ブレーキパッド バイクおすすめ選び方と交換時期完全ガイド

ブレーキパッド バイクおすすめ選び方と交換時期完全ガイド

ブレーキパッドのバイクおすすめ選び方・交換時期ガイド

新品パッドに交換した直後の200kmは、むしろブレーキが効きにくくなります。


🏍️ この記事でわかること
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素材別の選び方

オーガニック・セミメタル・シンタードの違いと、街乗り・ツーリング・スポーツ走行それぞれに合う選び方を解説

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交換時期のサイン

残量2mm・走行5,000〜10,000kmが目安。金属音・レバーストローク変化など見逃しやすいサインを紹介

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おすすめメーカー

デイトナ(赤パッド・ゴールデンパッドχ)、ベスラ(ZD-CT・SDパッド)など信頼できるモデルを用途別に紹介


ブレーキパッドの素材3種類の違いと用途別おすすめ選び方


ブレーキパッドは「素材」によって、効きの特性・コントロール性・耐久性がまったく異なります。つまり選び方を間違えると、どれだけ高価なパッドでも本来の性能を発揮できません。


大きく分けるとオーガニック(ノンアスベスト)・セミメタル・シンタードメタル(焼結メタル)の3種類があります。それぞれの特徴を以下にまとめました。


| 素材 | 制動力 | コントロール性 | 耐熱性 | 向いた用途 |
|---|---|---|---|---|
| オーガニック | 低〜中 | ◎ とても高い | △ 低め | 街乗り・初心者 |
| セミメタル | 中〜高 | ○ バランス良 | ○ 良好 | ツーリング・日常 |
| シンタードメタル | 高 | △ 慣れが必要 | ◎ とても高い | スポーツ・峠 |


オーガニックパッドは繊維系素材を樹脂で固めたもので、ブレーキの立ち上がりがマイルドです。ローターへのダメージが3種類のなかで最も小さく、初心者やスクーターユーザーに支持されています。ただし、高温での制動力低下(フェード現象)が起きやすいため、長い下り坂や連続ブレーキングには不向きです。


セミメタルパッドは樹脂に金属成分を混ぜた摩擦材を使用します。ブレーキの効き方が素直でコントロールしやすく、価格も比較的安価です。デイトナの「赤パッド」や「ハイパーパッド」はこのカテゴリに属します。多くのライダーが最初の交換でこのタイプを選び、純正からのステップアップとして定番の選択肢です。これが基本です。


シンタードメタル(焼結メタル)パッドは、金属系の摩擦材を高温で焼き固めた、いわば「性能特化型」です。摩擦係数が高く、雨天でも性能が落ちにくいのが強みです。峠やワインディングサーキット走行を楽しむライダーに選ばれています。ただし、ローターへの攻撃性がセミメタルより高く、パッドの価格自体は3,000〜8,000円程度でも、ローターまで痛めてしまうと交換費用が3万円以上になることがあります。


走り方によって最適な素材は変わります。街乗り中心なら「セミメタル」か「オーガニック」、峠やロングツーリングが多いなら「シンタードメタル」を検討しましょう。


参考:素材別の詳細な特徴と使用感を実際に比較したライダーズクラブの記事
ブレーキタッチにこだわればバイクはもっと楽しくなる!|気になるブレーキパッドを一斉インプレッション(ライダーズクラブ)


ブレーキパッドの交換時期と残量確認の正しいチェック方法

走行距離だけで判断する」のは危険なやり方です。同じ5,000kmでも、渋滞の多い都市部と高速メインのツーリングではパッドの消耗が大きく異なります。


一般的な交換目安は以下のとおりです。


- 走行距離の目安: 5,000〜10,000km
- 残量の目安: 摩擦材の厚みが2mm以下で交換、1mm以下は即交換
- 新品時の厚み: 約3〜4mm(バイク用は車用の10mmより薄い点に注意)


意外と見落とされやすいのが「前後の減り方の差」です。フロントブレーキはリアに比べて制動力が大きく、その分摩耗が早くなります。3万5千km走行後のケースとして「後輪が残り2mm弱なのに前輪はまだ半分」という実例もあります。前後を別々のタイミングでチェックしなければ、リアが先にゼロになっても気づかないリスクがあります。


残量の確認方法は大きく2つです。


1. キャリパーの隙間から目視する: スマホのライトを当てると確認しやすい。パッドの厚みが均等に残っているか、左右のパッドに摩耗差がないかを確認します。


2. キャリパーを外してノギスで測る: より正確ですが、ブレーキ周りの作業に慣れていない場合はショップに依頼しましょう。


次のような症状が出たら、距離に関わらず点検が必要です。


- 「キーッ」という金属音が鳴る(摩擦材がほぼゼロのサイン)
- レバーを深く握らないと止まらなくなった
- 車体が止まるまで以前より距離が伸びた感覚がある


痛いですね。しかし、これらを無視してローターまで傷つけてしまうと、パッド代数千円が1枚1万〜3万円超のローター交換費用に膨らむこともあります。早期発見が最大のコスト節約になります。


参考:バイク専門のブレーキパッド残量チェックと寿命目安の解説
バイクのブレーキパッドは自分で交換することはできる?残量の見方から交換手順まで(bikeman)


バイクにおすすめのブレーキパッドメーカー比較【デイトナ・ベスラ・RK】

ブレーキパッドを初めて社外品に替えるなら、「実績のあるメーカー」から選ぶのが安心です。


デイトナ(DAYTONA)は、日本最大のバイク用アフターパーツメーカーとして知られており、ブレーキパッドもその代表製品のひとつです。ラインナップは走りのスタイルに合わせて選べる構成になっています。


- 🔴 赤パッド(セミメタル): 1984年発売のロングセラー。2,000〜3,500円程度とコスパが高く、初めての交換に最適。コントロール性とローター攻撃性の低さが人気の理由です。


- 🥇 ゴールデンパッドχ(シンタード): 初期制動がおだやかに立ち上がりリニアな効き味。スポーツツーリング向けで4,000〜6,000円前後。


- ⚡ ハイパーシンタードパッド: 赤パッドに比べて約50%耐摩耗性が向上。デイトナがバイク販売店向けの推奨商品として位置づけるモデル。


ベスラ(Vesrah)はブレーキパッドに特化した専門メーカーで、レース用技術を市販品に落とし込んでいます。


- 🏁 ZD-CTパッド(ストリート最高峰): レース用摩擦材をストリート仕様にリファイン。硬質合金バックプレートで踏力の伝達ロスをゼロに近づけた高性能モデル。


- 🛡️ SDパッド(コスパ重視): 旧車・外車を含む幅広い車種に適合。通勤・ツーリング両用で長持ちしやすい定番品。


RK EXCELはコントロール性に強いこだわりを持つメーカーです。最上位モデルの「メガロイX」はサーキット対応のシンタードパッドで、握り始めは優しく、握り込むほど制動力がリニアに立ち上がる特性を持ちます。街乗りからサーキットまでワンパッドでこなしたいライダーに向いています。


これは使えそうです。どのメーカーも用途別にラインナップが細かく分かれているため、「自分の走りのスタイル」を先に整理しておくと選びやすくなります。


参考:用途別のパッド比較と各メーカーの特徴をまとめた解説ページ
用途で選ぶブレーキパッド(バイクブロス)


ブレーキパッド交換後の「当たり出し」を怠ると制動力が落ちる理由

新品パッドに交換しても、すぐにフル制動力が発揮されるわけではありません。これが「当たり出し(アタリ付け)」と呼ばれる慣らし工程が必要な理由です。意外ですね。


交換直後のパッドとローターは、接触面の細かな凹凸が噛み合っていない状態です。この状態で急ブレーキをかけると、想定より制動力が出ずに停止距離が伸びることがあります。メーカーのサンスタークSMCによると、通常走行でのブレーキングを200〜1,000km程度繰り返すことでアタリが付くとされています。


当たり出しの正しい手順は以下のとおりです。


1. 最初の200kmは急制動・急加速を避けて、穏やかなブレーキングを繰り返す
2. 速度30〜40km/hから優しく止まる動作を10〜15回繰り返す
3. レバーの感触が安定してきたらようやく「アタリが付いた」合図


当たり出しが不完全なまま峠や高速道路で強いブレーキングをかけると、ブレーキの効きが想定を大きく下回ることがあります。また、ローターに対してパッドの一部分だけが接触し続けた場合、ローター表面に偏摩耗が生じてしまいます。そうなると振動や鳴きが起きやすくなり、最終的にはローターごと交換が必要になるケースもあります。


パッドだけ交換したときでも、古いローターの表面には以前のパッド成分が残っています。当たり出しには「新しいパッドの摩擦材をローターに均一に転写させる」意味もあるため、省略は禁物です。当たり出しが条件です。


参考:パッドとローターのアタリ付け方法をメーカーが詳しく解説したページ
パッド・ローターのアタリ付け方法について(ディクセル公式)


ブレーキパッドの「ローター攻撃性」を無視すると修理費3万円超になる理由

「高性能パッド=すべてにおいて優れている」と思っているライダーは少なくありません。しかし、シンタードやカーボン系の高性能パッドはローターへの攻撃性が高く、誤った使い方をするとパッドより高価なローターを傷める可能性があります。


ローター攻撃性とは、摩擦材がローター(ブレーキディスク)を削る強さのことです。攻撃性が高いパッドを街乗り主体のバイクに使うと、ローターの摩耗が加速します。バイク用ブレーキローターの交換費用は1枚10,000〜30,000円以上が相場で、フロント・リアともに交換となれば出費は相当な額になります。


一方、シンタード系パッドが本領を発揮するのは温度が上がった状態(サーキットや峠の連続ブレーキング時)です。街乗りの低温域では、むしろセミメタルやオーガニックの方がコントロール性が高い場面もあります。


ローター攻撃性を踏まえた選び方のポイントは以下のとおりです。


- 🛣️ 街乗り・通勤メイン → セミメタルorオーガニックで十分。ローターを長持ちさせやすい。


- 🏔️ ツーリング・峠あり → シンタードメタル。ただし定期的なローター点検を忘れずに。


- 🏁 サーキット走行あり → ローターとセットで高耐熱グレードを選ぶ。カーボン系は街乗りでの低温時に制動力が不足しやすいため、サーキット専用に留めるのが賢明。


パッドの価格が3,000〜5,000円でも、ローターまで傷めれば10倍以上のコストになりえます。「高性能なパッドを入れた=安心」ではなく、「自分の走り方に合っているか」をまず確認することが大切です。


シンタードを選ぶ場合は、ローターの厚みも合わせてチェックしましょう。多くのメーカーは使用限界厚みをローターに刻印しているため、残量確認の目安にできます。ローターの限界厚みの確認が条件です。


参考:ブレーキパッドとローターの関係性を素材別に解説した記事
レジン vs メタル、どっちを選ぶ?ブレーキパッド素材の違いと用途別おすすめ(バイクプラス)




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