

女子モトクロス世界選手権のトップを走る選手の体重は、あなたより20kg以上軽くても勝てます。
女子モトクロス世界選手権(WMX)は、FIM公認の世界最高峰の女性モトクロスレースです。正式名称は「FIM Women's Motocross World Championship」で、モトクロス世界選手権(MXGP)に併催される形式で開催されます。
参考)2025 FIM Women's Motocross Wor…
2026年シーズンは第22回大会として、4月から9月にかけて全6戦が予定されています。開催地はフランス、ドイツ、イギリス、オランダ、オーストラリアと世界各地を転戦する形式です。
つまり世界を股にかけた戦いです。
参考)2026 FIM Women's Motocross Wor…
2025年シーズンはオランダのロッテ・ファン・ドゥルーネンが2連覇を達成しました。各ラウンドは2ヒート制で行われ、順位に応じてポイントが付与され、シーズン終了時の合計ポイントでチャンピオンが決定される仕組みです。
WMXは年間6戦、合計12ヒートの獲得ポイントで世界最速の女性ライダーを決定します。参戦ライダーはスポット参戦も含めて約50名程度で、ヨーロッパ出身者がほとんどを占め、一部オセアニアのライダーも含まれます。
参考)女子モトクロス世界チャンピオンVS 全日本モトクロストップラ…
各レースでは1位から20位までポイントが付与される仕組みです。1位が最も高いポイントを獲得し、順位が下がるにつれて獲得ポイントも減少していきます。これは全日本モトクロス選手権と同様のシステムですね。
使用車両は250ccクラスのマシンが規定されています。世界トップの女性ライダーは、この排気量のバイクで驚異的なスピードとテクニックを披露します。2017年には世界4連覇経験を持つキアラ・フォンタネージ選手が、全日本モトクロス選手権のIA2クラス(男子若手トップカテゴリー)に参戦し、その実力を証明しました。
参考)世界戦4連覇経験を持つ女性ライダーが全日本モトクロス選手権に…
世界選手権と全日本の最大の違いは、参戦ライダーのレベルと規模にあります。全日本モトクロス選手権レディースクラスは、MXジュニアライセンス以上を持つ女性ライダーが参加対象です。
全日本レディースクラスの車両規定は、65ccから450ccまでの幅広い排気量が認められています。MFJ公認車両であることが条件で、基本仕様と国内仕様に適合する必要があります。これに対してWMXは250ccに統一されています。
参考)https://archive.mfj.or.jp/user/contents/motor_sports_info/rule/pdf/2020/husoku15.pdf
予選通過の条件も全日本では明確に定められており、予選中のベストラップタイムがトップタイムの135%以内である必要があります。この基準は2025年に130%へと変更予定で、より厳しくなります。世界選手権への道は、まず全日本で結果を残すことが基本です。
世界選手権への参戦には、まず国際ライセンスの取得が必須条件となります。モトクロスの国際ライセンスは、全日本レベルでの実績と経験が求められます。
参考)https://www.mfj.or.jp/wp-content/uploads/2023/01/00-1_%E7%B7%8F%E5%89%87%E5%85%A8%E6%96%87-1.pdf
日本から世界選手権に挑戦した実例として、畑尾樹璃選手が2019年にWMXへの参戦を果たしています。彼女は国内の数々の大会で優勝を収めた後、全日本レディースクラスからステップアップする形で世界の舞台に挑みました。
つまり段階的な成長が必要です。
参戦のためにはチーム契約やスポンサー獲得も重要な要素になります。世界転戦には移動費、宿泊費、車両輸送費など莫大なコストがかかるため、資金面でのサポート体制を整えることが現実的な課題となります。全日本で好成績を残し続けることで、メーカーやスポンサーの注目を集める必要があります。
MFJ国内競技規則のライセンス取得条件には、国際ライセンスへの道筋が詳しく記載されています。
2025年シーズンチャンピオンのロッテ・ファン・ドゥルーネンは、2024年に初タイトルを獲得してから2連覇を達成した実力者です。オランダ出身の彼女はヤマハをライディングし、安定した速さで他を圧倒しています。
イタリアのキアラ・フォンタネージは、2012年から2015年まで4年連続でチャンピオンを獲得した伝説的なライダーです。2017年には全日本モトクロス選手権のIA2クラス(男子250ccクラス)にスポット参戦し、渡辺祐介選手ら国内若手トップライダーと対戦しました。
これは驚きの挑戦でした。
スペインのダニエラ・ギジェンも2025年シーズンで複数のラウンド優勝を果たし、表彰台の常連となっています。彼女とフォンタネージ、ファン・ドゥルーネンの3名が2025年シーズンの主要なタイトル争いを繰り広げました。
日本の女子モトクロスは全日本選手権レディースクラスを中心に発展を続けています。2025年シーズンは川井麻央選手が5度目の王座を獲得し、圧倒的な強さを見せました。
参考)【Race Report】D.I.D全日本モトクロス選手権シ…
全日本レディースクラスの競争レベルは年々向上しており、予選通過基準が2025年にトップタイムの135%から130%に厳格化される予定です。これにより、より高いレベルの戦いが期待されます。
基準が厳しくなります。
世界選手権への挑戦を目指すライダーにとって、全日本での実績は必須条件となります。ヤマハ発動機は国内モトクロスの活性化を図るため、欧米で活躍するヤマハライダーを全日本に招聘する取り組みを続けています。これにより国内ライダーが世界レベルを肌で感じる機会が増え、実力向上につながっています。
モトクロス・オブ・ネイションズ日本代表のように、国別対抗戦での活躍も今後の女子選手の世界進出につながる可能性があります。
WMXの最大の魅力は、世界トップレベルの女性ライダーたちが繰り広げる迫力あるバトルです。250ccマシンを駆使して豪快にジャンプし、タイトなコーナーで激しく競り合う姿は、性別を超えた純粋なレーシングの興奮を味わえます。
MXGP(男子世界選手権)と併催される形式のため、1つのイベントで男女双方のトップレベルのモトクロスを観戦できるのもメリットです。丸1日を通してモトクロスの醍醐味を満喫できます。
全日本モトクロス選手権でも、レディースクラスはIA1やIA2といった最高峰クラスと同じ大会で開催されます。2025年最終戦では観客動員数が8878名を記録し、多くのファンが女子選手の戦いに注目しました。
地方選手権と違う雰囲気ですね。
観戦する際には、各選手のライディングスタイルの違いや、刻々と変化する路面コンディションへの対応力に注目すると、より深く楽しめます。雨が降ればスリッパリーなコンディションがライダーを苦しめ、ドライ路面では高速バトルが展開されます。
女子モトクロス世界選手権では250ccの4ストロークマシンが主流となっています。全日本レディースクラスでは65ccから450ccまで幅広い排気量が認められていますが、実戦では150ccから250ccのクラスが中心です。
MFJ公認車両として認定を受けるには、基本仕様と国内仕様の両方に適合する必要があります。主要メーカーのホンダ、ヤマハ、カワサキ、KTMなどがモトクロス専用車両を製造しており、これらが競技の主役です。
メンテナンスの面では、モトクロスは舗装路のレースと比較して過酷な環境下での使用となるため、頻繁な点検と部品交換が必要です。エアフィルターは土埃で詰まりやすく、サスペンションも激しい衝撃を受け続けるため定期的なオーバーホールが欠かせません。
部品交換は必須です。
カワサキでは全日本モトクロス選手権で入賞した選手に報奨金制度を設けており、1位入賞で10万円、年間ランキング1位で50万円が支給されます。ただしレディースクラスはこの半額となる設定です。
モトクロス選手を目指すには、まず基礎的なバイク操作技術の習得から始める必要があります。多くの選手は幼少期からミニバイクでトレーニングを開始し、徐々にステップアップしていきます。
全日本レディースクラスの本田七海選手は、地方選手権から全日本へとステップアップした際、台数の多さやフルグリッドでの予選、そして独特の雰囲気に圧倒されたと語っています。地方選手権での経験を積むことが、全日本への準備として重要です。
経験が必要ですね。
参考)全日本モトクロスライダーってどんな人? LMX #4本田七海…
ライセンス取得の流れとしては、まずPCライセンスまたはジュニアライセンスから始め、実績に応じて国内B級、国内A級とステップアップしていきます。全日本レディースクラスへの参戦には最低でもモトクロスジュニアライセンスが必要です。
体力面では、モトクロスは全身の筋力と持久力が求められるスポーツです。15分から25分のレースを2ヒート走り切るには、日頃からのフィジカルトレーニングが欠かせません。特にバイクをコントロールするための上半身の筋力と、衝撃を吸収するための体幹の強さが重要になります。
女子モトクロス世界選手権は2005年に第1回大会が開催され、2026年で22回目のシーズンを迎えます。約20年の歴史の中で、女性ライダーのレベルは飛躍的に向上してきました。
キアラ・フォンタネージ選手は2009年にWMXデビューを果たし、2012年から2015年まで4年連続でチャンピオンを獲得する偉業を成し遂げました。彼女の圧倒的な強さは、女子モトクロスの認知度向上に大きく貢献しました。
4連覇は偉業です。
日本国内では、全日本モトクロス選手権にレディースクラスが設けられ、女性ライダーの育成環境が整備されています。2019年には竹内優菜選手が全日本チャンピオンに輝くなど、国内でも多くの有力選手が育っています。
参考)3度目の全日本チャンピオンへ!モトクロス竹内優菜選手インタビ…
近年では、2024年にFIM女子世界選手権シリーズという新たなロードレース系の女子世界選手権も創設され、女性ライダーの活躍の場がさらに広がっています。モトクロスだけでなく、ロードレースでも世界レベルの女性選手が増えつつあります。

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