

765ccマシンは600ccより速いのにハンデがありません。
ブリティッシュスーパースポーツ選手権(British Supersport Championship)は、イギリス国内で開催されるオートバイロードレースの中級クラスです。公道用市販車をベースにした車両で競われ、ブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)のサポートレースとして同じサーキットで開催されます。
このカテゴリーは世界選手権であるワールドスーパースポーツ(WorldSSP)へのステップアップを目指すライダーにとって重要な舞台です。イギリス国内だけでなく、ヨーロッパ各国や日本からも若手ライダーが参戦し、激しいバトルを繰り広げています。
ブリティッシュスーパースポーツ選手権では、複数の排気量とエンジン形式のマシンが同じクラスで競い合います。2022年以降のレギュレーションでは、600cc 4気筒、675cc/765cc 3気筒、750cc 2気筒といった多様な車両が認められています。
代表的なマシンには、ヤマハYZF-R6(600cc 4気筒)、トライアンフ・デイトナ765(765cc 3気筒)、ドゥカティ・パニガーレV2(955cc 2気筒)などがあります。各メーカーの特性を活かした技術開発が見どころです。
排気量とエンジン形式が異なるマシンが混走するため、性能差を調整するためのレギュレーションが設けられています。ワンメイクECU(エンジン制御コンピューター)の採用により、トラクションコントロールなどの電子制御デバイスが制限されているのが特徴です。
つまり純粋なライダーの技量が問われます。
この規定変更により、従来のスーパースポーツ600ccクラスだけでなく、より大排気量のマシンも参戦可能になりました。これは公道用スーパースポーツモデルの市場動向に合わせた変更です。
ブリティッシュスーパースポーツ選手権は、年間10ラウンド前後のレースカレンダーで構成されます。シーズンは通常5月から10月にかけて開催され、イギリス国内の主要サーキットを転戦します。
主な開催サーキットには、オールトンパーク、ドニントンパークGP、スネッタートン、ノックヒル、ブランズハッチ、スラクストン、キャドウェルパークなどがあります。各サーキットは全長3〜5km程度で、高速コーナーや連続コーナーなど個性的なレイアウトが特徴です。
ブリティッシュスーパーバイク選手権のサポートレースとして開催されるため、同じ週末に複数のレースが行われます。金曜日のフリー走行、土曜日の予選、日曜日の決勝レースというスケジュールが基本です。
一部のラウンドでは、オランダのアッセンサーキットなど国外での開催も行われます。これはライダーに多様なサーキット経験を積ませる狙いがあります。
日本人ライダーもブリティッシュスーパースポーツ選手権に挑戦しています。全日本ロードレース選手権で実績を積んだライダーが、世界への足がかりとしてこのカテゴリーを選ぶケースが増えています。
2019年には山口辰也選手がヤマハYZF-R6でスポット参戦しました。全日本最高峰クラスで経験を積んだ山口選手にとって、ヨーロッパのレーススタイルを学ぶ貴重な機会となりました。
岡谷雄太選手は2019年に日本人として初めてブリティッシュスーパースポーツ選手権にフル参戦したライダーです。初めてのコースばかりで苦戦しながらも、セカンドグループのトップを走る場面もあり、ポイント獲得に成功しました。
イギリスのレースは、サーキットの知識、天候への対応、ヨーロッパ勢との駆け引きなど、日本とは異なる要素が求められます。言語の壁もありますが、チーム体制を整えて挑戦する価値があるカテゴリーです。
ブリティッシュスーパースポーツ選手権は、世界選手権への登竜門として重要な役割を果たしています。ワールドスーパースポーツ(WorldSSP)やブリティッシュスーパーバイク(BSB)へステップアップするライダーの多くが、このカテゴリーで実績を積んでいます。
2021年には、トライアンフ・デイトナ765とドゥカティ・パニガーレV2の参戦が認められました。これは世界選手権でのレギュレーション変更を見据えた実験的な取り組みです。ブリティッシュスーパースポーツが新しい規定のテストベッドとなりました。
FIM(国際モーターサイクリズム連盟)とドルナ(世界選手権プロモーター)は、ブリティッシュスーパースポーツでの性能バランスを検証しています。その結果を基に、世界選手権の規定変更が検討されるという仕組みです。
結論は段階的に導入されます。
このように、ブリティッシュスーパースポーツは単なる国内選手権ではなく、世界のスーパースポーツレースの未来を形作る役割も担っています。ここで得られたデータと経験が、グローバルなレース規定に反映されるのです。
ブリティッシュスーパースポーツ選手権は、イギリス国内での観戦が基本となります。各サーキットではチケットが販売され、パドックエリアへのアクセスも可能です。週末チケットで2〜3日間のレースを楽しめます。
オンラインでの視聴も充実しており、公式ウェブサイトやYouTubeチャンネルでハイライト映像が公開されています。一部のレースはライブ配信も行われており、世界中のファンがリアルタイムで観戦できます。
これは便利ですね。
British Superbike Championship公式サイト
公式サイトでは、レース結果、スケジュール、ライダー情報などが詳しく掲載されています。特にレース週末の予選結果や決勝のスタート順位、リザルトなどがリアルタイムで更新されるため、現地に行けないファンにとって貴重な情報源です。
日本からの観戦を考える場合、イギリスへの渡航と宿泊の手配が必要です。レース開催時期の5月〜10月はイギリスの観光シーズンでもあるため、早めの予約が推奨されます。サーキット周辺には宿泊施設が限られているため、近隣の都市からの日帰りアクセスも検討しましょう。
ホンダレーシング BSB開催日程
ホンダの公式レーシングサイトでは、ブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)の開催日程が日本語で確認できます。ブリティッシュスーパースポーツは同じ週末に開催されるため、このカレンダーが参考になります。オールトンパーク、ドニントンパークGP、スネッタートンなどの日程と会場情報が掲載されています。