

空気圧を下げればグリップが良くなると思っていませんか?
BATTLAX HYPERSPORT S21は、ブリヂストンが世界最高峰の2輪レース用タイヤ開発で活用してきたULTIMAT EYE技術を初めて一般公道走行向けタイヤに適用したスポーツタイヤです。この技術により、実車と同等の高速走行状態を室内で再現し、タイヤ接地面における挙動を可視化することができます。
参考)https://www.bridgestone.co.jp/products/tire/mc/products/detail/pr138
時速400km、バンク角60度まで対応可能な試験機で計測・解析を行っています。つまり、科学的根拠に基づいた精度の高い設計ということですね。
参考)BRIDGESTONE(ブリヂストン) BATTLAX HY…
フロントタイヤは3分割トレッド、リアタイヤは5分割トレッドを採用し、コーナリング時に重要となるショルダー部分に専用コンパウンドを配置しています。コンパウンド設計を分子レベルから見直し、ミクロレベルでのタイヤと路面の接地性を向上させました。
参考)https://www.bridgestone.co.jp/products/tire/mc/new_products/s21.html
トレッドデザインは切れ味鋭い日本刀をモチーフとした個性的なルックスで、存在感のあるサイドデザインも特徴です。
S21は前モデルのS20 EVOと比較して約30%の摩耗ライフ向上を実現しています。これは接地面におけるタイヤが路面を滑る挙動を詳細に把握し、滑り域を大幅に減少させることに成功したためです。
参考)【タイヤレビュー】ブリヂストン「BATTLAX HYPERS…
具体的な走行距離として、スポーツ走行で約4,300kmの実績があります。同じ条件で前モデルが6,000km走行できた場合、S21では約8,000km走行できる計算です。
参考)https://bikereifen24.de/motorrad-reifenmagazin/bridgestone-battlax-s21-test/
実際の使用例では、7,900kmでスリップラインに近づいた報告もあります。ただし、走行距離7,900km時点で中央部の摩耗が進んでいたため、実際の向上率は20%程度と感じたユーザーもいました。
参考)”BATTLAX・S21”のライフ・・・: ヒカリの国のアク…
摩耗肌は非常にきれいで、高速道路で長時間走行した後でもトレッドが溶けて玉状になる「アリンコ」が見られません。タイヤ負荷の高い走り方でも波状の摩耗肌「アブレーション」がほとんど現れないのが特徴です。
S21は早朝10℃の低温から夏の26℃まで、温度に関係なく一定の接地感とグリップ力を提供します。新品タイヤ装着直後の皮むきが終わっていない段階でも、コーナリングに不安がありません。
対応温度レンジが驚くほど広いんです。
ドライ路面でのグリップは非常に高く、90%の街乗りライダーには十分すぎる性能です。ハーフウェット路面でも常識的な速度と加速で走る限り、特別な注意は不要です。
フロントタイヤのクラウン半径を小さく、リアタイヤのクラウン半径を大きく設計することで、バンク時の前後バランスを最適化しています。これによりコーナリング時の車両を傾けた状態における接地面が前後方向に長くなり、車両を旋回させる力が増大します。
参考)https://www.bridgestone.co.jp/products/tire/mc/news/upload/BikersStation201603.pdf
サーキット走行でも十分なパフォーマンスを発揮し、タイトターンや中速域でのコーナリングが繰り返されるジムカーナでも十分な旋回力を提供します。
S21は軽快なハンドリングと意欲的なインレンジバヘイビアを特徴とします。リアから先に曲がり、わずかに遅れてフロントがスムーズに切れていくリアステア感覚がやや強めです。
低速時は安定重視で曲がることができ、スピードが乗ってくるとメリハリのあるコーナリングが可能になります。ライダーのスキルやシチュエーションに合わせて性格を変化させられるタイヤなんですね。
フロントに荷重を移しながらコーナリングすると、フロントとリアが同期して倒れるようになり、スポーティ感が出てきます。積極的な体重移動やブレーキングで荷重と姿勢を変化させなくても、タイヤが自然にコーナーのRや速度域に合わせてくれます。
ブレーキ性能も優秀で、スパートルーで安定した制動が可能です。グリップは卓越しており、タイヤが「ラブリング」を起こす傾向はありません。
唯一の注意点として、渋滞時の1km/h以下のノロノロ走行ではフロントタイヤがうねるような違和感を覚えることがあります。これはタイヤのセンターをわずかにまたぐ溝のトレッドパターンが原因ですが、少しでも速度が出ればすぐに感じられなくなります。
S21で重要なのは適正空気圧の維持です。プロダクションレースタイヤと異なり、S21で空気圧を下げすぎると踏ん張る力が削がれ、グリップが低下します。
参考)【タイヤレビュー】ブリヂストンの2輪用スポーツラジアル「BA…
空気圧を下げるとグリップが落ちるんです。
構造や使用素材がレース用タイヤと異なるため、同じように内圧を下げる調整は逆効果になります。メーカー推奨の適正空気圧を守ることで本来の性能を発揮できます。
タイヤ交換直後の急なハンドル操作や加速は禁物です。新品タイヤの表面には製造時のワックスが残っており、皮むきが完了するまで慎重な走行が必要です。
滑り出す感覚については、限界点が高いグリップは良いものの、滑り出す感覚が非常に掴みにくいと感じるユーザーもいます。ズルっと滑ってハイサイド寸前まで車体が振られた経験も報告されています。
参考)https://review.kakaku.com/review/S0000858075/
限界走行を楽しみたい上級ライダーには、もう少しグリップ力を落として滑り出す感覚をライダーに伝えてくれる特性の方が好まれる場合もあります。
S21は幅広い車種に対応しており、フロントは110/70ZR17から130/70ZR16まで、リアは150/60ZR17から190/55ZR17までのサイズ展開があります。SUZUKI GSX-S750/ABS(17-)専用サイズも用意されています。
スーパースポーツ、ハイパーネイキッドバイク、スーパーモト、ハイパーモタードに特におすすめです。重量級の車両にも対応し、スズキ隼(GSX1300R)のような240kg前後の装備重量、175PSの車両でも優れたパフォーマンスを発揮します。
後継モデルのS23が登場したため、S21は予算重視の選択肢としても優秀です。ハイパフォーマンスマシン向けの予算に優しい代替案として機能します。
「高速道路を使ったツーリングがメインだけれどワインディングも楽しみたい」という方や、「いつかはサーキットデビューしてみたい」と考えている方に最適です。現在使っているタイヤがなんとなく扱いにくいと感じている方も、S21は得はあっても損はない選択となります。
趣味のトラックデイにも適しており、冷えた路面コンディションでも最初からペースを上げて走ることができるため、転倒しにくいというメリットがあります。
在庫がなくなり次第販売終了となるサイズもあるため、購入を検討している場合は早めの確認が推奨されます。
BATTLAX HYPERSPORT S21製品ページ - ブリヂストン公式
サイズ展開や価格、詳細スペックを確認できる公式製品ページです。
BATTLAX HYPERSPORT S21のストリート性能レビュー
550km走行した詳細なインプレッションと、ジムカーナ走行での限界性能テスト結果が掲載されています。