

バンディット1250のクラッチは渋滞時に腕がパンパンになります。
バンディット1250S(GSF1250S)は、2007年3月にバンディット1200Sの後継モデルとして発売されました。型式はEBL-GW72A、排気量は1254ccの水冷並列4気筒DOHC16バルブエンジンを搭載しています。最高出力は100PS(74kW)/7500rpm、最大トルクは10.9kgf・m(107N・m)/3500rpmを発揮します。
車両重量は252kgで、シート高は790mmと810mmの2段階調整式です。60km/h定地走行燃費は27.0km/L、燃料タンク容量は19Lのため、満タン時の航続距離は約513kmとなります。これは1000cc超クラスでも優秀な数値ですね。
燃料供給方式はフューエルインジェクションで、レギュラーガソリンが使用できる経済性も備えています。変速機は6速リターン式で、前輪ブレーキは油圧式ダブルディスク、後輪は油圧式シングルディスクとABSを標準装備しています。
バンディット1250の最大の特徴は、低回転域から高回転域までスムーズに吹け上がる水冷エンジンです。先代のGSF1200が油冷エンジンだったのに対し、バンディット1250は水冷化によって冷却性能が向上し、排ガス規制にも対応しました。低中速トルク重視のエンジン特性で、4000回転までで日常走行が完結できる扱いやすさがあります。
参考)GSF1200とバンディット1200の違いは?中古・スペック…
6速100km/h走行時は約3500rpmと低回転で巡航でき、高速道路での快適性は高く評価されています。ただし、2200回転前後で定速走行すると息継ぎのような症状が出るという報告もあり、低回転域の使用には注意が必要です。
参考)https://review.kakaku.com/review/K0000102881/
シートは分厚く柔らかめで、日帰り400km走行でも「少しお尻が痛くなった程度」という評価があります。タンデムシートも大きく分厚いため、二人乗りでのツーリングにも適しています。乗り心地はやや硬めですが、500kmクラスのツーリングなら問題ありません。
バンディット1250Sの年間維持費は、10000km走行を想定した場合で約188,050円です。内訳は、自動車税(重量税・軽自動車税)・自賠責保険料が54,720円、燃料代が83,330円(実質燃費18.9km/L想定)、タイヤ交換費用が40,000円、オイル交換費用(年2回)が10,000円、任意保険料が40,000円となります。
参考)スズキ バンディット1250Fのスペックと維持費 [2016…
カタログ燃費27.0km/Lの70%である18.9km/Lで計算すると、1kmあたりの走行コストは6.7円です。例えば通勤で片道10km走る場合、1日で134円、月20日使用で2,680円、年間で32,160円の燃料代がかかる計算です。
年間走行距離を5000kmに抑えれば、維持費は約121,385円まで下がります。燃料代は半額の41,665円、タイヤとオイルも半分で25,000円となるため、週末ライダーなら維持費負担は軽減されますね。
バンディット1250の中古車平均価格は約55.6万円で、市場には一定数の流通があります。購入時には、特に燃料ポンプ周りの電装系トラブルに注意が必要です。走行後の再始動時に燃料ポンプが作動しない事例が報告されており、燃料ポンプリレーの不具合が原因の可能性があります。
参考)https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000102881/
2200回転前後での息継ぎ症状も報告されています。原因としてインジェクションのマッピングエラー、燃料ポンプの不具合、燃料フィルターの詰まり、インジェクターの詰まりなどが考えられます。ECMの学習機能の結果が蓄積されすぎて不具合が出る場合もあり、ショップでのECMリセットが効果的な対策です。
購入前には必ず試乗して、エンジン始動、低回転域での息継ぎの有無、燃料ポンプの作動音を確認しましょう。整備履歴があり、燃料系統のメンテナンスが行われている個体を選ぶのが基本です。
バンディット1250は「タンデムで2人乗っても機動性に変わりがない」と評価されるほど、二人乗りでのツーリングに向いています。車体は比較的コンパクトで、ホイールベースは1480mm、最低地上高は135mmと標準的なサイズです。
参考)【バンディット1250F レビュー】車へんに旅 ”ウェビッ…
ただし、シート下収納は「無いに等しい」というのが実態です。書類・車載工具・ETCを入れるといっぱいになるため、キャンプツーリングなどの荷物が多い場合は、別途サイドバッグやリアボックスの装着が必要になります。幸いタンデムシート後部にキャリアの取り付けが可能なので、荷物の積載性は工夫次第で向上します。
参考)油冷バンディットは諦め、バンディット1250S試乗 - さん…
高速道路では直進安定性が高く、フルカウル版の1250Fなら防風効果も期待できます。ただし車重252kgはこのクラスとしては標準的ですが、取り回しで「重い」と感じる場面もあります。
バンの最大の欠点ですね。
参考)愛車Bandit1250Fの紹介(インプレ編) - ぼちぼち…
バンディット1250の最終モデルは2016年型で、この時点でギアポジション表示がないというのは意外な点です。デジタルスピードメーター、燃料計、アナログタコメーターは装備されていますが、ギアポジション表示は省略されています。慣れれば問題ありませんが、現代のバイクとしては珍しい仕様です。
クラッチの重さも特筆すべき点で、「油圧式で結構重く、渋滞にハマると腕がパンパンになる」という評価が複数あります。街乗りで頻繁にクラッチ操作が必要な場合は、物理的な負担になります。渋滞が多い通勤路では疲労が蓄積しやすいということですね。
ミッションのストロークが長く「カブみたい」と表現されることもあります。シフトチェンジは大きな動作が必要ですが、これは逆に確実なシフト操作ができるメリットとも言えます。走り方の好みによって評価が分かれるポイントです。
スズキ公式のバンディット1250S詳細スペック
詳細な諸元表と各年式の違いを確認できる公式資料です。購入前に型式と仕様の確認に活用してください。
バンディット1250Sの維持費シミュレーション
走行距離別の維持費計算と燃料代のシミュレーションが可能です。年間走行距離に応じた実際のコストを把握するのに役立ちます。

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