

あなたが今、中古で買うと車検より高くつくかもしれません。
1990年代後半の4気筒ブームで生まれたバイクが、2020年代に入り異常な再評価を受けています。具体的には、ホンダCBR250RR(MC22)やカワサキZXR250、スズキGSX250Sなどが代表格。状態の良い個体は70万円〜100万円を超える例もあります。
つまり、125ccや400ccの新車よりも高価な場合が増えているということですね。
この背景には「4気筒エンジンの希少性」があります。現行モデルでは250ccクラスで4気筒はCBR250RR(MC51改)以外ほぼ存在せず、供給が限定されていることが価格高騰の一因です。
ただし、部品の劣化や補修パーツの廃番が進んでおり、整備性の悪化も課題です。
4気筒エンジンは燃料・オイル・点火プラグ4本と消耗品が多いため、維持費がかかります。
年間走行5000kmを想定した場合、オイル交換(年2回)とプラグ交換、タイヤ交換などを合わせると約9万円が平均的です。これにキャブ調整やメンテナンス費を加えると、軽く10万円を超えるケースも。
維持費の多くは「手間と工数」にあります。つまり自分でできる範囲を広げることが節約の鍵です。
整備マニュアルやトルクレンチなどの基本装備を揃えるだけでも、年間2〜3万円の節約になります。結論は、自分でメンテできる人ほど4気筒を楽しめるということです。
4気筒250ccの平均燃費は1リットルあたり18〜22km前後です。例えば、CBR250RR(MC22)は高回転型特性のため、8,000rpm以上を常用すれば燃費が一気に悪化します。
一方、同クラスの単気筒モデル(例:YZF-R25やNinja250)は25〜30km/L前後が一般的。燃費差は30%ほどです。
しかし、この差はデメリットだけとは限りません。回転フィーリングが滑らかで加速感が鋭く、長距離でも疲労が少ないという利点があります。
つまり、燃費を犠牲にしても手に入る“回す快感”が魅力というわけです。
4気筒サウンドは多くのライダーにとって“麻薬”のような魅力を持ちます。
1万5千回転を超える甲高い排気音と、連続的な吹け上がり感は、他のエンジン形式では得られません。特に、カワサキZXR250やスズキGSX-R250Rは18,000rpm以上まで回るモデルも存在します。
法的には騒音規制が厳しくなりましたが、純正マフラーを維持すれば問題ありません。つまり法令順守でも音を楽しむことは可能です。
マフラーの軽量化や排気音チューニングを狙う場合は、コンプライアンス認定付きのサイレンサーを選びましょう。例えば、ヨシムラJapan製のSlip-On R-77J認定モデルなら安心です。
2020年代後半、ホンダがCB250RR 4気筒(試作ベース)を再び検討しているという噂もあります。
背景には、排ガス規制の新基準「EURO5」をクリアするエンジン開発技術の進歩があります。これが実現すれば、再び250cc4気筒時代が来る可能性もあります。
ただ、開発コストと販売価格の兼ね合いがネックです。新開発モデルがあっても価格は80万円超になるでしょう。
あなたが「一度は4気筒に乗りたい」と思うなら、今が中古で買える最後のタイミングかもしれません。
結論は「欲しいなら今動く」。これが原則です。
参考リンク:カワサキZXRシリーズの技術解説と整備部品について(Kawasaki公式サイト)
https://www.kawasaki-motors.com/