

バイク感覚で右車線を保つと、二輪でも反則金6000円です。
高速巡航に向く車は、単純に「パワーがある車」ではありません。100km/h前後で直進姿勢が落ち着き、路面の継ぎ目をまたいでも修正舵が少なく、追い越し後にふらつかない車のほうが長距離では圧倒的に楽です。つまり安定感です。
バイクに慣れている人ほど、加速の鋭さや最高速寄りの話で車を見がちです。ですが車では、ホイールベースの長さ、ボディ剛性、タイヤ幅、遮音性、シートの骨盤支持のほうが疲労差に直結します。ここが盲点ですね。
たとえば同じ100km/h巡航でも、エンジン回転数が2000rpm前後に収まる車は音と振動が穏やかで、3000rpm近い車より神経を削られにくいです。バイクで1時間走る疲れと、車で3時間走る疲れは質が違います。結論は静かさです。
さらに高速では横風も効きます。背の高い軽ハイトワゴンや背高ミニバンは視界が良い反面、橋の上や大型車の横で姿勢変化が大きく出やすく、ステアリング修正が増えることがあります。横風耐性が条件です。
ここは意外と重要です。高速道路では追越車線を走り続けるのが原則違反で、群馬県警の啓発資料では通行帯違反は二輪車でも反則金6000円、違反点数1点と示されています。高速巡航でも左側が基本です。 town.higashiagatsuma.gunma(https://www.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/contents/1204190968949/simple/kousokudouro.pdf)
もう一つ見落としやすいのがETCです。NEXCO東日本は二輪車のETCレーン進入を時速20km以下としており、並走や追い抜きは通信の妨げになり、開閉棒が開かない重大事故につながると明記しています。20km/h以下なら違反になりません。 driveplaza(https://www.driveplaza.com/safetydrive/etc/motorcycle.html)
料金所の短い区間だけは、バイクの感覚でスッと抜ける癖が危険です。NEXCO西日本も20km/h以下で徐行と案内し、バーが開くまでの時間を約1.0秒程度に遅らせる対策までしています。痛いですね。 w-nexco.co(https://www.w-nexco.co.jp/etc/etc_info/safety/kaihei.html)
高速道路の二輪事故は、NEXCO中日本の資料では重傷以上の二輪事故の約7割が車両単独事故とされています。つまり相手より先に、自分の疲労、焦り、車間距離不足が事故の起点になりやすいということです。 c-nexco.co(http://www.c-nexco.co.jp/safety/safety_drive/motorcycle/pdf/point.pdf)
高速道路での二輪車の注意点を公式で確認したい部分です。
https://www.driveplaza.com/safetydrive/etc/motorcycle.html
追越車線の継続走行による反則金と点数の参考になる部分です。
https://www.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/contents/1204190968949/simple/kousokudouro.pdf
では、どんな車が高速巡航向きなのか。大づかみに言うと、セダン、ワゴン、低重心SUVの順で「楽さ」を作りやすく、軽自動車や背の高いコンパクトは近距離向きの味付けが多いです。これは傾向です。
まずセダンです。ホイールベースが長く、空力も整えやすく、重心も高くないので100km/h前後の直進が安定しやすいです。大阪から名古屋までのような2時間前後の移動でも、到着後の肩のこわばりが出にくい車種が多いです。長距離向きですね。
次にワゴンです。セダンに近い安定感を持ちながら荷物を積みやすく、ヘルメット、ジャケット、雨具、工具、サイドバッグまでまとめやすいのが強みです。積載性が基本です。
SUVは人気ですが、全部が高速向きとは限りません。低重心寄りで足まわりが締まったモデルは快適ですが、タイヤが大径で腰高感の強いモデルは横風やうねりで揺すられやすいことがあります。試乗で確認すべきです。
軽く紹介すると、長距離前提の対策としては、ACC付き車、静粛性が高いタイヤ、腰を支えるランバークッションが候補です。疲労軽減が狙いで、まず1つだけやるなら試乗時に100km/h相当の回転数とシート角度を確認するのが効果的です。これは使えそうです。
高速巡航では街乗りと逆転することがあります。一般にハイブリッドは市街地で強いですが、高速だけを長く走るとエンジンが安定して回る純ガソリン車やディーゼルが伸びる場面もあります。意外ですね。
ただし、燃費だけで決めると失敗します。たとえばタイヤが大径で高価な車は、交換時に1本2万円台に乗ることもあり、4本で10万円前後になるケースがあります。維持費に注意すれば大丈夫です。
バイク乗りの感覚だと、燃費が少し悪くても走りが気持ちよければ許せることがあります。ですが車はタイヤ、ブレーキ、オイル量、自動車税、保険料がまとまって効いてくるので、年間1万kmを超えるならトータルで見たほうが得です。結論は総額です。
高速巡航用に車を増やすなら、中古相場も重要です。人気SUVは高値維持しやすい反面、装備差で価格差が大きく、ACCや車線維持支援がないと長距離の恩恵が薄れます。装備確認だけ覚えておけばOKです。
ここで役立つ追加知識として、同じ車種でもタイヤ銘柄で巡航感はかなり変わります。高速の微振動やロードノイズ対策が狙いなら、コンフォート系タイヤのレビューを1回確認するだけでも失敗を減らせます。確認だけで十分です。
検索上位では「速い車」「燃費のいい車」に話が寄りがちです。ですがバイクに乗る人にとっての高速巡航車は、移動そのものより「現地で何をするか」に合わせて選ぶと満足度が上がります。ここが分かれ目です。
たとえばツーリング先で宿泊し、翌日も走るなら、車内にヘルメット2個、ブーツ、着替え、雨具を濡れ物と分けて積めるかが重要です。セダンでもトランクは深いですが、開口部が狭いとジャケット類の出し入れが地味に面倒です。積み下ろしも快適さです。
一方、サーキット見学、部品購入、キャンプツーリングの前後移動では、後席を倒したときの床の平らさが効きます。はがきの横幅くらい、10cmほどの段差でも荷物が前後に滑ったり、積載の向きが制限されたりします。平床が原則です。
あなたが車に求めるのが「高速を速く走れること」だけなら候補は広いです。ですが「到着後に疲れていない」「荷物を雑に積める」「違反の芽を減らせる」まで含めると、実際に使いやすい車はかなり絞られます。つまり用途先行です。
最後に、バイクと車を両方楽しむ人ほど、車に完璧なスポーツ性を求めすぎないほうが満足しやすいです。刺激はバイクで確保できるからです。車は高速巡航の道具と割り切るほうが、出費も疲労も抑えやすいです。