

業務用タイヤは一般タイヤより2倍長持ちします。
業務用バイクタイヤには「4PR」という表示があります。これはプライレーティング(Ply Rating)の略で、タイヤ内部のカーカスプライという部材の強度を示す数値です。
参考)バイクのタイヤ表示「2PR」と「4PR」の違いとは?転職活動…
数字が大きいほど強度が高くなります。
4PRタイヤは2PRタイヤと比べて、耐荷重性能が高く、耐久性に優れています。配達業務や新聞配達など、毎日荷物を積んで走行する用途に適した設計になっているわけですね。
参考)https://www.monotaro.com/s/c-86196/
カブやビジネスバイクに多く採用されるのは、この強度の高さが理由です。重量のある荷物を頻繁に運搬するシーンでも、パンクのリスクが低減されます。
一方で4PRタイヤは2PRよりも重量があり、ハンドリングや燃費に若干の影響が出る可能性があります。ただし業務用途では、これらのデメリットよりも耐久性とパンクしにくさのメリットが圧倒的に大きいです。
業務用タイヤの寿命は走行距離で10,000~20,000kmが目安とされています。これは一般的なバイクタイヤと同じ基準ですが、業務用は耐摩耗性に優れたコンパウンドを使用しているため、実際にはより長持ちする傾向があります。
つまり使い方次第で2万kmを超えることも可能です。
ストップ&ゴーの多い配達業務では、タイヤの摩耗が速くなります。そのため比較的安価なバイアス仕様のスタンダードタイヤが選択肢として推奨されます。
製造年月から見た寿命は3~5年です。多くのタイヤメーカーがこの期間を設定しており、走行距離が少なくても経年劣化は進みます。
参考)バイクのタイヤの寿命は?交換時期を見極める基準や長持ちさせる…
タイヤの側面には製造年月が刻印されているので確認しましょう。例えば「2319」なら2023年の19週目(5月頃)製造という意味です。倉庫保管期間も考慮すると、購入時点で製造から半年以内の新しいタイヤを選ぶのが理想的ですね。
業務用バイクタイヤの価格は1本800円台から購入できます。KINGS TIREのビジネス用タイヤ2.25-17が1本809円(税込890円)という低価格で提供されています。
コスパが最大の魅力です。
国内主要メーカーの価格帯を見ると、以下のようになります。
ブリヂストンやダンロップなど国内大手メーカーは品質と信頼性が高いですが、価格は高めです。一方、台湾製のKINGS TIREやチェンシンタイヤはISO9001認証工場で製造され、海外バイクメーカーへのOEM供給も行っているため、コストを抑えつつ一定の品質を確保しています。
年間走行距離が多い配達業務では、安価なタイヤを頻繁に交換する戦略も有効です。逆に安全性を最優先するなら、国内メーカーの業務用タイヤが安心ですね。
タイヤ交換の判断には3つの基準があります。製造年月(3~5年)、走行距離(10,000~20,000km)、そしてスリップサインです。
スリップサインが最も確実な指標です。
スリップサインはタイヤの溝の中にある突起で、残り溝深さが1.6mmになると路面と同じ高さになります。この状態で走行すると道路交通法違反となり、罰金の対象になります。
参考)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/maintenance/111/
タイヤの側面にひび割れが見られる場合も交換時期です。これは経年劣化のサインで、製造から3年以上経過したタイヤによく見られます。
雨天時の制動距離が伸びたと感じたら要注意ですね。溝が減ると排水性が低下し、ウェット路面でのグリップ力が著しく落ちます。配達業務では天候に関わらず走行するため、この変化に敏感になることが安全につながります。
定期的にタイヤの空気圧も確認しましょう。適正空気圧を保つことで、偏摩耗を防ぎ、タイヤの寿命を延ばすことができます。
配達業務で重要なのは、タイヤローテーションの考え方です。バイクは前後でタイヤの摩耗速度が異なります。
フロントタイヤの方が長持ちする傾向があります。
リアタイヤは駆動力がかかるため、フロントより1.5~2倍速く摩耗します。そのため前後同時交換ではなく、リアタイヤだけを先に交換するケースが多くなります。
参考)https://bikeman.jp/blogs/bikeparts/motobike-6
ただしバイクのタイヤは自動車と違い、前後でローテーション(入れ替え)できません。前後で異なるサイズや構造を採用しているためです。
タイヤの空気圧チェックは週1回が理想です。配達業務では毎日荷物を積むため、適正空気圧より低い状態で走ると、タイヤのサイド部分に過度な負荷がかかり、早期劣化の原因になります。
冬季の凍結路面対策として、スパイクタイヤの選択肢もあります。郵便局や新聞配達のカブに装着されているのを見かけますが、ドライ路面では細かな振動が発生し乗り心地がやや悪くなるデメリットがあります。積雪地域の配達業務に限定して検討するのが賢明ですね。