

実はバイクは本来すべてオーバーステア特性を持っている。
バイクのアンダーステアは四輪車とは根本的に異なる物理現象です。四輪車の場合、フロントタイヤのグリップ力不足により車両が外側へ膨らみますが、バイクでは本来すべてオーバーステア特性を持っています。定常円旋回で速度を上げた際、ハンドル切れ角を一定に保つとバイクは内側に入る性質があるのです。
参考)https://www.goobike.com/magazine/ride/technique/34/
それでもバイクで「アンダーステア」と呼ばれる現象が起こります。コーナーの入り口や立ち上がりで思わず転倒しそうになる経験は多くのライダーが持っているでしょう。これは加速のタイミングが早すぎてコーナーを曲がりきる前に車体が起き上がり、ステアの切れ角が浅くなって外側へラインが広がる現象です。
軽くてパワーのある二輪バイクの場合、コーナー速度とアクセルバランスによる荷重の変化が顕著に表れます。バランスを崩したバイクの転倒は即座に重大な事故に直結するため、アンダーステアとオーバーステアの両方の「怖さ」を理解しておく必要があります。
参考)アンダーステアの特徴とオーバーステアとの違い・対策方法 - …
つまり物理的性質が異なるということですね。
アンダーステアが起こる最も基本的な原因は、タイヤのグリップ力が不足することです。特にフロントタイヤのグリップが限界を超えると、ハンドルを切っても車が思うように曲がれず直進方向へ流れていきます。
参考)アンダーステア完全攻略|発生原因・リスク・車種別の最適な対策…
タイヤの空気圧は曲がり始めのアンダーステア感覚に直接影響を与えます。フロントタイヤの空気圧不足や偏摩耗もアンダーステアに影響しやすい要因です。逆に空気圧が高すぎるとトレッド面の変形が少なくなり、接地面積が増えないため制動距離が長くなります。メーカー指定の空気圧は基本的にベストセッティングではなく、だいたい10%〜30%くらい低い空気圧の方がグリップ性能や路面追従性が上がります。
タイヤの劣化や摩耗はグリップ力低下の大きな原因になります。日常的にタイヤのチェックを行い、適切なタイヤメンテナンスを行うことがアンダーステア防止に大きく役立つのです。
適正な空気圧管理が基本です。
コーナー進入時のアンダーステア対策には、スポーツ走行の基本であるスローインファーストアウトを心がけることが重要です。減速してカーブへ進入し、加速しながらカーブを抜けるというテクニックを教習所でも口酸っぱく言われます。
参考)アンダーステアの対処法とは?症状の原因や安全運転をする方法 …
もう一つ考えたいのは、ブレーキを離すのが早すぎてフロント荷重がない状態でのハンドリングです。フロントタイヤのグリップが得られないため、これもアンダーステア状態になる原因となります。アンダーステア状態のバイクはアクセルを緩めることで、エンジンブレーキの作用によってフロントへ荷重が移動し、駆動輪がタイヤのグリップ力で地面を捕らえるように曲がり始めます。
クリッピングポイントを過ぎ加速体勢に入ってから発生するアンダーステアは「出口のアンダーステア」と呼ばれます。一瞬アクセルを全閉にして再び踏み込むと、滑っていたフロントタイヤのグリップが回復し、また曲がりだします。
別名パワーアンダーです。
参考)https://www.billion-inc.co.jp/lecture/no36.html
荷重移動のタイミングが条件です。
右カーブでアンダーステアが発生しやすい理由は複数あります。日本の道路は左側通行なので、左より右のコーナリングのほうが距離が長くなります。バイクの場合、バイクを傾けている時間が長くなるということです。そのうえ右のコーナリングはアウト側にガードレールや崖があるので心理的にもプレッシャーがかかります。
参考)バイクのコーナリング入門~カーブが怖い・苦手なライダーは基本…
バイクはその構造上、アクセル、ブレーキレバー、ブレーキペダルなどの操作系が右側に集中しています。右のコーナリングの際は、右にハンドルを切り、右に車体を傾けながらこれらの操作をしているため、右側が窮屈になって操作しにくいと感じてしまうのです。
特に注意すべきは「逆バンク」の右カーブです。何の変哲もないゆるやかな右カーブでアンダーステアが発生し、カーブを曲がり切れなくなってそのまま一直線に路肩に飛び出してしまう事例があります。逆バンクになっているため、それに気が付かずにいつものペースでカーブを曲がろうとするとアンダーステアが発生し、無意識のうちにカーブの外側に流されてオーバーランになってしまうのです。
参考)バイクが曲がらなくなる!?「逆バンク」の右カーブに注意 ~ …
右カーブは特に注意が必要です。
旋回時の速度コントロールによって起こるアンダーステアを防ぐには、タイヤのグリップ力を損なわないアクセルコントロールとブレーキコントロールを意識するのが重要です。バンク中にタイヤのグリップ力が失われれば、横滑りや転倒のリスクが高まり、大きな事故にも繋がる可能性があります。
コンパスで弧を描くような定常円旋回で一発で曲がるのは、カーブの形を熟知したサーキットならともかく、一般道のカーブではまず不可能です。そのため、まずそこを目指さないことが肝心です。カーブの曲がり初めから出口まで定常円旋回のようにキレイな弧を描いてグルーンと一発で曲がれたらと感じている方は多いですが、これは大きな思い違いです。
参考)ライテクをマナボウ ♯20 コーナリングの意識改革をしよう!…
コーナリングスピードが上がった結果、視線をカーブの出口に向けることが遅くなってしまう場合があります。カーブの傾斜や角度を把握することが遅れてしまうと、自分の想像以上にバイクがふくらんでしまった場合に対処が間に合いません。現代のバイクは性能が良くなっているので昔よりもコーナーリングスピードが上がっていても曲がることができますが、それがかえって危険につながっているのです。
参考)【事故防止】リターンライダーの方はコーナーリングスピードに要…
アクセル操作の精度が原則です。
サスペンションのセッティングもアンダーステアに大きく影響します。フロント荷重が少なすぎる場合、つまりフロントが高すぎるかリアが低すぎるか、あるいは両方の場合に減速でアンダーステアが出ます。加速でコーナーを脱出する時にアンダーステアが出る場合や、上りのコーナーが大回りして曲がりづらい場合も、サスペンションの設定が関係しています。
足回りで最重要部品は間違いなくタイヤです。どれほど高級で高性能なサスペンションを付けようがタイヤがダメなら、それに引っ張られた低い走行性能になります。サスペンションの調整より先にタイヤにこだわるべきなのです。
硬いサスペンションはパンパンに空気が入った硬いバランスボールのようなもので、柔らかいサスペンションは空気圧が低い柔らかいバランスボールのようなものです。どちらがバランスが取りやすいかを考えると、適切なサスペンション設定の重要性が理解できます。
サスペンションとタイヤの関係性を把握する必要があります。バイク専門ショップでサスペンションのチェックを受ける場合、サスペンションやダンパーの機能、ステアリング系のガタつきチェック、ホイールアライメントの点検と補正などの基礎的なメンテナンスを怠らなければ、アンダーステアのリスクを大きく下げることができます。
タイヤとセットで考えればOKです。

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