

ヤマハ・NMAXは、スポーティな外観と日常で使いやすい実用性を組み合わせたスクーターです。日本では、124ccの「NMAX ABS」と、155ccの「NMAX155 ABS」がラインアップされています。どちらも水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒エンジン、Vベルト式無段変速機、前後ディスクブレーキを採用しており、通勤、買い物、休日の近距離ツーリングまで幅広い用途を想定しやすい構成です。
街中を走るスクーターでは、足つき、取り回し、燃費、積載性が購入後の満足度を左右します。NMAXは、スポーツスクーターらしいシャープなフロントマスクと、走行中に安定感を得やすい車体サイズを特徴としながら、シート下収納やスマートキーなど、日常の使い勝手も意識されています。単なる移動手段としてではなく、走る時間そのものを楽しみたいライダーに向いたモデルといえるでしょう。
2026年モデルでは、NMAX155 ABSに電子制御CVT「YECVT」を採用し、走行モードの選択や減速比を活用した操作感を取り入れています。一方、NMAX ABSは124ccの原付二種モデルとして、二人乗りや日常の機動力を重視する人に適した選択肢です。なお、両モデルは名称が似ているため、購入時には「NMAX」と「NMAX155」のどちらを指すのかを必ず確認しましょう。
global.yamaha-motor(https://global.yamaha-motor.com/jp/news/2026/0120/nmax.html)
ヤマハ発動機 NMAX公式ページ
NMAX ABSとNMAX155 ABSを選ぶ際に最初に見るべき点は、排気量だけではありません。日本の道路交通法・高速道路利用条件、必要な免許、ナンバープレート区分、保険料、維持費、主な走行ルートまで含めて検討する必要があります。とくに高速道路や自動車専用道路を使う予定があるかどうかは、125ccと155ccを分ける決定的な要素です。
NMAX ABSは124ccの原付二種です。高速道路・自動車専用道路は走行できませんが、二段階右折の対象外であり、法定速度は原付一種より高い区分となります。近隣への通勤や市街地移動、幹線道路を使った日帰り走行を中心に考えるなら、軽快さと維持コストのバランスを取りやすいモデルです。NMAX155 ABSは155ccの軽二輪であり、高速道路を利用できます。都市高速、バイパス、自動車専用道路を経由する通勤や、遠方へのツーリングを視野に入れるなら、走行ルートの自由度が大きく変わります。
| 項目 | NMAX ABS | NMAX155 ABS |
|---|---|---|
| 総排気量 | 124cc | 155cc |
| 区分 | 原付二種 | 軽二輪 |
| 高速道路 | 走行不可 | 走行可能 |
| 最高出力 | 9.0kW(12PS)/8,000rpm | 11kW(15PS)/8,000rpm |
| 最大トルク | 11N・m/6,000rpm | 14N・m/6,500rpm |
| WMTCモード値 | 49.1km/L | 46.4km/L |
| 車両重量 | 132kg | 135kg |
| メーカー希望小売価格 | 389,400円(税込) | 459,800円(税込) |
2026年モデルの価格差は70,400円です。この差額には排気量・出力差だけでなく、NMAX155 ABSに採用されるYECVTという電子制御CVTの価値も関係します。高速道路を年に数回しか使わない場合でも、合流時の余裕や長距離移動時の選択肢に魅力を感じるなら155ccを選ぶ理由があります。反対に、生活圏が市街地中心で、高速道路に乗る機会がないなら、NMAX ABSの燃費と軽二輪より扱いやすい維持面は大きな強みになるでしょう。
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NMAXの魅力は、排気量に対して走りの質感を重視している点です。両モデルとも水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒エンジンを搭載し、街乗りで必要な発進・加速性能と、幹線道路での巡航性能を意識した設計になっています。空冷エンジンのスクーターに比べ、水冷エンジンは温度管理を行いやすく、長い距離を一定速度で走る場面でも安定した走りを期待しやすい特徴があります。
NMAX155 ABSでは、YECVTが特徴的です。一般的なスクーターのCVTは、エンジン回転と遠心力を利用して自動的に変速比を変えます。YECVTは電子制御でCVTの減速比を調整し、走行モードの選択や、加減速時によりライダーの意思を反映しやすい特性を狙った仕組みです。AT限定二輪免許で運転できるスクーターでありながら、ただアクセルを開けるだけではない走行感を求める人には注目すべき装備です。
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足まわりでは、前後13インチホイール、前後ディスクブレーキ、ABSを採用しています。段差や荒れた舗装、雨天の路面では、タイヤ径やブレーキの安心感が日常の疲れに差をつけます。ただしABSは、どのような状況でも短い距離で止まれることを保証する装備ではありません。濡れたマンホール、白線、落ち葉、砂利、凍結路面などではグリップ自体が低下するため、速度を控え、早めの減速を行う必要があります。
通勤用としてNMAXを検討するなら、走行距離と道路環境を具体的に書き出すと選びやすくなります。たとえば片道10km前後で信号が多く、駐輪場所が狭い環境なら、NMAX ABSの機動力が活きます。原付二種は日常の交通流に乗りやすく、スクーターならではのクラッチ操作不要という利点もあるため、渋滞やストップ・アンド・ゴーが多いルートで疲労を抑えやすいでしょう。
一方、片道30km以上の通勤、流れの速いバイパスを通るルート、休日に遠方へ出かける使い方なら、NMAX155 ABSを選ぶ意義が大きくなります。155ccは高速道路を利用できるため、下道だけでは時間がかかる目的地にもアクセスしやすくなります。ただし、高速道路でのスクーター走行は風圧、横風、雨、路面の轍による影響を受けます。車体の排気量だけで安心せず、ヘルメット、グローブ、ジャケット、レインウェアといった装備を整えることが安全性と快適性につながります。
収納面では、シート下スペースだけで全ての荷物を解決しようとせず、普段持ち歩く物を基準に考えることが大切です。フルフェイスヘルメットの形状によっては収納状態が変わるため、実車で確認するのが確実です。通勤では、雨具、工具、モバイルバッテリー、書類、ノートパソコンなどを持ち運ぶ機会もあります。必要に応じて純正または市販のリアボックス、キャリア、USB電源、スマートフォンホルダーを組み合わせると、NMAXを自分の生活に合わせやすくなります。
カスタムを行う場合は、見た目だけで選ばないことも重要です。ロングスクリーンは高速域の風圧軽減を期待できますが、視界、ハンドル操作、横風の受け方にも影響します。リアボックスは荷物を積める一方、重量物を高い位置に載せすぎると取り回しや操縦感が変わります。積載する荷物の重量、固定方法、車両の最大積載や取扱説明書の注意事項を確認し、安全性を損なわない範囲で装備を選びましょう。
NMAXの購入費用は、車両本体価格だけでは決まりません。実際に支払う金額には、登録や納車に関する費用、自賠責保険、任意保険、用品、盗難対策、メンテナンス費用などが加わります。NMAX ABSは2026年モデルで389,400円、NMAX155 ABSは459,800円がメーカー希望小売価格ですが、これは登録諸費用や保険料を含まない車両価格です。見積もりを依頼する際は、乗り出し価格と内訳を分けて確認しましょう。
yamaha-motor.co(https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/nmax155/)
維持費では、125ccと155ccで税金・保険・車検の扱いが異なる点に注意が必要です。155ccのNMAX155 ABSは軽二輪に分類されますが、250cc以下であるため車検はありません。ただし、保険や税金、ナンバー登録手続き、利用できる道路などは原付二種のNMAX ABSとは同一ではありません。任意保険の料金は年齢、等級、補償内容、地域、契約条件で変わるため、購入前に自分の条件で見積もることが欠かせません。
中古車を選ぶ場合は、年式、走行距離、整備記録、タイヤ・ブレーキパッド・駆動系消耗品の状態を確認してください。スクーターは便利な反面、ベルト、ローラー、ブレーキフルード、冷却水、タイヤなど、定期的な点検と交換が走行性能に直結します。価格が安く見える車両でも、納車後すぐに消耗品交換が必要なら総費用は上がります。特にNMAX155は年式によって装備や変速機の仕様が異なるため、現行型と中古車を比較する際は、年式ごとの違いを販売店に確認することが重要です。
最終的には、「高速道路を使うか」「年間走行距離はどの程度か」「通勤だけか、ツーリングにも出るか」「購入後にどの装備を追加したいか」という4点から考えると判断しやすくなります。街乗り中心で費用と軽快さを重視するならNMAX ABS、高速道路を含む行動範囲と走りの余裕、YECVTの操作感に魅力を感じるならNMAX155 ABSが候補になります。試乗車や展示車がある販売店では、カタログ数値だけでなく、ハンドル位置、足つき、車体の押し引き、ブレーキレバーの握りやすさまで確認して、自分の体格と用途に合う一台を選びましょう。

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