NC750X DCT ABSの燃費と走行性能を徹底解説

NC750X DCT ABSの燃費と走行性能を徹底解説

NC750X DCT ABSの特徴と性能

DCT搭載車でもクラッチ操作が必要な場面があります。


この記事のポイント
実燃費30km/L超えも可能

走行条件次第で驚異的な燃費性能を発揮

🔧
DCT機構の独自性

クラッチレスでもマニュアル感覚を楽しめる

🛡️
ABS標準装備の安心感

雨天時や緊急ブレーキでの制動力を確保

NC750X DCT ABSの基本スペックと特徴



ホンダNC750X DCT ABSは、745ccの水冷4ストローク並列2気筒エンジンを搭載したアドベンチャーツアラーです。最高出力は58PS/6,750rpm、最大トルクは68N・m/4,750rpmを発生します。


車両重量は242kg(MTモデルは235kg)で、取り回しやすい重量バランスが特徴です。シート高は800mmと比較的低めに設定されており、身長160cm台の方でも両足が地面につきやすい設計になっています。


燃料タンク容量は14.1Lです。これは同クラスのアドベンチャーバイクとしては標準的な容量ですが、優れた燃費性能と組み合わせることで400km以上の航続距離を実現できます。


ホンダ公式サイト NC750X 諸元表
車体サイズは全長2,210mm×全幅840mm×全高1,330mmで、街中での取り回しと高速巡航時の安定性を両立しています。


NC750XのDCTシステムの仕組み

DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)は、2つのクラッチを使って変速時の動力伝達を途切れさせない機構です。奇数段と偶数段で別々のクラッチを使用するため、次のギアを予め準備できます。


変速時間は0.3秒以下という短さです。これは人間がマニュアルトランスミッションでクラッチ操作をするよりも格段に速く、加速のスムーズさにつながっています。はがきの長辺(約15cm)を定規で測る時間よりも短い瞬間です。


DCTには3つのモードがあります。Dモード(自動変速)、Sモード(スポーツ走行向け自動変速)、MTモード(パドルシフトでの手動変速)から選択可能です。


ホンダ技術情報 DCTの仕組み
Dモードでは信号待ちから発進まで完全にクラッチ操作不要で、渋滞時の疲労を大幅に軽減できます。一方、MTモードでは左ハンドルのパドルシフトで任意のタイミングで変速でき、マニュアル車のような操作感を楽しめます。


ただし、MTモードでも完全にマニュアル車と同じではありません。エンジン回転数許容範囲を超えると自動的にシフトアップする保護機能が働きます。


これが基本です。


NC750X DCT ABSの実燃費データ

カタログ値の燃費はWMTCモード値で29.2km/Lです。しかし実走行では条件によって大きく変動します。


一般道での実燃費は25~32km/Lの範囲に収まることが多いです。信号の少ない郊外路で定速走行を心がければ32km/Lも達成できますが、市街地の渋滞では25km/L前後まで低下します。東京ドーム約5個分の面積(約25万平方メートル)を移動するのに必要なガソリン量で比較すると、渋滞時と郊外路では約1.3倍の差が出ます。


高速道路での実燃費は27~30km/Lが目安です。100km/h巡航なら30km/L近くをキープできますが、120km/h以上での走行では27km/L程度に落ちます。


ホンダ公式 NC750X 燃費情報
満タンで走行できる距離は350~450kmです。タンク容量14.1Lに実燃費25~32km/Lを掛けた計算になります。東京から名古屋までの距離(約350km)を無給油で走破できる計算ですね。


燃費を良くするコツは、急加速を避けてDモードで走行することです。DCTの自動変速は燃費最適化されているため、Sモードよりも2~3km/L程度燃費が良くなります。タイヤ空気圧も適正値(前2.50kgf/cm²、後2.90kgf/cm²)を保つことで、転がり抵抗を減らせます。


NC750X DCT特有の走行フィーリング

発進時のもたつき感はDCT特有の特性です。DCTは変速をスムーズにするため、クラッチの接続をゆっくり行います。そのため信号待ちからの急発進では、マニュアル車のような瞬発力は期待できません。


Sモードでは発進時のレスポンスが向上します。クラッチの接続速度が速くなり、エンジン回転数も高めに保たれるため、キビキビした加速が可能です。


ただし燃費は2~3km/L悪化します。


コーナリング時のシフトダウンは自動で行われます。DCTは車速とバンク角を検知して、最適なギアに自動的に変速するため、ライダーはブレーキングとライン取りに集中できます。


低速でのUターンや取り回しでは、エンストの心配がありません。クラッチが自動制御されるため、半クラッチ操作を意識せずに狭い場所での操作ができます。


つまり初心者にも優しい設計です。


ただし停車時は必ずニュートラルに入れる習慣が重要です。DCTはギアが入ったまま停車すると微妙にクリープ現象が発生し、意図せず前進する可能性があります。


坂道での停車時は特に注意が必要ですね。


NC750X ABSブレーキシステムの制動性能

NC750Xにはフロントとリアの両輪にABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が標準装備されています。急ブレーキ時にタイヤがロックするのを防ぎ、転倒リスクを大幅に軽減します。


フロントブレーキはダブルディスク(直径320mm×2)を採用しています。強力な制動力を発揮し、高速道路からの減速も安心して行えます。


キャリパーは対向2ピストンタイプです。


リアブレーキはシングルディスク(直径240mm)で、片押し1ピストンキャリパーを使用しています。リア単独でも十分な制動力がありますが、ABSの恩恵を最も受けるのは雨天時の急制動です。


雨天時の制動距離はABSがあることで約20~30%短縮されます。濡れた路面でフロントブレーキを強く握ってもタイヤがロックせず、ハンドル操作も可能なまま停止できます。


これは使えそうです。


ホンダ二輪車安全技術 ABS解説
ABSの作動は、ブレーキレバーに断続的な振動として伝わります。初めて体験すると驚くかもしれませんが、これは正常な動作です。振動を感じたらそのままブレーキを握り続けることが正しい対処法になります。


ただし砂利道や未舗装路ではABSが邪魔になる場面もあります。タイヤを軽くロックさせて砂利を噛ませることで制動力を得る状況では、ABSが介入して制動距離が伸びる可能性があります。NC750XのABSはオフできないため、オフロード走行時は注意が必要です。




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