MFJライセンス取得方法と種類・費用の完全ガイド

MFJライセンス取得方法と種類・費用の完全ガイド

MFJライセンス取得方法|種類・費用・手順を完全解説

10年以上更新を忘れると、積み上げた成績がすべてリセットされて新規扱いになります。


この記事でわかること
🏍️
MFJライセンスの種類と自分に合った選び方

エンジョイから国際ライセンスまで、競技種目・年齢ごとに何を選べばいいかが分かります。

📋
取得ステップと必要な費用の目安

講習会・走行証明・申請料など、取得までにかかる費用と手順を具体的に解説します。

⚠️
知らないと損する落とし穴と注意点

「複数サーキットの走行時間は合算不可」など、見落としがちなルールを具体的に紹介します。


MFJライセンスとは|取得方法を学ぶ前に知っておきたい基本

MFJ(一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会)は、1961年に設立された日本国内のモーターサイクルスポーツを統括する機関です。国内のバイクレースに出場するには、原則としてMFJが発行するライセンスが必要になります。


MFJが公認・承認する競技会は、年間約600大会にのぼります。全日本選手権のような大きな大会から、地方のローカルレースや初心者向けのエンジョイイベントまで、幅広い大会が開催されています。つまり「レースに出たい」と思ったら、まずMFJライセンスの取得が第一歩となるわけです。


MFJライセンスは、大きく分けて3つのカテゴリーに分類されます。


- 競技ライセンス(エンジョイライセンス含む):レースや競技会に選手として出場するためのライセンス。


- 競技役員・講師ライセンス:競技会の運営や指導にあたる人が取得するライセンス。


- ピットクルーライセンス:選手の補助として競技に関わる人に必要なライセンス。


まずは「自分はどの立場で競技に関わりたいのか」を明確にすることが重要です。選手として走りたいのか、友人を応援するためにピットで作業したいのか、役割によって必要なライセンスが変わります。


参考:MFJ公式サイト(ライセンス種類・取得条件)
MFJライセンスの種類と取得条件 | MFJ Online Magazine


MFJライセンス取得方法|種類ごとの区分と取得条件一覧

MFJのライセンスは競技種目によって区分が異なります。ここでは、バイクに乗るライダーが最も関係するロードレース・モトクロス・トライアルを中心に整理します。


🏁 ロードレースライセンスの区分


| ライセンス区分 | 取得条件 | 参加できる主な競技会 |
|---|---|---|
| ジュニア | 12〜15歳/サーキットライセンス所持 または講習会受講 | 地方選手権など |
| フレッシュマン | 16歳以上/サーキットライセンス所持 または講習会受講 | MFJカップ・地方選手権ナショナルクラスなど |
| 国内 | 16歳以上/講習会受講、または1サーキットで3時間以上走行証明 | MFJカップ・地方選手権ナショナルクラスなど |
| 国際 | 国内ライセンス所持後、昇格基準を満たして申請 | 世界選手権・全日本選手権など |


🏔️ モトクロス・トライアルライセンスの区分


| ライセンス区分 | 取得条件 |
|---|---|
| PCライセンス(MXのみ) | 8歳以下/親権者とともに講習会受講 |
| ジュニア | 9〜15歳/親権者とともに講習会受講 |
| 国内B級 | 16歳以上/講習会受講(対面またはWEB) |
| 国内A級・国際B級・国際A級 | 前の区分取得後、昇格基準を満たして申請 |


ロードレースの場合、最初に取得できるのは「ジュニア」「フレッシュマン」「国内」のいずれかです。「国際ライセンス」は自分で申し込みができるものではなく、成績による昇格制度を経て初めて取得できる点は押さえておきましょう。


また、見落としがちな点として「スポーツ年齢」があります。MFJの年齢基準は満年齢ではなく、「その年(1月1日〜12月31日)に迎える年齢」を指します。たとえば2026年中に16歳になる人は、誕生日前でも16歳扱いになります。これはメリットになるケースもあります。


参考:MFJ国内競技規則2026 第2章ライセンス(PDF)
MFJ国内競技規則 2026 第2章ライセンス(MFJ公式PDF)


MFJライセンスの取得方法|ロードレース国内ライセンスの具体的な手順

多くのバイク乗りが最初に目指す「ロードレース国内ライセンス」を例に、実際の取得ステップを解説します。国内ライセンスは、以下の3つのルートのいずれかで取得できます。


ルート①:MFJ公認「ロードレース国内ライセンス講習会」を受講する


最もスタンダードな方法です。座学(競技規則・旗の意味・安全マナー等)と筆記試験、実技走行をセットで行う講習会に参加します。講習会の受講証明の有効期限は、受講日から1年以内なので早めに申請まで進めることが肝心です。


モビリティリゾートもてぎでは「1day GET MFJライセンス」という1日完結プログラムが用意されており、サーキットライセンス(MCoM会員入会)とMFJロードレース国内ライセンスを同日に取得できます。費用は初回の場合、MCoM会員入会費48,000円+受講料37,000円で合計85,000円(2026年度改定後)です。決して安くはありませんが、1日で完結できる効率の良さは魅力です。


ルート②:MFJ公認サーキットで「3時間以上のスポーツ走行」証明を取得する


サーキットライセンスを取得して、そのサーキットで合計3時間以上のスポーツ走行を積む方法です。1回30分の走行枠を利用すると、6枠以上こなす必要があります。費用は1枠あたりのスポーツ走行料金が数千円かかるため、積み重なると相応の出費になります。


⚠️ ここが落とし穴です。 複数のサーキットでの走行時間は合算できません。筑波で2時間、富士で1時間走っても、合計3時間として認められないのです。必ず「1つのサーキットで3時間」という条件をクリアする必要があります。


ルート③:フレッシュマンライセンスで2回以上出走実績がある場合


フレッシュマンライセンスを持っており、MFJ公認・承認ロードレース競技会に2回以上出走した実績があれば、国内ライセンスに申請昇格できます(直近2年以内の実績が対象)。すでにフレッシュマンで走り始めている人は、このルートが最も自然な流れです。


いずれのルートでも、最終的にはMFJ会員WEBサービスからオンライン申請を行い、申請料を納めてライセンスを取得します。


参考:モビリティリゾートもてぎ ライセンスプログラム
ライセンス 2輪・4輪 License | モビリティリゾートもてぎ


MFJライセンスの取得方法|申請料金と費用の全体像

MFJライセンスの申請料は、競技種目・年齢区分・保険区分によって異なります。費用を正確に把握しておくと、予算計画が立てやすくなります。


💰 2025年度MFJライセンス申請料(新規・一部抜粋)


| 種目・区分 | C区分(高校生以上64歳以下) | B区分(65歳以上) |
|---|---|---|
| ロードレース フレッシュマン | 14,010円(ピットクルー付帯) | 13,360円 |
| ロードレース 国内 | 15,510円(ピットクルー付帯) | 14,860円 |
| モトクロス・トライアル 国内B級 | 15,510円(ピットクルー付帯) | 14,860円 |
| エンジョイライセンス | 4,510円 | 3,860円 |


2025年度からは、16歳以上の競技ライセンス(新規・継続いずれも)にピットクルーライセンスが自動付帯されるようになりました。これは実質的にお得な変更です。


ただし、申請料はライセンスカードそのものの費用だけではありません。全体的な費用として以下を想定しておくと良いでしょう。


- サーキットライセンス取得費用(各サーキットで異なる。富士スピードウェイ等は数万円規模)
- 講習会受講料(サーキットや主催団体によって2,000〜数万円)
- MFJライセンス申請料(上表参照)
- バイクのレース装備費(MFJ公認ヘルメット・レーシングスーツ等)


装備の費用が最も大きな出費になるケースも多いです。特にMFJ公認マーク付きのレーシングスーツとヘルメットは必須装備で、中古品でもまとまった費用がかかります。入門期はレンタル装備を活用しているサーキットも一部あるので、まず問い合わせてみることを勧めます。


なお、ライセンスを再発行する場合の費用は1,000円です。また、氏名変更による再発行は無料となっています。


参考:MFJ公式ライセンス料金ページ
PRICE ライセンス料金 | MFJ


MFJライセンスの取得方法|更新・昇格・失効の知られざるルール

ライセンスを取得した後も、定期的な更新と昇格のルールをきちんと把握しておくことが大切です。意外と見落としがちなポイントが複数あります。


📅 有効期限は毎年3月31日まで


MFJライセンスの有効期間は、原則として毎年4月1日から翌年3月31日までです。2026年度ライセンスであれば、2026年4月1日〜2027年3月31日が有効期間となります。3月31日までに開催される大会に出場したい場合は、前年度ライセンスが必要な点にも注意が必要です。


📈 昇格のルール(ロードレースの例)


昇格には「自動昇格」と「申請昇格」の2種類があります。自動昇格とは、規定のポイントや順位を獲得すると自動的に翌年度のライセンスが上位区分に切り替わる制度です。たとえばMFJカップJP250選手権のナショナルクラスで30点以上のポイントを獲得した場合、昇格申請を提出することで国際ライセンスへ昇格できます。


⚠️ 10年更新を忘れるとライセンスが消滅する(ロードレース)


最も知られていないルールの一つです。ロードレースの場合、10年以上更新を行わずに放置すると、それまでのライセンス資格が消滅し、再取得の際は新規扱いになります。過去の成績・ライセンスグレードもすべてリセットされます。


「昔レースをしていたけど、仕事が忙しくなって10年以上空いてしまった」という人が、昔の国際ライセンスを引き継ごうとして取得不可になるケースがあります。空白期間が5年以内であれば過去の会員情報の一部は継続扱いになりますが、成績の引継ぎはできません。5年以上が経過すると新規扱いとなるため、再開する際は早めに手続きをすることが重要です。


📉 欠格期間があると降格するケースも


単にライセンスが失効するだけでなく、欠格期間(更新していない期間)の長さに応じてライセンスのグレードが降格するルールがあります。国内ライセンスを持っていても、一定期間更新を怠ると、再取得時にフレッシュマンやそれ以下のグレードから出直しになる場合があります。せっかく昇格したグレードを無駄にしないためにも、毎年きちんと更新手続きを行うことが原則です。


参考:MFJライセンスよくあるお問い合わせ
FAQ よくあるお問い合わせ | MFJ