近接排気騒音の測り方と基準値・車検対策を完全解説

近接排気騒音の測り方と基準値・車検対策を完全解説

近接排気騒音の測り方と基準・違反リスクを徹底解説

合法マフラーに換えたのに、車検で近接排気騒音が原因で不合格になることがあります。


この記事でわかること
📏
正確な測定位置と角度

マフラー口から50cm・45度・同じ高さの"3点セット"を守らないと正確な数値は出ません。

🔢
年式別の基準値(dB)

1985年以前・2001年以降・2014年以降で上限dBが違います。自分のバイクがどの世代か要確認。

🚨
違反した場合のリスク

整備不良で反則金7,000円+違反点数2点。不正改造なら6か月以下の懲役または30万円以下の罰金の可能性も。


近接排気騒音とは何か・バイクライダーが知るべき基本


「マフラーの音量規制」と聞くと、走行中に大きな音を出してはいけない、というイメージを持つ人が多いはずです。しかし実際には「近接排気騒音」「加速走行騒音」「定常走行騒音」という3種類の規制があり、それぞれ測り方も目的も異なります。 champion76(https://champion76.com/bike-noise-regulations/)


近接排気騒音は停車状態で測る騒音のことです。 車検場で検査員が実施するのもこの方法で、バイクを走らせる必要はなく、エンジンをかけたままアクセルを吹かして計測します。一方で加速走行騒音は、広大なテストコースで走行しながら測るもので、全国の車検場では対応できません。 そのため、車検では近接排気騒音を測定し、それが基準内であれば加速走行騒音もクリアしているとみなされます。 napac(https://www.napac.jp/cms/ja/jasma/noise-value-restriction)


つまり「車検で計られるのは近接排気騒音だけ」が原則です。 napac(https://www.napac.jp/cms/ja/jasma/noise-value-restriction)


2014年以降に製造された新型バイクは、加速走行騒音のみが法定規制の対象となりましたが、車検の現場では引き続き近接排気騒音が計測されます。 自分のバイクが何年規制に該当するかを把握することが、車検対策の第一歩になります。 champion76(https://champion76.com/bike-noise-regulations/)


近接排気騒音の測り方・マイク位置と回転数の正しい手順

スマホの騒音計アプリを手で持ってマフラーに近づける測り方では、正確な数値は出ません。 apexi.co(https://www.apexi.co.jp/pdf/faq/haikisouon_sokutei.pdf)


正しい測定には、マイクの設置位置が非常に重要です。公式の測定方法では、マフラー出口中心から「排気流の方向に対して車両外側へ45度、0.5m(50cm)離れた位置、かつマフラー出口の中心と同じ高さ」にマイクロホンを設置します。 50cmという距離感は、一般的なA4用紙の長辺がおよそ29.7cmなので、それを約1.7枚分並べた距離と考えるとイメージしやすいでしょう。 naltec.go(https://www.naltec.go.jp/publication/regulation/hbh5ss0000002mk7-att/ih3l1n00000002t2.pdf)


マイクはマイクスタンドなどで固定する必要があり、人が手で持って測定することは「音の反響が生じるため不可」とされています。 スマホアプリで測る場合も同様で、あくまで目安の確認にとどめましょう。 harleysound(https://harleysound.net/muffler_knowledge/noise-measurement.php)


測定時のエンジン回転数のルールも重要です。 champion76(https://champion76.com/bike-noise-regulations/)


- 最高出力時の回転数が5,000rpmを超えるバイク → 最高出力時の50%の回転数
- それ以外の二輪車 → 最高出力時の75%の回転数


測定手順は以下のとおりです。 harleysound(https://harleysound.net/muffler_knowledge/noise-measurement.php)


1. 十分に暖気したあと、停車・ニュートラルの状態にする
2. 規定の回転数まで上げ、5秒以上そのまま保持する
3. 急激にアクセルを離し、アイドリングに戻るまでの最大値を記録する


測定場所は「周囲2m以内に壁やガードレールなどの反射物がない、屋外の平坦な舗装路」が条件です。 屋内や路地では反響で音量が変化するため、正確な測定ができません。風速5m以下の条件も必要です。 apexi.co(https://www.apexi.co.jp/pdf/faq/haikisouon_sokutei.pdf)


これが条件です。騒音計はJIS C 1509-1-2005クラス1相当の「精密騒音計」を使うのが基本で、周波数補正はA特性・動特性はFASTに設定します。 apexi.co(https://www.apexi.co.jp/pdf/faq/haikisouon_sokutei.pdf)


年式別の近接排気騒音の基準値一覧と見落としやすい注意点

自分のバイクの年式を確認せずに社外マフラーを選ぶと、基準値オーバーの落とし穴にはまります。


近接排気騒音の基準値は年式によって異なり、古いバイクほど上限が高く設定されています。 jmca.gr(https://jmca.gr.jp/about_muffler/noise_regulation/)


| 年式・規制区分 | 排気量 | 近接排気騒音の上限 |
|---|---|---|
| 平成10年(1998年)規制以前 | 125〜250cc(軽二輪) | 99dB(A) |
| 平成10年(1998年)規制以前 | 250cc超(小型二輪) | 99dB(A) |
| 平成10年(1998年)規制以降 | 125〜250cc | 94dB(A) |
| 平成13年(2001年)規制以降 | 250cc超 | 94dB(A) |


jmca.gr(https://jmca.gr.jp/about_muffler/noise_regulation/)


注意したいのは「5dBの差が体感上どれほど大きいか」という点です。音の大きさは対数スケールなので、5dBの差は理論上1.78倍の音量差に相当します。 「たった5dBくらい」と思いがちですが、耳で聞くと明らかに違う音量差です。 champion76(https://champion76.com/bike-noise-regulations/)


2014年4月以降に製造されたバイクには、メーカーが型式認定を受けた際の近接排気騒音測定値に「+5dB」を加えた値が上限となります。 この+5dBは部品の経年劣化を想定した許容値であり、型式指定を受けた純正マフラーの装着が前提となっています。社外マフラーを装着する場合は排気量ごとの絶対的な上限があり、126cc以上は94dB以下が条件です。 champion76(https://champion76.com/bike-noise-regulations/)


意外ですね。左右出しマフラーのように複数の出口がある場合は、出口間の中心間隔が30cm(0.3m)を超えると、それぞれの出口で別々に測定する必要があります。 間隔が30cm以下であれば、最も後方または外側の出口一か所のみ測定します。 apexi.co(https://www.apexi.co.jp/pdf/faq/haikisouon_sokutei.pdf)


車検なし250cc以下バイクでも近接排気騒音で罰則を受けるケース

250cc以下のバイクは車検がないから音量は自由、というのは間違いです。 champion76(https://champion76.com/bike-noise-regulations/)


車検制度がない250cc以下でも、騒音に関する取り締まりは複数の法律で適用されます。主な違反類型と罰則は以下のとおりです。 champion76(https://champion76.com/bike-noise-regulations/)


- 整備不良(基準値超過):違反点数2点、反則金7,000円(二輪)または6,000円(原付)
- 消音器不備(サイレンサー取り外しなど):違反点数2点、反則金6,000円(二輪)または5,000円(原付)
- 騒音運転等(合法マフラーでの不必要な空ぶかし):違反点数2点、反則金6,000円(二輪)または5,000円(原付)


痛いですね。特に「騒音運転等」は、マフラーが合法かどうかに関係なく適用される点が見落とされがちです。 赤信号待ちでの空ぶかしや、住宅地での故意のエンジン吹かしがこれに該当します。 champion76(https://champion76.com/bike-noise-regulations/)


さらに悪質な不正改造と判断されると「整備命令」が出され、15日以内に改善して運輸支局での検査を受けなければなりません。 これを無視すると車検証とナンバープレートが没収される場合もあります。不正改造を実施した業者には6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。 champion76(https://champion76.com/bike-noise-regulations/)


街頭での騒音取り締まりは、警察が近接排気騒音の測定方法に則って実施します。 取り締まり現場で測定が行われる場合、その場で反則切符を切られるケースが一般的です。 jmca.gr(https://jmca.gr.jp/2013/12/10/%E8%BF%91%E6%8E%A5%E6%8E%92%E6%B0%97%E9%A8%92%E9%9F%B3%E3%81%AE%E6%B8%AC%E3%82%8A%E6%96%B9%EF%BD%9E%E5%8F%96%E7%B7%A0%E3%82%8A%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%99%82%E3%81%AF%E6%B0%97%E3%82%92%E3%81%A4/)


自分で事前確認できる近接排気騒音の測り方・ツールと活用方法

車検前に自分で測定しておけば、不合格のリスクをぐっと下げられます。


自己確認に使えるツールには大きく2種類があります。 harleysound(https://harleysound.net/muffler_knowledge/noise-measurement.php)


① 精密騒音計(デジタル騒音計)


本格的に測定するなら、JIS規格対応の騒音計が最も信頼できます。価格は安価なもので1万円台から、精度の高いものは5万円以上になります。A特性・FASTの設定ができる機種を選ぶのがポイントです。 騒音計を購入した場合でも、マイクは手で持たずスタンドに固定して測定してください。 apexi.co(https://www.apexi.co.jp/pdf/faq/haikisouon_sokutei.pdf)


② スマホ用騒音計アプリ


手軽に確認したいなら、スマホアプリが便利です。 ただしアプリはあくまで「目安確認」であり、車検の合否判定に使える精度はありません。基準値より5〜10dB低い数値であれば、まず問題ないと考えてよいでしょう。 harleysound(https://harleysound.net/muffler_knowledge/noise-measurement.php)


アプリで測定する場合も、できるだけ公式の測定方法(マフラーから50cm・45度・同じ高さ)に近い条件で計測すると、実際の測定値との差を小さく抑えられます。 harleysound(https://harleysound.net/muffler_knowledge/noise-measurement.php)


これは使えそうです。また、車検前に専門のショップでの事前測定サービスを利用する方法もあります。バイクショップ車検代行業者の中には、測定機器を保有しているところも多く、数千円程度で計測を依頼できる場合があります。マフラー交換後やバイクのチューニング後には、一度プロに測定してもらうのが安心です。


近接排気騒音の測定についての公式資料として、国土交通省や日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会(NAPAC)の資料が参考になります。


近接排気騒音の測定方法(国土交通省・別添38)について詳しい内容が確認できます。
国土交通省:別添38 近接排気騒音の測定方法(PDF)


年式ごとの騒音規制値の詳細な一覧表が確認できます。
JMCA(全国二輪車用品連合会):騒音規制値について


測定方法の手順と注意点が図解つきで解説されているメーカーの資料です。
アペックス:近接排気騒音の測定方法について(PDF)






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