

ピュアチューブレスはシーラントを使わずに空気を保持できます。
ピュアチューブレスとは、タイヤ内側のエアシール層で空気を保持するチューブレスタイヤの一種です。従来のクリンチャータイヤがチューブで空気を保持し、チューブレスレディがシーラントで気密性を補うのに対し、ピュアチューブレスはタイヤとホイールの精度だけで完全密閉を実現します。
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この方式ではリムにニップル穴が空いていない、またはテープで完全に塞がれた構造が必要です。バルブはリムに直接取り付ける専用品を使用し、タイヤのビード部分がリムと密着することで空気を閉じ込める仕組みです。
タイヤとリム双方が純粋なチューブレス規格に対応していることが条件です。チューブレスレディホイールにピュアチューブレスタイヤを装着することも技術的には可能ですが、メーカー保証外になる場合があります。
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最も大きな違いはシーラントの必要性です。チューブレスレディはタイヤとリムの隙間をシーラントで埋めて気密性を確保しますが、ピュアチューブレスはシーラント無しで空気を保持します。
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重量面ではチューブレスレディのほうが軽量です。
つまり軽さ重視ならレディです。
ピュアチューブレスは気密性を確保するためタイヤ構造が複雑になり、結果的に重くなる傾向があります。
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取り付け難易度も異なります。ピュアチューブレスはビードとリムの密着精度が高いため、タイヤをリムにはめ込む作業が非常に硬く感じられることが多いです。タイヤレバーを使っても最後の部分で苦労する事例が報告されています。
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パンク時の対処法も変わります。ピュアチューブレスでパンクした場合、走行中にあとからシーラントを注入して応急処置できますが、チューブレスレディは最初からシーラントが入っているため小さな穴なら自動的に塞がります。
シーラントによるアルミリムの腐食を完全に防げます。シーラント内の成分がアルミと反応してリムを傷める問題は、長期使用で無視できないダメージになりますが、ピュアチューブレスならこの心配がありません。
タイヤ交換時にシーラントのベタつきに悩まされません。チューブレスレディでは古いシーラントが固まってリムやタイヤ内部に張り付き、清掃に手間がかかりますが、ピュアチューブレスなら水で軽く洗う程度で済みます。
ホイールバランスが安定します。シーラントは液体のため走行中に移動し、高速回転時のバランスに影響を与える可能性がありますが、ピュアチューブレスはこの問題が起きません。
シーラントの定期補充や交換が不要です。チューブレスレディでは3~6ヶ月ごとにシーラントを補充または交換する必要がありますが、ピュアチューブレスは一度組めばメンテナンスフリーで運用できます。
タイヤとホイールの重量が増加します。気密性を確保するための構造強化により、同サイズのチューブレスレディ製品と比較して50~100g程度重くなることが一般的です。
ビード上げの難易度が高いです。タイヤとリムの密着精度が高いため、通常のフロアポンプでは空気圧が足りずビードが上がらないケースがあります。蓄圧式ポンプやCO2ボンベが必要になる場合も多いです。
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製品の選択肢が限られます。チューブレスレディと比べてピュアチューブレス対応製品を扱うメーカーが少なく、好みのデザインやサイズが見つからない可能性があります。IRCやコンチネンタルなど一部メーカーが対応製品を出しています。
価格が高額になりがちです。高い製造精度が求められるため、タイヤもホイールも従来のクリンチャーより数千円から1万円以上高くなります。前後セットでの導入には2万円以上の追加費用を覚悟する必要があります。
参考)https://online.ysroad.co.jp/shop/pages/article-tire-tubeless.aspx
メーカーの対応表を必ず確認してください。ホイールとタイヤの相性は見た目だけでは判断できず、バルブホールの直径やビード形状の微妙な違いが問題を引き起こします。
バルブホールのサイズに注意が必要です。ホールが大きすぎると、内圧によってバルブがリムを通り抜けてしまう事故が報告されています。チューブレス専用バルブを使用し、Oリングがしっかり機能する組み合わせを選びましょう。
リムテープの有無を確認します。ニップル穴がある場合は専用リムテープで完全に塞ぐ必要があり、テープ代として1本あたり1,800円程度が追加でかかります。
ホールレスリムなら不要です。
参考)https://ysroad.co.jp/fukuokatenjin/2020/02/20/105039
タイヤのビード径とリム幅の相性を見極めます。サイズが不釣り合いだとビード落ちのリスクが高まり、走行中に大きな破裂音とともにタイヤが外れる危険性があります。700C×25Cや28Cなど標準的なサイズから始めるのが無難です。
参考)https://ysroad.co.jp/higashiyamato/2025/03/22/147531
空気圧管理がより重要になります。シーラントがない分、タイヤとリムの隙間を塞ぐ要素が空気圧だけになるため、限界以上に低い空気圧で走行するとタイヤ変形により空気漏れが発生します。
ビード上げには専用工具の準備が推奨されます。蓄圧式ポンプは5,000円前後で購入でき、ピュアチューブレスのビード上げ成功率を大幅に高めます。フロアポンプしかない場合、バルブコアを外して一気に空気を送り込む方法も有効です。
参考)【チューブレス】タイヤの「ビード」が上がらない時の解決策
タイヤ交換時の工夫が必要です。新品タイヤを裏返して一晩放置すると広がりグセがつき、リムへのはめ込みが楽になります。ビードワックスやマルニ工業のビートワックスを塗布すると滑りが良くなり作業効率が上がります。
出先でのパンク対策を考えておきます。携帯用シーラントやチューブを予備として持ち歩けば、万が一のパンク時にも対応できます。ピュアチューブレスでもパンク後にシーラントを注入すれば復活可能です。
オートバイのスポークホイールをチューブレス化するキットが存在します。OUTEXクリアチューブレスキットはモタードレース由来の製品で、リヤのみ5,500~7,500円、前後セット9,500~13,000円程度です。
この費用にはキット代に加えて工賃が別途かかる場合があります。車種によって作業難易度が異なるため、事前に専門店で見積もりを取ることをおすすめします。
参考)転ばぬ先のチューブレス
パンク修理の手間が大幅に軽減されます。チューブタイプでは釘を踏むと急激に空気が抜けますが、チューブレス化すると空気の漏れるスピードが遅く、しばらく走行できる可能性が高まります。
ロードバイクなどの自転車でチューブレス化する場合、バルブ1,800円、リムテープ1,800円、シーラント380円、タイヤ5,500円に工賃2,400円(1本あたり)を加えると、1本で約11,880円、2本で約19,780円になります。導入費用は決して安くありませんが、長期的なメンテナンスコスト削減を考えれば検討の価値があります。

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