
原動機付自転車125cc、通称原付二種は、原付一種(50cc)と比較して格段に利便性が向上した乗り物です。最大の違いは法定速度が60km/hとなり、原付一種の30km/hという制限から解放される点にあります。これにより一般道路を流れに乗って走行でき、交通の妨げになることもありません。
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排気量の区分として、原付二種は51ccから125ccまでを指し、さらに51cc〜90ccと91cc〜125ccに細分化されています。この区分により税金の額が変わる場合もありますが、いずれも原付一種と比較して圧倒的な走行性能と利便性を備えています。2025年には新基準原付として、出力を抑えた125ccバイクが原付免許で運転可能になる制度も導入されましたが、この場合は30km/h制限や二段階右折が適用されるため注意が必要です。
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普通の原付二種として125ccバイクに乗る場合、小型限定普通二輪免許以上の二輪免許が必要となります。普通自動車免許だけでは運転できないため、免許取得が必須となります。指定自動車教習所に通う場合、普通自動車免許を持っていれば学科教習1時間、技能教習10時間(AT限定は8時間)で卒業検定を受けることができます。
参考)https://life.oricon.co.jp/rank_bike/special/column/125cc-license/
税金面では、91cc〜125ccの原付二種は軽自動車税が年間2,400円と非常に安価です。250ccバイクの年間3,600円と比較しても1,200円安く、自動車重量税も免税となるため経済的負担が少ない点が魅力です。自賠責保険料も24ヶ月で8,560円と手頃な価格設定になっています。
参考)https://www.zurich.co.jp/motorbike/guide/cc-bike-maintenance-cost/
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原動機付自転車125ccに乗るための免許は、小型限定普通二輪免許が基本となります。取得方法には指定自動車教習所に通う方法と、運転免許試験場で一発試験を受ける方法の2つがあります。指定自動車教習所に通う場合、普通自動車免許なしの状態からでは学科教習26時間、技能教習12時間(AT限定は9時間)が必要です。
すでに普通自動車免許を持っている場合は大幅に教習時間が短縮され、学科教習1時間、技能教習10時間(AT限定は8時間)で済みます。教習所での費用は普通自動車免許なしで13万〜18万円程度、AT小型限定で12万〜17万円程度が目安となります。すべての教習を修了後、卒業検定に合格すれば、運転免許試験場での学科試験を受けて免許証が交付されます。
一発試験を選択する場合は、教習所に通わず直接運転免許試験場で技能試験と学科試験を受けます。受験料2,600円、試験車使用料1,450円、免許証交付料2,050円と、教習所と比較して格段に安い費用で済みますが、合格のハードルは高くなります。試験合格後は取得時講習(バイクの運転に関する講習料金12,000円程度と応急救護処置講習料金4,200円)を受ける必要があります。
小型限定普通二輪免許には、AT限定とMT(マニュアル)の2種類があります。AT限定はクラッチ操作が不要なスクータータイプ専用となり、教習時間が短く取得しやすい反面、MT車には乗れません。一方、MT免許を取得すれば125cc以下のすべてのバイクに乗車可能となり、選択肢が広がります。
原動機付自転車125ccの年間維持費は、他の排気量クラスと比較して非常に経済的です。主な維持費として、軽自動車税、自賠責保険料、任意保険料、ガソリン代、メンテナンス費用が挙げられます。軽自動車税は91cc〜125ccクラスで年間2,400円と、250ccの3,600円より安価に設定されています。
参考)125ccと250ccのバイクの維持費の違いは? - SBI…
自賠責保険料は契約期間により異なり、24ヶ月契約で8,560円、36ヶ月契約で10,170円となります。長期契約するほど1年あたりの負担が軽減されるため、できるだけ長い期間での契約が推奨されます。250ccバイクと比較しても年間200円程度しか差がないため、自賠責保険料の差は小さいと言えます。
任意保険料については、125cc以下のバイクは自動車保険のファミリーバイク特約が利用できる点が大きなメリットです。自分や家族が車を所有していれば、自損傷害タイプで年1万円前後、人身傷害タイプで年3万円前後で補償を受けられます。単独のバイク保険と比較すると保険料を大幅に抑えることができ、維持費削減に貢献します。
メンテナンス費用としては、タイヤ交換が1本あたり約5,000円程度、オイル交換が約3,000円程度と、250cc以上のバイクと比較して安価です。ブレーキパッドなどの消耗品も同様に価格が安く、定期的なメンテナンスにかかる費用負担が少ない点が特徴です。125ccバイクの多くは空冷エンジンを採用しているため、冷却水の点検が不要なモデルが多く、その分エンジンオイルの点検をこまめに行う必要があります。
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燃費面では、125ccバイクは非常に優れた経済性を発揮します。スクータータイプでも40〜50km/L程度の燃費を実現するモデルが多く、ガソリン代を大幅に節約できます。通勤通学での日常使いはもちろん、週末のツーリングでも給油頻度が少なく済むため、ランニングコストの削減に大きく貢献します。
原動機付自転車125ccでは二人乗り(タンデム走行)が可能です。これは原付一種(50cc以下)との大きな違いであり、原付二種の利便性を象徴する特徴の一つとなっています。ただし、すべての125ccバイクで二人乗りができるわけではなく、ホンダ「モンキー125」のように1人乗り専用モデルも存在するため、車両の仕様確認が必要です。
参考)バイクの二人乗り(タンデム)の条件は?注意点やコツを解説!
二人乗りを行うためには、運転者が普通二輪小型限定免許以上の二輪免許を取得していることが条件となります。さらに、免許取得後1年以上経過している必要があり、初心者期間中は二人乗りが禁止されています。高速道路での二人乗りの場合は、運転者が20歳以上かつ免許取得後3年以上経過している必要がありますが、125ccバイクは高速道路を走行できないため、この条件は該当しません。
参考)https://www.zurich.co.jp/motorbike/guide/cc-riding-two-bike/
タンデム走行時には、バイクの挙動が一人乗りと大きく変わる点に注意が必要です。後部座席に人が乗ることで重量バランスが変化し、ブレーキング時の制動距離が伸びたり、コーナリング時の車体の倒し込みが重くなったりします。125ccスクーターの多くは、タンデム時にリアサスペンションのストローク量を調整できる機能を備えており、快適な二人乗りをサポートします。
参考)125ccでタンデム、2人乗りにオススメのスクーター編
原付二種スクーターは純正でパッシングやハザードを点灯させることができるモデルもあり、タンデム時の安全性を高めています。発進時にはパワー不足を感じることもありますが、適切なアクセルワークとクラッチ操作(MT車の場合)により、スムーズな発進が可能です。タンデムツーリングを楽しむ際は、同乗者とのコミュニケーションを取りながら、安全運転を心がけることが重要です。youtube
原動機付自転車125ccは優れた燃費性能を持ち、経済的な移動手段として高く評価されています。スクータータイプでは一般的に40〜50km/Lの燃費を実現し、MT車でもカブ系であれば60km/L以上の燃費を記録するモデルも存在します。この高燃費により、ガソリン代を大幅に節約でき、日常的な通勤通学からツーリングまで幅広い用途で活躍します。
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燃費向上のためには適切なメンテナンスが不可欠です。タイヤの空気圧を適切に保つことは、燃費改善の基本中の基本であり、空気圧が低いと転がり抵抗が増加して燃費が悪化します。また、エアクリーナー(フィルター)が埃やゴミで詰まっていると、エンジンへの空気供給が不十分となり、燃焼効率が低下して燃費に悪影響を及ぼします。
参考)バイクの燃費を改善する7つのメンテナンス|バイクトラブル豆知…
プラグの点検と交換も燃費向上に貢献します。劣化したプラグは着火性能が低下し、不完全燃焼を引き起こして燃費を悪化させるだけでなく、エンジン性能の低下にもつながります。チェーンの張りと摩耗状態も確認すべきポイントであり、適切に調整されたチェーンは動力伝達効率を高めます。
参考)https://www.goobike.com/magazine/ride/technique/21/
125ccバイクの多くは空冷エンジンを採用しているため、冷却水の点検が不要なモデルが大半です。その代わり、空冷エンジンはエンジンオイルの劣化が早いため、オイル点検と交換をこまめに行う必要があります。オイル交換は約3,000円程度で実施でき、250cc以上のバイクと比較して費用が安く抑えられます。
定期的なメンテナンスとして、タイヤ交換は年間約10,000km走行する場合、2年で2回の交換が目安となり、費用は約30,000円程度です。ブレーキパッドも同時期に交換が必要となることが多く、2年で約10,000円程度の費用がかかります。これらの消耗品交換費用は、大型バイクと比較して安価であり、維持費を抑えられる大きな要因となっています。
参考)125ccバイクのメンテナンス費用も中々なものです - とよ…
原動機付自転車125ccは、セカンドバイクとしても非常に人気があります。大型バイクを所有しているライダーでも、日常の買い物や通勤には125ccを使用するケースが多く見られます。車体が軽量で取り回しが良いため、狭い駐輪場でもコンパクトに収まり、都市部での利用に最適です。
参考)https://www.goobike.com/magazine/selection/choice/2/
125ccバイクのエンジン特性は、低速から中速域でトルクが豊かで、市街地での運転が非常に楽しめます。SOHCエンジンは低中速域での力強さが特徴で、DOHCエンジンは高回転まで伸びやかな加速を楽しめるという違いがあります。用途に合わせて異なるエンジン特性を持つモデルから選べる点も、原付二種の魅力の一つです。
ライディングテクニックとして、スクーターの場合はニーグリップができないため、下半身で車体を支える意識が重要です。加速時は上半身をやや前に傾け、視線を遠くに向けることで、安定した姿勢を保つことができます。減速時は車体を下半身で支えながら、エンジンブレーキを活用し、フロントブレーキとリアブレーキを同時にゆっくりかけていきます。
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コーナリングでは、減速してカーブへ進入し、加速しながらカーブを抜けるという基本テクニックが求められます。125ccスクーターでもワインディングロードを楽しむことができ、リアブレーキレバーを多用することで普段とは違う走りを楽しめます。ただし、急な登りではパワー不足が否めないため、ブレーキを使うよりも一定速でクリアしていく方が気持ちよく走れます。
参考)アドレス125でワインディングに爽快感⁉ 125ccスクータ…
MT車の場合、半クラッチの習得が初心者にとっての最初の壁となります。クラッチレバーをゆっくり離していき、半クラッチが効き始める位置を見つけ、アクセルを少し開けながらスムーズに発進する練習が必要です。坂道発進ではリアブレーキを踏んでバイクを固定し、アクセルを回しながら半クラッチし、リアブレーキをゆっくり離すことでスムーズに発進できます。youtube