

あなたのフィッシュテールの音は、実は「一発で前科レベルの出費」を呼ぶことがあります。
多くのライダーは「フィッシュテールでも控えめに回せば車検はなんとか通る」と考えています。実際には、二輪の近接排気騒音は250cc以上の小型二輪で94dB以下、125~250ccの軽二輪も94dB以下という明確な数値基準があります。 さらに平成22年4月1日以降生産車には、加速走行騒音82dB以下という条件も加わっています。 つまり、アイドリングで静かでも、検査回転数(最高出力回転数の75%付近)で94dBを超えてしまえばアウトです。 harleysound(https://harleysound.net/muffler_knowledge/noise-measurement.php)
測定方法にも決まりがあります。マイクはマフラー出口から45度後方、距離50cm、高さは出口と同じ位置に設置し、最高出力回転数の75%で5秒ほど回してからアクセルを戻したときの最大値を拾います。 感覚よりも測定条件がシビアということですね。大排気量のハーレー系でストレート構造に近いフィッシュテールを入れると、簡単に100dB近くまで跳ね上がる例もあり、ノーマル比で+6~10dB増えるケースが報告されています。 つまり「ちょっと音が太くなるくらい」のつもりが、法的には完全に基準オーバーになりやすい構造です。 otakara-shaken(https://otakara-shaken.com/useful/parts/parts16.html)
この差は数字で見るとわかりやすいです。94dBと100dBはたった6dB差ですが、人の感覚的な音量は約2倍違うとされています。これは、静かな住宅街(50dB)と幹線道路の路肩(約70dB)の差に近い体感です。つまりフィッシュテールの「気持ちいい爆音」は、基準値から見るとかなり“別世界”の音量ということですね。結論は「感覚ではなくdBを基準に考える」が原則です。
ここで、読者が持ちがちな常識を一つ整理します。「捕まるのは直管だけで、バッフル入りのフィッシュテールなら大丈夫」という思い込みです。ところが実際には、JMCAマークや性能等確認済表示のないマフラーは、音量が基準以内でも構造面で違反と判断されることがあります。 つまり「音よりも刻印の有無」がチェックされる場面も多いのです。音だけ覚えておけばOKです。 napac(https://www.napac.jp/cms/ja/jasma/safety-inspection)
意外な落とし穴が「簡単にバッフルが抜ける構造」です。国の基準では、騒音低減機構を容易に除去できるマフラー構造は禁止とされており、「ネジ1本で抜けるインナーサイレンサー」「スライド式で工具不要」は検査官に嫌われやすいポイントです。 車検場によっては「固定が甘い」と判断されただけで不合格になるケースもあります。つまり「いつでも爆音に戻せる仕様」は、合法カスタムのつもりでも危険ゾーンということですね。 mlit.go(https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha10_hh_000192.html)
もう一つのトラップは「見た目ノーマルに近いフィッシュテール」です。純正風デザインであっても、メーカー純正表示や自マーク、JMCA刻印が無ければ、新しい規制世代の車両では車検NGになる可能性があります。 特に2010年(平成22年)以降の車両に後付けする場合は、事前認証を取得した性能等確認済マフラーかどうかが重要です。 厳しいところですね。 jmca.gr(https://jmca.gr.jp/about_muffler/noise_regulation/)
最後に「音量が大きくても、実際には測定されないから大丈夫」という油断もあります。ユーザー車検の現場では、明らかにうるさい車両でも、検査ラインの混雑状況や検査官の判断で音量測定自体が省略されるケースがたしかに存在します。 しかし、これはあくまで“たまたま通った”だけで、後日の路上取り締まりでは、簡易騒音計で一発アウトになるリスクを常に抱えることになります。つまり運よく通過しただけです。 detail.chiebukuro.yahoo.co(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13288339333)
ここからは、音量オーバーがもたらす「お金」の話です。違法な爆音マフラーで取り締まりを受けると、整備不良として反則金に加え、即時に使用停止を命じられ、レッカー代や代替交通費がかかることがあります。 例えば、ツーリング先の山間部で摘発されレッカー利用になれば、距離次第で2万円~5万円程度の出費になりえます。痛いですね。 hayataro(https://www.hayataro.com/column/detail?id=6546)
さらに、車検不適合がわかった場合、純正マフラーに戻す工賃+ガスケット代で1万~3万円、場合によってはフィッシュテール本体を車検対応品に買い替えるため、10万円前後の出費になるケースもあります。 これは、フィッシュテール本体(有名メーカー品で10~20万円)に加え、交換工賃と再検査手数料が積み上がるためです。 つまり、一度の判断ミスで「上等なサスペンションが買える額」を音だけで溶かす可能性があります。 hd-parts(https://www.hd-parts.jp/custom_guide/newproduct/freedomperformance-fish-shark/)
保険の面でも地味なリスクがあります。重大事故の際に違法マフラーが付いていると、保険会社との交渉で「整備不良」を突かれ、過失割合の交渉で不利になる可能性があります。 もちろん保険が全て無効になるケースはまれですが、示談交渉で不利な材料になるのは確かです。どういうことでしょうか? hayataro(https://www.hayataro.com/column/detail?id=6546)
こうしたリスクを避けるには、「最初からJMCA認定またはJMCA相当の性能等確認済マフラーを選ぶ」というのが最もコスパの良い選択肢になります。 フィッシュテール形状でも車検対応をうたう製品(例:Jekill & Hydeの政府認証仕様など)が存在し、インナー構造で音量と音質をバランスしています。 つまり合法フィッシュテールという選択肢も増えているということですね。 youtube(https://www.youtube.com/watch?v=CxBkrIUHisI)
「どうしてもフィッシュテールらしいパンパンした音を残したい」というライダーは多いです。そこで重要になるのが「音量ではなく音質にこだわる」という発想です。単気筒SR400/500やハーレーVツインでも、フィッシュテールと適切なバッフル、消音材の組み合わせで、近接90~94dBに収めながら歯切れの良さをキープしている事例があります。 これは使えそうです。 youtube(https://www.youtube.com/watch?v=o0lcRbxGQKY)
具体的な工夫としては、以下のようなものがあります。
- インナーバッフルを長め(20~30cm程度。はがき1.5枚分の長さ)にして、多段膨張室構造にする
- グラスウールを巻く際に、出口側までぎっしり詰めず、途中で密度を変えて音の響きを調整する
- 入口径は太く、出口に向かってやや絞ることで、抜けを保ちつつ高音域を抑える
こうした調整をすると、スマホアプリ+簡易騒音計の組み合わせでも、自宅前で90dB前後かどうかの目安は取れます。 もちろん簡易測定なので誤差はありますが、「明らかに100dBオーバー」を避けるフィルターにはなります。つまり事前チェックが基本です。 harleysound(https://harleysound.net/muffler_knowledge/noise-measurement.php)
また、音の感じ方は周波数にも左右されます。たとえば同じ90dBでも、高めの乾いた音より、低めで太い音の方が耳にはマイルドに聞こえます。ハーレー用のフィッシュテールでは、パイプ内のパンチング穴径やピッチを変えることで、低音を強調し高音を抑えた設計の製品もあります。 音質チューニングが前提のマフラーを選ぶことも、合法寄りカスタムの一つの答えです。結論は「dBと音質の両方を見る」です。 hd-parts(https://www.hd-parts.jp/custom_guide/newproduct/freedomperformance-fish-shark/)
最後に、静音モード切り替えが可能なアクティブマフラーという選択肢もあります。Jekill & Hydeなどの電子制御バルブ付きマフラーでは、ボタン操作で車検対応レベルと、ツーリング時の迫力サウンドを切り替えられます。 価格は高めですが、1本で「合法」と「快音」の両立を狙えるため、長期的には複数本のマフラーを買い替えるより安く済むこともあります。バルブ制御マフラーは有料です。 harleydavidson-himeji(https://harleydavidson-himeji.com/video/73103/https-youtu-be-lzreh63l3ae)
ここからは少し違った視点の話です。フィッシュテールの音を「データ」として扱うと、法的リスクの管理がしやすくなります。最近のモトブログ界隈では、別録音で排気音を高音質に録る手法が一般的になりつつありますが、このとき高性能レコーダーと騒音計を併用して「どのくらいのボリュームが視聴者に心地よいか」「現実のdBと動画上の音量差はどのくらいか」を把握する人も増えています。 つまり音を数値と波形で管理する時代です。 youtube(https://www.youtube.com/watch?v=QGtHRkOYJ3c)
例えば、GoPro+外部レコーダー(ZOOM F2やH5など)でフィッシュテールの音を録音し、編集ソフトでピークレベルを-6dB前後に揃えた動画を複数本作るとします。 この時、実車の近接排気騒音が92dBなのか98dBなのかを騒音計で記録しておけば、「視聴者が気持ちいいと感じた音」と「現実の法的リスク」の関係が見えてきます。 つまり「動画で映える音量」と「現実で許される音量」のラインが比較できるということですね。 youtube(https://www.youtube.com/watch?v=F4-5ZpolXbE)
このデータを活用すると、次のようなメリットがあります。
- 動画用には迫力ある音を残しつつ、実車は静音寄りに振る判断がしやすい
- 車検前に、「92dBまで下げれば、動画的にはまだOK」といった目標値を設定できる
- インナーサイレンサーやグラスウール交換の効果を、波形とdB変化で比較できる
特に、ツーリングクラブやショップ単位でデータを共有すると、「このフィッシュテール+このインナー構成なら、小型二輪で実測90dB前後」というような“レシピ”が蓄積されていきます。 これは、個々人が手探りで調整するより、時間もお金も節約しやすいアプローチです。時間の節約が基本です。 youtube(https://www.youtube.com/watch?v=QGtHRkOYJ3c)
最後に、データ化するもう一つの利点として「トラブル時の説明材料になる」という点があります。もし近隣からのクレームが来た際に、「自宅前で〇〇dB以下になるよう測定し、改善も行った」という記録があれば、感情論ではなく事実ベースで話し合いやすくなります。 もちろん、これで全てが丸く収まるわけではありませんが、「きちんと管理しているライダー」という印象を与えることはできます。つまり数字は自分を守る盾にもなるということですね。 harleysound(https://harleysound.net/muffler_knowledge/noise-measurement.php)
騒音規制の基準値を一覧で確認したい場合は、JMCA(全国二輪車用品連合会)の「騒音規制値について」が詳しくまとまっています。
二輪車の近接排気騒音・加速走行騒音の規制値一覧(JMCA公式)
車検対応マフラーや性能等確認済表示のルールは、NAPAC(日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会)の解説が参考になります。
車検対応保安基準適合マフラーと表示の見方(NAPAC公式)
フィッシュテールでどの程度の音量・音質なら現実的に運用しやすいか、あなたの今の車両(排気量クラス)を教えてもらえますか?