば安全性を損ないます。特にチェーンの張り、給油状態、タイヤ空気圧、タイヤの摩耗、灯火類、ブレーキの効きは、日常的に確認したい項目です。
中古車を選ぶ場合は、走行距離だけで判断せず、保管状態と整備履歴を見ることが重要です。屋外保管によるチェーンやボルト類の腐食、過度なカスタム、転倒によるハンドルやフロントフォークの違和感、リアキャリアや荷台の歪み、電装品の後付け配線などを確認しましょう。カブはカスタムパーツが豊富なため魅力的な中古車もありますが、純正状態に近い車両ほど、最初の一台としては状態を判断しやすい傾向があります。
Honda スーパーカブ C125 発売情報・主要諸元
カブ125を長く楽しむためには、最初から多くのアクセサリーを付けるよりも、走る目的に合わせて少しずつ装備を整える方法が向いています。通勤中心ならトップケース、雨具、盗難防止ロック、スマートフォンホルダーなどが候補です。ツーリング中心なら、振動で緩みにくい荷物固定用品、防水バッグ、パンク応急修理用品、モバイルバッテリー、簡単な工具類があると安心感が増します。
リアボックスを取り付ける際は、積載量だけでなく、車体後方に重さが集中し過ぎないことを意識してください。重い飲料、工具、キャンプ用品を高い位置のボックスに大量に入れると、低速時のふらつきや段差通過時の挙動に影響します。重いものは可能な限り少量にし、荷物を確実に固定することが基本です。積載状態が変われば、発進、制動、コーナリングの感覚も変わるため、最初は交通量の少ない場所で慎重に確認しましょう。
日常整備では、エンジンオイル交換時期を守ること、チェーンのたるみと潤滑を確認すること、タイヤ空気圧を冷間時に点検することが基本になります。カブ125は構造が比較的親しみやすいバイクですが、ブレーキ系統、タイヤ交換、電装系の配線処理などは、安全に関わる作業です。自信がない場合は無理に自己整備をせず、販売店や二輪整備の専門店へ相談するのが確実です。
カブ125の魅力は、スペック表だけでは測り切れません。朝の通勤で遠回りしたくなること、用事のついでに知らない商店街へ入れること、休日に目的地を決めず走り出せることにあります。高性能さだけを競うのではなく、生活の中にバイクで走る時間を無理なく増やせる一台を求めるなら、カブ125は有力な候補です。購入前には実車の足つき、ハンドル位置、取り回し、シートの感触を確認し、自分の生活に自然に収まるかを確かめてから選びましょう。

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