

DC2タイプRを買う前に、エアコンはオプションだったことを知らないと真夏の地獄を味わいます。
ホンダ インテグラ タイプR DC2は、1995年10月に登場したFF最速を目指したスポーツクーペです。
DC2は「インテグラ」の型式で、タイプRもノーマルグレードも同じ型式番号を使用しています。NSXの開発者である上原繁氏が投入され、エンジン・足回り・駆動系に大幅な改良が施されました。丸目4灯デザインで登場した当初のインテグラは不人気でしたが、このタイプRの登場で販売が回復した経緯があります。
参考)『インテグラDC2のDC2とはどーゆー意味でしょうか?』 ホ…
搭載されるB18C型エンジンは、F1で実績を積んだオリエンテッドクリスタルコートをピストンに採用しており、量産車としては異例の技術が使われています。
つまりレース技術の市販車フィードバックです。
バイク乗りの方にとっても、この高回転型NAエンジンの吹け上がりは二輪のような官能性があります。FF駆動ながら、ヘリカルLSDや専用ミッションで前輪駆動の弱点を克服した設計が魅力です。
DC2タイプRのエンジンスペックは、1797ccの直列4気筒DOHC VTECで最高出力200PS/8000rpm、最大トルク19.0kgm/6200rpmを発生します。
参考)ホンダ インテグラ タイプR(1999年7月)|自動車カタロ…
リッターあたり111.3馬力という数値は、自然吸気エンジンとして驚異的です。平均ピストンスピードは23.25m/sに達し、8000回転超まで回る設計になっています。車両重量は1160kgと軽量で、パワーウェイトレシオは約5.6kg/PSを実現しています。
参考)DC2 インテグラ タイプR 性能と維持費 FF/5MT …
これは軽自動車用バッテリーを採用し、防音材を削減するなど、徹底した軽量化の結果です。0-100km/h加速は6.9秒、最高速度は230km/hに達します。
参考)【Assetto Corsa】インテグラ(INTEGRA) …
トランスミッションは5速MTでクロスレシオ化され、ファイナルギアも専用設定です。ベースモデルと異なり、ギア全体を作り替えてクロス化している点が特徴ですね。ブレーキは前後ディスクで、98spec以降はキャリパーとローターが大型化されました。
参考)https://dc2raka.livedoor.blog/archives/55850746.html
DC2タイプRには大きく分けて96spec、98spec、00specの3つのバージョンが存在します。
96spec(前期型)は1995年10月発売で、最もピュアなスパルタン仕様です。エアコンもオプション扱いで、走りに不要な装備は徹底的に省かれました。ホイールは4穴の専用軽量ホイール、エキゾーストマニホールドは鉄製です。ECUのセッティングは「いきなり来る加速感」が特徴で、VTECの切り替わりが非常にシャープでした。
参考)インテグラ タイプR(DC2/DB8) 考察 その1|フェア…
98specは1997年のマイナーチェンジ後のモデルで、ホイールが5穴に変更され、ブレーキキャリパーとローターが大型化しました。エキゾーストマニホールドがステンレス製になり軽量化され、ECUも変更されて低回転トルクが向上し乗りやすくなっています。
ファイナルギアもさらにクロス化されました。
安全性が向上し着実にレベルアップした仕様ですね。
00specは98specの基本性能を維持しつつ、内装が充実したバージョンです。スポーツペダル、電動格納ミラー、専用カーボンパネル、キーレスエントリー、CDステレオ+6スピーカーが標準装備されました。型式もE-DC2からGF-DC2に変更され、排ガス規制に対応しています。外観では、サンライトイエローのボディカラーが選べるのは00specのみです。
参考)ホンダ・インテグラタイプR - Wikipedia
DC2タイプRの中古買取相場は、年式とコンディションで大きく変動します。
参考)ホンダインテグラタイプRの買取相場・査定相場(DC2・DB8…
96specの買取相場は、走行距離8万〜10万kmで130万〜180万円、10万〜15万kmで90万〜160万円です。98spec/00specの買取相場は、走行距離8万〜10万kmで230万〜280万円、10万〜15万kmで180万〜230万円となっており、96specより明らかに高値です。低走行車や修理歴なしの車体は、さらにプレミア価格がつく傾向があります。
参考)【ホンダ インテグラタイプRの買取相場】DC2/DB8/DC…
販売価格はさらに高く、グーネットの中古車情報では125.8万〜512.5万円という幅広い価格帯で流通しています。タイプRの販売相場は50万〜400万円程度ですが、極上車は400万円を超えることも珍しくありません。
ガンガン走るオーナーが多い車種なので、低走行車や無事故車の価値が高いのです。バイク乗りの方が四輪スポーツカーを検討する際、DC2は投資対象としても注目される一台と言えます。
購入時は修復歴や整備記録の確認が必須です。
専門店で状態の良い個体を探すことで、将来的な価値下落リスクを抑えられます。
DC2タイプRの維持には、年式経過による部品供給問題が最大のハードルです。
参考)インテグラタイプR(DC2)の6ヶ月点検を行いました。
ABSユニットは現在廃番になっており、故障時は程度の良い中古品を探すか、ヒューズを抜いてABS機能を切るしかありません。これは2万円以上の出費または機能喪失を意味します。クラッチレリーズシリンダーのピストンシールが劣化すると、クラッチフルードが漏れてクラッチが切れなくなり、走行不能になるリスクがあります。
参考)状態良好なインテグラTYPE-R(DC2)の車検整備をさせて…
定期点検では以下の項目が重要です。
年間維持費は自動車税、重量税、車検費用、消耗品交換で概算すると最低でも年15万〜20万円程度は見ておく必要があります。これは消耗しやすいハイチューン車ということですね。
バイクと同様、高性能車ゆえのメンテナンスコストがかかります。専門ショップでの定期点検を受けることで、大きなトラブルを未然に防げます。HMR HONDAのような専門店では、購入後6ヶ月点検を無料で提供しているケースもあります。
<参考リンク>
インテグラタイプR専門店HMR HONDAの買取相場情報と維持のノウハウ
ホンダインテグラタイプRの買取相場・査定相場(DC2・DB8…
DC2タイプRのドライビングフィールは、生き生きとした一体感が最大の魅力です。
参考)DC2とDC5、二台のインテグラタイプRの魅力を徹底紹介│お…
エンジンのレスポンスが極めて良く、VTECの切り替わり点を超えると一気に加速感が増します。この感覚はB型エンジンでしか味わえない高揚感があり、バイク乗りにも通じる官能性があるでしょう。8000回転超まで回るエンジンの「シャッ シャッ!」という異常な擬音は、量産車としては異例です。
サスペンションの設計が秀逸で、路面からのフィードバックが豊富です。ドライバーは車と一体となった感覚を味わえます。コーナリング中に車がロールしていっても、タイヤが傾くのではなく車全体が沈み込むような動きをして、限界性能がとても高いのです。
ステアリングのレスポンスは非常にシャープで、軽快なハンドリングが楽しめます。ブレーキも強力で、スポーティな走りをサポートしている仕様です。荷重移動をすることでオーバーステアも作れるので、素早いコーナリングが可能になります。
ジムカーナ競技では圧倒的なポテンシャルを持ち、以前はカテゴリーによってDC2のワンメイク状態だったこともあるほどです。バイクのようなダイレクト感と高回転の快感を四輪で味わいたい方には、DC2タイプRは理想的な選択肢と言えるでしょう。26年間ワンオーナーで維持している例もあり、所有する喜びが続く一台です。
参考)「はじめて乗った時の感動は今でも忘れない」26年ワンオーナー…

ホットウィール(Hot Wheels) ワイルド・スピード - カスタム アキュラ インテグラ セダン GSR 【3才~】 HKD27