

DOHCバイクに乗り換えても、街乗りでは燃費がSOHCより悪くなることがあります。
さらに歴史を遡ると、OHV(Over Head Valve)という方式も存在します。 これはカムシャフトがエンジン下部にあり、バルブのみヘッドに位置するオールドスクールな設計で、ハーレーダビッドソンが今も現役で採用していることで有名です。 ロマンがありますね。
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バルブ駆動形式の歴史と種類(OHV・SOHC・DOHCの系譜) | バイクライフラボ
カムの本数が変わると、バルブの本数と配置にも影響が出ます。 SOHCは1気筒あたり吸気1本・排気1本の計2バルブが基本的な構成です。 DOHCでは吸気2本・排気2本の計4バルブが標準となり、混合気の入口と出口が2倍になります。
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ただし注意点があります。 DOHC=4バルブは現代では一般的ですが、歴史的にはそうとも限りません。 ホンダはSOHCで4バルブを実現した例がありますし、カワサキの旧型「Z」系にはDOHC 2バルブが存在しました。 つまり「DOHC=4バルブ」は現代の慣習であり、厳密には別の話です。
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バイク用SOHC・DOHCの違いを徹底解説(カムとバルブの関係) | バイクニュース
「DOHCの方が高性能だから、ツーリングでも有利」と思っているライダーは多いはずです。 しかし実際には、長距離ツーリングではSOHCの特性がむしろ有利に働く場面が多々あります。 これは意外ですね。
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SOHCが得意な領域をまとめると。
具体的な例を挙げます。 ホンダの名機CBR600RR(DOHC 4バルブ)は最高出力120馬力を発揮しますが、同クラスのSOHCエンジンでは一般的に80〜90馬力程度が限界です。 この30馬力以上の差は、高速道路の追い越しや、サーキット走行での実力差として直結します。
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| 比較項目 | SOHC | DOHC |
|---|---|---|
| カムシャフト本数 | 1本 | 2本 |
| 標準バルブ構成 | 2バルブ | 4バルブ |
| 高回転性能 | △(限界あり) | ◎(1.2万rpm超も可能) |
| 低中速トルク | ◎(粘り強い) | △(抜けやすい) |
| 燃費傾向 | ◎(抵抗少ない) | ○(技術進歩で改善中) |
| 重量 | 軽い | 重い(部品増) |
| 整備コスト | 低め | 高め |
「SOHCとDOHCのどちらかを選ぶ」という発想を根本から覆したのが、ホンダのバイク用VTECシステムです。 車のVTECとは異なり、バイク用VTECはよりシンプルな「バルブ休止タイプ」で、低回転域ではSOHCとして動作し、高回転域になると自動的にDOHC相当の動きに切り替わります。 つまりひとつのエンジンが、状況に応じてSOHCとDOHCを行き来するわけです。
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ホンダCB400SF VTECに採用されたこのシステムは、国産400ccクラスでありながら56馬力(VTEC SPEC Ⅲ)を達成し、同排気量帯では突出した数値を誇りました。 低速域では2バルブ動作(SOHC的)で燃費と扱いやすさを確保し、約6750回転を超えると4バルブ動作(DOHC的)に移行します。 このVTECの「切り替わり感」はライダーに独特の加速感を与えることでも知られています。
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ただし複雑な構造はデメリットにもなります。 部品点数が増えることでSOHCよりもメンテナンスコストはかかり、バルブ休止機構のオイル通路が詰まるとVTECが作動不良を起こすこともあります。 オイル交換を怠ると修理費が高額になるケースもあるため、定期的なメンテナンスは必須です。
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