YZF-R125 EU仕様とは|スペック・装備・日本未発売の理由

YZF-R125 EU仕様とは|スペック・装備・日本未発売の理由

YZF-R125 EU仕様の特徴とスペック

この記事のポイント
🏍️
EU仕様の独自装備

フルカラー液晶メーター、VVA可変バルブ、ラジアルマウントキャリパーなど日本仕様にはない本格装備

⚠️
並行輸入のリスク

リコール対応不可、メーカー保証対象外など購入前に知るべき重要事項

🇫🇷
欧州生まれの125ccスポーツ

フランスMBK社で生産、ミナレリ製エンジン搭載の本格派スーパースポーツモデル

並行輸入のYZF-R125はリコール対象でも無償修理を受けられません。


YZF-R125 EU仕様の基本スペック



YZF-R125は2008年からヨーロッパを中心に販売されている125ccクラスのスーパースポーツです。車体サイズは全長1990mm×全幅790mm×全高1145mm、ホイールベース1325mm、シート高820mm、車両重量144kgと、125ccとは思えないフルサイズボディを持っています。


参考)ヤマハ「R125」がモデルチェンジ! 欧州で発表された新型を…


エンジンは水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒で総排気量125cc。ボア×ストロークは52×58.7mmのロングストローク設計です。最高出力は15PS/10,000rpm、最大トルクは1.16kg-m/8,000rpmを発揮します。圧縮比は11.2で、燃料タンク容量は11Lです。


変速機は6速リターン式。タイヤサイズは前110/80R17、後140/70R17を装着しています。ブレーキは前がΦ292mmディスク、後がΦ220mmディスクです。キャスター角は26度、トレールは95mmに設定されています。


デルタボックスフレームを採用した車体構成です。


参考)ヤマハ YZF-R125 – ヨーロッパ育ちの本…


EU仕様独自の装備と技術

2023年モデル以降のYZF-R125 EU仕様は、YZF-R7顔のデザインを採用し、トラクションコントロールやフルカラー液晶メーターを装備しています。


スマホ連動機能により簡易ナビ表示にも対応。



参考)ヤマハ新型「R125(YZF-R125)」登場! R7顔でト…


2019年モデルからはVVA(Variable Valve Action=可変バルブ機構)を搭載し、アシスト&スリッパークラッチ付きエンジンを採用しました。フロントサスペンションには径41mmの倒立フォークを装備し、リヤはリンク付きモノショックに軽量なアルミ製スイングアームを組み合わせています。


参考)ヤマハ2019新型YZF-R125が欧州で発表! VVA付き…


フロントブレーキはラジアルマウントの対向4ポットキャリパー(ABS付き)にグレードアップされています。ブレーキレバープロテクターが標準装備となっているのもEU仕様ならではの特徴です。


メーターは黒バックのネガティブタイプのフル液晶ディスプレイを採用し、高級感のある表示になっています。トップブリッジやハンドルもR125独自の設計です。


これらの装備は日本仕様にはありません。


参考)2025 新型YZF-R125と旧型の比較・変更点まとめ -…


YZF-R125がフランスで生産される理由

YZF-R125はフランスのMBK社で組み立てられており、欧州生まれの欧州育ちのバイクです。エンジンはイタリアのミナレリ社が製造しており、欧州だけで日本では売っていない小排気量のヤマハ車は十中八九ミナレリエンジンを使用しています。


参考)YZF-R125(5D7)-since 2008- - バイ…


個々の部品はイタリア、インド、ポルトガル、スペイン、日本など各国から調達されています。カウルやウィンカー系はイタリア製、ステップなど他の部品も各国で生産されたものを使用しています。


参考)https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000105968/SortID=18696647/


欧州免許制度にはA1免許というものがあり、125cc以下で15馬力未満かつパワーウェイトレシオが0.1以下のバイクに乗れる免許です。この制度が改訂(欧州統一化)されたことで125ccクラスに再び脚光が集まりました。


ヤマハはapriliaに負けない125ccのスーパースポーツを作ろうという狙いでYZF-R125を開発したわけです。欧州市場向けに最適化された生産体制ということですね。


並行輸入YZF-R125のリスクと注意点

並行輸入車は基本的にメーカー保証を受けられません。もし並行輸入のR125を購入して、走行に支障が出る設計ミスによるトラブルが判明しリコールが行われたとしても保証は受けられない仕組みです。


参考)YZF-R125(BR6)-since 2014- - バイ…


車両に関する保証内容には「それぞれ(仕様地)の国内使用に限る」と明記されているため、ヤマハでR125のリコールがあってもYSPなどのバイク屋に持って行っても店も基本的に対応できません。実際に2026年1月にXSR125、YZF-R125、MT-125、YZF-R15の4車種7,671台のリコールが発表されましたが、並行輸入車は対象外です。


参考)ヤマハ『XSR125』など4車種7671台リコール…故障診断…


逆輸入車の場合もメーカー保証はありません。つまり「並行車=保証が全くない外車」と同じ扱いになるため、日本メーカーの物だからといって安直に買ってしまうと痛い目を見る可能性があります。


参考)yzf-r125 - バイクの系譜


整備やパーツ入手の面でも注意が必要ということです。


購入前に販売店の保証内容を必ず確認しましょう。


日本未発売の背景と2023年の正規導入

YZF-R125が長年日本で正規販売されなかった理由は、欧州で企画・生産されている欧州市場専用モデルだからです。日本国内では125ccクラスはスクーターや実用車が中心ですが、ヨーロッパでは免許制度や保険制度の関係から注目度の高いカテゴリーとなっています。


そのため欧州では魅力的なスポーツモデルが各メーカーから数多くラインナップされており、YZF-R125もその一台として開発されました。高回転でパワーを絞り出す特性で、ポジションもかなり前傾がキツく、R1やR6に次ぐほどの厳しさを持っています。


カウルはヤマハの十八番であるレイヤードカウル(重ねたような造形)で、枚数が非常に多くYZFシリーズで一番お金が掛かっていると言ってもいいほどこだわりのデザインです。そのため車体価格も高く整備性もすこぶる悪いという特徴があります。


2023年8月から日本でも正規輸入が開始され、XSR125、YZF-R125、MT-125が販売されるようになりました。正規輸入車はリコール対応や保証が受けられます。


参考)XSR125, YZF-R125, MT-125, YZF-…


<参考リンク>
YZF-R125のスペック詳細や装備について詳しく知りたい方はこちら
ヤマハ「R125」がモデルチェンジ! 欧州で発表された新型をチェック|日本での発売も期待したい原付二種スーパースポーツ - webオートバイ
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