

個人事業主と偽って登録すると、モノタロウにアカウントを強制停止される場合があります。
モノタロウ(MonotaRO)は、工具・部品・消耗品など工業用間接材を中心に扱う、プロ向けのネット通販です。製造業・自動車整備業・建設業といった「現場」を主なターゲットとして急成長してきたサービスで、2025年12月期には純利益が前年比23%増の324億円を記録しています(日本経済新聞、2026年2月)。
そんなモノタロウですが、バイク乗りの間では「業者専用でしょ?」という思い込みが根強くあります。これは事実ではありません。
正確には、モノタロウには「法人」「個人事業主」「個人(一般消費者)」の3つの登録区分があり、一般のライダーは「個人(一般消費者)」として登録・購入できます。登録料や年会費はかからず、無料で始められます。
取扱商品数は2,000万点を超えており、バイク用品カテゴリだけで57万点以上(2026年2月時点)が掲載されています。ホームセンターの平均品揃えが数万〜十数万点であることを考えると、その規模は東京ドーム100個分の倉庫に例えてもいいくらいの差があります。
個人でも業務用に近い価格で購入できるのが最大の魅力です。一般ホームセンターの価格と比べて2〜8割ほど安く購入できるケースがあるとされています(electrictoolboy.com調べ)。バイクのオイル交換に使うパーツクリーナーひとつとっても、ホームセンターで1本400円〜600円するところ、モノタロウのPBブランドなら200円〜300円台で手に入ることがあります。これは使えそうです。
参考:モノタロウ公式ヘルプ「法人・個人事業主・個人(一般消費者)でのご登録の違いについて」
https://help.monotaro.com/app/answers/detail/a_id/292/
登録はWEBサイトのみで完結します。FAXや電話での登録は個人区分では受け付けていないため、PCまたはスマートフォンからアクセスしてください。
登録の流れはシンプルです。
| ステップ | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ①サイトにアクセス | monotaro.com にアクセスし「新規登録」をクリック | — |
| ②区分を選択 | 「個人(一般消費者)」を選択する | 誤って「個人事業主」を選ばない |
| ③基本情報の入力 | 氏名・メールアドレス・住所・パスワードを入力 | 住所は一字一句正確に入力する |
| ④メール確認 | 登録メールアドレスに確認メールが届く | 迷惑メールフォルダも確認 |
| ⑤登録完了・ログイン | IDとパスワードでログインして買い物スタート | IDは問い合わせ時にも必要 |
ここで必ず覚えておきたいのが「区分の変更は後からできない」という点です。モノタロウの公式FAQには「事業形態の変更はお受けいたしかねます」と明記されており、変更したい場合は一度退会してから新規登録をし直す必要があります。
つまり最初の区分選択が条件です。
個人区分で登録した後に「やっぱり個人事業主として登録すればよかった」と気づいても、切り替えはできません。バイク整備を副業として行うケースや、屋号を持つフリーランスの方は、最初から「個人事業主」区分で登録するほうが、後で購入できる商品の幅が広がります。
なお、WEB注文のみという制限がありますが、個人区分でも24時間いつでも注文できます。事業者向けのFAX・電話注文に対応していない点は、バイク乗りの多くにとってはほとんど不便を感じないはずです。
個人(一般消費者)として登録した場合に使える支払い方法は、クレジットカード・代金引換・楽天銀行注文時支払いの3種類のみです。
事業者が利用できる「請求書払い(掛売り)」や「口座振替」は、個人区分では使えません。これが法人・個人事業主との最大の違いのひとつです。
PayPayや楽天ペイなどQRコード決済には現時点で対応していないため、普段スマホ決済メインのライダーは注意が必要です。
送料の基本ルールは以下のとおりです。
| 注文金額(税別) | 送料 |
|---|---|
| 3,500円未満 | 500円(税別) |
| 3,500円以上 | 無料 |
| 7,000円以上(1回注文) | 同月中の全注文が無料 |
| 同日中の追加注文(WEB限定) | 金額にかかわらず無料 |
注目すべきは「同日追加注文」のルールです。たとえば午前中に4,000円分のオイルフィルターセットを注文した後、夕方に「ドレンガスケットも必要だった」と気づいて500円の部品を追加注文しても、送料はかかりません。1回目が3,500円以上だった場合、その日の23:59までに入れた追加注文は何度でも送料無料になります。
ただし、この「同日追加注文無料」にはひとつ厳しい条件があります。お届け先の住所がシステム上で「一字一句」完全に一致している必要があるのです。1回目の注文で「〇〇マンション101」、2回目で「〇〇マンション 101号室」と入力した場合、人間の目には同じでもシステムは別住所と判断して送料を請求します。住所に注意すれば大丈夫です。
マイページのアドレス帳に1件だけ住所を登録しておき、常にそこから選択するクセをつけるのが最もミスの少ない方法です。
参考:モノタロウ公式ヘルプ「配送料について」
https://help.monotaro.com/app/answers/detail/a_id/19/
モノタロウで個人(一般消費者)として登録した場合、一部の商品は購入できません。厳しいところですね。
商品ページに「事業利用のお客様のみご注文可能な商品です」と表示されているものが対象で、バイクの純正部品の一部がこのカテゴリに入ります。ヤマハ・ホンダ・スズキ・カワサキといったメーカーの純正補修部品は、整備業者向けに卸されているケースがあり、個人アカウントからはカートに入れることすらできない仕様です。
一方で、個人でも問題なく購入できるバイク関連商品はたくさんあります。
買えない商品に直面したとき、「個人事業主で登録し直せばいい」と考えるライダーもいますが、これには注意が必要です。副業も屋号もなく、純粋に自分のバイクのためだけに購入するケースで「個人事業主」として登録することは、モノタロウの利用規約に反する可能性があります。
モノタロウの公式ヘルプには「利用目的と異なっている場合は、弊社で登録停止をさせていただく場合がございます」と明記されています。過去には同様の虚偽登録によるアカウント停止事例も報告されています。アカウントが停止されると購入履歴も閲覧できなくなるため、累積した注文データが一切使えなくなるリスクも生じます。
個人区分で買えない純正部品が必要な場合は、地域のバイクショップや部品商に相談するのが正規の方法です。ショップ経由で取り寄せてもらい、工賃込みで整備をお願いする形が現実的な選択肢になります。
モノタロウを使いこなすと、バイクの維持費を年間で数千〜1万円以上節約できることがあります。これは大きいですね。
まず活用したいのが「曜日別特価」です。毎週決まった曜日に特定カテゴリの商品が割引になります。たとえば木曜日は自動車・バイク用品が対象になることが多く、タイミングを合わせて注文するだけで数百円の節約につながります。
さらに、土曜・日曜・祝日はモノタロウPBブランドが全品10%OFFになるキャンペーンが頻繁に行われています。パーツクリーナーやボルト類などの消耗品は急がない限り週末にまとめて注文するのが賢い使い方です。
次に、会員登録後に活用できる「キャンペーンコード」があります。毎月発行される割引コードで、「曜日別特価」ページの最下部に掲載されています。キャンペーン期間中は何度でも繰り返し使えるため、見落とさないようにブックマークしておきましょう。
注文履歴の活用も見逃せません。マイページの注文履歴では過去の購入商品を写真付きで一覧表示でき、「再注文」ボタンひとつで同じ商品をカートに追加できます。バイクのオイル交換・チェーン清掃など定期的にやるメンテナンスで使う消耗品は、一度注文すればリピートが楽になります。
また、定期的に同じ消耗品を購入するなら「定期配送サービス」の利用も検討に値します。設定した間隔で自動的に注文が入るため、うっかり切らすリスクがなくなります。チェーンルーブやクリーナーなど、月1〜2本ペースで消費するものに向いています。
最後に、代引き払いをメインにしているライダーへの注意点です。代引きで購入した場合、モノタロウのWebサイトから領収書を発行できなくなる(二重発行防止のため)仕様になっています。確定申告や経費精算が必要な場合は、クレジットカード払いに統一するとWeb領収書をPDFでダウンロードでき、インボイス制度にも対応した形式で保存できます。これが条件です。
バイクのメンテナンス費用を少しでも抑えたいなら、まず個人(一般消費者)として無料登録し、消耗品・ケミカル類から試してみるのがおすすめです。送料無料ラインの3,500円(税別)を意識しながら、チェーンルーブ・ガスケット・ボルト類などをまとめ買いする習慣をつければ、ホームセンターや用品店を使い続けるよりもトータルコストを抑えられる場面が必ず出てきます。
参考:バイク用品・パーツの節約通販サイト比較(2rinkan.jp)
https://2rinkan.jp/ridersacademy/archives/2418/