オーリンズリアサス調整で乗り心地と走りを劇的改善

オーリンズリアサス調整で乗り心地と走りを劇的改善

オーリンズリアサスの調整で走りは変わる

せっかくオーリンズを付けたのに、初期設定のままにしておくと純正サスとの差が最大30%しか出ない、という事実をご存じですか。


この記事でわかること
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サグ出しの正しい数値

オーリンズ公式推奨のリア乗車サグ25〜35mm、フリーサグ5〜15mmを基準に車体姿勢を整える手順を解説します。

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3つの調整機構の役割

プリロード・リバウンド(伸び側)・コンプレッション(圧側)それぞれが走りに与える影響を具体的に説明します。

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標準設定への戻し方

セッティングで迷ったときの「標準値へのリセット手順」と、モデル別の調整クリック数の確認方法を紹介します。

オーリンズリアサス調整の前に確認すべき「標準設定値」


調整を始める前に、必ずやっておくことがあります。


同梱されているMounting Instructions(取付説明書)を開き、「Set-up Data(セットアップデータ)」の数値を確認することです。 これがオーリンズが推奨する初期セッティングであり、すべての調整の基準点になります。


参考)調整機構セッティング


たとえばダエグ(ZRX1200DAEG)向けオーリンズの標準設定は、プリロード19mm・リバウンド20段・コンプレッション15段となっています。 車種ごとに数値が異なるため、流用品を使う場合は標準データが存在しないことも多く、手探りでのセッティングが必要になります。zoku-ningen.hatenablog+1
セッティングで迷ったらここに戻すのが原則です。


調整のたびに変化を記録しておくと、後から「どのクリックが自分に合っていたか」を追えるのでおすすめです。メモ帳でもスマホのメモアプリでも、手段はなんでも構いません。


オーリンズリアサス調整の基本「サグ出し」の具体的な手順

サグ出しとは、スプリングプリロードを調整して車体姿勢を正しく整える作業です。 乗車時と空車時の沈み込み量(サグ)を計測し、オーリンズ推奨の基準値に合わせます。


具体的な手順はこの通りです。


  • ワークスタンドでホイールを浮かせ、リアアクスル上にマーキングをする
  • マーキングからアクスルまでの距離を計測(R1=フリー状態)
  • 車体を地面に下ろしてサスをなじませ、同じ距離を計測(R2=空車時)
  • フル装備で乗車した状態で計測(R3=乗車時)
  • フリーサグ(R1−R2)が5〜15mm、乗車サグ(R1−R3)が25〜35mmになるようプリロードを調整する


この数値から大きく外れる場合は、スプリングレート自体が合っていない可能性があります。 その際は購入店に相談するのが確実です。


サグ出しが基本です。ここが決まると、その後の減衰力調整の効果が格段に出やすくなります。


オーリンズリアサスのリバウンド調整(伸び側)で乗り味が変わる理由

リバウンド(伸び側)調整は、ライダーが最初に触れるべき項目です。工具不要でクリックダイヤルを回すだけで調整でき、しかも体感しやすい変化が出ます。


参考)【簡単】ダエグ用オーリンズリアサスペンション調整してみた。 …


リバウンドダンピングアジャスターはエンドアイブラケット付近に設置されており、右方向に締め込んで止まった位置から、左方向にカチカチとクリック音を数えながら緩めていきます。


リバウンドが強い(締め込み方向) リバウンドが弱い(緩め方向)
サスが戻りにくく硬く感じる 路面追従性が上がる
コーナーでリーンしにくい ステアリングレスポンスが良くなる
タイヤが路面から離れやすい(跳ねる) 安定感が増す


たとえばダエグで標準設定(リバウンド20段)から3クリック弱くした場合、サスの動きがよりわかりやすくなる方向に変化したというインプレが報告されています。 3クリックという変化量は、ハガキの厚さを3枚重ねたくらいの体感差、といえばイメージしやすいかもしれません。


これは使えそうです。まずは3クリックを基準に試してみてください。


オーリンズリアサスのコンプレッション調整(圧側)を正しく理解する

圧側(コンプレッション)調整は、少し誤解されやすい機構です。


「強くすれば全体的に硬くなって安定する」と思いがちですが、それは間違いです。 コンプレッション調整はあくまでもサスペンションが縮む速度を制御するもので、常に効かせるべき設定ではありません。


参考)オーリンズ製リヤサスペンション解説・OHLINS モノショッ…


コンプレッションダンピングアジャスターは主にリザーバータンク上部に設置されており、リバウンドと同様に右方向に締め込んで止まったところから、左方向にクリック数を数えて緩めます。


上位グレードのオーリンズでは、コンプレッションを「低速側」と「高速側」に分けて独立調整できるC2タイプが存在します。 ここで注意が必要なのは、「低速・高速」がバイクのスピードではなく、ダンパーピストンの動くスピードを指している点です。 ゆっくりした路面のうねりを低速、段差や荒れた路面での素早い動きを高速と考えると整理しやすいです。


つまり調整の意味が変わるということです。


オーリンズリアサス調整でよく見落とされる「車高調整機構」の活用法

オーリンズには、あまり注目されませんが非常に有効な「車高調整機構(Length adjuster)」が搭載されているモデルがあります。


これは、エンドアイブラケット上部のロックナットを緩め、エンドアイ本体を1周回すことでダンパー全長が1mm変化する仕組みです。 1mmという変化は小さく思えますが、バイクのハンドリングに対しては「曲がりやすくなる/直進安定性が増す」という方向性の変化として体感できます。


車高調整機構がないモデルの場合、正しいバネレートとプリロードのセッティングを維持しながら車体姿勢を整えることができません。 購入時にL記号(Length adjuster)が品番に入っているかどうかを確認しておくと、後のセッティング自由度が大きく変わります。


  • 品番に「L」がある → 車高調整機能付き
  • 品番に「S」がある → 油圧式プリロードアジャスター付き(ホース式外部調整)
  • 品番に「R1」がある → リバウンド減衰力調整機能付き
  • 品番に「C1」がある → コンプレッション減衰力調整機能付き


品番を確認すれば自分のオーリンズの機能がすぐわかります。


オーリンズ公式(ラボ・カロッツェリア)のサイトでは品番の読み方と各調整機構の詳細な解説が掲載されています。購入前・調整前の確認に役立ちます。


オーリンズ公式サイト「調整機構セッティング」ページ(ラボ・カロッツェリア)|サグ出し手順・各アジャスターの調整方法を網羅した公式リファレンス

オーリンズリアサス調整の「独自視点」:タンデムや積載時こそプリロードを変えるべき理由

ここはあまり語られないポイントです。


多くのライダーがプリロードを「一度決めたら固定」と考えがちですが、それはサーキット専用ライダーの話です。 公道を走る一般ライダーは、キャンプ用品を積んだり、タンデム走行をしたりと積載重量が頻繁に変化します。


タンデム走行時にヘッドライトの光軸が上を向いてしまう経験はないでしょうか。あれはリアサスが体重で沈み込み、車体後部が下がって前部が持ち上がるために起きます。 そのとき、プリロードを少し締め込んで車体後部を戻せば、光軸も車体バランスも本来の姿勢に近づきます。


厳しいところですね。でも逆に言えば、積載重量が変わるたびにプリロードを調整するだけで、常に最適なサスの動きを引き出せるということでもあります。


プリロードの頻繁な調整を想定しているライダーには、油圧式プリロードアジャスター付きモデル(品番に「S」が含まれるタイプ)が大変有効です。 ダイヤルを手元で回すだけで調整できるため、ツーリング先でも手軽に対応できます。


  • ソロ通勤 → 標準プリロード
  • キャンプ道具を満載 → プリロードを2〜3mm増し締め
  • タンデム走行 → プリロードをさらに締め込んでサグを基準値内に戻す

乗り方が変わるなら調整も変えるのが原則です。


オーリンズのリアサス調整は、難しい作業ではありません。標準値を確認する→サグを計測する→リバウンドから少しずつ調整する、この順番を守るだけで、乗り心地は確実に変わります。sin5-style+1
Webike「オーリンズ製リヤサスペンション解説」|品番の読み方・各モデルの機能差・調整機構の働きをわかりやすく解説した信頼性の高い記事




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