リザーブ燃料の正しい使い方とバイクのガス欠対策

リザーブ燃料の正しい使い方とバイクのガス欠対策

リザーブはバイク燃料の正しい使い方と仕組みを徹底解説

リザーブにしたまま給油を続けると、タンク底の水混じり燃料でエンジンが始動不能になることがあります。


🏍️ この記事でわかること:リザーブ燃料の基礎と応用
リザーブの仕組み

「予備タンク」は物理的に存在せず、同じタンク内のパイプ切り替えで底のガソリンを使う仕組みです。

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コック操作と注意点

給油後のON戻し忘れは次のガス欠時に完全ガス欠を引き起こします。負圧式はPRIの使い方も重要です。

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ガス欠対策

リザーブで走れる距離は一般的に50km程度。ただし全国に100km以上スタンド空白地帯が83か所あるため過信は禁物です。


リザーブとは何か:バイク燃料コックの基本構造


バイクのガソリンコックには「ON」「OFF」「RES(リザーブ)」の3ポジションが刻まれています。「RES」はReserve(リザーブ=予備)を意味し、多くのライダーが「予備タンクに切り替えた」と感覚的に理解していますが、実はそれは正確ではありません。


物理的に独立した予備タンクは存在しないのです。


バイクのガソリンタンクは1つだけで、コックの内部に長さの異なる2本の吸い口(パイプ)が備わっています。「ON」の位置では、タンク底面より少し高い位置にある長いパイプからガソリンを吸います。そのパイプより油面が下がると、ガソリンが吸えなくなってエンジンが止まる──これがガス欠症状です。


このとき「RES」に切り替えると、タンクのほぼ底面にある短いパイプからの吸入に切り替わります。つまり「ONのパイプ」と「RESのパイプ」の高低差のぶんだけガソリンが残っており、それを緊急用として使える仕組みです。構造はシンプルですが、非常に合理的に設計されています。


リザーブが「別タンク」ではないことを知っておくと、後述する水分トラブルの意味がよく理解できます。これが基本です。


キャブ車のほぼすべてにこのコック機構が搭載されていますが、インジェクション(FI)車には燃料ポンプが電気制御でガソリンを圧送するため、コック自体が存在しない車種も多くなっています。ガソリンメーターや給油警告ランプがその役割を担っています。




バイクのリザーブの仕組みについての詳細な図解と解説が参考になります。


今更聞けないバイクの話「ガソリンのリザーブってどういうもの?」 - ずっとライドジャーナル


リザーブでバイクはどれくらい走れるか:燃料容量と航続距離の目安

「リザーブにしたからしばらくは大丈夫」と安心するライダーは多いですが、実際にどれだけ走れるかを把握していない人が意外に多いです。


一般的なリザーブ容量は1L〜4L程度です。


車種による差がかなり大きく、たとえばヤマハ SR400(タンク総容量12.5L)のリザーブ容量は約2.2Lで、実燃費ベースでも50〜60kmの走行が可能です。一方でホンダCRM80(タンク5.2L)のリザーブはわずか0.7Lしかなく、燃費が悪い2ストエンジンということも相まって、リザーブで走れる距離は14kmほどにとどまる計算になります。


外国の2スト400ccエンデューロバイクでは、リザーブがわずか0.5Lという事例もあります。これは驚きですね。


| 車種タイプ | リザーブ容量の目安 | 走行可能距離の目安 |
|---|---|---|
| 大型ネイキッド(〜750cc) | 3〜5L | 50〜80km |
| 中型スポーツ(250〜400cc) | 2〜3L | 50〜70km |
| 小型・オフロード(〜125cc) | 0.7〜1.5L | 15〜40km |
| 外国製エンデューロ(一部) | 0.5L | 〜10km |


2015年の調査では、150km以上ガソリンスタンドの空白地帯が全国に16か所、100km以上の空白地帯は83か所にのぼることがわかっています。リザーブで走れる50kmは、都市部では十分でも北海道や山間部のロングツーリングでは全く足りない場面があります。これは要注意です。


燃費の計算式は「WMTC燃費値 × リザーブ容量」でおおよその航続距離が出ます。たとえばリザーブ容量2L、WMTC燃費30km/Lであれば60kmが計算上の限界。実走行ではこれより短くなることも多いので、計算値の7〜8割を目安に考えておくのが現実的です。


なお、バイクのガソリンメーターは形状の複雑さゆえに表示がかなり不正確なことが多く、「半分以上を指しているのに急に減り始める」という特性を持ちます。メーターを過信せず、走行距離でおおよその燃料消費量を管理するのが確実です。




ガス欠リスクとリザーブ燃料の航続距離についてホンダの公式情報として参考になります。


ツーリングで『ガス欠』にならないために絶対に知っておくべきこと - HondaGO BIKE LAB


リザーブ燃料のコック操作:ON・OFF・RES・PRIの正しい使い分け

コックの切り替えはシンプルなようで、間違えるとエンジントラブルの原因になります。


まず最も大切なルールを先に言います。給油後はコックを必ずONに戻すことが鉄則です。


RESのまま走り続けてガス欠になると、今度は「RESの在庫」もゼロの状態になります。次に路上でエンジンが止まったときに切り替えるリザーブが存在しない、という最悪のシナリオになります。


コックには大きく2種類の方式があります。


① 自然落下式(自由落下式)コック:ON、OFF、RESの3ポジション。エンジンが動いていなくてもガソリンが重力で流れるため、OFFの切り替えが重要です。強制開閉式キャブや古いバイク(旧車)に多く搭載されています。30分以上の休憩時はOFFにするのが基本です。コックが劣化してOFFにしてもガソリンが止まらなくなると、キャブのフロート室からガソリンがあふれるオーバーフローが発生します。


② 負圧式コ




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