ビクスク マジェスティ選び方からカスタム維持費まで徹底解説

ビクスク マジェスティ選び方からカスタム維持費まで徹底解説

ビクスク マジェスティの魅力と特徴

マジェスティの3つの魅力
🏍️
ビッグスクーターの金字塔

1995年発売以来、日本のビックスクーター市場を確立したパイオニア的存在

💺
快適な乗り心地

広くて柔らかい肉厚シート、足を伸ばせる広いフットレストで長距離も疲れにくい

クラス最高のパワー

水冷4ストローク249cc単気筒エンジンで21馬力、力強い走りを実現

ヤマハのマジェスティは、1995年の初代モデル登場以来、日本にビッグスクーターという新しいジャンルを確立させた伝説的な存在です。「クルマのゆとりと、バイクの行動力」というコピーで世に送り出され、発売と同時に大ヒットを記録しました。大柄な車体に大容量のメットインスペースを確保し、当時としてはクラス最強の21馬力のエンジンを搭載していた点が高く評価されました。
参考)ヤマハ・マジェスティ - Wikipedia

マジェスティの最大の特徴は、その圧倒的な快適性にあります。広くて柔らかい肉厚シートは「動くソファー」と称されるほどで、タンデムシートとの境にある背もたれが腰に気持ちよくフィットします。フットレストも広く、足を伸ばして乗れるため長距離走行でも疲労を感じにくい設計となっています。
参考)マジェスティに乗ってわかったビッグスクーターのメリットとデメ…

走行性能も魅力の一つです。水冷4ストローク4バルブSOHC249ccの単気筒エンジンは、変速方式にCVTを採用し、ヤマハ独自のYCC-AT(電子制御式変速モーター)を搭載することで滑らかで安定性のある走りを実現しています。最高出力21馬力、最大トルク2.4kg・mという数値は250ccとして堂々たるもので、燃費も41km/Lと優秀です。
参考)【バイクカタログシリーズ】Vol.22 ヤマハ:マジェスティ…

また、スタイリングも人気の理由です。現行型はヤマハのビッグスクーターシリーズの兄貴分であるTMAXを彷彿とさせるスポーティで精悍なデザインとなっており、堂々とした存在感と流麗なフォルムが多くのライダーを魅了しています。
参考)オーナーが語る!「マジェスティS」ってぶっちゃけどうなのよ!…

ビクスク マジェスティの歴代モデル変遷

マジェスティは1995年から2016年まで生産された長寿モデルで、世代ごとに進化を遂げてきました。初代モデル(4HC/5CG型)は1995年8月20日に発売され、翌1996年には250ccクラスの登録台数トップとなる大ヒットを記録しました。1997年にはリアブレーキをディスクブレーキとしたMAJESTY250SV、1998年には前後独立式のABSを搭載したMAJESTY250ABSがラインナップに追加されています。
参考)【ヤマハ マジェスティ】生産終了によるマジェスティの買取相場…

二代目モデル(5GM型)は2000年にモデルチェンジを受け、ビッグスクーターブームの火付け役となりました。スタイルの評価も高く、二輪車における年間最多販売を記録する大ヒット商品となり、欧州でも大好評を博しました。三代目モデル(5SJ型)は2002年に登場し、年間販売台数2万台超えという驚異的な販売実績を残しています。
参考)https://www.bds-bikesensor.net/bike?makerModels%5BmakerId%5D=4amp;makerModels%5BmodelIds%5D%5B0%5D=12192

四代目が最終モデルとなり、2016年をもって生産が終了しました。生産終了の理由としては、2018年10月に控えていたABSの義務化が影響したとされています。しかし生産終了後も中古市場での人気は根強く、カスタムベース車としての需要も高いままです。​

ビクスク マジェスティの収納力と実用性

マジェスティの実用性の高さは、その大容量の収納スペースに現れています。シート下には大型のメットインスペースが確保されており、ヘルメットや荷物をたっぷり収納できます。この収納力は買い物やツーリングなど、さまざまなシーンで活躍します。​
さらにDCジャック付きのグローブボックスも装備されており、スマートフォンの充電など電子機器の利用にも対応しています。給油口もグローブボックスの横に配置されるなど、使い勝手に対する細やかな工夫が随所に見られます。フラットボードを採用しているため乗降もラクで、足の置き場の自由度も高いため疲労度が軽減されます。​

ビクスク マジェスティの取り回しやすさ

大きな車体のビッグスクーターは小回りが苦手という印象がありますが、マジェスティは意外にも優れた旋回性能を持っています。ハンドルの切れ角が非常に大きく設計されているため、狭いスペースでも簡単にUターンが可能です。この特性により、市街地での取り回しにストレスを感じることが少なく、日常使いにも適しています。​

ビクスク マジェスティが生産終了した背景と現在の価値

2016年に生産が終了したマジェスティですが、その人気は現在も衰えていません。生産終了の主な理由は、2018年10月に予定されていた250cc以上のバイクに対するABS義務化への対応が困難だったためとされています。​
生産終了後、中古市場でのマジェスティの価値は上昇傾向にあります。2018年1月末時点でのデータによれば、メーカー希望小売価格が722,520円だったのに対し、販売店の中古平均価格は360,000円、バイク買取での最高額は205,607円と高水準を維持していました。ビッグスクーターならではのゆったりとした乗り心地や快適な走行性が、現在主流のコンパクトな原付二種スクーターにはないラグジュアリーな魅力となっており、ファンの心を引き付け続けています。​
また国内外でカスタムベース車としても人気が高く、今後もしばらくカスタムビルダーからの需要は続くと予想されています。​

ビクスク マジェスティのカスタムと社外パーツ

ビクスク マジェスティのカスタムパーツの豊富さ

マジェスティはビッグスクーターの代名詞として長年愛されてきたため、社外パーツが非常に豊富に用意されています。カスタムベース車としての人気も高く、エアロパーツからマフラー、足回り、電装系まで幅広い選択肢があります。
参考)マジェスティ125fiのオーナーレビュー。人気が衰えない不朽…

人気のカスタムパーツとしては、まずマフラーが挙げられます。スタイリッシュかつクールなデザインに、レーシングノウハウを凝縮したマフラーが各メーカーから発売されており、静粛性と性能を兼ね備えたものが人気です。オールステンレス製でバフ仕上げを施したものなど、見た目にも美しいカスタムパーツが揃っています。
参考)ヤマハ マジェスティ250 カスタムまとめ - おすすめのカ…

フロントリップやハーフスポイラーも人気のカスタムです。純正バンパーはそのままに、少し付け足すことでカスタム感を確実にアップさせることができ、ガッツリやりたくないけどドレスアップしたいという方に適しています。ホイールやフロントグリルのカスタムも定番で、個性を表現しやすいパーツとなっています。​

ビクスク マジェスティの足回りカスタム

マジェスティの足回りカスタムは、乗り心地の改善や見た目の変化を求めるライダーに人気があります。純正のリアサスペンションは硬めの設定となっており、特に初期型は突き上げが強いという声もあります。そのため、社外品のリアショックに交換することで乗り心地を改善するカスタムが行われています。
参考)https://ameblo.jp/rcxfw053/entry-12778420255.html

デイトナのコンフォートRショックなど、乗り心地重視のサスペンションに交換することで、長時間のツーリングでも腰への負担が軽減されます。また、ローダウン仕様のリアショックも人気で、3~4cm車高を下げることで足つき性が向上し、見た目のカスタム感も増します。メッキ仕様のものを選べばドレスアップ効果も高まります。
参考)https://ameblo.jp/rcxfw053/entry-12779824431.html

ビクスク マジェスティのエアロパーツと外装カスタム

マジェスティの外装カスタムでは、ウインドシールドやリアフェンダーなどのエアロパーツが人気です。ウインドシールドはデザイン性に優れているだけでなく、走行中の風の流れを整え、ライダーへの負担を軽減させる実用的な効果もあります。三次元立体曲面成型により、スタイリッシュなエアロフォルムを演出するとともに、空気抵抗による疲労を軽減します。​
リアタイヤ周りをガードするリアフェンダーは、サスペンションへの泥はね汚れ防止と整流効果を発揮します。フルカスタム仕様のマジェスティは中古市場でも人気が高く、外装パーツの組み合わせ次第で個性的なスタイルを作り上げることができます。
参考)https://www.goobike.com/maker-yamaha/car-majesty/option-fullcustum/index.html

ビクスク マジェスティの電装系カスタム

実用性を重視したカスタムとして、電装系パーツの取り付けも人気です。グリップヒーターやETC車載器などは、特に通勤やツーリングで頻繁にバイクを使用するライダーにおすすめです。これらを取り付けることで、マジェスティの使い勝手や乗り心地の向上が期待できます。
参考)マジェスティSの後悔を避ける!購入する前に押さえておきたい事…

マジェスティSの場合、専用のカスタムパーツも豊富に用意されており、走行性能が高く扱いやすいという特性をさらに引き出すパーツが揃っています。​

ビクスク マジェスティのカスタム時の注意点

中古のマジェスティを購入する際は、カスタムされていない原型を留めているものがベストという意見もあります。過度にカスタムされた車両は、前オーナーの使用状況や整備状態が不明確な場合があり、トラブルの原因となることがあります。
参考)マジェスティ250の中古購入を考えてます。購入の際の注意点が…

カスタムパーツの取り付けに関しては、専門知識が必要な場合もあるため、DIYに自信がない場合はショップに依頼することをおすすめします。特にキャブ調整など細かいメンテナンスサポートができる近場のショップを見つけておくと安心です。
参考)ヤマハ(YAMAHA) マジェスティ125

ビクスク マジェスティの維持費と燃費性能

ビクスク マジェスティの年間維持費内訳

マジェスティの維持費は、250ccクラスのビッグスクーターとしては標準的な水準です。年間維持費の主な内訳は以下の通りです。
参考)ヤマハ マジェスティCのスペックと維持費 [2002年 SG…

項目 年間費用(円)
軽自動車税 3,600
重量税 1,900
自賠責保険(2年契約の場合) 5,510
車検費用(1年分) 16,565
タイヤ交換費用(2本) 16,000
オイル交換費用(2回) 5,000
任意保険 40,000
年間合計 123,575

上記は基本的な維持費であり、これに加えてガソリン代やメンテナンス費用が発生します。マジェスティ125FI(原付二種)の場合は車検が不要となるため、年間維持費は約38,516円と大幅に安くなります。
参考)マジェスティ125FIの維持費はいくら?年間費用を各項目別に…

ビクスク マジェスティの燃費とガソリン代

マジェスティの燃費性能は、走行条件によって大きく変動します。カタログ値では60km/h定地燃費が41.0km/Lとされていますが、実燃費はこれより低くなることが一般的です。
参考)https://www.goobike.com/catalog/yamaha/majesty_4163.html

実際のオーナーの燃費データを見ると、マジェスティ250の場合、高速道路走行では30km/L以上を記録することもありますが、街乗りのみだと20km/Lを下回ることもあります。平均的には22~26km/L程度が実燃費として報告されています。
参考)マジェスティ250の燃費 (給油情報 983件) - みんカ…

ガソリン代の目安として、燃料タンク容量は12.0Lで、燃費41.0km/Lの場合の航続距離は492.0kmとなります。ガソリン価格を185円/Lと仮定すると、10,000km走行あたりの燃料代は約45,120円となります。ただし実燃費が60%(24.6km/L)まで低下した場合は、10,000km走行で約75,200円と大幅に増加します。​
マジェスティSの場合、2015年時点のみんカラの燃費記録平均値が32.61km/Lとなっており、マフラー交換などのカスタムを行うと燃費が悪化する傾向があります。
参考)マジェスティSの燃費記録 マフラー・オイルでどれだけ変わるか…

ビクスク マジェスティのメンテナンス費用

マジェスティの主なメンテナンス費用として、まずオイル交換が挙げられます。自分で行う場合はオイルが約850円、廃油ポイが約300円で、合計1,150円程度です。ショップに依頼する場合は2,000~2,500円程度かかります。​
走行距離が2万kmを超えると、駆動系の部品交換が必要になります。最低でも2~3万円のコストがかかり、ブレーキパッドやタイヤも交換が必要になる可能性があります。タイヤ交換は前後2本で約16,000円が目安です。
参考)https://bbs.kakaku.com/bbs/76103210040/SortID=6203914/

バイクの各パーツにガタが出てくる目安は5万~10万キロとされており、マジェスティの場合はプーリーなどの駆動系部品の交換時期がこの範囲に入ります。長期放置された不動車の場合、復活には最低でも25万円、場合によっては40万円以上、最悪70万円を超える修理費用が必要になることもあります。
参考)【マジェスティ250不動車】長期放置で復活に修理費用はいくら…

ビクスク マジェスティの保険料

マジェスティの保険料は、自賠責保険と任意保険の2種類があります。自賠責保険は250ccクラスの場合、12ヶ月で約5,510円(2年契約の年間換算)となります。原付二種のマジェスティ125FIの場合、60か月契約で17,330円、年間換算で約3,466円となり、長期契約ほど割安になります。​
任意保険は家に車がある場合、ファミリーバイク特約に入ることができ、年間約5,000円程度です。250ccクラスの場合は年間約40,000円が目安とされています。任意保険は「任意」とはいえ、万が一の事故に備えて必ず加入することが推奨されます。​

ビクスク マジェスティの維持費を抑えるコツ

マジェスティの維持費を抑えるためには、いくつかのポイントがあります。まず、オイル交換は自分で行うことで費用を半分程度に抑えられます。また、燃費を良くするために急加速を避け、タイヤの空気圧を適正に保つことも重要です。​
マフラーなどのカスタムパーツを取り付ける際は、燃費への影響を考慮することも大切です。排気効率が上がるマフラーに交換すると、ガソリン消費量が増える傾向があります。長期的な維持費を考えると、過度なカスタムは控えめにするのが賢明です。​
中古車を購入する際は、走行距離が短く、整備記録がしっかりしているものを選ぶことで、購入後の修理費用を抑えることができます。状態の良い低走行車両を選ぶことが、結果的に維持費の節約につながります。​

ビクスク マジェスティの中古車選びと購入ポイント

ビクスク マジェスティの中古車市場の特徴

マジェスティは生産終了後も中古市場で高い人気を維持しており、豊富な在庫が流通しています。2018年時点でも販売店の中古平均価格は360,000円と高水準を保っており、買取価格も205,607円と比較的高値が付いています。ビッグスクーターブームの衰退により新車生産は終了しましたが、カスタムベース車や実用車としての需要は根強く残っています。​
中古市場では、マジェスティ250、マジェスティC、マジェスティSなど、さまざまなモデルが出回っています。価格帯は状態や年式、走行距離によって大きく異なり、カスタム仕様の車両も多数見られます。
参考)メルカリ

ビクスク マジェスティの中古車選びの重要ポイント

中古のマジェスティを購入する際は、いくつかの重要なチェックポイントがあります。まずエンジン性能と走行距離の確認が欠かせません。エンジンからの異音や排気状態をじっくり観察し、始動時の音やアイドリングの安定性を確認してください。​
走行距離は10,000km以下の車両が理想的で、エンジンやその他のパーツの摩耗が少ないことが期待できます。ただし、走行距離が2万kmを超えると駆動系の部品交換が必要になり、最低でも2~3万円のコストがかかる可能性があります。ブレーキパッドやタイヤの状態も確認し、交換が必要な場合はその費用を考慮して価格交渉を進めることが重要です。​
外装の状態確認も欠かせません。傷やへこみが事故歴や転倒歴の有無を示すことがあるため、フレームやハンドルの損傷には細心の注意を払ってください。バイクの外観にどの程度傷があるのか、サスペンションの具合はどうかも見極めることが肝心です。​

ビクスク マジェスティのカスタム車両の選び方

中古市場にはカスタム仕様のマジェスティも多く流通していますが、購入には注意が必要です。できるだけカスタムなどがされていない原型を留めているものがベストという意見もあります。マジェスティに限りませんが、カスタムされた車両は前オーナーの使用状況や整備履歴が不明確な場合があり、隠れた不具合を抱えている可能性があります。
参考)https://ameblo.jp/touring-blog/entry-12469626765.html

特にエンジンや駆動系に手を加えられた車両は、耐久性や信頼性が低下している可能性があるため慎重に判断する必要があります。外装パーツのみのカスタムであれば比較的リスクは低いですが、購入前に専門家に相談するか、信頼できる販売店で購入することをおすすめします。​

ビクスク マジェスティの購入先と保証

信頼できる販売店での購入を心がけることが、中古車選びの成功の鍵となります。履歴や車両の状態に関する情報が確かであり、アフターサービスや保証面も安心できる店舗を選ぶべきです。キャブ調整など細かいメンテナンスサポートができる近場のショップを見つけておくと、購入後のトラブルにも対応しやすくなります。​
価格と状態のバランスを見極めることも大切です。適正価格の把握には、走行距離や年式といった要素が関係しており、事前に市場価格を調査することが推奨されます。ヤフオクなどのオークションサイトでは過去180日間の落札価格を確認でき、最安8,330円から最高650,000円まで幅広い価格帯で取引されています。
参考)Yahoo!オークション -「ビックスクーター マジェスティ…

ビクスク マジェスティの試乗と最終確認

可能であれば試乗を行い、実際の乗り心地やエンジンの調子を確認することが重要です。ビッグスクーターを選ぶなら、エンジンの力強さはぜひチェックしたいポイントです。タンデムライドや荷物の積載量に関係するため、試乗では問題なくても、荷物を積んだ状態での走行性能も考慮する必要があります。
参考)https://www.goobike.com/magazine/selection/choice/5/

また、バイクはクルマと違い故障率が高いため、オイル、タイヤ、バッテリーの三点だけでなく、より広範囲のチェックが必要です。購入前にこれらの項目を丁寧に確認し、購入後のメンテナンス計画も立てておくことで、長く安心してマジェスティを楽しむことができます。​