シート高バイクカスタムで足つきと走りを両立する方法

シート高バイクカスタムで足つきと走りを両立する方法

シート高のバイクカスタムで足つきと走りを両立する方法

アンコ抜きを自分でやると、元に戻せずに2万円以上の修理費が追加でかかることがあります。


🏍️ シート高カスタム:この記事でわかること
🔧
カスタム方法の種類と費用

アンコ抜き・ローダウンキット・サスペンション交換など、方法ごとの費用相場と効果の違いをわかりやすく比較します。

⚠️
知らないと損するデメリット

シート高を下げると「バンク角の減少」「乗り心地悪化」などの影響が出ます。失敗しないための注意点を詳しく解説します。

車検に通るカスタムの条件

最低地上高9cm以上など、シート高カスタムで守るべき保安基準のポイントを整理します。


シート高バイクカスタムの基本:足つきが変わる仕組みを理解する


シート高とは、地面からシートの最も低い座面までの距離のことです。一般的にシート高が低いほど足つきが良くなると考えられていますが、実はシート高の数値だけが足つきを決める要素ではありません。これを知らずにカスタムを進めると、思ったような効果が得られないことがあります。


シート高と同じくらい重要なのが「シート幅」です。シートの横幅が広いバイクは、またがったときに太ももが左右に押し広げられ、その分だけ実際の足の接地位置が下がります。つまり、数値上のシート高が同じでも、シート幅の広いバイクのほうが足が届きにくくなることがあります。逆に、シート高が高めでも車体が細く絞り込まれている設計のバイクは、意外と足つきが良いことも少なくありません。


足つきを改善するためのシート高カスタムには、大きく分けて以下の4つのアプローチがあります。


  • 🔧 シート自体の加工・交換(アンコ抜き・ローシート交換)
  • ⚙️ リンクプレートの交換ローダウンキット
  • 🔩 リアサスペンションの交換(ショートサスへ変更)
  • 🎚️ プリロード調整(工具があれば0円~可能)


どの方法が自分に合っているかは、求めるローダウン量・予算・走行スタイルによって変わります。それぞれ効果の大きさも費用も大きく異なるため、まずは全体像を把握することが重要です。シート高カスタムは手軽に見えて、実はバイクの走行特性全体に影響を与えるカスタムです。そのことを念頭に置きながら、次のセクションで各方法の詳細を確認していきましょう。


シート高以外に足つきを左右する3つの要素(Honda Go バイクレンタル)


シート高カスタムの定番「アンコ抜き」の費用と正しいやり方

アンコ抜きとは、シートの内部に入っているポリウレタン製のスポンジ(通称アンコ)を削って、シート高を物理的に下げるカスタムです。シート高を低くするカスタムの中では比較的コストが低く、足つき改善への効果も直接的なため、多くのライダーが最初に選ぶ方法となっています。


プロのショップに依頼した場合の費用相場は、1万円〜2万5千円程度が目安です。シングルシートよりもダブルシートのほうが手間がかかるため、費用は高めになります。さらに、シートの表皮を新しい素材に張り替える場合は別途費用が発生します。


アンコ抜きには2つの削り方があります。


  • 🪑 座面の厚みを削る:シート全体を均等に薄くして高さを下げる基本的な方法
  • ↔️ シート幅(サイド)を削るナロー加工:横幅を細くすることで足が真下に降りやすくなる


特にシート幅を削るナロー加工は、見た目の変化が少ない割に足つき改善効果が高いことで知られています。座面の高さを数値的に下げるだけでなく、シート幅を合わせて加工することで、同じカスタム費用でより大きな足つき改善効果が期待できます。


自分でアンコ抜きをするケースも多いですが、大きなリスクがあります。一度スポンジを削ってしまうと元に戻すことができないため、削りすぎると今度は「アンコ盛り」が必要になり、追加で1万円以上の費用がかかることがあります。左右非対称になったり表皮にシワができたりするなど、仕上がりが悪くなるケースも少なくありません。DIYで挑戦する際は、少しずつ削りながらバイクに跨って確認を繰り返すことが成功の鍵です。


アンコ抜きによる最大のデメリットは「クッション性の低下」です。スポンジが薄くなる分、ライダーの体重を受け止める素材が減るため、長距離ツーリング中にお尻が痛くなるリスクが高まります。これが健康リスクに直結します。クッション性を補いたい場合は、アンコ抜き後にゲル素材を内蔵した「ゲルザブシート」に仕上げる方法があり、座り心地を維持しながら足つきを改善するアプローチとして人気があります。


アンコ抜きの詳しいやり方・費用・メリット・デメリット(yes-i-do.co.jp)


シート高カスタムのローダウンキット・サスペンション交換を徹底比較

シートの加工以外でシート高を下げる方法として代表的なのが、ローダウンキット(リンクプレート交換)と、リアサスペンション交換の2つです。どちらも物理的に車高を下げる手法ですが、効果の大きさ・費用・走行への影響がそれぞれ異なります。


🔧 ローダウンキット(リンクプレート交換)


ローダウンキットは、リアサスペンションの付け根にあるリンクプレートを社外品に交換することでシート高を下げる方法です。パーツ代とショートサイドスタンド、工賃を合わせておおよそ2万円前後〜が目安となっています。アンコ抜きよりも確実で大幅なローダウンが可能で、製品によっては20〜40mmのシート低下が期待できます。東京タワーのエレベーターが5cm動くイメージが10cm動くようになるのに近い感覚で、足の届き方が明らかに変わります。


⚙️ リアサスペンション交換


純正よりも短いリアサスペンションへ交換する方法で、コーナリング性能を維持しながらシート高を下げられる製品が多く、走行性能への悪影響を最小限に抑えられるのが利点です。ただし高性能な製品ほど価格も高く、国内外のメーカー品では1万5千円〜5万5千円程度の幅があります。


以下に2つの方法を比較した表をまとめます。


方法 費用目安 ローダウン量 走行への影響 車検
ローダウンキット 約2万円〜 20〜40mm サスペンション特性が変化する場合あり 指定部品なら構造変更不要のことも
リアサスペンション交換 約1万5千円〜5万5千円 機種による 高性能品は悪影響を抑制 指定部品扱い


どちらのカスタムも、リア側だけを下げることで前後の車高バランスが崩れ、ハンドリングに影響が出る可能性があります。ローダウン後は、フロントのプリロード調整やサイドスタンドのショート化も合わせて検討するのが基本です。


また、大きくローダウンするとサイドスタンドの角度が変わり、駐車時にバイクが直立しやすくなって倒れるリスクが高まります。これも見落とされがちな注意点です。ローダウンをショップに依頼する際には、サイドスタンドの調整についても事前に相談しておくと安心です。


ローダウンの方法・費用・メリット・デメリット詳細(bikeman.jp)


シート高カスタムで見落としがちな「プリロード調整」という0円からの足つき改善

シート高カスタムを考え始めたとき、多くのライダーがまずアンコ抜きやローダウンキットを検討します。しかし、その前に試すべきことがあります。それが「プリロード調整」です。


プリロードとは、サスペンションのスプリングにあらかじめかかっている力(初期荷重)のことです。このプリロードを緩める方向に調整すると、ライダーが乗車した際の車体の沈み込み量が増えます。結果として、跨った状態でのシート高が実質的に下がり、足つきが改善されます。


費用はほぼかかりません。専用工具(スパナやフックレンチなど)を持っている場合は実質0円で調整可能で、ショップに頼む場合でも数千円程度で済むことが多いです。これがシート高カスタムの入口として最も手軽な選択肢です。


調整の効果目安は小さいように見えて、実際には体感として足の届き方がかなり変わるケースがあります。バイクによっては10〜20mm程度の沈み込み改善が期待でき、これはハガキの横幅よりわずかに短い長さですが、停車時の安心感は大きく変わります。


一方で注意すべき点もあります。プリロードを緩めすぎると、乗り心地がふわふわになりすぎたり、ブレーキング時にフロントが深く沈み込みすぎてハンドリングが不安定になったりする場合があります。プリロード調整は足つきだけを意識するのではなく、乗り心地や走行安定性のバランスも見ながら行うことが条件です。


特に体重が比較的軽いライダーは、純正のプリロード設定が体重の重いライダーを基準に設定されているケースもあり、プリロード調整だけで「乗りやすさ」が劇的に改善することがあります。コストをかける前に、まずプリロード調整を試してみるのが賢いアプローチといえます。


プリロード調整で足つきを改善する方法(Honda Go バイクレンタル)


シート高カスタムで車検に通らなくなるNG事例と保安基準の注意点

シート高カスタムを行う際に、多くのライダーが見落としがちなのが車検への適合性です。足つきのために車高を下げたつもりが、気づかないうちに保安基準を違反していたというケースは少なくありません。


最も重要な基準が「最低地上高9cm以上」というルールです。バイクの車体でタイヤを除いた最も低い部分(マフラーや車体フレームの底部など)が、地面から9cm以上なければ車検に通りません。9cmというのはちょうどスマートフォンの短辺くらいの高さです。ローダウン量が大きいほどこの基準に引っかかるリスクが高まります。


また、車高の変化が±4cm(40mm)以上になる場合には、原則として「構造等変更検査」の申請が必要です。ただし、リアサスペンションやリンクプレートは「指定部品」として扱われるため、それらを使ったローダウンは4cmを超えても構造変更申請が不要になるケースがあります。一方、指定部品外のパーツを使って4cm超のローダウンを行った場合は、申請が必要になります。


車検でNGになる主なカスタム例をまとめます。


  • 🚫 最低地上高が9cm未満になるローダウン
  • 🚫 ウインカーの取り付け位置が地上35cm未満になる変更
  • 🚫 ヘッドライトが地上50cm未満または130cm超になる変更
  • 🚫 指定部品以外を使用した4cm超のシート高変更(構造変更申請なし)


特にローダウンキットでリアを大幅に下げた後、サイドスタンドやマフラー位置が結果的に基準を下回るケースが実際に起きています。カスタム後は必ず最低地上高を実測で確認することが必要です。


不安な場合は、カスタムを依頼するショップに「車検対応かどうか」を事前に確認してから作業を進めるのが確実です。車検後に違反が発覚すると修正費用だけでなく、再検査費用も発生するため、事前確認で余計なコストを防ぐことができます。


ローダウン後の車検対応と保安基準のポイント(champion76.com)


シート高カスタムの「組み合わせ技」:アンコ抜き+ローダウンの相乗効果と失敗しない順序

シート高カスタムを最大限に活かすためには、複数の方法を組み合わせることが有効です。しかし、いきなり複数のカスタムを同時に実施すると、どのカスタムが走行特性にどう影響したかを把握できなくなります。これは、問題が起きたときに原因の切り分けが難しくなるという実践的なデメリットです。


おすすめの実施順序は次の通りです。


  1. 🎚️ プリロード調整(費用:無料〜数千円):まずここから始める。費用ゼロで試せるため、効果を確認しやすい。
  2. 🪑 アンコ抜き(費用:1万円〜2万5千円):プリロード調整だけでは不足の場合に追加する。シート幅のナロー加工と組み合わせると効果大。
  3. 🔩 ローダウンキット(費用:2万円前後〜):さらに足つきを改善したい場合の最終手段。サイドスタンドのショート化もセットで検討する。


この順序で進めることで、各段階の効果を確認しながら無駄な出費を防げます。つまり最小のコストから始めて確認する、というのが原則です。


見落とされがちな独自の視点として、シート形状を「前すべり防止タイプ」に変更するアンコ加工も検討に値します。これはシート前部に小さな「段差」を作る加工で、ライダーが自然に後方へ座れるようになります。ライダーの座る位置が後方にずれることで、実質的に股下の余裕が生まれ足つきが改善されます。シート高の数値を変えなくても足つきに変化をもたらすこのアプローチは、走行性能への影響が最小限で済む点が優れています。


もし今のシートで「前にずり落ちやすい」「停車時にいつも前気味になる」と感じているライダーは、アンコ抜き前にシート形状の見直しを専門店に相談してみる価値があります。費用はアンコ抜きとほぼ同等ですが、足つき改善と乗り心地改善を同時に狙える一石二鳥のカスタムです。


カスタムの方向性が固まったら、バイクのメーカーや車種に精通した専門店への相談が確実です。汎用パーツよりも車種専用設計のローダウンパーツのほうが、走行への悪影響が少なく仕上がりが安定しています。バイク用品店やバイクメーカー正規ショップで専用品の有無を確認してから進めると、カスタムの満足度が大きく上がります。


ローダウンシートと足つき改善の全手法まとめ(moto-auc.com)




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